JP3296469B2 - ワイヤーハーネス用クリップ - Google Patents

ワイヤーハーネス用クリップ

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JP3296469B2 JP03087295A JP3087295A JP3296469B2 JP 3296469 B2 JP3296469 B2 JP 3296469B2 JP 03087295 A JP03087295 A JP 03087295A JP 3087295 A JP3087295 A JP 3087295A JP 3296469 B2 JP3296469 B2 JP 3296469B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パネル面等の被取付面
にワイヤーハーネスを固定するワイヤーハーネス用クリ
ップの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車等においては多数のワイヤ
ーハーネスが配索されているが、これらワイヤーハーネ
スのなかには自動車の車体を形成するパネルの表面に沿
って敷設されるものがある。この場合、ワイヤーハーネ
スは自動車の走行に伴って振動しパネル表面と擦れ合う
ばかりでなく、ワイヤーハーネスの周囲の部品等とも擦
れ合う。従って、ワイヤーハーネスを構成する個々の電
線の絶縁被覆が前記パネルや前記部品と擦れあって破れ
ることが無いように、ワイヤーハーネスをパネル表面に
確実に固定しなければならない。そこで、ワイヤーハー
ネスをパネル面に固定する種々の形式のワイヤーハーネ
ス用クリップが用いられている。
【0003】このようなワイヤーハーネス用クリップと
しては、例えば図9に示した形式のクリップがある。ワ
イヤーハーネス用クリップ90は、ワイヤーハーネス1
に添え付けられる矩形状の取付け用基板91と、この取
付け用基板91の上面に突設されたクリップ部92と、
該クリップ部92の支柱93の基端部から前記取付け用
基板91に対して斜め上方に延びる翼状のパネル押さえ
片96からなるガタツキ防止手段とを備えている。そし
て、前記ワイヤーハーネス用クリップ90は、前記取付
け用基板91に絶縁テープ2を巻き付けることによりワ
イヤーハーネス1に取り付けられる。そして前記クリッ
プ部92をパネル3に貫設されている取付け孔4内に嵌
入させると、支柱93の先端に逆V字形に設けられてい
るアンカー94が取付け孔4の裏面側周縁に係合し、こ
のワイヤーハーネス用クリップ90はパネル3に係止さ
れる。更に、弾性可撓片である前記パネル押さえ片96
は、その先端部がパネル3と当接して湾曲することによ
り、前記取付け用基板91をパネル3から離す方向に付
勢するので、ワイヤーハーネス1をがたつくことなく固
定できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したワ
イヤーハーネス用クリップ90をワイヤーハーネス1に
取り付けるためは、一対のパネル押さえ片96を避ける
ように絶縁テープ2を前記取付け用基板91及びワイヤ
ーハーネス1に巻き付ける必要がある。しかしながら従
来のワイヤーハーネス用クリップ90においては、前記
パネル押さえ片96が支柱93の基端部から前記取付け
用基板91に対して斜めに延びるように前記取付け用基
板91に突設されている。従って、図10に示すよう
に、一対のパネル押さえ片96の各先端部の間の領域L
3は、絶縁テープ2を容易に巻き付けることができない
デッドスペースとなってしまう。
【0005】即ち、ワイヤーハーネス用クリップ90を
ワイヤーハーネス1に取り付ける際、不用意に絶縁テー
プ2を巻き付けると、前記パネル押さえ片96をも取付
け用基板91と共にワイヤーハーネス1に巻き付けてし
まう可能性があり、該パネル押さえ片96を引き起しな
がら絶縁テープ2の巻き付け作業を行わねばならないの
で作業性が良くない。一方、前記領域L3を避けるよう
に取付け用基板91の両端部に絶縁テープ2の巻き代を
確保すると、前記取付け用基板91の全長L4は両端部
に巻き付けられる絶縁テープ2の巻き代に前記領域L3
の長さを加えたものとなるので、必然的に前記取付け用
基板91の全長L4が大きくなり、製造コストや重量が
嵩むという問題点を有している。従って、本発明の目的
は上記課題を解消することに係り、製造コストや重量を
低減することができる良好なワイヤーハーネス用クリッ
