JP3003109B2 - 積層体 - Google Patents

積層体

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JP3003109B2
JP3003109B2 JP3314141A JP31414191A JP3003109B2 JP 3003109 B2 JP3003109 B2 JP 3003109B2 JP 3314141 A JP3314141 A JP 3314141A JP 31414191 A JP31414191 A JP 31414191A JP 3003109 B2 JP3003109 B2 JP 3003109B2
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伸明 八束
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は積層体に係り、その目
的は温度等の変化により積層体自体に弓なり状の、いわ
ゆる「カーリング」を生じさせることがなく、使用性に
優れたマスキング用、包装用、接合用等において広範囲
に使用される積層体を提供することにある。
【0002】
【従来の技術】従来より、マスキング用、包装用、接合
用等において使用される粘着テープとして、多孔性平面
体よりなる基材の片面に粘着剤層を、他面に剥離処理層
が設けられてなる積層体が広い分野において使用されて
いた。この積層体では、多孔性平面体として、布類、紙
類、発泡プラスチックフィルム等の単体又は複合体から
選ばれたものを使用し、この多孔性平面体と剥離処理層
との間隙には、剥離処理層の成分が多孔性平面体へ含浸
されるのを防ぐため、目止め層と称するラミネート層が
設けられていた。一方、多孔性平面体と粘着剤層との間
隙には、粘着剤層の組成が、前記剥離処理層の組成より
も高分子の材料よりなるため多孔性平面体へ粘着剤層の
成分が含浸されることがほとんどなく、たとえ含浸され
たとしても積層体の特性に与える影響が少ないことから
目止め層と称するラミネート層は設けられていないこと
が通常であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の積層体においては、多孔性平面体と剥離処理層
との間隙にのみラミネート層が設けられていたため、多
孔性平面体が布類、発泡プラスチックフィルム類より形
成されている場合には温度の影響により、また多孔性平
面体が紙類から形成されている場合には水分の影響によ
り、積層体自体が弓なり状になる、いわゆる「カーリン
グ」が生じることがあった。このため、マスキング等に
おいては、積層体の端部が被着体から浮き上がってくる
現象が生じたり、また、包装等において使用しても積層
体の端部から剥がれてしまうという現象が生じる問題が
あった。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明では多孔性平面
体よりなる基材と、この基材の片面に設けられた粘着剤
層と、この基材の他面に設けられた剥離処理層とからな
る積層体であって、これら粘着剤層と剥離処理層にはそ
れぞれ基材との間隙にラミネート層が介在され、前記基
材は、アセテート、プロミックス等の半合成繊維、レー
ヨン等の再生繊維、綿、麻等の植物天然繊維の単一繊維
又は混合繊維から構成される織布又は不織布等の布類、
クラフト紙、クレープ紙、和紙等の紙類からなる群から
選択された少なくとも1種からなることを特徴とする積
層体を提供することにより、上記従来の課題を悉く解消
する。
【0005】
【作用】多孔性平面体よりなる基材の両側にラミネート
層が設けられているので、両側のラミネート層の温度変
化による熱膨張の差がなくなり、温度変化による積層体
の「カーリング」が生じない。多孔性平面体が、紙類の
ように水分によって伸張する素材によって形成されてい
ても、ラミネート層によって水分の出入りがマスクされ
なくなるので、水分による積層体の「カーリング」が生
じない。
【0006】
【発明の構成】以下、この発明に係る積層体の構成を図
面に基づいて説明する。図1はこの発明に係る積層体
(1) の一実施例を示す断面説明図であり、図中(2) は基
材、(3) 及び(4) はラミネート層、(5) は粘着剤層、
(6) は剥離処理層である。
【0007】この発明において基材(2) とされる多孔性
平面体としては、アセテート、プロミックス等の半合成
