JPS5829154Y2 - 耐熱性保護フィルム - Google Patents
耐熱性保護フィルムInfo
- Publication number
- JPS5829154Y2 JPS5829154Y2 JP1978131630U JP13163078U JPS5829154Y2 JP S5829154 Y2 JPS5829154 Y2 JP S5829154Y2 JP 1978131630 U JP1978131630 U JP 1978131630U JP 13163078 U JP13163078 U JP 13163078U JP S5829154 Y2 JPS5829154 Y2 JP S5829154Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- film
- protective film
- polyethylene
- resistant protective
- adhesive
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Adhesive Tapes (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
本考案は感圧接着性を有する保護フィルムに関するもの
であり、更に詳しくは、金属板や化粧合板の加工など特
に高度の耐熱性を要求される分野で用いるのに適した保
護フィルムに関するものである。
であり、更に詳しくは、金属板や化粧合板の加工など特
に高度の耐熱性を要求される分野で用いるのに適した保
護フィルムに関するものである。
従来粘着剤付き保護フィルムとしては軟質ポリ塩化ビニ
ルフィルム、ポリオレフィンフィルム、紙などをベース
としたものが使用されている。
ルフィルム、ポリオレフィンフィルム、紙などをベース
としたものが使用されている。
これらのうちポリオレフィンフィルムをベースとするも
のは、アルミ板などの金属板に貼合後、熱板などにより
、180℃程度に加熱圧着すると、熱板に融着してしま
うので、金属板表面の保護の用をなさない。
のは、アルミ板などの金属板に貼合後、熱板などにより
、180℃程度に加熱圧着すると、熱板に融着してしま
うので、金属板表面の保護の用をなさない。
このため、これら耐熱性が要求される用途には軟質ポリ
塩化ビニルフィルムや紙をベースとする保護フィルムが
使用されている。
塩化ビニルフィルムや紙をベースとする保護フィルムが
使用されている。
ところが軟質ポリ塩化ビニルフィルムはフィルム中に含
まれるフタル酸ジオクチルに代表される可塑剤が時とし
てブリードアウトして金属板や化粧板表面を汚染するし
、また使用後不用になったものを焼却すると有毒ガスを
発生するという欠点もある。
まれるフタル酸ジオクチルに代表される可塑剤が時とし
てブリードアウトして金属板や化粧板表面を汚染するし
、また使用後不用になったものを焼却すると有毒ガスを
発生するという欠点もある。
紙ベースのものは180℃程度迄の耐熱性は問題ないが
、金属板に施す折り曲げ加工、絞り加工などの後加工に
は伸びがない為追随できないし、また不透明であるので
、貼合せたよ・板の欠点を検出することもできない。
、金属板に施す折り曲げ加工、絞り加工などの後加工に
は伸びがない為追随できないし、また不透明であるので
、貼合せたよ・板の欠点を検出することもできない。
本考案は、これらの欠点を除くために、有機シラン化合
物をグラフト共重合させて変性したポリエチレンをフィ
ルム状に成形したのちシラノール縮合触媒の存在下に水
と接触させることにより上記ポリエチレンを架橋させて
なるゲル分率20乃至80%の架橋ポリエチレンフィル
ムをベースフィルムとし、これに粘着剤を塗布して感圧
接着性保護フィルムとしたものである。
物をグラフト共重合させて変性したポリエチレンをフィ
ルム状に成形したのちシラノール縮合触媒の存在下に水
と接触させることにより上記ポリエチレンを架橋させて
なるゲル分率20乃至80%の架橋ポリエチレンフィル
ムをベースフィルムとし、これに粘着剤を塗布して感圧
接着性保護フィルムとしたものである。
第1図はこのような本考案による表面保護フィルムの一
部拡大断面図であって、図中1は架橋ポリエチレンフィ
ルムを、2は粘着剤を示す。
部拡大断面図であって、図中1は架橋ポリエチレンフィ
ルムを、2は粘着剤を示す。
ベースフィルムを構成する架橋ポリエチレンの原料とし
ては市販品〔例えば三菱油化(株)より商品名リンクロ
ンで、また住友ベークライト(株)より商品名モルデツ
クスで、それぞれ販売されている〕を使用することかで
゛きる。
ては市販品〔例えば三菱油化(株)より商品名リンクロ
ンで、また住友ベークライト(株)より商品名モルデツ
クスで、それぞれ販売されている〕を使用することかで
゛きる。
すなわち、上記市販品はビニルトリアルコキシシラン等
