JPS5829568Y2 - 端子台 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、各種の電気機器に取付けられて電源を負荷
に接続する端子台に関するものである。

たとえば、照明器具においては、外部の電源に接続され
た接続器を照明器具内に取付け、その接続器から安定器
やランプやグローランプに接続する器具肉専用の接続器
が多く用いられている。

また、数少ないが照明器具の外部に露出して電源へ接続
される電源端子と照明器具の内部に向けて安定器やラン
プ等の負荷に接続される接続端子とを有する端子台が用
いられている。

前者の接続器も後者の端子台も電気機器の型式によりシ
ャーシ等への取付けが異なり使い分けられるものである
。

また、商用電源に接続されるものはシャーシへのアース
手段も異なるものである。

この考案は上述のような点に鑑みなされたもので、汎用
性のある端子台を提供することを目的とするものである
。

この考案は、電源に接続される接続部と負荷に接続され
る接続部とを有する端子台本体を設け、この端子台本体
を少なくとも電源に接続される前記接続部を外部に露出
させつつ電気機器のシャーシに取付ける取付面と前記各
接続部を前記シャーシ内に向けた状態でそのシャーシに
前記端子台本体を取付ける取付面とをその端子台本体に
設け、この端子台本体に前記取付面のそれぞれに露出し
て前記シャーシに接触する複数の接地部を有する接地金
具を設けたことを特徴とするものである。

すなわち、一方の取付面をシャーシに取付けることによ
り少なくとも電源への接続部をシャーシの外部に露出す
る取付方をすることができ、他方の取付面をシャーシに
取付けることにより端子台本体全体をシャーシ内に隠し
接続部をシャーシ内に向ける取付方をすることができ、
いずれの場合においても接地金具の接地部をシャーシに
接触させてアースすることができ、したがって、汎用性
を高めることができ、電気機器の生産管理の合理化それ
にともなうコストダウンに寄与しうるように構成したも
のである。

この考案の一実施例を図面に基づいて説明する。

１はそれぞれプラスチックスにより形成された基台２と
カバー３とをネジ結合することにより形成される端子台
本体である。

基台２とカバー３との接合部には第５図及び第６図に示
すように一対の端子板４を収納する凹部５が形成されて
いる。

これらの端子板４は相対向する接触面６とそれらの接触
面６を接続する接続板７とを有するコの字状のもので、
さらに一方の接触面６から接続部８を屈曲形成したもの
である。

これらの接触部８は基台２に形成したリブ９により相互
の接触を防止されている。

また、基台２には第４図、第５図に示すように電気機器
である照明器具のシャーシ１０に取付けられる取付面１
１が形成され、カバー３の裏面には第７図、第８図に示
すようにシャーシ１０に取付けられる取付面１２が形成
されている。

これらの取付面１１，１２には取付孔１３が形成され、
これらの取付孔１３にシャーシ１０の上から挿通される
ネジ１４に螺合するナツト１５が廻り止めされつつ基台
２とカバー３とに保持されている。

さらに、基台２には取付面１１上のシャーシ１０の開口
から突出する突出部１６が形成され、この突出部１６に
はそれぞれ前記凹部５に連通ずる接続部である二つづつ
のコード挿通孔１７，１８と二つの角孔１９とが形成さ
れている。

そして、前記凹部５のそれぞれには、コード挿通孔１７
゜１８に挿通したコード（図示せず）の芯線部を前記端
子板４の接触面６に圧接する押圧部２０とその芯線部に
楔状に喰い込む抜は止め片２１とを有するばね２２が二
個づつ収納されている。

前記角孔１９には、前記ばね２２を押すことにより抜は
止め片２１をコードから離してそれらのコードの抜き取
りを可能にする解除釦２３が上方へ抜は止めされつつス
ライド自在に設けられている。

しかして、基台２には板状の接地金具２４がネジ２５に
より固定されている。

この接地金具２４は前記取付面１１の一部に露出する平
らな接地部２６と、この接地部２６から屈曲する垂下片
２７の先端において前記取付面１２よりわずか突出する
鋭角な接地部２８とが形成されている。