繊維、レーヨン等の再生繊維、綿、麻等の植物天然繊維
等の単一繊維又は混合繊維から構成される織布、又は不
織布等の布類、クラフト紙、クレープ紙、和紙等の紙
単体又は複合体から選ばれたものが好適に使用され
る。この基材(2) の厚さは特に限定はされないが、20〜
300μm 程度の範囲内とすることが使用上好ましい。
【0008】ラミネート層(3) 、(4) としては、ポリエ
チレン、ポリプロピレン、エチレン酢酸ビニル共重合体
等の熱可塑性樹脂、ポリエチレンフィルム、ポリエステ
ルフィルム、アルミ泊等のフィルム等、通常のフィルム
が好適に使用される。このようなラミネート層(3) 、
(4) は通常の方法、例えば接着剤塗布後に貼り合わせる
方法や熱溶融押出ラミネート方法により基材(2) の両側
に設けられる。このラミネート層(3) 、(4) の厚さは特
に限定はされないが、8〜40μm 程度の範囲内とするこ
とが使用上好ましい。
【0009】尚、この発明においては基材(2) と剥離処
理層(6) との間隙に設けられるラミネート層(4) 及び基
材(2) と粘着剤層(5) との間隙に設けられるラミネート
層(3) とが同一材料により構成されている方が、「カー
リング」を防止する効果がより顕著になるため特に望ま
しい。
【0010】この発明において、基材(2) の両側同時に
ラミネート層(3) 、(4) を熱可塑性樹脂を用いて、熱溶
融押出により設けると、従来のアンカー処理が不用とな
り、製造工程が簡便化されるため好ましい。さらに、基
材(2) にオゾンを吹きかけたり、コロナ放電処理を併用
すると、基材(2) とラミネート層(3) 、(4) との密着性
がより向上するため好ましい。
【0011】剥離処理層(6) としては、シリコーン化合
物、長鎖アルキル系化合物、四フッ化エチレン等の離型
剤、流動パラフィン等のワックス、エチレンビスステア
リルアマイド、オレイン酸アマイド等の脂肪酸アマイ
ド、ポリオキシエチレングリコール、アルキルエーテル
リン酸エステル等の界面活性剤等、公知の材料が好適に
使用され、これら材料の一種又は二種以上を適当な溶剤
に溶解して塗工したり、或いは熱溶融塗工等の手法によ
り設けられる。また、この剥離処理層(6) は前記したラ
ミネート層(4) の構成材料と共に混合し、ラミネート層
(4) 材料とともに二層同時押出ラミネートによって設け
られても、或いはあらかじめ別のポリエチレン薄層フィ
ルム等に塗工した後に、前記したラミネート層(4) 表面
へドライラミ法(接着剤を塗布し、貼り合わせる方法)
等により設けられてもよく、特に限定はされない。
【0012】粘着剤層(5) としては、天然ゴム及び/又
は合成ゴムを主成分とする粘着剤、ポリスチレン−ポリ
エチルヘキシルアクリレート、アクリル酸ブチル、アク
リル酸等のモノマーを重合した粘着剤等、公知の粘着剤
が好適に使用され、これら粘着剤をリバースコーター等
による塗工、熱溶融塗工、プレス成型等公知の方法でラ
ミネート層(3) 表面へ設けられる。この粘着剤層(5) の
厚みは特に限定はされないが、20〜 200μm 程度の範囲
内とすることが使用上、製造上好ましい。
【0013】図2はこの発明に係る積層体(1) の第二実
施例を示した外観説明図である。この実施例において、
積層体(1) は図示するごとく、剥離処理層(6) を外側
に、粘着剤層(5) を内側にして巻回されたロール状積層
体(1) とされる。このように、ロール状積層体(1) とす
ることにより、積層体(1) の保存、運搬が容易になると
ともに、剥離処理層(6) を外側に、粘着剤層(5) を内側
にして巻回されているため使用時の取扱いが容易で、且
つ多孔性平面体を基材に使用しているため、必要量を手
で簡単に切断して使用できる。
【0014】図3はこの発明に係る積層体(1) の第三実
施例を示した断面説明図である。この発明において、積
層体(1) は図示するごとく粘着剤層(5) に剥離紙が設け
られてなるシート状積層体(1) とされてもよい。剥離紙
(7) としては特に限定はされず、片面にポリエチレンを
ラミネートした上質紙にシリコーン化合物を塗布したタ
イプ等が好適に使用される。
【0015】
【発明の効果】以上詳述した如く、この発明は多孔性平
面体よりなる基材と、この基材の片面に設けられた粘着
剤層と、この基材の他面に設けられた剥離処理層とから
なる積層体であって、これら粘着剤層と剥離処理層には
それぞれ基材との間隙にラミネート層が介在され、前記
基材は、アセテート、プロミックス等の半合成繊維、レ
