JPS5831315B2 - タイプライタ用再位置付け制御装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はタイプライタの再位置付は制御装置に関する。

現存するタイプライタでは、オペレータが誤りを訂正し
たりその頁から間違った図形を取除いたり文字を挿入し
たりするためにそのタイプ行を遡るようにして印刷点と
してのキャリアを戻すことがある。

そのような場合、タイプライタが電動式のものであろう
と電子的に制御されるものであろうと、その印刷行の一
番右方の端部へ印刷キャリアをエスケープ移動させてか
らタイプ動作を再開させる必要がある。

典型的には、これはオペレータがタブやスペースの如き
機能を用いる事によって制御される。

このタブ指令を用いる場合、オペレータはタブをどこに
位置付けたかを正確に覚えるとともにその位置がそのタ
イプ桁上のもっとも右方の印刷位置に関するものである
ことを覚えておく能力とを必要とする。

これはオペレータが動作を意識して行なうか又は代りに
繰返しスペース機能を用いキャリアがタイプ用紙の一番
右方の端にある所望の位置に再び到来するまでの長い期
間にわたってこの動作を続ける事を必要とする。

比例間隔式タイプライクが出現し、それが増々利用され
るようになって来たのに伴い、キャリアを非常に正確に
再位置付けする必要が増々増大してきた。

しかし比例間隔式の場合、文字の幅が変るので複雑であ
る。

何故ならばそのタイプ行の一番右の位置の後の次の文字
の為の印刷点が予めセットされている一定間隔モードの
文字位置と一致しないかもしれないからである。

従って、キャリアを次の文字印刷点へ正確に位置付ける
のに１又はそれ以上のサイクルにわたって１単位ずつバ
ックスペースする必要があるので、タブやスペースの用
い方も一層複雑になる。

タブが一部の所定の文字位置にしかセットされず通常側
々の°エスケープメント単位の位置全部はセットされ得
ないので、比例間隔モードではキャリアを訂正位置に戻
す前にタブを入れるルーチンでさえ満足な結果は得られ
ない。

従って本発明の目的は、特定の印刷行でキャリアが今ま
で占めていたもつとも右側の位置である印刷位置に印刷
点を位置付けるためタイプライタのキャリアを電子的に
制御する事にある。

本発明の他の目的はキーボード制御装置によってそのタ
イプ桁上のもつとも右方の位置に印刷点を再位置付けす
るよう印刷キャリアを制御する事にある。

本発明の他の目的は種々の印刷位置にキャリアが位置付
けられた後、印刷行の一番右方の端にキャリアを再位置
付けする際のオペレータにかかる負担や要求を少なく、
簡単にする事にある。

本発明の概要 オペレータは既に印刷したものを訂正又は削除したい為
或いは何か別の理由の為にその印刷行に沿って印刷キャ
リアを後方へ移動させ、その後オペレータがその行で最
後に印刷した文字の右側から再びタイプ動作を開始した
い場合がある。

本発明のタイプライタの再位置付はモード動作はこのと
き行なわれる。

オペレータはタイプライタキーボード上で適当な制御キ
ーを押下げる事によりその印刷点を迅速且つ効果的に右
方へ移動させる事ができる。

この制御キーの押下げにより電子的論理装置は所定の手
順を継で下記のようなキャリアの制御及び指令を実行す
る。

即ちキャリアを右方へ移動させ始め、そして該キャリア
がその印刷行に沿って逆方向にエスケープ移動させられ
る前に占めていた正確な位置で該キャリアを停止させる
。

その為に任意の印刷行中の一番右方のキャリア位置を表
わす値をレジスタ中で常時、記憶し且つ更新する。

その印刷行上で今まで占めていたもっとも右方の位置に
キャリアを再位置付けさせるようキーボードからの指令
があったとき、このレジスタ中に記憶されるエスケープ
メント値又は百計数値が一時的タブ停止値として使用さ
れる。

