JPS5831806Y2 - 脱酸素剤収納袋 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本案は脱酸素剤収納袋の改良に関するものである。

脱酸素剤とは食品等と共に密封容器内に封入することに
より、その密封容器内の酸素を吸収し、それによって内
容物の保存性を向上させるためのものであるが、従来こ
の種の薬剤は紙または不織布と穴あきＰＥ（ポリエチレ
ンフィルム）との組合せによるフィルム状包装材料や、
穴あきＰＰ（ポリプロピレン）と紙または不織布と穴あ
きＰＥとの組合せによるフィルム状包装材料で作られた
袋に収納されていた。

之等の袋は通気性を有するため脱酸素剤の効果、すなわ
ち酸素吸収効果を高めるために効果的であるが、その反
面製造後そのま＼大気中に放置すれば大気中の酸素を吸
収し、使用時に酸素吸収性能か消失してしまうという欠
点がある。

そこで先に本考案者は次のようなものを提案した。

すなわち、気体を透過しない基材により全周密閉せる袋
体を構威し、かつ通気性を有する炉材で袋体内を二室に
仕切り、その一方の室を更に基材と炉材相互の接着によ
り二室に仕切り、その仕切られた一方の室に脱酸素剤を
収納し、他方の室の穴あけポイントの室としたものであ
る。

これによると、包装時読酸素剤は密封されているが、使
用時脱酸素剤を収納してない室を単に穴をあけることに
より中間の紙を介して酸素吸収性能が消失してしまうこ
とがなく、又脱酸素剤を収納している室に直接穴をあけ
るものではないので、穴から脱酸素剤が漏れることがな
いという特徴を発揮できた。

しかしながら、脱酸素剤を袋毎に収納するものであるた
め、大量生産的ではなく、使用時に一々穴あけをしなけ
ればならないという欠点があった。

本案は以上のような欠点をすべて解消しようとするもの
である。

すなわち、通気性を有する炉材を間に挾んで上下に気体
を透過しない基材を重ね合せてそれら周囲を相互に気体
不透過性状態に完全接着すると共に長手方向においても
一定の間隔をおいて前記周囲の接着部に接続し、かつ直
交する方向において相互を接着し、かつ之等接着部の中
間において前記周囲の接着部に接続し上部基材と炉材相
互のみを接着した接着部を設け、この接着部で区画され
た上部室の一方に脱酸素剤を封入してなるものであって
、長尺に構成された脱酸素剤収納袋を使用時において一
部を切断することのみにより、通気性を生ぜしめて脱酸
素の能力を発揮させることができ偽：ようにしたもので
、使用操作が簡易であって、多量生産に適するという特
徴を発揮できるも、：のである。

以下図面に示す実施例について説明する。

１は脱酸素剤の微粉末を通さない、通気性の炉材であっ
て、この上下に気体を透過しない基材２゜３を重ね合せ
てそれら周囲を相互に熱封着により気体不透過性状態に
完全に接着する、４はその接着部、を葉す。

。前記、□炉材１としてｉま紙、ポリオレフィン系ネ
織布等□力を使用される。

１又、前記基材プ、３としそはやる程鷹のガスバリヤ−
性ｉｌｉ、）ｌ′！水蒸水蒸気バリヤ重性し、且つ包装
機械適性の良好なものが適しており、具体的にはポリ塩
化ビニリデンコート二軸延イ申ポリブロヒレン／ポリエ
チレン、ポリ塩化ビニリデンコートニ軸延伸ナイロン／
ポリエチレンミポリ塩化ビニリデンコートニ軸延伸ポリ
エ曳チル／ポリエチレンなどの積層フィルムが使用され
る。

５は前記、接着部４のうちの長手方向接着部に直交する
一定間隔に設けられた接着部であって、上、・ １
： ・
、１１下の革材と炉材とを相互に熱接着をとよ
り接着してｍ ｉ’４ ’−ｊ”’ｔ”を上部基材２と
沢材１の冬を相互に熱接着により接着した接着部であつ
：で、前記接着部５の命に□設けてする。

７は接着ｈシロによって区画さ１ れた三方の室でどの中に脱酸素踊□の錠剤か粉末が収容
され、他方の上部室、は空室８となつ゛てい名。

又、ＩＩ、は炉材′１と下部基材５との間に形成された
下部空室であ礼 前゛記接着部４において前記炉材１の端部は□全周にわ
たづて裸出しているので、使用時迄完全密封性が保たれ
る容器を構成す、る為に、本来通気性を有す２糖材の動
部１こガス不透過性を付与しなければならない。