ーヨン等の再生繊維、綿、麻等の植物天然繊維の単一繊
維又は混合繊維から構成される織布又は不織布等の布
類、クラフト紙、クレープ紙、和紙等の紙類からなる群
から選択された少なくとも1種からなることを特徴とす
る積層体であるから、温度或いは多孔性平面体の水分の
変化等により、積層体に粘着剤層側、或いは剥離処理層
側に弓なりになる、いわゆる「カーリング」が生じるこ
とがなく、マスキングや包装作業が効率良く行なえると
いう優れた効果を奏する。
【0016】
【実施例】以下、実施例によりこの発明に係る積層体の
効果をより一層明らかにする。尚、この発明は本実施例
により何ら限定されることはない。
【0017】(実施例1 子量が約1000のポリジメチルシロキサン化合物をメル
トフローレートが9.5g/ 10 分、密度が0.917g/cm3
される低密度ポリエチレン100 重量部に対して5重量部
配合し、ミキシングロールで混練して組成物Aを作製し
た。メルトフローレートが9g/ 10 分、密度が0.926g
/cm3で、紙にヒートシールが可能な熱可塑性樹脂Bと、
メルトフローレートが9.5 g/ 10 分、密度が0.926g/c
m3の低密度ポリエチレンCを調製した。二層共押出ラミ
ネート機を用いて、秤量が73g/cm2 のクルパック加工の
クラフト紙の片面に熱可塑性樹脂Bと組成物Aとをそれ
ぞれ10μm の厚さでラミネートし、このクラフト紙の他
面には低密度ポリエチレンCを20μm の厚さでラミネー
トして基材を作製した。一方、ポリスチレン−ポリイソ
プレン−ポリスチレンブロック共重合体100 重量部に、
石油系粘着付与樹脂100 重量部、液状軟化剤20重量部、
老化防止剤1重量部を配合して粘着剤を作製し、前述の
基材の低密度ポリエチレンC層に30μmの厚さで溶融押
出塗工し、粘着層にセパレーターを貼り合わせてシート
状積層体を得た。
【0018】(比較例1) 基材の片面のみに低密度ポリエチレン層を30μm の厚さ
で設けた以外は実施例1と同様のロール状に巻回した積
層体を得た。
【0019】(比較例2) 基材に低密度ポリエチレンC層を設けない以外は、実施
例2と同様のシート状積層体を得た。
【0020】(試験例) 実施例1、比較例1及び2で得た積層体を30cm×30cmの
大きさに切断して試験した(実施例及び比較例2につ
いてはセパレーターを剥がして試験に共した)。これ
ら、得られた積層体の粘着剤層を上面にして、40℃の温
度条件下で10時間机上へ放置し、積層体のカール状態測
定した。この測定方法を表1に、この結果を表2に示
す。
【0021】
【表1】
【0022】
【表2】
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る積層体の一実施例を示す断面説
明図である。
【図2】同上、第二実施例を示す外観説明図である。
【図3】同上、第三実施例を示す断面説明図である。
【符号の説明】 1 積層体 2 基材 3、4 ラミネート層 5 粘着剤層 6 剥離処理層 7 剥離紙
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C09J 7/02 B32B 7/06 B32B 7/12

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多孔性平面体よりなる基材と、この基材
    の片面に設けられた粘着剤層と、この基材の他面に設け
    られた剥離処理層とからなる積層体であって、これら粘
    着剤層と剥離処理層にはそれぞれ基材との間隙にラミネ
    ート層が介在され、前記基材は、アセテート、プロミッ
    クス等の半合成繊維、レーヨン等の再生繊維、綿、麻等
    の植物天然繊維の単一繊維又は混合繊維から構成される
    織布又は不織布等の布類、クラフト紙、クレープ紙、和
    紙等の紙類からなる群から選択された少なくとも1種か
    らなることを特徴とする積層体。
  2. 【請求項2】 前記積層体が剥離処理層を外側に、粘着
    剤層を内側にして巻回されてなるロール状積層体である
    ことを特徴とする請求項1に記載の積層体。
  3. 【請求項3】 前記積層体が粘着剤層に剥離紙が設けら
    れてなるシート状積層体であることを特徴する請求項1
    に記載の積層体。
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