の有機シラン化合物をグラフト共重合させて変性したポ
リエチレンとシラノール縮合触媒との組合せからなり、
上記ポリエチレンをフィルム状に成形したのち、上記触
媒の存在下に(但し触媒は成形前にポリエチレンに混合
しておいてもよい)、水と接触させるだけで架橋ポリエ
チレンフィルムを得ることができる( n plast
ics age 111977年4月号第45頁および
!!プラスチックスH1976年3月号第62〜68頁
参照)。
の有機シラン化合物をグラフト共重合させて変性したポ
リエチレンとシラノール縮合触媒との組合せからなり、
上記ポリエチレンをフィルム状に成形したのち、上記触
媒の存在下に(但し触媒は成形前にポリエチレンに混合
しておいてもよい)、水と接触させるだけで架橋ポリエ
チレンフィルムを得ることができる( n plast
ics age 111977年4月号第45頁および
!!プラスチックスH1976年3月号第62〜68頁
参照)。
架橋の度合いであるが、120℃のキシレン中20時間
処理後の不溶分重量分率をゲル分率(%)とした場合、
好ましいゲル分率は20乃至80%、特に好ましくは2
5乃至60%である。
処理後の不溶分重量分率をゲル分率(%)とした場合、
好ましいゲル分率は20乃至80%、特に好ましくは2
5乃至60%である。
ゲル分率が20%未満の場合には耐熱性が劣り、熱板圧
着時に熱板に取られてしまうなどの欠点があり、80%
を上まわった場合にはフィルムの柔軟性が失われ、また
フィルム成形も困難となる。
着時に熱板に取られてしまうなどの欠点があり、80%
を上まわった場合にはフィルムの柔軟性が失われ、また
フィルム成形も困難となる。
厚みは通常の保護フィルム同様20乃至150μ、好ま
しくは30乃至120μとする。
しくは30乃至120μとする。
粘着剤としてはアクリル酸エステル系あるいはポリイソ
ブチレンゴムなどが使用可能である。
ブチレンゴムなどが使用可能である。
アクリル酸エステル系としては、溶剤型〔例えばサイテ
゛ン化学(株)製SK−ダイン100 Alエマルジョ
ン型〔例えば大日本インキ化学工業(株)製ボンコート
DY−10’lなど、いずれも使用することかで゛き、
またポリイソブチレンゴム系としては例えばエッソ社製
ビスタネツクスMML−12Qなどが好適である。
゛ン化学(株)製SK−ダイン100 Alエマルジョ
ン型〔例えば大日本インキ化学工業(株)製ボンコート
DY−10’lなど、いずれも使用することかで゛き、
またポリイソブチレンゴム系としては例えばエッソ社製
ビスタネツクスMML−12Qなどが好適である。
粘着剤の塗布量は、通常固型分で4乃至15 g/m消
度が適当である。
度が適当である。
本考案による保護フィルムを製造するに際しては、架橋
ポリエチレンベースフィルムと粘着剤との親和性を増す
ための前処理、及び保護フィルムを巻きほぐす時の抵抗
力を減らすための背面処理を必要に応じて施すことがで
きる。
ポリエチレンベースフィルムと粘着剤との親和性を増す
ための前処理、及び保護フィルムを巻きほぐす時の抵抗
力を減らすための背面処理を必要に応じて施すことがで
きる。
例えばアクリル系粘着剤の場合には、前処理として通常
コロナ放電処理を、ベースフィルムの粘着剤塗布面に施
す。
コロナ放電処理を、ベースフィルムの粘着剤塗布面に施
す。
またポリイソブチレンゴム粘着剤の場合には、コロナ放
電処理を粘着剤塗布面には施さずに背面のみに施し、該
処理済背面に背面処理剤(ポリビニル−N−オクタデシ
ルカルバメートなど)を塗布するとよい。
電処理を粘着剤塗布面には施さずに背面のみに施し、該
処理済背面に背面処理剤(ポリビニル−N−オクタデシ
ルカルバメートなど)を塗布するとよい。
本考案の耐熱性表面保護フィルムはベースフィルムがす
ぐれた耐熱性を有すると共に強度が大きく、また適度の
伸度を持つから、例えばステンレス板、アルミニウム板
、銅板等の金属板の表面をこの保護フィルムで被覆して
おけば、この金属板の裏面に感熱型両面接着フィルムを
130〜180℃、5〜15秒、1〜2kg/cm2の
条件下で加熱貼合する際に、熱ロールに融着することな
く有効に金属板の表面を保護し、損傷を防止する。
ぐれた耐熱性を有すると共に強度が大きく、また適度の
伸度を持つから、例えばステンレス板、アルミニウム板
、銅板等の金属板の表面をこの保護フィルムで被覆して
おけば、この金属板の裏面に感熱型両面接着フィルムを
130〜180℃、5〜15秒、1〜2kg/cm2の
条件下で加熱貼合する際に、熱ロールに融着することな
く有効に金属板の表面を保護し、損傷を防止する。
ネームプレートのように金属表面にあらかじめ印刷が施
されている場合には印刷層の損傷をも防ぐことができる
。
されている場合には印刷層の損傷をも防ぐことができる
。
また感熱型両面接着フィルム貼着後の該金属板の打抜き