プを提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、ワ
イヤーハーネスに添え付けられる取付け用基板と、該取
付け用基板の上面に突設されて被取付け部に嵌着される
クリップ部と、該クリップ部が前記被取付け部に嵌着さ
れた際に前記取付け用基板を被取付け部から離す方向に
弾性付勢するガタツキ防止手段とを備えたワイヤーハー
ネス用クリップにおいて、前記ガタツキ防止手段が、前
記クリップ部近傍の取付け用基板の上面に垂直に設けら
れた弾性可撓片からなり、前記弾性可撓片の基部には薄
肉ヒンジ部が形成されると共に、該弾性可撓片の外側面
には支点用突起が形成されていることを特徴とするワイ
ヤーハーネス用クリップにより達成される。又、本発明
の上記目的は、ワイヤーハーネスに添え付けられる取付
け用基板と、該取付け用基板の上面に突設されて被取付
け部に嵌着されるクリップ部と、該クリップ部が前記被
取付け部に嵌着された際に前記取付け用基板を被取付け
部から離す方向に弾性付勢するガタツキ防止手段とを備
えたワイヤーハーネス用クリップにおいて、前記ガタツ
キ防止手段が、前記クリップ部近傍の取付け用基板の上
に垂直に設けられた弾性可撓片からなり、前記弾性可
撓片の基部には薄肉ヒンジ部が形成されると共に、前記
取付け用基板の上面には支点用突起が形成されているこ
とを特徴とするワイヤーハーネス用クリップにより達成
される。
【0007】
【作用】上記構成によれば、ガタツキ防止手段である弾
性可撓片が、クリップ部近傍の取付け用基板の上面にほ
ぼ垂直に設けられているので、このワイヤーハーネス用
クリップをワイヤーハーネスに取り付けるべく絶縁テー
プを巻き付ける際、該弾性可撓片を不用意に取付け用基
板と共にワイヤーハーネスに巻き付けることはない。そ
こで、絶縁テープの巻き付け作業性が向上する。
【0008】更に、前記弾性可撓片の基部まで、巻き付
けが容易な絶縁テープの巻き代とすることができるの
で、取付け用基板の両端部を延ばさずに必要な巻き代を
得ることができる。そこで、取付け用基板の全長を短く
することができ、ワイヤーハーネス用クリップの小型・
軽量化が可能となる。また、前記弾性可撓片の基部に薄
肉ヒンジ部を形成すると共に、該弾性可撓片の外側面或
いは前記取付け用基板の上面に支点用突起を形成するこ
とによって、該弾性可撓片を倒れ易くすると共に、前記
取付け用基板を被取付け部から離す方向に弾性付勢する
のに必要な十分な弾性力を該弾性可撓片にもたせること
ができる。
【0009】
【実施例】以下、本発明に係るワイヤーハーネス用クリ
ップの一実施例を添付図面に基づいて詳細に説明する。
ここで、図1は本発明に係る第1実施例のワイヤーハー
ネス用クリップの全体斜視図、図2は図1に示したワイ
ヤーハーネス用クリップをワイヤーハーネスに取り付け
た状態を示す正面図、図3は図1に示したワイヤーハー
ネス用クリップをパネルに取り付けた状態を説明するた
めの部分断面正面図である。
【0010】本第1実施例のワイヤーハーネス用クリッ
プ10は、図1及び図2に示すように、絶縁テープ2が
巻き付けられてワイヤーハーネス1に固定される取付け
用基板11と、該取付け用基板11の上面に突設されて
被取付け部であるパネル3に貫設された取付け孔4に嵌
着されるクリップ部12と、このクリップ部12が前記
取付け孔4に嵌着された際に先端部がパネル3に当接し
て前記取付け用基板11をパネル3から離す方向に弾性
付勢する一対の弾性可撓片であるパネル押さえ片16と
が一体成形されている。
【0011】前記取付け用基板11は矩形状の帯板とさ
れ、その両端部には前記絶縁テープ2が脱落するのを防
止する為のフランジ18がそれぞれ立設されている。前
記クリップ部12は、前記取付け用基板11の上面に垂
設された支柱13と、この支柱13の先端部に設けられ
た逆V字状の一対のアンカー14と、このアンカー14
の下端面に立設されている位置決め用のリブ15とを備
えている。前記パネル押さえ片16は、前記クリップ部
12を挟むように配設された一対の弾性可撓片からなる
ガタツキ防止手段であり、クリップ部12近傍の前記取
付け用基板11の上面にほぼ垂直に設けられている。ま
た、パネル押さえ片16の先端部17は、該パネル押さ
え片16の厚み方向の中心よりも前記取付け用基板11
の端部方向にそれぞれオフセットして配設された円柱状
とされており、パネル3と滑らかに摺接することができ
る。
【0012】次に、上述のように構成された本第1実施
