JPS583176Y2 - 自動販売機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は自′動販売機に関するものである。

たとえば自動券売機では、その動作を匍脚するマロクロ
コンピユータと、料金がストアされるコアメモリと、料
金設定盤とを備えており、料金設定盤で設定された料金
をコアメモリにストアしている。

現在このような自動券売機では、料金設定盤の設定ピン
の内容をコアメモリと同等に常時センスして使用してい
る。

料金設定盤の設定ピンの内容はコアメモリにストアされ
ているが、設定ピンの接触不良などが生じ、このため設
定ピンの内容が変動したとすると、コアメモリにもこの
変動した設定ピンの内容がストアされることになり、誤
まった料金の券が発行されることになる。

このような料金設定盤の設定内容が誤まったものになっ
た場合、その異常を検知するためにはより複雑な回路構
成を必要とする。

この考案は上記の問題を考慮してなされたもので、その
目的は料金設定盤の設定ピンの内容が誤まって変動した
場合、コアメモリの内容がそれに伴なって書きかえられ
ることのないようにした自動販売機を提供することであ
る。

上記の目的を遠戚するためにこの考案では料金設定盤に
、読取拒否ピンを挿入するジャックを設け、自動販売機
の動作に先立ってマイクロコンピュータで上記読取拒否
ピンをセンスし、読取拒否ピンが挿入されていないこと
によって上記料金設定盤の設定値をコアメモリに転送す
るようにする。

以上において、コアメモリの内容を新規に設定する場合
、ふ−よびコアメモリの内容を変更する場合は読取拒否
ピンをジャックから引き抜いておく。

マイクロコンピュータは自動販売機の動作に先立って読
取拒否ピンをセンスし、このピンがジャックに挿入され
ていないときは料金設定盤に設定された内容をコアメモ
リに転送する。

しかし、マイクロコンピュータが読取拒否ピンをセンス
したときこのピンがジャックに挿入されていたときはマ
イクロコンピュータは料金設定盤の設定値をコアメモリ
に転送する動作は行なわない。

よって料金設定盤で新規にコアメモリの内容を設定し、
またはコアメモリの内容を変更するためにその変更内容
を設定したときだけ料金設定盤の設定の確認を行なって
コアメモリに転送すればよく、そののちにおいて料金設
定盤の設定ピンの接触不良などによって設定値が誤まっ
て変動しても、読取拒否ピンをジャックに挿入しておく
ことにより、コアメモリに料金設定盤の設定内容が転送
されないから、コアメモリの内容を誤まったデ−タに書
き換えられる釦それはない。

読取拒否ピンが挿入されている場合、マイクロコンピュ
ータの演算においてはコアメモリの内容だけが参照され
、料金設定盤の設定内容は無視されることになる。

な卦コアメモリ上のデータは破壊や異常が生じて比較的
に検知し易く、コアメモリ上のデータの破壊、異常が生
じたときマイクロコンピュータがメモリエラーを表示す
るように命令してかけば自動的に処理される。

以下この考案を図面を参照して詳細に説明する。

第１図はこの考案の自動販売機の制御部の構成の１例を
示すためのブロック図であって、１はマイクロコンピュ
ータ、２は料金などをストアしておくコアメモリ、３は
パスライン、４はインタフェイス、５はインタフェイス
４を介してマイクロコンピュータ１に接続される料金設
定盤（ピンボード）、６，８はそれぞれインタフェイス
、７゜９はそれぞれインタフェイス６．８を介してマイ
クロコンピュータ１に接続されるコイン機構、印刷機構
である。

このような構成は従来よく知られているもので、マイク
ロコンピュータ１は動作の初めに料金設定盤５に設定さ
れた内容をコアメモリ２に転送し、硬貨（コイン）の投
入によりコイン機構７を制御して投入硬貨を検知させ、
その金額の計算を行ない、行先き、または物品を選択さ
れることによってコアメモリ２から料金を読み出して印
刷機構９を制御して所定の印刷を行なわせて発券し、ま
たはレシートを発行し、つり銭を必要とする場合はコイ
ン機構７を制御してつり銭の放出を行なわせる。

第２図はこの考案にち・ける読取拒否ピンの配設を示す
ための料金設定盤５のグラフであって、各ブロックｐＨ
ないしＰｌｍ、・・・、ＰｎｌないしＰｎｍはそれぞれ
料金設定用のジャックで、所定のジャックにピンを挿入
することにより所定の各区間別の料金、または各物品の
代金が設定される。

料金設定盤５上の適所に読取拒否ピン用ジャックＱが設
けられている。

第３図はコアメモリ２上の領域を示すグラフであって、
各番地５３Ｂ４ｏ、・・・、５３ｃ２ｏにそれぞれ料金
設定盤５に設定された料金のデータがストアされている
。

次に動作を第４図のフローチャートを参照して説明する
。

第４図の各ブロックの側方の■ないし■はステップの番
号を示すものである。

ステップ■で電源をオンにされると、マイクロコンピュ
ータ１はステップ■で読取拒否ピンがジャックＱに挿入
されているかどうかを見る。

挿入されていなければステップ■で料金設定盤５（ピン
ボード）に設定されたデータをコアメモリ２に転送して
ストアし、ステップ■で券売機の発売準備をする。

しかし読取拒否ピンが挿入されていた場合はステップ■
からステップ■に移り、マイクロコンピュータ１は自動
販売機（実施例では券売機）に発売準備をさせる。

ステップ■以後は自動販売機に硬貨が投入され、行先き
が選択されると、マイクロコンピュータ１はコアメモリ
２から対応する料金を読み出して所定の印刷を行ない、
発券する。

なお一般の自動販売機の場合は物品が選択されるとマイ
クロコンピュータはその代金をコアメモリから読み出し
てつり銭の計算、レシートの印刷などを行なわせる。

以上説明したように、この考案ではジャックＱに読取拒
否ピンを挿入してむくことにより、マイクロコンピュー
タは料金設定盤のデータをコアメモリに移す動作を行な
わないから、料金設定盤の設定が誤まって変動してもコ
アメモリの内容が誤まったデータに書きかえられること
がなく、また新規に料金を設定するとき、または料金を
変更するときはジャックＱから読取拒否ピンを引き抜く
ことにより料金設定盤に設定されたデータをコアメモリ
に転送してストアさせることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の１実施例の構成を示すためのブロッ
ク図、第２図は第１図における料金設定盤の構成を示す
ためのグラフ、第３図はコアメモリ上の領域を示すグラ
フ、第４図はフローチャートである。 １・・・マイクロコンピュータ、２・・・コアメモリ、
５・・・料金設定盤、Ｑ・・・読取拒否ピン用ジャック
。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 料金設定盤と、前記料金設定盤に設けられた読取拒否ピ
   ンを挿入するジャックと、自動販売機の動作を制御する
   マイクロコンピュータと、料金がストアされるコアメモ
   リとを設け、自動販売機の動作に先立って前記読取拒否
   ピンを前記マイクロコンピュータでセンスし、前記読取
   拒否ピンが挿入されていないことによって前記料金設定
   盤の設定値を前記コアメモリに転送するようにした自動
   販売機。