JP4021988B2 - 層間剥離性感熱接着シート - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、剥離が可能であると共に一旦剥離させると再接着させにくい状態で二枚の用紙を熱接着するための層間剥離性感熱接着シートに関するもので、例えば、熱接着された二つ折りの用紙を剥離させて広げることで通信内容を読めるようにした密封葉書等のような剥離可能な熱接着に使用される層間剥離性感熱接着シートに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、層間剥離性感熱接着シートとしては、ポリエチレンテレフタレートの基材層の片面に、用紙との熱接着性を有する熱可塑性樹脂層を積層して、基材層と熱可塑性樹脂層間の界面を易剥離面とし、基材層の他面上に用紙と熱接着するための感熱接着剤層を設けたものが知られている(実公平5−12270号公報)。また、ポリエチレンテレフタレートの基材層の片面に、アンカーコートを介して感熱接着樹脂を積層すると共に、基材層の他面にはアンカーコートを設けることなく感熱接着樹脂を積層して、アンカーコートのない基材層の他面とその上の熱接着樹脂間の界面を易剥離面としたものも知られている(実公平5−28062号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の層間剥離性感熱接着シートは、いずれも層間剥離させる際に「ピリピリ」という高い剥離音が生じ、耳障りとなる問題がある。
【0004】
一方、いずれも比較的高価なポリエチレンテレフタレートを基材層として用いていることから、材料コストが高くつくという問題もある。このため、安価なポリプロピレンの基材層を用いて層間剥離性感熱接着シートを構成することについて研究した結果、基材層との間の界面に易剥離面を構成する感熱接着樹脂層の感熱接着樹脂としてエチレン−メタクリル酸共重合体が適していることを見出した。
【0005】
しかしながら、このポリプロピレンの基材層と、感熱接着樹脂としてエチレン−メタクリル酸共重合体を用いた感熱接着樹脂層との組み合わせにおいても、上記と同様に剥離音が耳障りとなる問題がある。
【0006】
本発明は、上記従来の問題点にかんがみてなされたもので、層間剥離させる際の剥離音を低減させることを第1の目的とする。また、本発明は、ポリプロピレンの基材層と、感熱接着樹脂としてエチレン−メタクリル酸共重合体を用いた感熱接着樹脂層とを有する安価で剥離音の小さな層間剥離性感熱接着シートを提供することを第2の目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
このために本発明は、基材層の片面に感熱接着剤層が積層されていると共に、基材層の他面に感熱接着樹脂層が積層されており、感熱接着樹脂層が、感熱接着樹脂100重量部に対して1〜5重量部の部分ケン化モンタン酸ワックスを含有する感熱接着樹脂組成物の押し出しラミネート層であって、基材層と感熱接着樹脂層との界面が易剥離面を構成していることを特徴とする層間剥離性感熱接着シートとしているものである。
【0008】
また、本発明は、上記基材層がポリプロピレン、上記感熱接着樹脂がエチレン−メタクリル酸共重合体であることを特徴とする層間剥離性感熱接着シートを提供するものでもある。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明に係る層間剥離性感熱接着シートは、図1に示されるように、透明な基材層1と、透明な感熱接着剤層2と、透明な感熱接着樹脂層3とから構成されているものである。
【0010】
基材層1は、透明な合成樹脂フィルムで構成されているもので、例えばポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート等の合成樹脂フィルムを用いることができる。特にポリプロピレンは、ポリエチレンテレフタレートより低価格で、コストダウンを図ることができることから好ましい。また、基材層1を構成する合成樹脂フィルムは、通常、層間剥離性感熱接着シートに適度な腰の強さを付与して取り扱い性を向上させるために、二軸延伸フィルムで構成される。基材層1の厚みは、薄過ぎると後述する感熱接着樹脂層3の押し出しラミネート時に収縮変形しやすく、過剰に厚過ぎると材料コストがかさむことから、15〜25μmであることが好ましい。