例のワイヤーハーネス用クリップ10を用いてワイヤー
ハーネス1をパネル3に取り付ける手順を説明する。ま
ず、前記取付け用基板11をワイヤーハーネス1に沿う
ように密着させた後、絶縁テープ2を前記取付け用基板
11およびワイヤーハーネス1に巻き付けることによ
り、前記取付け用基板11をワイヤーハーネス1に取り
付ける。この時、一対のパネル押さえ片16は、クリッ
プ部12近傍の取付け用基板11の上面にほぼ垂直に設
けられているので、このワイヤーハーネス用クリップ1
0をワイヤーハーネス1に取り付けるべく絶縁テープ2
を巻き付ける際、該パネル押さえ片を不用意に取付け用
基板11と共にワイヤーハーネス1に巻き付けることは
ない。そこで、絶縁テープ2の巻き付け作業性が向上す
る。
【0013】又、図2に示す一対のパネル押さえ片16
の各先端部17の間の領域L1は、図10に示した従来
のワイヤーハーネス用クリップ90の前記領域L3に比
較して短縮されており、該パネル押さえ片96の基部ま
で、巻き付けが容易な絶縁テープ2の巻き代とすること
ができるので、取付け用基板11の両端部を延ばさずに
必要な巻き代を得ることができる。そこで、絶縁テープ
2を容易に巻き付けることができないデッドスペースが
無くなり、取付け用基板11の全長L2を短縮すること
ができるので、ワイヤーハーネス用クリップ10の小型
・軽量化が可能となる。従って、上記ワイヤーハーネス
用クリップ10は、巻き付け作業性が向上し、小型・軽
量化によるコストダウンが可能となる。
【0014】そして、ワイヤーハーネス用クリップ10
のワイヤーハーネス1への取付を終了した後、該ワイヤ
ーハーネス用クリップ10のクリップ部12をパネル3
に貫設されている取付け孔4内に嵌入させる。すると前
記アンカー14は、その先端に立設されている前記リブ
15が取付け孔4の内壁面に当接することにより位置決
めされた状態で裏面側周縁に係合し、このクリップ部1
2は取付け孔4に抜け止め固定される。
【0015】クリップ部12の取付け孔4への嵌着に伴
い、一対のパネル押さえ片16はその先端部17がパネ
ル3の表面に押圧され、取付け用基板11の端部に向か
って倒れるように湾曲させられる。この時、前記先端部
17は円柱状に丸められており、パネル3の表面に対し
て滑らかに摺接することができるので、該パネル押さえ
片16はパネル3に対して突き立つことなく容易に倒れ
るように湾曲することができる。従って、前記パネル押
さえ片16は、湾曲するように弾性変形させられること
により、取付け用基板11をパネル3から離す方向に弾
性付勢する。これにより、ワイヤーハーネス1はパネル
3に対してがたつくことなく固定される。
【0016】次に、図4乃至図7に示した本発明に係る
ワイヤーハーネス用クリップの第2実施例について説明
する。本第2実施例のワイヤーハーネス用クリップ20
は、図4および図5に示すように、取付け用基板21の
上面に突設されてパネル3に貫設された取付け孔4に嵌
着されるクリップ部22と、このクリップ部22が前記
取付け孔4に嵌着された際に先端部がパネル3に当接し
て前記取付け用基板21をパネル3から離す方向に弾性
付勢する一対の弾性可撓片であるパネル押さえ片26と
が一体成形されている。
【0017】前記取付け用基板21は矩形状の帯板とさ
れ、その両端部には前記絶縁テープ2が脱落するのを防
止する為のフランジ31がそれぞれ立設されている。前
記クリップ部22は、前記取付け用基板21の上面に垂
設された支柱23と、この支柱23の先端部に設けられ
た逆V字状の一対のアンカー24と、このアンカー24
の下端面に立設されている位置決め用のリブ25とを備
えている。前記パネル押さえ片26は、前記クリップ部
22を挟むように配設された一対の弾性可撓片からなる
ガタツキ防止手段であり、クリップ部22近傍の前記取
付け用基板21の上面にほぼ垂直に設けられている。
又、パネル押さえ片26の先端部27は、前記パネル押
さえ片26の厚み方向の中心よりも前記取付け用基板2
1の端部方向にオフセットされた円柱状とされている。
【0018】また、前記パネル押さえ片26の基部は、
その肉厚が他の部分よりも薄くされ、その曲げ剛性が自
由端部分の曲げ剛性よりも低い薄肉ヒンジ29とされて
いる。更に、パネル押さえ片26の外側面には、該パネ
ル押さえ片26が前記薄肉ヒンジ29の部分から取付け
用基板21の端部に向かって倒された時に、前記取付け
用基板21の表面に当接可能な支点用突起28が形成さ
