JPS5829480Y2 - 電子写真複写機のトナ−回収装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は電子写真複写機のトナー回収装置に関するもの
である。

転写式の電子写真複写機においては、感光体に形成した
静電潜像に、それと逆極性に帯電させたトナーを吸着さ
せて顕像となし、この顕像なコピー用紙に転写してコピ
ーを得るが、転写後の感光体は残留トナーを除去して反
復使用する。

この残留トナーを除去するのがクリーニング装置である
が、クリーニング装置で回収されたトナーを現像部に戻
して再使用することが提案されている。

ところで、現像部に戻されたトナー中に、トナー以外の
異物が混入していたり、逆極性に帯電したトナーが混入
していると、異常画像、トナー飛散、地肌汚れ等の原因
となる。

本考案は、前記の不都合を解消することを目的とするも
のであって、クリーニング装置で回収したトナーを気流
に乗せて搬送し、その途中に訃いて電界を作用させてト
ナーを捕捉電極に吸引し、該電極に吸着したもの訃よび
該電極のごく近傍に浮遊しているもののみをそれ以外の
ものと分離することにより、正常なトナーのみを再使用
に供することを特徴とするものである。

次に本考案を図示の実施例により説明する。

１はファーブラシであって、感光体ドラム２の表面に接
しており、感光体ドラム２の回転方向Ｂと逆向きの矢印
Ａ方向に回転２駆動されている。

ファーブラシ１はカバー３で覆われており、カバー３は
開口４を備えている。

この開口４の縁にフリッカ−バー５が設けられている。

フリッカ−バー５は、カバー３の内側に突出しており、
ファーブラシ１に衝突するように位置している。

開口４に対向して金属ローラー６が配置されており、矢
印Ｃ方向に回転駆動されている。

金属ローラー６は、金属製カバー７ａと絶縁性カバー７
ｂで構成されたケース１８で覆われており、前記フリッ
カ−バー５はその一部として構成されている。

カバー７ａは金属ローラー６と略同心の筒状に形成され
、それらの間には、ファーブラシ１０回転により生じた
気流の通路８が形成される。

そして、金属ローラー６とカバー７ａとの間に直流高圧
電源９が接続され、通路８に電界を作用させている。

ケース１Ｂは、フィルター１０を備えた開口１１を有し
て訃り、通路８はフィルター１０を透して外気に連通し
ている。

開口１１は上方を向いて卦り、フィルター１０は、この
開口１１に水平に取付けられている。

カバー７ｂは金属ローラー６０側方に室１２を形成する
。

この室１２の底１３は、金属ローラー６と水平方向に隣
接するが、それらは間隔を置いて対向しており、その下
段に第２の室１４が設けられている。

室１２の底１３の端部に分離板１５が斜上方に向けて突
設されており、分離板１５の先端縁は、金属ローラー６
の局面にわずか（約０．１〜９．５ｍｍ）の間隙を置い
て対向している。

第２の室１４はブレード１６を備えており、フレード１
６は金属ローラー６の局面にその先端縁を圧接させてい
る。

第２の室１４の底部には、搬送機１７が設けられており
、そこに溜ったトナーを現像部（図示せず）へ搬出する
。

次に前記装置の動作を説明する。

感光体ドラム２上の残留トナー１８は、前記装置の前段
に設けられたプレクリーニングチャージャー１９によっ
て帯電される。

この帯電極性は、現像部におけるトナーの帯電極性と同
一にする。

この実施例においては、該極性は正であるので、プレク
リーニングチャージャー１９の電源としては、正極性の
直流または、正にバイアスした交流を用いる。

次にこの残留トナー１Ｂは、ファーブラシ１によって感
光体ドラム２の表面から掃き立てられ、ファーブラシ１
の毛に付着して矢印Ａ方向に進行する。

なお、ファーブラシ１０毛は、トナー１８や感光体ドラ
ム２に対して負の摩擦帯電特性を示す材質であることが
望ましい。

本実施例では、テフロンを用いている。

ファーブラシ１に付着したトナー１８は、フリッカ−バ
ー５に衝突することにより、ファーブラシ１からたたき
落され、その付近に浮遊する。

この浮遊トナー１８ａは、ファーブラシ１の回転により
生じる気流に乗って通路８を矢印り方向に進行する。

この気流は、その後フィルター１０を通って外方に流出
するが、それ迄の通路８には、金属ローラー６とカバー
７ａとの間に印加された直流高圧による電界が作用して
いるので、浮遊トナー１８ａは金属ローラー６に向って
吸引される。