この情報は再位置付はレジスフから取出され、行先値と
して使用され、そしてタブ動作が行なわれる。

タブルーチンが開始され且つ一番右方の位置が一時的タ
ブ停止値として使用されるので、キャリアはその位置へ
タブ移動し停止する。

そしてそこでタイプライクは通常のタイプ動作を再開す
る用意が備う。

本発明を説明するにあたって、タイプライク１０が動作
中であり、タイプ動作が通常の従来からある態様で行な
われておりまたタイプされるときの文字が行メモリ３４
中に記憶され、これが次の行の文字を記憶する能力を与
えるようキャリア復帰時にクリアされるものと仮定する
。

オペレータが特定の印刷行でタイプされたテキスト中に
於てそのときの印刷点から１文字位置よりも余計に隔っ
た位置の誤りを訂正したい事が時として生じる。

この事が生じると、キャリア１３はその誤字と適宜整列
する位置までバックスペースされ、そこで訂正又は削除
が行なわれる。

この時点で、そのタイプ桁上のもつとも右方の印刷位置
へ戻って通常の態様でタイプ動作を再開できるのが望ま
しい０ タイプ動作が通常の手順に従って進行していたと仮定す
ると、オペレータは、第１図に示すキーボードのコード
機能部４６を通して、印刷キャリア１３の逆方向位置付
けを生じさせるよう１個又は複数個のバックスペースを
指令しても良い。

コード機能部４６のバックスペース機能コードがコード
化機能解読器４４に与えられ、そこからエスケープメン
ト論理装置２２へ出力を与える。

エスケープメント論理装置２２は指令がバックスペース
指令であることを認識し、行メモリ３４をアクセスして
その直ぐ左側の印刷位置の文字を判別する。

その文字が判別されると、エスケープメント論理装置２
２はテーブルルックアップ手順を使用し、その文字に割
当てられたエスケープメント値を判別する。

そのエスケープメント値を判別すると、現在のキャリア
位置に相当する値よりもそのエスケープメント値の分だ
け少ない値を先行値として反映するようエスケープメン
トレジスタ２４が更新される。

エスケープメント論理装置２２が新しい値をエスケープ
メントレジスタ２４の中に挿入するとき、１回の特定の
サイクルの間にキャリアが移動すべき距離に対応する値
がエスケープメントカウンタ２６にロードされ、エスケ
ープメント論理装置２２が磁石駆動器３０をオンに切換
えて逆方向へのエスケープメント及び駆動を生じさせる
。

キャリア１３が並進移動する際、リードスクリュ１９が
回転し、キャリア１３を駆動するとともにエミッタホイ
ール２１をも駆動する。

エミッタホイール２１はホトエミッタ（感知器）１７と
協働してエミッタパルスを発生し、これがタイプライク
１０のピッチ選択機構２９から積分器２８を通る信号と
ともに使用されるとエスケープメントカウンタ２６を零
に減じさせる。

エスケープメントカウンタ２６が零に達するとき磁石駆
動器３０は磁石３１を付勢し、キャリア１３の動きを停
止させる。

任意の１タイプ行中、キャリアのもつとも右の位置に対
してデータを維持するために、カウンタであっても良い
再位置付はレジスタ４８がエスケープメント論理装置２
２に接続されそれによって制御される。

通常のタイプ動作中、エスケープメント動作が生じる度
毎に、エスケープメントレジスタ２４の値が再位置付は
レジスタ４８に記憶される。

エスケープメント論理装置２２がバックスペースを行な
った場合には、再位置付はレジスタ４８はそのバックス
ペース移動中も減じられる事はなく、前の値のままであ
る。

代替機能コードキー４６及びキーボードの予じめ決った
英数字キー１２を押下げる事によってキーボードから再
位置付は指令が入力されるとき、コード化機能解読装置
４４がそのキーボード信号を解読し、それらをエスケー
プメント論理装置２２へ通される信号の中に送り込む。

