JPH021011B2 - - Google Patents

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JPH021011B2
JPH021011B2 JP57054639A JP5463982A JPH021011B2 JP H021011 B2 JPH021011 B2 JP H021011B2 JP 57054639 A JP57054639 A JP 57054639A JP 5463982 A JP5463982 A JP 5463982A JP H021011 B2 JPH021011 B2 JP H021011B2
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JP
Japan
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foil
heat sealing
mixture
weight
agent layer
Prior art date
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Expired - Lifetime
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JP57054639A
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English (en)
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JPS58171947A (ja
Inventor
Hiroshi Tada
Masafumi Yamamoto
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Toyo Aluminum KK
Original Assignee
Toyo Aluminum KK
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、包装用材料として有用なアルミニウ
ム積層体(以下単にAl積層体という)に関する。 Al積層体は、種々の分野で広く使用されてお
り、例えばブリスターパツク或いはプレススルー
パツクと称される薬品の包装体において使用され
ている。この種の包装体は、透明又は半透明なポ
リ塩化ビニルシート、高密度ポリエチレンシー
ト、ポリスチレンシート等に設けられた膨出部に
薬品を収容し、該ポリ塩化ビニルシート等とAl
積層体とをヒートシールすることにより製造され
ている。従来この分野で使用されているAl積層
体は、ヒートシール剤として塩化ビニル−酢酸ビ
ニル共重合体又は塩化ビニル−酢酸ビニル−無水
マレイン酸共重合体と線状ポリエステルとの混合
物又は該混合物に粘着性付与剤を更に添加したも
のを硬質Al箔に塗布することにより通常形成さ
れている。周知の如く、Al箔の圧延に際しては、
鉱物油をベースとし、これに極圧添加剤として脂
肪酸、アルコール、エステル等を添加したものが
潤滑油として使用されている。従つて、圧延上り
の硬質Al箔の表面には、圧延油が付着しており、
その付着量が多ければ接着性に悪影響を及ぼす。
又、ヒートシール剤をコートするAl箔面は、前
工程で反対面に施される印刷層又はオーバーコー
ト層と接触するので、いゆる裏面汚染を生じやす
く、これもヒートシール剤層との層間接着力に影
響を及ぼす。この様な硬質Al箔とポリ塩化ビニ
ルシート等とのヒートシールを行なう場合には、
ヒートシール強度のバラツキが大きくなり、又、
初期には良好なヒートシール強度を示す場合にも
高湿度条件下では時間の経過とともに該強度が大
巾に低下しやすいという欠点がある。箔上の油残
りは、箔の脱脂処理の採用等の工程の改変により
解消し得るが、脱脂処理によりコストアツプ及び
箔の腐食という新たな問題点を生ずる。又、作業
工程における汚染は、例えば先ずAl箔に対する
ヒートシール剤のコーテイングを行ない、次いで
Al箔の裏面に印刷オーバーコート層を形成する
等の手段により防止可能ではあるものの、印刷オ
ーバーコート層に耐熱性を与える為に高温乾燥を
行なうと、先に塗工されているヒートシール剤が
軟化して、ヒートシール作業が困難若しくは不可
能となる。 本発明者は、上記の如き従来技術の問題点を解
決すべく、種々実験及び研究を重ねた結果、Al
積層体において特定のシラン系カツプリング剤層