この実施例においては、浮遊トナー１８ａが正に帯電し
ているので、金属ローラー６を捕捉電極とするため、そ
れを負極にし、カバー７ａを対向電極とするため、それ
を正極にしているが、トナー１８ａの帯電が逆の場合は
、電界の向きも逆にする。

このようにして気流が室１２に入る頃には、正規の極性
に帯電している浮遊トナー１８ａは大部分金属ローラー
６に吸着し、一部はその表面のごく近傍に浮遊すること
となり、それ以外の粒子は気流に乗ってフィルター１０
に向う。

金属ローラー６に吸着したトナー１８ｃと金属ローラー
６の表面のごく近傍に浮遊しているトナー１８ｄは、金
属ローラー６０回転に伴なって、その表面と分離板１５
の先端縁との間隙を通って第２の室１４に入る。

そして、これらのトナー１８ｃ、１８ｄはブレード１６
によって掻き落され第２の室１４の底に落下する。

搬送機１７はトナー１８ｃ。１８ｄを現像部へ搬送し、
それらを再使用に供する。

逆極性に帯電したトナー１８ｂや異物等は、金属ローラ
ー６０表面から離れた位置にあるので、分離板１５によ
って室１２に分離して収容され、それらのうちの一部は
フィルター１０に捕捉され、また一部は室１２の底１３
上に落下する。

フィルター１０に捕捉された粒子は、振動等により落下
することがあるが、分離板１５に遮られて第２の室１４
へは浸入しない。

第３図は第２の実施例を示すものであって、この例では
前記分離板１５をカバー７ｂの底１３の延長部分１５′
で代用している。

前記分離板１５は剛性を有しているが、これを第４図に
示すような可撓片１ダで置換えてもよい。

可撓片１ダは一例として、１００μの厚さのマイラーを
用いる。

可撓片１ダは一端をカバー７ｂの底１３に固定した上で
、その下面を金属ローラー６に接触させ、先端を接触部
から少し延長しておく。

金属ローラー６に吸着されたトナー１８ｃは可撓片１ダ
の下を潜って第２の室１４に達し、金属ローラー６の表
面付近に浮遊しているトナー１８ｄは可撓片１ダにガイ
ドされて金属ローラー６の表面に達し吸着され、やはり
第２の室１４に達する。

それ以外の粒子は可撓片１ダの上方を通り室１２に達す
る。

第５図は第４の実施例を示すものである。

この例では、フィルター１０をスプリング２１によって
振動可能に支持する。

そして、複写機がコピーサイクルを終了した後、このフ
ィルター１０に振動を与えて、それに捕捉された粒子を
落下させる。

また、室１２の底１３の上には、トレー２０を載置して
釦き室１２からの廃棄物の搬出を容易にしている。

本考案は以上のように、クリーニング装置によって感光
体表面から除去された残留トナーを気流に乗せて搬送し
、該搬送通路に電界を作用させて気流からトナーを電気
的に分離し、回収するものにおいて、前記通路の終端付
近に、該通路を捕捉電極の表面のごく近傍とそれ以外と
に区分する分離壁を設けたので、正規の極性に帯電した
トナーと、それ以外の粒子とを分離して回収することが
でき、回収したトナーの再使用に際し不都合を生じるこ
とがなくなる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案の第１実施例の縦断正面図、第２図は
第１図の要部拡大図であり、第３図乃至第５図は、第２
乃至第４実施例のそれぞれの縦断正面図である。 １・・・ファーブラシ、２・・・感光体ドラム、６・・
・金属ローラー（捕捉電極）、７ａ・・・カバー（対向
電極）、８・・・通路、１５・・・分離板、１ダ・・・
可撓片。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 感光体表面から除去された残留トナーを気流に乗せて搬
   送する通路と、該通路を挾んで対向配置され、そこに電
   界を作用させる捕捉電極及び対向電極とを備え、前記捕
   捉電極が、前記気流と同方向に移動するようにしたトナ
   ー回収装置にち・いて、前記通路の終端付近に、該通路
   を捕捉電極の表面のごく近傍とそれ以外とに区分する分
   離壁を設けたことを特徴とする電子写真複写機のトナー
   回収装置。