解読された再位置付は指令を受取るとき、エスケープメ
ント論理装置２２は再位置付は論理装置４２へ制御を移
管する。

そこで再位置付は論理装置４２がエスケープメントレジ
スタ２４中の値を再位置付はレジスタ４８中の値から減
じさせる。

エスケープメント論理装置２２を介して作用する再位置
付は論理装置４２の制御下で生じた差はエスケープメン
トカウンタ２６の中に記憶され、磁石駆動器３０をオン
に切換えて順方向の駆動によるエスケープ移動を生じさ
せる。

キャリアが移動して行くにつれ、タイプライクからのフ
ィードバック信号−具体的には、タイプライタからのホ
トエミッタ（感知器）パルス及びピッチ選択信号が積分
器２８を通った結果得られる信号−がエスケープメント
カウンタ２６を減じ、それが零になるとき磁石駆動器３
０をオフに切換える。

磁石駆動器３０をオフに切換えるとき、キャリアは以前
のタイプ動作中に占めていたそのタイプ行のもつとも右
方の位置で且つ再位置付はレジスタ４８中の値に対応す
る位置を占める事になる。

再位置付はレジスタ４８の値とエスケープメントレジス
タ２４の値との差Ａのロード時に、エスケープメント論
理装置２２は再位置付はレジスタ４８の値をエスケープ
メントレジスタ２４の中にもロードし、これによって再
位置付は動作の終了時にエスケープメントレジ２４がそ
のタイプ桁上のキャリアの位置を正確に表わす事になる
。

上記にブロック図形式で説明した、タイプライタを制御
するのに必要な制御機能が好適には第３図乃至第５図の
流れ図で表わされるような電子的論理装置の動作手順で
実行される。

第１図のブロック図の一部である論理制御装置に於る動
作手順を十分理解するのに第３図、第４図及び第５図を
参照されたい。

第１図の再位置付は論理ブロック４２に含まれる論理の
主流を従来から知られた流れ図形式で示す。

任意の指令又は信号を受取ると、その論理は信号がキー
ボード入力であるか否かを５０事になる。

もしも信号がキーボード入力でなければ、このルーチン
は「ＮＯ（いいえ）」の経路を通してブランチし、次に
受取る信号をチェックするためにキーボード入力を待機
し続ける。

キーボード入力信号を受取ると、「ＹＥＳ（はい）」経
路に従い、信号はそれが再位置付は指令を表わすか否か
を判定する５まためチェックされる。

もしもその信号が再位置付は指令であれば、その流れは
再位置付はルーチン５４にブランチする。

これは後でもつと詳細に説明しよう。

もしも受取った指令が再位置付は指令でなければ、「Ｎ
Ｏ」の経路に従う。

もしも指令がスペース５６、クブ５８又は文字６０であ
ると検知されるならば、論理はキャリア移動ルーチン６
２ヘブランチする。

再位置付は信号でないと判定された信号がスペース５６
、タブ５８又は文字６０でないと仮定されたならば、論
理の流れはｒＮｌの経路を通って検知及び動作用の他の
ルーチンへ進む。

上記で説明したように、もしも信号が再位置付は信号で
なくスペース５６、タブ５８又は文字６０のいずれかに
あると判定されたならば、論理はキャリア移動ルーチン
６２ヘブランチする。

これについては第４図で説明する。

キャリア移動ルーチン６２へ入る結果、スペース５６、
タブ５８又は文字６４の指令の結果として位置付けられ
たキャリアの位置がそのタイプ行中に於て印刷キャリア
が以前に占めていた任意の位置よりも更に右側にあるか
否かについて判定６４が為される。

もしもその判定６４がｒＮＯＪであればこの論理の流れ
は本発明と関係ない他のルーチンへブランチされる。

キャリアがそのタイプ桁上で以前に占めていた任意の位
置の右側の位置を占める事になるという判定６４が為さ
れれば、「ＹＥＳ」の経路に従いエスケープメントカウ
ンタ２６で表わされる如き新しいキャリア位置が再位置
付はレジスタ４８（ＲＥＰＯｌ及びＲＥＰＯ２）の中に
記憶される事になる６６゜ この位置を再位置付はレジスタ４８の中に記憶するとき
、再位置付は用のキャリア移動ルーチン（第４図）から
出て、本発明と直接関係ない他の機能が実行される。

