以下、本開示の実施形態について図面を参照して説明する。尚、各図面において同一の又は対応する構成には同一の又は対応する符号を付し、説明を省略することがある。
図1は、一実施形態に係る接続線支持装置を備える加工装置を示す断面図である。図2は、一実施形態に係る接続線支持装置を備える加工装置を示す平面図である。本明細書において、下方とは鉛直下方を意味し、上方とは鉛直上方を意味する。
加工装置10は、基板2を加工する。基板2は、例えば、シリコンウェハなどの半導体基板、またはガラス基板である。加工装置10は、回転テーブル20と、4つの回転チャック30と、1次加工ユニット31と、2次加工ユニット32と、3次加工ユニット33とを備える。
尚、加工装置10は、基板2の1次加工、2次加工および3次加工を行うため、基板2を加工する加工ユニットを3つ有するが、加工ユニットの数は3つには限定されない。加工ユニットの数は、1つでもよいし、2つでもよく、4つ以上でもよい。また、回転チャック30の数は、加工ユニットの数よりも1つ多ければよい。
回転テーブル20は、鉛直軸周りに回転させられる。回転テーブル20の回転中心線の周りには、4つの回転チャック30が等間隔で配設される。4つの回転チャック30のそれぞれは、回転テーブル20と共に回転し、受渡位置A0、1次加工位置A1、2次加工位置A2および3次加工位置A3に移動する。
受渡位置A0は、搬送ロボットが加工前の基板2を回転チャック30に載せる位置と、搬送ロボットが加工後の基板2を回転チャック30から受け取る位置とを兼ねる。1次加工位置A1は、1次加工ユニット31が1次加工(例えば1次研削)を行う位置である。2次加工位置A2は、2次加工ユニット32が2次加工(例えば2次研削)を行う位置である。3次加工位置A3は、3次加工ユニット33が3次加工(例えば3次研削)を行う位置である。
尚、搬送ロボットが加工前の基板2を回転チャック30に載せる位置と、搬送ロボットが加工後の基板2を回転チャック30から受け取る位置とは、本実施形態では同じ位置であるが、異なる位置であってもよい。後者の場合、回転チャック30の数は、加工ユニットの数よりも2つ多ければよい。
4つの回転チャック30は、それぞれの回転中心線を中心に回転自在に、回転テーブル20に取り付けられる。4つの回転チャック30のそれぞれは、保持している基板2が加工ユニットによって加工される間、回転させられる。4つの回転チャック30のそれぞれは、搬送ロボットとの間で加工前または加工後の基板2を受け渡す間、回転停止させられる。
4つの回転チャック30のそれぞれは、基板2を下方から保持する。4つの回転チャック30のそれぞれは、基板2の直径よりも大きい直径の円形の吸着面を有し、その吸着面に基板2を吸着する。
ところで、回転テーブル20は、上板21と、上板21の下方に配置される下板22と、上板21と下板22との間に隙間23を形成するスペーサ24とを有する。隙間23には、回転テーブル20と共に回転する機器と、回転テーブル20の外部に配置される機器とを接続する可撓性の接続線51が配置される。接続線51は、配線または配管である。
接続線51としての配線は、電力を供給する強電線、電気信号を送信する弱電線のいずれでもよい。強電線は、例えば、回転チャック30を回転させる回転モータに電力を供給する。弱電線は、例えば、回転チャック30の回転を検出するエンコーダからの電気信号を送信する。
接続線51としての配管は、空気を吸引する吸引管、水を供給する給水管のいずれでもよい。吸引管は、例えば、回転チャック30の吸引孔から空気を吸引することで、回転チャック30に吸着力を発生させる。給水管は、例えば、回転チャック30の吸着面から上方に水を噴出させることで、回転チャック30の吸着面から基板2を取り外す。給水管は、水と圧縮空気との混合流体を供給するものでもよい。
回転テーブル20の回転中心には、回転テーブル20と共に回転する回転軸25が設けられる。回転軸25は回転テーブル20から下方に突出し、回転軸25の下端部に巻取芯26が取り付けられる。回転軸25の内部には接続線51の通路が形成され、接続線51は巻取芯26に保持される。
加工装置10は、回転テーブル20を回転自在に支持する固定ベース40を備える。固定ベース40は、回転テーブル20の下方に配置される。固定ベース40は、巻取芯26が配置される部屋41を内部に形成する固定筒42を有する。固定筒42の外径と、回転テーブル20の外径とは同程度である。固定筒42には開口部43が形成され、接続線51は開口部43を通り、回転テーブル20の外部に配置される機器に接続される。
図3は、一実施形態に係る接続線支持装置を示す平面図であって、巻取芯の回転角度が0°のときの状態を示す平面図である。図3において、破線は、接続線支持装置50が第1保持部100の接続線ガイド140および弾性部400を有しない場合の、接続線51の状態を示す。図4は、一実施形態に係る接続線支持装置を示す平面図であって、巻取芯の回転角度が270°のときの状態を示す平面図である。尚、回転テーブル20は本実施形態では0°から270°までの範囲で回転させられるが、その回転範囲は特に限定されない。