れている。
【0019】次に、上述のように構成された本第2実施
例のワイヤーハーネス用クリップ20のパネル押さえ片
26の作用について説明する。前記ワイヤーハーネス用
クリップ20のワイヤーハーネス1への取付を終了した
後、ワイヤーハーネス用クリップ20のクリップ部22
がパネル3の取付け孔4に嵌着させられると、図6に示
すように、パネル押さえ片26はその先端部27がパネ
ル3に当接して、クリップ部22から離れるように倒さ
れる。この時、パネル押さえ片26の基部が肉厚を他の
部分よりも薄くされて薄肉ヒンジ29とされているの
で、パネル押さえ片26は該薄肉ヒンジ29が湾曲して
容易に倒れることができる。
【0020】前記薄肉ヒンジ29が湾曲してパネル押さ
え片26がさらに倒れると、パネル押さえ片26の外側
面に設けられている前記支点用突起28の先端が取付け
用基板21の表面に当接する。即ち、パネル押さえ片2
6は前記薄肉ヒンジ29から前記支点用突起28へと支
点が移る。それにより、図7に示すように、パネル押さ
え片26は薄肉ヒンジ29よりも肉厚の厚い自由端部側
が湾曲させられることとなり、取付け用基板21をパネ
ル3から離す方向に弾性付勢するのに必要な十分な弾性
反力を生じることができる。
【0021】即ち、本第2実施例のワイヤーハーネス用
クリップ20のパネル押さえ片26は、その基部の曲げ
剛性が薄肉ヒンジ29により低められているので容易に
倒れ始めることができると共に、前記支点用突起28が
取付け用基板21に当接した後は、該取付け用基板21
をパネル3から離す方向に弾性付勢するのに必要な十分
な弾性力を発生することができる。従って、前記ワイヤ
ーハーネス用クリップ20は、クリップ部22を取付け
孔4内に嵌入させる際に、パネル押さえ片26の先端部
27がパネル3に突き当たって嵌入に支障を来すことな
くスムーズにパネル3への固定が行えるという優れた効
果を奏する。
【0022】次に、図8に示した本発明に係るワイヤー
ハーネス用クリップの第3実施例について説明する。本
第3実施例のワイヤーハーネス用クリップ40は、上記
第2実施例のワイヤーハーネス用クリップ20と同様に
取付け用基板41の上面に突設されてパネル3に貫設さ
れた取付け孔4に嵌着されるクリップ部22と、このク
リップ部22が前記取付け孔4に嵌着された際に先端部
がパネル3に当接して前記取付け用基板41をパネル3
から離す方向に弾性付勢する一対の弾性可撓片であるパ
ネル押さえ片46とが一体成形されている。
【0023】前記取付け用基板41は矩形状の帯板とさ
れ、その両端部には前記絶縁テープ2が脱落するのを防
止する為のフランジ51がそれぞれ立設されている。前
記パネル押さえ片46は、前記クリップ部22を挟むよ
うに配設された一対の弾性可撓片からなるガタツキ防止
手段であり、クリップ部22近傍の前記取付け用基板4
1の上面にほぼ垂直に設けられている。又、パネル押さ
え片46の先端部47は、前記パネル押さえ片46の厚
み方向の中心よりも前記取付け用基板41の端部方向に
オフセットされた円柱状とされている。
【0024】また、前記パネル押さえ片46の基部は、
その肉厚が他の部分よりも薄くされ、その曲げ剛性が自
由端部分の曲げ剛性よりも低い薄肉ヒンジ49とされて
いる。更に、前記取付け用基板41の上面には、前記パ
ネル押さえ片46が前記薄肉ヒンジ49の部分から取付
け用基板41の端部に向かって倒された時に、該パネル
押さえ片46の外側面に当接可能な支点用突起48が形
成されている。
【0025】即ち、本第3実施例のワイヤーハーネス用
クリップ40のパネル押さえ片46は、その基部の曲げ
剛性が薄肉ヒンジ49により低められているので容易に
倒れ始めることができると共に、前記支点用突起48が
パネル押さえ片46に当接した後は、該取付け用基板4
1をパネル3から離す方向に弾性付勢するのに必要な十
分な弾性力を発生することができる。従って、前記ワイ
ヤーハーネス用クリップ40は、クリップ部22を取付
け孔4内に嵌入させる際に、パネル押さえ片46の先端
部47がパネル3に突き当たって嵌入に支障を来すこと
なくスムーズにパネル3への固定が行えるという優れた
効果を奏する。尚、本発明のワイヤーハーネス用クリッ
プは、上述した各実施例によって限定されるものではな
く、本発明の主旨に基づいて種々の変更が可能であるこ
とは言うまでもない。
【0026】
【発明の効果】上述の如き本発明のワイヤーハーネス用