【0011】
上記基材層1の片面には透明な感熱接着剤層2が積層されている。この感熱接着剤層2を構成する感熱接着剤としては、基材層1と、熱接着する用紙との両者に対して良好な接着力を有するものを選択すればよく、例えば 塩素化ポリプロピレンとエチレン−酢酸ビニル共重合体の混合物、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体等を用いることができる。特に基材層1としてポリプロピレンを用いる場合、この基材層1と用紙の両者に対する接着性に優れていることから、塩素化ポリプロピレンとエチレン−酢酸ビニル共重合体の混合物が好ましい。
【0012】
感熱接着剤は、130〜150℃程度の雰囲気下での加熱による用紙への熱接着を可能にして熱接着作業性を良くすると共に、常温での粘着性による取り扱い性の低下を防止するために、融点が75〜60℃のものであることが好ましい。また、基材層1と感熱接着剤層2との接着力を高める上で、感熱接着剤層2を積層する基材層1の表面には、コロナ放電処理等のアンカー処理を施しておくことが好ましい。
【0013】
感熱接着剤層2は、材料的無駄を省くと共に、用紙への良好な熱接着力を得る上で、3〜10μmの厚みであることが好ましい。また、感熱接着剤層2を構成する感熱接着剤は、保管時の安定性を高めるために、例えばポリエチレンワックス等のブロッキング防止剤を配合したものであることが好ましい。更に、感熱接着剤層2は、基材層1との良好な接着状態を得るために、構成材料を溶剤中に溶解させた感熱接着剤溶液を基材層1の片面(好ましくはアンカー処理面)上に塗布乾燥することで積層形成することが好ましい。
【0014】
基材層1の他面には、アンカー処理を施すことなく、透明な感熱接着樹脂層3が積層されている。この感熱接着樹脂層3としては、感熱接着樹脂に部分ケン化モンタン酸ワックスを添加した感熱樹脂組成物が用いられ、感熱接着樹脂層3はその押し出しラミネート層として積層されて、基材層1との間の界面に易剥離面を構成するものである。
【0015】
感熱接着樹脂としては、押し出しラミネートされることで基材層1に対して剥離可能な適度な接着力を発揮し、しかも用紙に対して高い接着力が得られるものを選択すればよく、例えばエチレン−メタクリル酸共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸エチル共重合体等を用いることができる。特に基材層1としてポリプロピレンを用いる場合、感熱接着樹脂としてはエチレン−メタクリル酸共重合体が好ましい。エチレン−メタクリル酸共重合体は、用紙に対する強い接着力を有する一方、ポリプロピレンの基材層1上に押し出しラミネートされることによって、基材層1に対して層間剥離可能な適度な接着力で接着され、基材層1と感熱接着樹脂層2との界面に易剥離面が構成される。ポリプロピレンの基材層1に対して感熱接着樹脂としてエチレン−メタクリル酸共重合体を用いる場合、そのメタクリル酸含有量は、ポリプロピレンの基材層1に対する剥離可能な適度な接着力と、用紙への十分な接着力を得る上で、4〜15重量%であることが好ましい。
【0016】
上記感熱接着樹脂に添加される部分ケン化モンタン酸ワックスは、感熱接着樹脂中に均一に分散して、感熱接着樹脂に弾力性を付与してしなやかにし、形成される感熱接着樹脂層3が層間剥離時に振動して高い剥離音を生じるのを押える働きをなす。この部分ケン化モンタン酸ワックスの添加量は、感熱接着樹脂100重量部に対して1〜5重量部である。添加量が1重量部未満では剥離音の低減効果が薄くなりやすく、添加量が5重量部を超えると樹脂の流動性が増し、押し出しラミネートが難しくなる。
【0017】
感熱接着樹脂は、120〜150℃程度の雰囲気下での加熱による用紙への熱接着を可能にして熱接着作業性を良くすると共に、常温での粘着性による取り扱い性の低下や剥離の後の再接着を防止するために、融点が90〜70℃のものであることが好ましい。
【0018】