加工装置10は、接続線51を支持する接続線支持装置50を備える。接続線支持装置50は、回転テーブル20と共に回転する巻取芯26に取り付けられ接続線51の一部を保持する第1保持部100と、回転テーブル20を回転自在に支持する固定ベース40の固定筒42と、固定筒42に対する位置関係が固定されると共に接続線51の一部を保持する第2保持部200とを有する。第1保持部100は、例えば巻取芯26の径方向外側において接続線51の一部を保持する。第2保持部200は、固定筒42に対する位置関係が固定されていればよく、固定筒42に取り付けられてもよいし、固定筒42とは別のフレームに取り付けられてもよい。第2保持部200は、例えば固定筒42の径方向内側において、接続線51の一部を保持する。
回転テーブル20を回転させることで巻取芯26を図3に示す巻取開始位置から図4に示す巻取完了位置に向けて反時計回りに回転させると、巻取芯26に接続線51が巻き取られる。一方、回転テーブル20を回転させることで巻取芯26を図4に示す巻取完了位置から図3に示す巻取開始位置に向けて時計回りに回転させると、巻取芯26から接続線51が繰り出される。巻取開始位置は繰出完了位置を兼ね、巻取完了位置は繰出開始位置を兼ねる。
接続線51の第1保持部100から第2保持部200までの長さ(以下、「接続線51の取り回し長さ」とも呼ぶ。)は、接続線51のコストを低減するため、また、接続線51同士が絡まることを防止するため、短く設定される。そのため、図3に示すように、回転テーブル20が巻取開始位置に位置するとき、接続線51は巻取芯26に巻き取られておらず巻取芯26から離れる。このとき、接続線51は、第1保持部100から第2保持部200までの間において、図3に実線で示すように、U字状に緩やかに湾曲する。
図5は、一実施形態に係る第1保持部を示す平面図であって、図3の一部を拡大した平面図である。図6は、一実施形態に係る第1保持部を示す正面図である。第1保持部100は、互いに接触する接触面111a、112aに接続線51を挟んで保持する一対の第1接触部111、112と、一対の第1接触部111、112を分離可能に締結する第1締結部116とを有する。
一対の第1接触部111、112は、弾性を有する材料(例えばゴム)で、例えば板状に形成される。片側の接触面111aに形成される断面半円状の嵌合溝113と、反対側の接触面112aに形成される断面半円状の嵌合溝114とで、断面円状の嵌合穴115が構成される。嵌合穴115は上下方向に間隔をおいて複数形成され、複数の嵌合穴115のそれぞれに接続線51が嵌め込まれる。
嵌合穴115に接続線51が嵌め込まれる前に、嵌合穴115の直径は接続線51の直径よりも僅かに小さい。一方、嵌合穴115に接続線51が嵌め込まれると、一対の第1接触部111、112が弾性変形し、嵌合穴115の直径が接続線51の直径と同じになる。一対の第1接触部111、112は、弾性変形の復元力により接続線51を保持する。
一対の第1接触部111、112は、上下方向に間隔をおいて並ぶ複数の接続線51で構成される第1接続線群52を挟んで保持する。第1接続線群52を構成する複数の接続線51は、異なる直径を有してもよいが、同じ曲げ剛性になるように、可能な限り、同程度の直径を有する。
尚、第1接続線群52を構成する複数の接続線51は、本実施形態では間隔をおいて配置されるが、間隔をおかずに連続的に配置されてもよい。後者の場合、隣り合う接続線51を融着または接着することができ、接続線51が並ぶ方向(本実施形態では上下方向)の強度を向上できる。後者の場合、複数の嵌合穴115は、間隔をおかずに連続的に配置される。
第1締結部116は、一対の第1接触部111、112を接触面111a、112aに直交する方向から挟み込む2枚のプレート部117、118と、2枚のプレート部117、118を締結するボルト119とを有する。
2枚のプレート部117、118は、例えば金属板である。2枚のプレート部117、118のうち、径方向内側のプレート部117は、巻取芯26に固定される。また、径方向内側のプレート部117と第1接触部111との間には、接触防止シート54が挟み込まれる。接触防止シート54は、接続線51と巻取芯26との接触を防止し、接続線51の摩耗を防止する。接触防止シート54は、可撓性を有するものであり、例えば樹脂シートである。
ボルト119は、径方向外側のプレート部118のストレート穴を貫通すると共に径方向内側のプレート部117のねじ穴に螺合される軸部119aと、径方向外側のプレート部118に当接される頭部119bとを有する。ボルト119を絞めることで一対の第1接触部111、112が締結され、ボルト119を緩めることで一対の第1接触部111、112の締結が解除され、一対の第1接触部111、112の分離が可能になる。
ボルト119の頭部119bは、作業員が巻取芯26に邪魔されることなく頭部119bを回転操作できるように、2枚のプレート部117、118の径方向外側に配置される。その実現のため、軸部119aが通るストレート穴は径方向外側のプレート部118に形成され、軸部119aが螺合されるねじ穴は径方向内側のプレート部117に形成される。
尚、第1締結部116の構成は上記構成には限定されない。例えば、第1締結部116は、径方向内側のプレート部117に固定されると共に径方向外側のプレート部118のストレート穴を貫通するボルトと、当該ボルトの先端部に螺合されるナットとを有してもよい。この場合、ナットを締めることで一対の第1接触部111、112が締結され、ナットを緩めることで一対の第1接触部111、112の締結が解除され、一対の第1接触部111、112の分離が可能になる。ナットは、作業員が巻取芯26に邪魔されることなくナットを回転操作できるように、ナットによって締結する2枚のプレート部117、118の径方向外側に配置される。その実現のため、ボルトは、径方向内側のプレート部117に固定され、径方向外側のプレート部118のストレート穴を貫通する。