接地部２６には前記ネジ１４に螺合するネジ孔２９が形
成され、前記垂下片２７には前記基台２の周縁の一部に
係止される切起片３０が形成されている。

また、前記基台２にはアース線取付ネジ３１に螺合する
ナツト３２が廻り止めされつつスライド自在に設けられ
ている。

このような構成において、第４図、第５図に示すように
、シャーシ１０の開口から突出部１６を突出させて取付
面１１をシャーシ１０の下面に接合し、シャーシ１０の
上からネジ１４を挿通して端子台本体１に内設したナツ
ト１５に螺合する。

一方のネジ１４は接地部２６のネジ孔２９に螺合する長
ささえあれば充分である。

そして、接地金具２４とナツト３２との間にアース線及
びアース送り線を挟みアース線取付ネジ３１を締め込む
。

これにより、シャーシ１０への接地が行われる。

そして、電源コードを一方のコード挿通孔１７又は１８
から差し込んで端子板４に極毎に接続する。

図示しないが、安定器やランプ等の負荷への接続は、コ
ードをコード挿通孔１８又は１７から挿入して端子板４
に極毎に接続する。

あるいは、端子板４の接続部８に負荷を接続してもよい
。

また、第７図、第８図に示すように取付面１２をシャー
シ１０の内面に接合し、シャーシ１０及びカバー３側の
取付孔１３から挿入したネジ１４をナツト１５に螺合す
ることにより、端子台本体１をシャーシ１０の外部に露
出することなく取付けることができる。

この場合、接地金具２４の接地部２８がシャーシ１０に
喰い込み、接地作業が完了する。

この状態では接続部８とコード挿通孔１７．１８とは全
てシャーシ１の内方に向いており、電源への接続及び負
荷への接続はいずれを用いても可能である。

このとき、接続部２８に集中荷重がかかるが、切起片３
０が基台２に係止しているので、接地金具２４が反り基
台２から浮くことはない。

なお、このような端子台は照明器具以外の商用電源に接
続される電気機器一般について利用しうるものである。

この考案は上述のように構成したので、端子台本体の取
付面を選択してシャーシに取付けることにより、少なく
とも電源への接続部をシャーシの外部に露出する取付は
及び端子台本体をシャーシ内に隠し各接続部をシャーシ
内に向ける取付を共通の端子台本体により行うことがで
き、いずれの取材力をしても接地金具の接地部をシャー
シに接地することができ、これにより汎用性を高めるこ
とができ、生産管理の合理化によりコストダウンを図り
うる等の効果を有するものである。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の一実施例を示すもので、第１図は平面
図、第２図はその左側面図、第３図はその右側面図、第
４図は第１図におけるＡ−Ａ線部の縦断正面図、第５図
は第１図におけるＢ−Ｂ線部の縦断正面図、第６図は第
３図におけるＣ−Ｃ線部の底面図、第７図は第１図のＡ
−Ａ線部において他の取付手段を示した縦断正面図、
第８図は第１図のＢ−Ｂ線部において他の取付手段を示
した縦断側面図である。 １・・・端子台本体、８・・・接続部、１０・・・シャ
ーシ、１１〜１２・・・取付面、１７〜１８・・・コー
ド挿通孔（接続部）、２４・・・接地金具、２６，２８
・・・接地部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 電源に接続される接続部と負荷に接続される接続部とを
   有する端子台本体を設け、この端子台本体を少なくとも
   電源に接続される前記接続部を外部に露出させつつ電気
   機器のシャーシに取付ける取付面と前記各接続部を前記
   シャーシ内に向けた状態でそのシャーシに前記端子台本
   体を取付ける取付面とをその端子台本体に設け、この端
   子台本体に前記取付面のそれぞれに露出して前記シャー
   シに接触する複数の接地部を有する接地金具を設けたこ
   とを特徴とする端子台。