而：して′、Ｐ材端部よのガス不透過性の付与はン磨材
としてポリオレフィン系の不織布を用いて熱接着時の熱
により不織布め端部を溶融しその□部与をライルム化す
る１こ８’により行なうことが望□まＬい。

又、炉材として紙を用いる場合には、□前記基材２□、
３の熱接着極脂としｔ溶融時に聴ける′流動性あ犬基な
ポリエチレンを用い、紙の繊維間に樹脂を含浸せしめる
こと゛により、炉材端蔀北ガス不遺過性を付与するとと
かできる。

゛以主ア如ぐ脱酸素剤を包装すると、脱酸素剤□は完全
（ど密”封され、大気中の酸素を吸収することはないか
ら、酸素吸収性能が消失してしまう：ごとがない。

さて、以上のように構成された長尺な脱酸素剤収納袋を
使用するに当っては、空室８を通る長手方向ｘ−ｘ’に
直交する例えばＡ−Ａ’、Ｂ−Ｂ’で切断する。

この切断によって切取られた個々の脱酸素剤収納袋は脱
酸素を必要とする密封せる食品袋内に充填して使用され
るもので、鯨酸素剤は上部室Ｔ内に収容されているから
袋外に散乱することはなく、炉材１を通し□て下部空室
から脱酸素能力を十分に発揮できるものである。

第４図は本考案の別の実施態様を示しており、この態様
においては接着部６が空室８を介して並んで設けられて
いる。

′□第５図、第６図友びＭｉ−は上記の本考案において
下部基材との非接着部の領域を小さくすることにより通
気性を制御しうることを示しでいる。

″ 以上之りを要するに本案は通気性を有する沢材を間
に挾んで上下に気体を透過しない基材を重ね合せてそれ
ら周囲を相互に気体不透過性状態に完全に接着すると共
に長手方向においても一定の間１１１１１□ 隔、をおいて前記周囲の境舊部□に接続し、□かつ直交
する裏向において相互間を鎮殖し、かづ之等蛤着“部め
中間において前記周、囲の接着部に接続し、上部基材と
炉材箱互のみを接着した接着部を設け、こ′１７）′接
着部で区画さｈた上部室の三方ｔｔｉ脱醜素割□を封入
してなる脱酸素剤収納袋にかかるもめで、“使用時に上
部室の墨壷を□含す線で切断すｍ’ｉｉ：′積尺な脱酸
素剤収容袋から：脱酸素剤収納袋（Ｄ／Ｊ”’＝’９が
容易にえられると共に□そめ切断によって炉材ど下部□
室と′４通して通気性を′星ぜ”Ｃ’Ｍ’ること力□Ｓ
□セ１奥から、脱酸素能力を十分に発揮できるもの”ｄ
’ｔ’ｊ”Ｃ。

通気性を生せしめるための空気孔形成゛の必要か□なく
、ワンタッチで脱酸素能力を発揮セ門る脱酸素剤収容袋
が容易にえられるという特徴があり、切断しな（／′）
励はあ論のとと、切断゛した□後セも脱酸素剤は一定の
室に収容され□て外部に薮誂す乞ととはなく、切断前に
おいでは十谷密藺されて脱酸素能力が減殺されるといろ
ことはなし）。

しかして、炉材と基材を重ね合せなが□ら酸素剤を収容
して接着できるあ□）ら長尺□な臆酸素収納袋％ｓ多量
生産的に容易にえら□れるという時板があ□る。

【図面の簡単な説明】 第１図は本案袋の平面図、第２，３図は第１図Ｘ−Ｘ’
、Ｙ−Ｙ’線切断面、第４図は本考案の他の実施態様の
平面図、第５図は本考案の更に他の実施態様の平面図、
第６図は第５図示のＭ−Ｍ’線矢視断面図、第７図は第
５図示のＮ−Ｎ’線矢視断面図である。 １・・・・・・炉材、２，３・・・・・・基材、４，５
，６・・・・・・接着部、７・・・・・・脱酸素剤収容
室、８・・・・・・上部空室、９・・・・・・下部空室
。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 通気性を有する炉材を間に挾んで上下に気体を透過しな
   い基材を重ね合せて、それら周囲を相互に気体不透過性
   状態に完全に接着すると共に長手方向においても一定の
   間隔をおいて前記周囲の接着部に接続し、かつ直交する
   方向において相互間を接着し、かつ之等接着部の中間に
   おいて前記周囲の接着部に接続し、上部基材と炉材相互
   のみを接着した接着部を設け、この接着部で区画された
   上部室の一方に脱酸素剤を封入してなる脱酸素剤収納袋
   。