第1保持部100は、互いに接触する接触面121a、122aに接続線51を挟んで保持する一対の第2接触部121、122と、一対の第2接触部121、122を分離可能に締結する第2締結部126とを有する。一対の第2接触部121、122と、一対の第1接触部111、112とは、異なる接続線51を挟んで保持する。一対の第2接触部121、122は、一対の第1接触部111、112よりも径方向外側において、接続線51を挟んで保持する。
一対の第2接触部121、122は、弾性を有する材料(例えばゴム)で、例えば板状に形成される。片側の接触面121aに形成される断面半円状の嵌合溝123と、反対側の接触面122aに形成される断面半円状の嵌合溝124とで、断面円状の嵌合穴125が構成される。嵌合穴125は上下方向に間隔をおいて複数形成され、複数の嵌合穴125のそれぞれに接続線51が嵌め込まれる。
嵌合穴125に接続線51が嵌め込まれる前に、嵌合穴125の直径は接続線51の直径よりも僅かに小さい。一方、嵌合穴125に接続線51が嵌め込まれると、一対の第2接触部121、122が弾性変形し、嵌合穴125の直径が接続線51の直径と同じになる。一対の第2接触部121、122は、弾性変形の復元力により接続線51を保持する。
一対の第2接触部121、122は、上下方向に間隔をおいて並ぶ複数の接続線51で構成される第2接続線群53を挟んで保持する。第2接続線群53を構成する複数の接続線51は、異なる直径を有してもよいが、同じ曲げ剛性になるように、可能な限り、同程度の直径を有する。
尚、第2接続線群53を構成する複数の接続線51は、本実施形態では間隔をおいて配置されるが、間隔をおかずに連続的に配置されてもよい。後者の場合、隣り合う接続線51を融着または接着することができ、接続線51が並ぶ方向(本実施形態では上下方向)の強度を向上できる。後者の場合、複数の嵌合穴125は、間隔をおかずに連続的に配置される。
第2締結部126は、一対の第2接触部121、122を接触面121a、122aに直交する方向から挟み込む2枚のプレート部127、128と、2枚のプレート部127、128を締結するボルト129とを有する。第2締結部126が一対の第1接触部111、112を締結しないように、且つ第1締結部116が一対の第2接触部121、122を締結しないように、第1締結部116のボルト119と第2締結部126のボルト129とは平行に離間して配置される。
2枚のプレート部127、128は、例えば金属板である。径方向内側のプレート部127と第2接触部121との間には、接触防止シート55が挟み込まれる。接触防止シート55は、一対の第1接触部111、112で挟み込まれる接続線51と、一対の第2接触部121、122で挟み込まれる接続線51との接触を防止し、接続線51の摩耗を防止する。接触防止シート55は、可撓性を有するものであり、例えば樹脂シートである。
ボルト129は、径方向外側のプレート部128のストレート穴を貫通すると共に径方向内側のプレート部127のねじ穴に螺合される軸部129aと、径方向外側のプレート部128に当接される頭部129bとを有する。ボルト129を絞めることで一対の第2接触部121、122が締結され、ボルト129を緩めることで一対の第2接触部121、122の締結が解除され、一対の第2接触部121、122の分離が可能になる。
ボルト129の頭部129bは、作業員が巻取芯26に邪魔されることなく頭部129bを回転操作できるように、2枚のプレート部127、128の径方向外側に配置される。その実現のため、軸部129aが通るストレート穴は径方向外側のプレート部128に形成され、軸部129aが螺合されるねじ穴は径方向内側のプレート部127に形成される。
尚、第2締結部126の構成は上記構成には限定されない。例えば、第2締結部126は、径方向内側のプレート部127に固定されると共に径方向外側のプレート部128のストレート穴を貫通するボルトと、当該ボルトの先端部に螺合されるナットとを有してもよい。この場合、ナットを締めることで一対の第2接触部121、122が締結され、ナットを緩めることで一対の第2接触部121、122の締結が解除され、一対の第2接触部121、122の分離が可能になる。ナットは、作業員が巻取芯26に邪魔されることなくナットを回転操作できるように、ナットによって締結する2枚のプレート部127、128の径方向外側に配置される。その実現のため、ボルトは、径方向内側のプレート部127に固定され、径方向外側のプレート部128のストレート穴を貫通する。
第1保持部100は、第1締結部116と第2締結部126とを分離可能に締結する第3締結部130を有する。第3締結部130は、例えば、第1締結部116のプレート部118と、第2締結部126のプレート部127とを締結するボルト131を有する。第3締結部130が一対の第1接触部111、112を締結しないように、且つ、第3締結部130が一対の第2接触部121、122を締結しないように、第3締結部130のボルト131は第1締結部116のボルト119および第2締結部126のボルト129とは平行に且つ離間して配置される。