、折曲げ、絞り等の板金加工の際の表面保護も完全であ
り、板金加工した金属板をフレーム等化の物体に130
〜180℃、5〜15秒、1〜2kg/cm2で再度加
熱接着して組立作業を行う場合にも、熱板への融着移行
や熱板汚染を起こすことなく金属板の表面を有効に保護
する。
、折曲げ、絞り等の板金加工の際の表面保護も完全であ
り、板金加工した金属板をフレーム等化の物体に130
〜180℃、5〜15秒、1〜2kg/cm2で再度加
熱接着して組立作業を行う場合にも、熱板への融着移行
や熱板汚染を起こすことなく金属板の表面を有効に保護
する。
更にメラミン化粧合板の加熱折り曲げ(ポストフオーム
)加工に際し表面に貼着しておけば、熱板加熱によるフ
ィルムの移行、はがれなどを起こすことなく化粧合板表
面の汚れ、損傷を防止する。
)加工に際し表面に貼着しておけば、熱板加熱によるフ
ィルムの移行、はがれなどを起こすことなく化粧合板表
面の汚れ、損傷を防止する。
本考案による表面保護フィルムは、以上説明したように
耐熱性に優れていることは勿論のこと、打抜き、折り曲
げ、絞り等の加工性も優秀であり、かつ透明であるから
、これを貼ったままでの検品が可能であり、また不要に
なったとき焼却しても有毒ガスを発生しないので、特に
耐熱性を必要とする板金加工、化粧合板加工、加熱接着
加工等の分野の工程合理化に極めて有効なものである。
耐熱性に優れていることは勿論のこと、打抜き、折り曲
げ、絞り等の加工性も優秀であり、かつ透明であるから
、これを貼ったままでの検品が可能であり、また不要に
なったとき焼却しても有毒ガスを発生しないので、特に
耐熱性を必要とする板金加工、化粧合板加工、加熱接着
加工等の分野の工程合理化に極めて有効なものである。
図面は本考案による表面保護フィルムの一部拡大断面図
である。 1:架橋ポリエチレンフィルム、2:粘着剤。
である。 1:架橋ポリエチレンフィルム、2:粘着剤。
Claims (1)
- 有機シラン化合物をグラフト共重合させて変性したポリ
エチレンをフィルム状に成形したのちシラノール縮合触
媒の存在下に水と接触させることにより上記ポリエチレ
ンを架橋させてなるゲル分率20乃至80%の架橋ポリ
エチレンフィルム及び該フィルムの片側表面上に形成さ
れた粘着剤層よりなる耐熱性保護フィルム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1978131630U JPS5829154Y2 (ja) | 1978-09-27 | 1978-09-27 | 耐熱性保護フィルム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1978131630U JPS5829154Y2 (ja) | 1978-09-27 | 1978-09-27 | 耐熱性保護フィルム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5551311U JPS5551311U (ja) | 1980-04-04 |
JPS5829154Y2 true JPS5829154Y2 (ja) | 1983-06-25 |
Family
ID=29098392
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1978131630U Expired JPS5829154Y2 (ja) | 1978-09-27 | 1978-09-27 | 耐熱性保護フィルム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5829154Y2 (ja) |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS51128336A (en) * | 1975-04-30 | 1976-11-09 | Nitto Electric Ind Co Ltd | Double faced adhesive tape |
-
1978
- 1978-09-27 JP JP1978131630U patent/JPS5829154Y2/ja not_active Expired
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS51128336A (en) * | 1975-04-30 | 1976-11-09 | Nitto Electric Ind Co Ltd | Double faced adhesive tape |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5551311U (ja) | 1980-04-04 |
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