感熱接着樹脂層3を構成する感熱接着樹脂組成物には、離ロール性を付与して押し出しラミネート作業を行いやすくするために、エチレン−メタクリル酸共重合体100重量部に対して、0.1〜1.0重量部のノニオン系界面活性剤と、0.03〜0.5重量部のエルカ酸アミド等の離ロール剤とを添加しておくことが好ましい。押し出しラミネートによる感熱接着樹脂層3の積層は、これらの添加剤の分解を防止しつつ、これらの添加剤の作用を有効に引き出すことができるよう、加工温度170〜220℃で行うことが好ましい。また、部分ケン化モンタン酸ワックスは、この押し出しラミネート温度下で感熱接着樹脂中へ良好に分散させることができるよう、融点が90〜110℃であることが好ましい。
【0019】
感熱接着樹脂層3の厚みは、材料的無駄を省くと共に、用紙への良好な接着性が得られるよう、10〜20μmであることが好ましい。
【0020】
【実施例】
実施例1
厚み20μmの二軸延伸ポリプロピレンフィルムを基材層1とし、この基材層1の片面のみにコロナ放電処理を施した後、このアンカー処理面に下記Aの感熱接着剤溶液を塗布乾燥することで、厚み5μmの感熱接着剤層2を積層形成した。また、コロナ放電処理を施していない基材層1の他面に、下記Bの感熱接着樹脂組成物を190℃で押し出しラミネートし、厚み15μmの感熱接着樹脂層3を積層形成して、本発明に係る層間剥離性感熱接着シートを得た。
【0021】
Figure 0004021988
Figure 0004021988
【0022】
(B)感熱接着樹脂組成物
・エチレン−メタクリル酸共重合体 100重量部
・部分ケン化モンタン酸ワックス 2重量部
・ノニオン系界面活性剤 0.5重量部
・エルカ酸アミド 0.1重量部
【0023】
得られた層間剥離性感熱接着シートを110kg/四六の印刷したコート紙間に挟み込み、140℃で長さ1.5mの加熱ゾーンを20m/分の速度で通して加熱しながらロールで圧着してから空冷した。
【0024】
上記のようにして熱接着した二枚のコート紙について、剥離時の剥離音を評価した。尚、剥離音の評価は、比較例1における剥離音を10として、剥離音大10→剥離音小1の10段階評価した。結果を表1に示す。
【0025】
実施例2
感熱接着樹脂組成物における部分ケン化モンタン酸ワックスの添加量を4重量部とした以外は実施例1と同様にして同様の評価を行った。結果を表1に示す。
【0026】
比較例1
感熱接着樹脂組成物中に部分ケン化モンタン酸ワックスを添加しなかった以外は実施例1と同様にして同様の評価を行った。結果を表1に示す。
【0027】
比較例2
感熱接着樹脂組成物における部分ケン化モンタン酸ワックスの添加量を6重量部とした以外は実施例1と同様にして同様の評価を行った。結果を表1に示す。
【0028】
【表1】
Figure 0004021988
【0029】
【発明の効果】
本発明は、以上説明した通りのものであり、剥離時の不快な剥離音を低減できると共に、基材層1としてポリプロピレン、感熱接着樹脂としてエチレン−メタクリル酸共重合体を用いれば、剥離音が小さくしかも低廉な層間剥離性感熱接着シートを提供できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る層間剥離性感熱接着シートの断面図である。
【符号の説明】
1 基材層
2 感熱接着剤層
3 感熱接着樹脂層

Claims (4)

  1. 基材層の片面に感熱接着剤層が積層されていると共に、基材層の他面に感熱接着樹脂層が積層されており、感熱接着樹脂層が、感熱接着樹脂100重量部に対して1〜5重量部の部分ケン化モンタン酸ワックスを含有する感熱接着樹脂組成物の押し出しラミネート層であって、基材層と感熱接着樹脂層との界面が易剥離面を構成していることを特徴とする層間剥離性感熱接着シート。
  2. 基材層がポリプロピレン、感熱接着樹脂がエチレン−メタクリル酸共重合体であることを特徴とする請求項1の層間剥離性感熱接着シート。
  3. エチレン−メタクリル酸共重合体の融点が90〜70℃であることを特徴とする請求項1または2の層間剥離性感熱接着シート。
  4. 感熱接着樹脂層の厚みが10〜20μmであることを特徴とする請求項1〜いずれか1項の層間剥離性感熱接着シート。
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