第2締結部126のプレート部127は、第1締結部116のプレート部118よりも径方向外側に配置される。第3締結部130のボルト131は、径方向外側のプレート部127のストレート穴を貫通すると共に径方向内側のプレート部118のねじ穴に螺合される軸部131aと、径方向外側のプレート部127に当接される頭部131bとを有する。ボルト131を絞めることで第1締結部116と第2締結部126とが締結され、ボルト131を緩めることで第1締結部116と第2締結部126との締結が解除され、第1締結部116と第2締結部126との分離が可能になる。
ボルト131の頭部131bは、作業員が巻取芯26に邪魔されることなく頭部131bを回転操作できるように、2枚のプレート部118、127の径方向外側に配置される。その実現のため、軸部131aが通るストレート穴は径方向外側のプレート部127に形成され、軸部131aが螺合されるねじ穴は径方向内側のプレート部118に形成される。
尚、第2締結部126の構成は上記構成には限定されない。例えば、第2締結部126は、径方向内側のプレート部118に固定されると共に径方向外側のプレート部127のストレート穴を貫通するボルトと、当該ボルトの先端部に螺合されるナットとを有してもよい。この場合、ナットを締めることで第1締結部116と第2締結部126とが締結され、ナットを緩めることで第1締結部116と第2締結部126との締結が解除され、第1締結部116と第2締結部126との分離が可能になる。ナットは、作業員が巻取芯26に邪魔されることなくナットを回転操作できるように、ナットによって締結する2枚のプレート部118、127の径方向外側に配置される。その実現のため、ボルトは、径方向内側のプレート部118に固定され、径方向外側のプレート部127のストレート穴を貫通する。
第1保持部100は、上述の如く、第1締結部116と第2締結部126とを分離可能に締結する第3締結部130を有する。第1締結部116と第2締結部126とを分離できるため、第1締結部116による一対の第1接触部111、112の締結と、第2締結部126による一対の第2接触部121、122の締結とを別々に解除できる。
そのため、接続線51の第1保持部100によって保持される位置を変更する作業、つまり、接続線51の取り回し長さを変更する作業が容易である。例えば、一対の第1接触部111、112の締結を解除し、一対の第1接触部111、112を分離すれば、一対の第1接触部111、112に挟み込まれる接続線51の取り回し長さを変更できる。このとき、一対の第2接触部121、122の締結を解除せずに済むので、一対の第2接触部121、122で挟み込まれる接続線51の取り回し長さを維持でき、また、一対の第2接触部121、122で挟み込まれる複数の接続線51の四散を防止できる。
また、接続線51の交換作業が容易である。例えば、一対の第1接触部111、112の締結を解除し、一対の第1接触部111、112を分離すれば、一対の第1接触部111、112で挟み込まれる接続線51を交換できる。このとき、一対の第2接触部121、122の締結を解除せずに済むので、一対の第2接触部121、122で挟み込まれる接続線51の取り回し長さを維持でき、また、一対の第2接触部121、122で挟み込まれる複数の接続線51の四散を防止できる。
尚、接続線51の本数が少ない場合、第1保持部100は一対の第2接触部121、122および第2締結部126を有しなくてよく、その場合、第1保持部100は当然に第3締結部130を有しなくてよい。一方、第1保持部100が一対の第2接触部121、122および第2締結部126を有する場合、第1保持部100が保持可能な接続線51の本数を増加できる。
第1保持部100は、接続線51が嵌め込まれる嵌合穴(例えば嵌合穴115、125)と、接続線51を嵌合穴から繰り出し方向(図3~図5において時計回り方向)に導く接続線ガイド140とを有する。接続線ガイド140は、例えば第2締結部126のプレート部128に固定され、プレート部128から、接続線51の繰り出し方向に突き出す。図3に実線で示すように、また、図4に示すように、巻取芯26から固定筒42までの間において、接続線51を湾曲させることができ、接続線51の折れを防止できる。
尚、接続線ガイド140は、本実施形態では嵌合穴115に嵌め込まれる接続線51と嵌合穴125に嵌め込まれる接続線51との両者をガイドするが、いずれか一方のみをガイドしてもよい。例えば、接続線51の本数が少ない場合、第1保持部100は一対の第2接触部121、122および第2締結部126を有しなくてよく、その場合、第1保持部100は嵌合穴125を有しない。そのため、接続線ガイド140は、嵌合穴115に嵌め込まれる接続線51のみをガイドしてもよい。この場合、接続線ガイド140は、第1締結部116のプレート部118に固定され、プレート部118から、接続線51の繰り出し方向に突き出す。
接続線ガイド140は、接続線51の繰り出し方向に向かうに従って、巻取芯26の径方向内方に向う傾斜部141を有する。第1保持部100の近傍において、接続線51を巻取芯26に近付けることができる。そのため、巻取芯26が接続線51の巻き取り方向(図3~図5において反時計回り方向)に回転されるとき、接続線51が巻取芯26に巻き取られやすい。この効果は、第1保持部100が一対の第2接触部121、122および第2締結部126を有する場合に顕著である。一対の第2接触部121、122は、一対の第1接触部111、112に比べて、巻取芯26から離れた位置で、接続線51を保持するためである。