代替機能キー及びキーボード上の予じめ指定された英数
字キーを使用する事によってオペレータが後でキーボー
ドから再位置付は指令を入れるとき、再位置付はルーチ
ンに入る。

再位置付は指令に入るとき、論理はその再位置付はレジ
スタ（ＲＥＰＯｌ、ＲＥＰＯ２）からそのタイプ行用の
もつとも右方のキャリア位置を得る６８゜その情報を得
るとき、内蔵される情報が一時的タブ停止位置として使
用されそのルーチンはそのタイプ行中の以前のもつとも
右方のキャリア位置であるその位置まで順方向への動作
を生じる７０ｏ一時的タブ止位置までのタブ機能を指令
するとき、ルーチンは第３図の開始点へ戻され別の指令
を待ちうける。

本発明がとり得る実施例は幾つかの代替実施例のうちの
１つであって良い。

その１つは一連の指令及びコードが記憶され得る永久的
に構成された読取専用記憶装置に従って動作し得る電子
的プロセッサ制御装置であっても良い。

この電子的装置は第１図乃至第５図に従って説明した装
置に対応する事になろう。

このような場合、第３図乃至第５図に示した流れ図の代
りに、読取専用記憶装置にコード又は指令が記憶されこ
れによって電子装置がキーボードからの情報を処理し且
つ所定のステップに従った順序でプリンタを制御するよ
うにしても良い。

この読取専用記憶装置に記憶される指令及びコードをマ
イクロプログラム制御する事も本発明の範囲に属する事
は当業者には容易であろう。

如上の通り本発明の好適な実施例に沿って本発明を説明
したが、念の為下記に本発明の特許請求の範囲の欄に記
した各構成要件と、上記実施例の各構成との対応関係を
まとめる。

如上の構成により、成る行の成る印刷位置で印刷中に、
既に印刷した文字をバックスペースさせて訂正した場合
など、上記の印刷位置へ戻って印刷を再開させる為の再
位置付は動作が、オペレータに負担をかけずに達成され
る効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図はタイプライクを動作させるシステムの電子的制
御部を表わすブロック図である。 第２図はタイプライタの駆動機構をタイプライク自体の
ハードウェアと電子的制御装置への適当な入力とともに
示す図である。 第３図乃至第５図は第１図の電子的制御装置がタイプラ
イクの駆動部及び印刷機構を適宜指令するのを実行する
流れ図である。 １２・・・・・・キーボード、１３・・・・・・キャリ
ア、１９リードスクリュ、２２・・曲エスヶープメデト
論理装置、２４・曲・エスヶ；プメントレジスタ、２６
・・・・・エスケープメントカウンタ、３４・・回行メ
モノ、４２・・・・・・再位置付は論理装置、４６・・
・・・・コード機能部、４８・・・・・・再位置付はレ
ジスタ。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 印刷素子、キーボード、及び該印刷素子を印刷行に
   沿って移動させるエスケープメント手段を有するタイプ
   ライタに於て、−行の印刷中にバックスペース移動した
   後、バックスペース移動前に上記印刷素子が占めていた
   一番端の位置へ上記印刷素子を再び戻すための印刷素子
   再位置付は制御装置にして、 一行の印刷中上記印刷素子の現在位置を数値として保持
   するエスケープメントレジスタと、上記レジスタに保持
   される数値のうち最大数値を記憶する再位置付はレジス
   タと、 再位置付は制御信号を発生する上記キーボード中の手段
   と、 上記再位置付は制御信号に応答して上記再位置付はレジ
   スタ中の数値で示される印刷位置まで上記印刷素子を移
   動させるよう上記エスケープメント手段を制御する再位
   置付は制御手段と より成るタイプライタ用の再位置付は制御装置。