クリップは、ガタツキ防止手段である弾性可撓片が、ク
リップ部近傍の取付け用基板の上面にほぼ垂直に設けら
れているので、このワイヤーハーネス用クリップをワイ
ヤーハーネスに取り付けるべく絶縁テープを巻き付ける
際、該弾性可撓片を不用意に取付け用基板と共にワイヤ
ーハーネスに巻き付けることはない。そこで、絶縁テー
プの巻き付け作業性を向上させることができる。
【0027】更に、前記弾性可撓片の基部まで、巻き付
けが容易な絶縁テープの巻き代とすることができるの
で、取付け用基板の両端部を延ばさずに必要な巻き代を
得ることができる。そこで、取付け用基板の全長を短く
することができ、ワイヤーハーネス用クリップの小型・
軽量化が可能となる。また、前記弾性可撓片の基部に薄
肉ヒンジ部を形成すると共に、該弾性可撓片の外側面或
いは前記取付け用基板の上面に支点用突起を形成するこ
とによって、該弾性可撓片を倒れ易くすると共に、前記
取付け用基板を被取付け部から離す方向に弾性付勢する
のに必要な十分な弾性力を該弾性可撓片にもたせること
ができる。従って、製造コストや重量を低減することが
できる良好なワイヤーハーネス用クリップを提供でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に基づくワイヤーハーネス
用クリップの全体斜視図である。
【図2】図1に示したワイヤーハーネス用クリップをワ
イヤーハーネスに取り付けた状態を示す正面図である。
【図3】図1に示したワイヤーハーネス用クリップをパ
ネルに取り付けた状態を説明するための部分断面正面図
である。
【図4】本発明の第2実施例に基づくワイヤーハーネス
用クリップをワイヤーハーネスに取り付けた状態を示す
全体斜視図である。
【図5】図4に示したワイヤーハーネス用クリップの正
面図である。
【図6】図4に示したワイヤーハーネス用クリップの作
用を説明するための要部拡大部分断面正面図である。
【図7】図4に示したワイヤーハーネス用クリップをパ
ネルに取り付けた状態を説明するための部分断面正面図
である。
【図8】本発明の第3実施例に基づくワイヤーハーネス
用クリップの要部拡大正面図である。
【図9】従来のワイヤーハーネス用クリップをパネルに
取り付けた状態を説明するための部分断面正面図であ
る。
【図10】図9に示した従来のワイヤーハーネス用クリ
ップの問題点を説明するための正面図である。
【符号の説明】
1 ワイヤーハーネス 2 絶縁テープ 3 パネル 4 取付け孔 10 ワイヤーハーネス用クリップ 11 取付け用基板 12 クリップ部 13 支柱 14 アンカー 16 パネル押さえ片
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16B 19/00 F16B 5/12 F16L 3/12

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワイヤーハーネスに添え付けられる取付
    け用基板と、該取付け用基板の上面に突設されて被取付
    け部に嵌着されるクリップ部と、該クリップ部が前記被
    取付け部に嵌着された際に前記取付け用基板を被取付け
    部から離す方向に弾性付勢するガタツキ防止手段とを備
    えたワイヤーハーネス用クリップにおいて、 前記ガタツキ防止手段が、前記クリップ部近傍の取付け
    用基板の上面に垂直に設けられた弾性可撓片からなり、 前記弾性可撓片の基部には薄肉ヒンジ部が形成されると
    共に、該弾性可撓片の外側面には支点用突起が形成され
    ていることを特徴とするワイヤーハーネス用クリップ。
  2. 【請求項2】 ワイヤーハーネスに添え付けられる取付
    け用基板と、該取付け用基板の上面に突設されて被取付
    け部に嵌着されるクリップ部と、該クリップ部が前記被
    取付け部に嵌着された際に前記取付け用基板を被取付け
    部から離す方向に弾性付勢するガタツキ防止手段とを備
    えたワイヤーハーネス用クリップにおいて、 前記ガタツキ防止手段が、前記クリップ部近傍の取付け
    用基板の上面に垂直に設けられた弾性可撓片からなり、 前記弾性可撓片の基部には薄肉ヒンジ部が形成されると
    共に、前記取付け用基板の上面には支点用突起が形成さ
    れていることを特徴とするワイヤーハーネス用クリッ
    プ。
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