図7は、一実施形態に係る第2保持部、第3保持部および弾性部を示す平面図であって、図3の一部を拡大した平面図である。図8は、一実施形態に係る第2保持部を示す正面図である。第2保持部200は、第1保持部100と同様に構成される。
第2保持部200は、互いに接触する接触面211a、212aに接続線51を挟んで保持する一対の第1接触部211、212と、一対の第1接触部211、212を分離可能に締結する第1締結部216とを有する。
一対の第1接触部211、212は、弾性を有する材料(例えばゴム)で、例えば板状に形成される。片側の接触面211aに形成される断面半円状の嵌合溝213と、反対側の接触面212aに形成される断面半円状の嵌合溝214とで、断面円状の嵌合穴215が構成される。嵌合穴215は上下方向に間隔をおいて複数形成され、複数の嵌合穴215のそれぞれに接続線51が嵌め込まれる。接続線51が嵌合穴215に嵌め込まれる前に、嵌合穴215の直径は接続線51の直径よりも小さい。一方、接続線51が嵌合穴215に嵌め込まれると、一対の第1接触部211、212が弾性変形し、嵌合穴215の直径が接続線51の直径と同じになる。一対の第1接触部211、212は、弾性変形の復元力により接続線51を保持する。一対の第1接触部211、212は、上下方向に間隔をおいて並ぶ複数の接続線51で構成される第1接続線群52を挟んで保持する。尚、上述の如く第1接続線群52を構成する複数の接続線51が間隔をおかずに連続的に配置されてもよく、この場合、複数の嵌合穴215も間隔をおかずに連続的に配置される。
第1締結部216は、一対の第1接触部211、212を接触面211a、212aに直交する方向から挟み込む2枚のプレート部217、218と、2枚のプレート部217、218を締結するボルト219とを有する。
2枚のプレート部217、218は、例えば金属板である。2枚のプレート部217、218のうち、径方向外側のプレート部217は、固定筒42に固定される。また、径方向外側のプレート部217と第1接触部211との間には、接触防止シート54が挟み込まれる。接触防止シート54は、接続線51と固定筒42との接触を防止し、接続線51の摩耗を防止する。
ボルト219は、径方向内側のプレート部218のストレート穴を貫通すると共に径方向外側のプレート部217のねじ穴に螺合される軸部219aと、径方向内側のプレート部218に当接される頭部219bとを有する。ボルト219を絞めることで一対の第1接触部211、212が締結され、ボルト219を緩めることで一対の第1接触部211、212の締結が解除され、一対の第1接触部211、212の分離が可能になる。
ボルト219の頭部219bは、作業員が固定筒42に邪魔されることなく頭部219bを回転操作できるように、2枚のプレート部217、218の径方向内側に配置される。その実現のため、軸部219aが通るストレート穴は径方向内側のプレート部218に形成され、軸部219aが螺合されるねじ穴は径方向外側のプレート部217に形成される。
尚、第1締結部216の構成は上記構成には限定されない。例えば、第2保持部200の第1締結部216は、第1保持部100の第1締結部116と同様に、ナットを有してもよい。
第2保持部200は、互いに接触する接触面221a、222aに接続線51を挟んで保持する一対の第2接触部221、222と、一対の第2接触部221、222を分離可能に締結する第2締結部226とを有する。一対の第2接触部221、222と、一対の第1接触部211、212とは、異なる接続線51を挟んで保持する。一対の第2接触部221、222は、一対の第1接触部211、212よりも径方向内側において、接続線51を挟んで保持する。
一対の第2接触部221、222は、弾性を有する材料(例えばゴム)で、例えば板状に形成される。片側の接触面221aに形成される断面半円状の嵌合溝223と、反対側の接触面222aに形成される断面半円状の嵌合溝224とで、断面円状の嵌合穴225が構成される。嵌合穴225は上下方向に間隔をおいて複数形成され、複数の嵌合穴225のそれぞれに接続線51が嵌め込まれる。接続線51が嵌合穴225に嵌め込まれる前に、嵌合穴225の直径は接続線51の直径よりも小さい。一方、接続線51が嵌合穴225に嵌め込まれると、一対の第2接触部221、222が弾性変形し、嵌合穴225の直径が接続線51の直径と同じになる。一対の第2接触部221、222は、弾性変形の復元力により接続線51を保持する。一対の第2接触部221、222は、上下方向に間隔をおいて並ぶ複数の接続線51で構成される第2接続線群53を挟んで保持する。尚、上述の如く第2接続線群53を構成する複数の接続線51が間隔をおかずに連続的に配置されてもよく、この場合、複数の嵌合穴225も間隔をおかずに連続的に配置される。
第2締結部226は、一対の第2接触部221、222を接触面221a、222aに直交する方向から挟み込む2枚のプレート部227、228と、2枚のプレート部227、228を締結するボルト229とを有する。第2締結部226が一対の第1接触部211、212を締結しないように、且つ第1締結部216が一対の第2接触部221、222を締結しないように、第1締結部216のボルト219と第2締結部226のボルト229とは平行に離間して配置される。