をヒートシール剤層と硬質Al箔間に介在させる
ことにより、Al箔上の油残り及び汚染の有無に
かかわらずポリ塩化ビニルシートに対するヒート
シール強度が常に大きく且つ経時的にもその低下
があまり生じないAl積層体が得られることを見
出した。即ち、本発明は、Al箔の片面にシラン
系カツプリング剤層を介して塩化ビニル−酢酸ビ
ニル系共重合体と線状ポリエステルとの混合物か
らなるヒートシール剤層又は該混合物に粘着性付
与剤を加えたヒートシール剤層を設けたことを特
徴とする包装用Al積層体に係る。 本発明で使用するヒートシール剤は、公知のブ
リスターパツク或いはプレススルーパツク用包装
材料で使用されているものと同様である。その代
表的なものを例示すれば、塩化ビニル1モルに対
し酢酸ビニル約0.05〜0.15モルからなる共重合体
20〜50重量%と線状ポリエステル50〜80重量%と
からなる混合樹脂、塩化ビニル1モルに対し酢酸
ビニル約0.05〜0.15モル及び無水マレイン酸約
0.001〜0.02モルからなる共重合体20〜50重量%
と線状ポリエステル50〜80重量%とからなる混合
樹脂、低温ヒートシール性を改善する為これ等混
合樹脂に対し貼着性付与剤としてα−メチルスチ
レン、ビニルトルエン、クマロン−インデン樹脂
等の炭化水素系樹脂、β−ピネン等のピネン系樹
脂、ロジン等を5重量%まで添加したもの等があ
る。或いは、上記の共重合体に代えて該共重合体
中のOH基含有ビニル基が1〜4重量%となる様
にけん化された部分けん化物を使用しても良い。
耐熱性改善の為、これ等にメチルメタアクリレー
ト等のアクリル系樹脂を更に50重量%まで添加し
ても良い。線状ポリエステルとしては、テレフタ
ル酸等の二塩基性酸とエチレングリコール、ジエ
チレングリコール、トリエチレングリコール等又
は炭素数2〜10のアルキレングリコール等のグリ
コールとの共重合ポリエステルであつて、工業用
有機溶剤に溶解するものを使用する。 シラン系カツプリング剤としては、 〔式()中、R1、R2及びR3は、同一でも良く
或いは少なくとも1種が異なつていても良く、
C1〜C3のアルコキシ基を示す〕 で示されるエポキシシラン及び 〔式()中、R4はH、CH2CH2NH2又は
CH2CH2NHCH2CH2NH2を示し、R5、R6、R7
は同一又は少なくとも1種が異なつてC1〜C3
アルキル基又はアルコキシ基を示す〕 で示されるアミノシランが挙げられる。これ等の
うちでも、γ−グリシドキシプロピルトリメトキ
シシラン、N−β−アミノエチル−γ−アミノプ
ロピルトリメトキシシラン、N−β−アミノエチ
ル−γ−アミノプロピルメチルジメトキシシラ
ン、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、γ
−アミノプロピルメチルジエトキシシラン、N−
β−(N−β−アミノエチル)アミノエチル−γ
−アミノプロピルトリメトキシシラン等がより好
ましいものとして例示される。これ等のシラン系
カツプリング剤は、単独で又は2種以上の混合物
として使用することが出来る。 本発明においては、シラン化合物は、メタノー
ル、エタノール、イソプロパノール等のアルコー
ル類、酢酸エチル、トルエン、メチルエチルケト
ン等の有機溶剤及び水等の極性溶媒に濃度0.1〜
5重量%程度に溶解させ、50〜200mesh程度のグ
ラビアロールによりAl箔上に塗布するのが良い。
Al箔上には、従来と同様に印刷層を予め設けて
おいても良い。塗布量は0.001〜0.5g/m2程度で
十分である。Al箔上に塗布された本発明シラン
化合物は、100〜200℃程度で、好ましくは100〜
200℃程度の熱風により、5〜10秒間程度加熱処
理される。次いで、シランカツプリング剤層上に
は、前記ヒートシール剤層が常法のコーテイング
法により形成される。ヒートシール剤層の厚みは
3〜10g/m2程度とするのが良い。 本発明によるAl積層体は、以下の如き顕著な
効果を奏する。 (a) Al箔の油残り、汚染等の有無に関係無く、
ポリ塩化ビニルシート、高密度ポリエチレンシ
ート、ポリスチレンシート等に対し安定した高
いヒートシール強度を発揮する。 (b) シラン系カツプリング剤がAl箔とヒートシ
ール剤層との間の密着性を著るしく改善し、更
にAl箔界面を水分から保護するので、高湿度
条件下でも長期にわたりヒートシール強度が劣
化することはない。 実施例 1 γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン
の1重量%メタノール溶液を150メツシユのグラ
ビアロールにより20μmの硬質Al箔(工程途中の
汚染あり)に厚さ0.1g/m2(固形分として)に塗
布した後、150℃で10秒間熱風乾燥した。次いで、
上記シラン化合物塗布層上に塩化ビニル−酢酸ビ
ニル−無水マレイン酸共重合体(商標名VMCH、
米国ユニオンカーバイド社製)4重量部と線状ポ
リエステル(商品名バイロン300、東洋紡(株)製)
6重量部との混合物からなるヒートシール剤層を
4g/m2の厚さに形成した後、厚さ0.2mmの塩化ビ
ニル樹脂シート(商標VSS1202、住友ベークラ
イト(株)製)を150℃、5.5Kg/cm2、1秒の条件でヒ
ートシールした。 ヒートシール直後及び温度40℃、湿度90%の条
件下で30日間放置後の剥離強度(g/15mm巾、
200mm/分、180度剥離)は、第1表に示す通りで
ある。 実施例2〜6及び比較例1〜3 実施例1のシランカツプリング剤及び/又はヒ
ートシール剤に代えて第1表に示すカツプリング
剤及び/又はヒートシール剤を使用する以外は、
実施例1と同様にしてAl積層体を得た。各積層
体の剥離強度は、第1表に示す通りであつた。 尚、第1表において使用するA〜Iは、各々以
下のものを示す。 A:γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラ
ン(商標名KBM403、信越化学(株)製) B:γ−アミノプロピルトリエトキシシラン(商
標名NUCA−1000、日本ユニカー(株)製) C:N−β−アミノエチル−γ−アミノプロピル
トリメトキシシラン(商標名NUCA−1120、
日本ユニカー(株)製) D:上記A5重量部及びB1重量部からなる混合物 E:γ−アミノプロピルトリメトキシシラン(商
標名KBE903、信越化学(株)製)2重量部及び
N−β−アミノエチルアミノプロピルメチル
ジメトキシシラン(商標名KBM602、信越
化学(株)製)3重量部からなる混合物 F:N−β−(N−ビニルベンジルアミノ)エチ
ル−δ−アミノプロピルトリメトキシシラン
(商標名KBM576、信越化学(株)製) G:δ−アミノベンジルプロピルトリメトキシシ
ラン(商標名KBM573、信越化学(株)製) H:塩化ビニル−酢酸ビニル−無水マレイン酸共
重合物(商標名VMCH、米国ユニオンカー
バイド社製)4重量部と線状ポリエステル
(商標名バイロン300、東洋紡(株)製)6重量部
からなる混合物 I:塩化ビニル−酢酸ビニル共重合物(商標名カ
ネビラツクL−CQ、鐘淵化学(株)製)30重量
部、線状ポリエステル(商標名フタルキツド
SP211、日立化成(株)製)70重量部及びα−メ
チルスチレン系粘着性付与剤(商標名エスコ
レツツ1402、シエル(株)製)5重量部からなる
混合物
【表】 第1表に示す結果から、本発明Al積層体の優
れた効果が明らかである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 硬質アルミニウム箔の片面にシラン系カツプ
    リング剤層を介して塩化ビニル−酢酸ビニル系共
    重合体と線状ポリエステルとの混合物からなるヒ
    ートシール剤層又は該混合物に貼着性付与剤を加
    えたヒートシール剤層を設けたことを特徴とする
    包装用アルミニウム積層体。
JP5463982A 1982-03-31 1982-03-31 包装用アルミニウム積層体 Granted JPS58171947A (ja)

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JPS58171947A JPS58171947A (ja) 1983-10-08
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JP2007276364A (ja) * 2006-04-11 2007-10-25 Tokai Aluminum Foil Co Ltd 積層材
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JPS50144508A (ja) * 1974-05-14 1975-11-20
JPS5117807A (en) * 1974-08-02 1976-02-13 Toyo Ink Mfg Co Insatsubutsuno seizohohoo

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