2枚のプレート部227、228は、例えば金属板である。径方向外側のプレート部227と第2接触部221との間には、接触防止シート55が挟み込まれる。接触防止シート55は、一対の第1接触部211、212で挟み込まれる接続線51と、一対の第2接触部221、222で挟み込まれる接続線51との接触を防止し、接続線51の摩耗を防止する。
ボルト229は、径方向内側のプレート部228のストレート穴を貫通すると共に径方向外側のプレート部227のねじ穴に螺合される軸部229aと、径方向内側のプレート部228に当接される頭部229bとを有する。ボルト229を絞めることで一対の第2接触部221、222が締結され、ボルト229を緩めることで一対の第2接触部221、222の締結が解除され、一対の第2接触部221、222の分離が可能になる。
ボルト229の頭部229bは、作業員が固定筒42に邪魔されることなく頭部229bを回転操作できるように、2枚のプレート部227、228の径方向内側に配置される。その実現のため、軸部229aが通るストレート穴は径方向内側のプレート部228に形成され、軸部229aが螺合されるねじ穴は径方向外側のプレート部227に形成される。
尚、第2締結部226の構成は上記構成には限定されない。例えば、第2保持部200の第2締結部226は、第1保持部100の第2締結部126と同様に、ナットを有してもよい。
第2保持部200は、第1締結部216と第2締結部226とを分離可能に締結する第3締結部230を有する。第3締結部230は、例えば、第1締結部216のプレート部218と、第2締結部226のプレート部227とを締結するボルト231を有する。第3締結部230が一対の第1接触部211、212を締結しないように、且つ、第3締結部230が一対の第2接触部221、222を締結しないように、第3締結部230のボルト231は第1締結部216のボルト219および第2締結部226のボルト229とは平行に且つ離間して配置される。
第2締結部226のプレート部227は、第1締結部216のプレート部218よりも径方向内側に配置される。第3締結部230のボルト231は、径方向内側のプレート部227のストレート穴を貫通すると共に径方向外側のプレート部218のねじ穴に螺合される軸部231aと、径方向内側のプレート部227に当接される頭部231bとを有する。ボルト231を絞めることで第1締結部216と第2締結部226とが締結され、ボルト231を緩めることで第1締結部216と第2締結部226との締結が解除され、第1締結部216と第2締結部226との分離が可能になる。
ボルト231の頭部231bは、作業員が固定筒42に邪魔されることなく頭部231bを回転操作できるように、2枚のプレート部218、227の径方向内側に配置される。その実現のため、軸部231aが通るストレート穴は径方向内側のプレート部227に形成され、軸部231aが螺合されるねじ穴は径方向外側のプレート部218に形成される。
尚、第3締結部230の構成は上記構成には限定されない。例えば、第2保持部200の第3締結部230は、第1保持部100の第3締結部130と同様に、ナットを有してもよい。
第2保持部200は、上述の如く、第1締結部216と第2締結部226とを分離可能に締結する第3締結部230を有する。第1締結部216と第2締結部226とを分離できるため、第1締結部216による一対の第1接触部211、212の締結と、第2締結部226による一対の第2接触部221、222の締結とを別々に解除できる。そのため、第1保持部100と同様に、接続線51の第2保持部200によって保持される位置を変更する作業、つまり、接続線51の取り回し長さを変更する作業が容易である。また、第1保持部100と同様に、接続線51の交換作業が容易である。
尚、接続線51の本数が少ない場合、第2保持部200は一対の第2接触部221、222および第2締結部226を有しなくてよく、その場合、第2保持部200は当然に第3締結部230を有しなくてよい。一方、第2保持部200が一対の第2接触部221、222および第2締結部226を有する場合、第2保持部200が保持可能な接続線51の本数を増加できる。
図9は、一実施形態に係る第3保持部を示す正面図である。接続線支持装置50は、第1保持部100と第2保持部200との間において接続線51を保持する第3保持部300を有する。第3保持部300は、接続線51の急激な屈曲を防止するためのものであり、後述の弾性部400と組み合わせて用いられる。第3保持部300は、第1保持部100と同様に構成される。
第3保持部300は、互いに接触する接触面311a、312aに接続線51を挟んで保持する一対の第1接触部311、312と、一対の第1接触部311、312を分離可能に締結する第1締結部316とを有する。
一対の第1接触部311、312は、弾性を有する材料(例えばゴム)で、例えば板状に形成される。片側の接触面311aに形成される断面半円状の嵌合溝313と、反対側の接触面312aに形成される断面半円状の嵌合溝314とで、断面円状の嵌合穴315が構成される。嵌合穴315は上下方向に間隔をおいて複数形成され、複数の嵌合穴315のそれぞれに接続線51が嵌め込まれる。接続線51が嵌合穴315に嵌め込まれる前に、嵌合穴315の直径は接続線51の直径よりも小さい。一方、接続線51が嵌合穴315に嵌め込まれると、一対の第1接触部311、312が弾性変形し、嵌合穴315の直径が接続線51の直径と同じになる。一対の第1接触部311、312は、弾性変形の復元力により接続線51を保持する。一対の第1接触部311、312は、上下方向に間隔をおいて並ぶ複数の接続線51で構成される第1接続線群52を挟んで保持する。尚、上述の如く第1接続線群52を構成する複数の接続線51が間隔をおかずに連続的に配置されてもよく、この場合、複数の嵌合穴315も間隔をおかずに連続的に配置される。
第1締結部316は、一対の第1接触部311、312を接触面311a、312aに直交する方向から挟み込む2枚のプレート部317、318と、2枚のプレート部317、318を締結するボルト319とを有する。
2枚のプレート部317、318は、例えば金属板である。2枚のプレート部317、318のうち、径方向外側のプレート部317は、弾性部400を介して第2保持部200に取り付けられる。また、径方向外側のプレート部317と第1接触部311との間には、接触防止シート54が挟み込まれる。接触防止シート54は、接続線51と固定筒42との接触を防止し、接続線51の摩耗を防止する。
ボルト319は、径方向内側のプレート部318のストレート穴を貫通すると共に径方向外側のプレート部317のねじ穴に螺合される軸部319aと、径方向内側のプレート部318に当接される頭部319bとを有する。ボルト319を絞めることで一対の第1接触部311、312が締結され、ボルト319を緩めることで一対の第1接触部311、312の締結が解除され、一対の第1接触部311、312の分離が可能になる。
ボルト319の頭部319bは、作業員が固定筒42に邪魔されることなく頭部319bを回転操作できるように、2枚のプレート部317、318の径方向内側に配置される。その実現のため、軸部319aが通るストレート穴は径方向内側のプレート部318に形成され、軸部319aが螺合されるねじ穴は径方向外側のプレート部317に形成される。
尚、第1締結部316の構成は上記構成には限定されない。例えば、第3保持部300の第1締結部316は、第1保持部100の第1締結部116と同様に、ナットを有してもよい。
第3保持部300は、互いに接触する接触面321a、322aに接続線51を挟んで保持する一対の第2接触部321、322と、一対の第2接触部321、322を分離可能に締結する第2締結部326とを有する。一対の第2接触部321、322と、一対の第1接触部311、312とは、異なる接続線51を挟んで保持する。一対の第2接触部321、322は、一対の第1接触部311、312よりも径方向内側において、接続線51を挟んで保持する。
一対の第2接触部321、322は、弾性を有する材料(例えばゴム)で、例えば板状に形成される。片側の接触面321aに形成される断面半円状の嵌合溝323と、反対側の接触面322aに形成される断面半円状の嵌合溝324とで、断面円状の嵌合穴325が構成される。嵌合穴325は上下方向に間隔をおいて複数形成され、複数の嵌合穴325のそれぞれに接続線51が嵌め込まれる。接続線51が嵌合穴325に嵌め込まれる前に、嵌合穴325の直径は接続線51の直径よりも小さい。一方、接続線51が嵌合穴325に嵌め込まれると、一対の第2接触部321、322が弾性変形し、嵌合穴325の直径が接続線51の直径と同じになる。一対の第2接触部321、322は、弾性変形の復元力により接続線51を保持する。一対の第2接触部321、322は、上下方向に間隔をおいて並ぶ複数の接続線51で構成される第2接続線群53を挟んで保持する。尚、上述の如く第2接続線群53を構成する複数の接続線51が間隔をおかずに連続的に配置されてもよく、この場合、複数の嵌合穴325も間隔をおかずに連続的に配置される。
第2締結部326は、一対の第2接触部321、322を接触面321a、322aに直交する方向から挟み込む2枚のプレート部327、328と、2枚のプレート部327、328を締結するボルト329とを有する。第2締結部326が一対の第1接触部311、312を締結しないように、且つ第1締結部316が一対の第2接触部321、322を締結しないように、第1締結部316のボルト319と第2締結部326のボルト329とは平行に離間して配置される。
2枚のプレート部327、328は、例えば金属板である。径方向外側のプレート部327と第2接触部321との間には、接触防止シート55が挟み込まれる。接触防止シート55は、一対の第1接触部311、312で挟み込まれる接続線51と、一対の第2接触部321、322で挟み込まれる接続線51との接触を防止し、接続線51の摩耗を防止する。
ボルト329は、径方向内側のプレート部328のストレート穴を貫通すると共に径方向外側のプレート部327のねじ穴に螺合される軸部329aと、径方向内側のプレート部328に当接される頭部329bとを有する。ボルト329を絞めることで一対の第2接触部321、322が締結され、ボルト329を緩めることで一対の第2接触部321、322の締結が解除され、一対の第2接触部321、322の分離が可能になる。
ボルト329の頭部329bは、作業員が固定筒42に邪魔されることなく頭部329bを回転操作できるように、2枚のプレート部327、328の径方向内側に配置される。その実現のため、軸部329aが通るストレート穴は径方向内側のプレート部328に形成され、軸部329aが螺合されるねじ穴は径方向外側のプレート部327に形成される。
尚、第2締結部326の構成は上記構成には限定されない。例えば、第3保持部300の第2締結部326は、第1保持部100の第2締結部126と同様に、ナットを有してもよい。
第3保持部300は、第1締結部316と第2締結部326とを分離可能に締結する第3締結部330を有する。第3締結部330は、例えば、第1締結部316のプレート部318と、第2締結部326のプレート部327とを締結するボルト331を有する。第3締結部330が一対の第1接触部311、312を締結しないように、且つ、第3締結部330が一対の第2接触部321、322を締結しないように、第3締結部330のボルト331は第1締結部316のボルト319および第2締結部326のボルト329とは平行に且つ離間して配置される。
第2締結部326のプレート部327は、第1締結部316のプレート部318よりも径方向内側に配置される。第3締結部330のボルト331は、径方向内側のプレート部327のストレート穴を貫通すると共に径方向外側のプレート部318のねじ穴に螺合される軸部331aと、径方向内側のプレート部327に当接される頭部331bとを有する。ボルト331を絞めることで第1締結部316と第2締結部326とが締結され、ボルト331を緩めることで第1締結部316と第2締結部326との締結が解除され、第1締結部316と第2締結部326との分離が可能になる。
ボルト331の頭部331bは、作業員が固定筒42に邪魔されることなく頭部331bを回転操作できるように、2枚のプレート部318、327の径方向内側に配置される。その実現のため、軸部331aが通るストレート穴は径方向内側のプレート部327に形成され、軸部331aが螺合されるねじ穴は径方向外側のプレート部318に形成される。
尚、第3締結部330の構成は上記構成には限定されない。第3保持部300の第3締結部330は、第1保持部100の第3締結部130と同様に、ナットを有してもよい。
第3保持部300は、上述の如く、第1締結部316と第2締結部326とを分離可能に締結する第3締結部330を有する。第1締結部316と第2締結部326とを分離できるため、第1締結部316による一対の第1接触部311、312の締結と、第2締結部326による一対の第2接触部321、322の締結とを別々に解除できる。そのため、第1保持部100および第2保持部200と同様に、接続線51の第3保持部300によって保持される位置を変更する作業が容易である。また、第1保持部100および第2保持部200と同様に、接続線51の交換作業が容易である。
尚、接続線51の本数が少ない場合、第3保持部300は一対の第2接触部321、322および第2締結部326を有しなくてよく、その場合、第3保持部300は当然に第3締結部330を有しなくてよい。一方、第3保持部300が一対の第2接触部321、322および第2締結部326を有する場合、第3保持部300が保持可能な接続線51の本数を増加できる。
接続線支持装置50は、弾性部400を有する。巻取芯26が接続線51の巻き取り方向(図3および図4において反時計回り方向)に回転するときに、第3保持部300が径方向内側に移動することによって弾性部400が弾性変形する。これにより、弾性変形の復元力Fが生じる。一方、巻取芯26が接続線51の繰り出し方向(図3および図4において時計回り方向)に回転するときに、弾性部400は復元力Fによって第3保持部300を径方向外側に押し戻す。
仮に接続線支持装置50が弾性部400を有しない場合、巻取芯26が接続線51の繰り出し方向に回転するときに、第1保持部100から第2保持部200までの間において接続線51の形状を図3に実線で示すU字状に戻す力が生じない。そのため、図3に破線で示すように、接続線51がジグザグに折り畳まれることがある。
一方、接続線支持装置50は弾性部400を有するため、巻取芯26が接続線51の繰り出し方向に回転するときに、第1保持部100から第2保持部200までの間において接続線51の形状を図3に実線で示すU字状に戻す力が生じる。そのため、接続線51の急激な屈曲を抑制でき、接続線51の破損を抑制できる。従って、接続線51としての配線の断線を抑制でき、また、接続線51としての配管の破裂を抑制できる。尚、複数の接続線51は、配線と配管の両方を含んでもよいし、配線のみを含んでもよいし、配管のみを含んでもよい。
弾性部400は、一端部が第3保持部300に取り付けられると共に他端部が第2保持部200に取り付けられる板バネである。第2保持部200を介して弾性部400を固定筒42に取り付けると共に、弾性部400として板バネを用いるため、弾性部400を固定筒42に沿って配置でき、弾性部400の配置スペースを確保しやすい。
以上、本開示に係る接続線支持装置の実施形態について説明したが、本開示は上記実施形態などに限定されない。特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更、修正、置換、付加、削除、および組合わせが可能である。それらについても当然に本開示の技術的範囲に属する。
例えば、弾性部400は、上記実施形態では第2保持部200に取り付けられるが、第2保持部200に取り付けられる代わりに、固定筒42に取り付けられてもよい。また、弾性部400は、上記実施形態では板バネであるが、板バネ以外のバネ、例えばコイルバネでもよい。