JP3145180B2 - 基 材 - Google Patents
基 材Info
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- JP3145180B2 JP3145180B2 JP14501692A JP14501692A JP3145180B2 JP 3145180 B2 JP3145180 B2 JP 3145180B2 JP 14501692 A JP14501692 A JP 14501692A JP 14501692 A JP14501692 A JP 14501692A JP 3145180 B2 JP3145180 B2 JP 3145180B2
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、粘着テープおよびシー
トに加工したときの取扱性が良好で、被着体への密着性
に優れ、かつ糊残りが少ない粘着テープおよびシート
（以下、テープで代表する。）用基材に関するものであ
る。
トに加工したときの取扱性が良好で、被着体への密着性
に優れ、かつ糊残りが少ない粘着テープおよびシート
（以下、テープで代表する。）用基材に関するものであ
る。
【０００２】
【従来の技術】基材上に粘着剤を設けた粘着テープは各
種分野で広く使われ、例えば、工業材料、事務用品等の
包装、保護、マスキング等に使われる工業用粘着テー
プ、あるいは、例えば粘着剤層中に薬物を含有しこれを
皮膚に貼付し、経皮的に薬物を生体内に投与する効果を
持つ治療用貼付剤や、皮膚に貼付することにより皮膚面
を保護する効果を持つ貼付剤等の医療用粘着テープも知
られている。これら粘着テープは、通常基材の片面に粘
着剤層を設けた構成であり、基材としてはポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリエステル等のプラスチックフ
ィルム、あるいは布、不織布、紙等の多孔質体を単独あ
るいは積層して用いられている。この内、フィルムと多
孔質体をラミネートしたものは、多孔質体側に粘着剤層
を設けることで粘着剤の基材に対する投錨性が良好にな
り、剥離時の糊残りが少なくなること、及びバリア層で
あるフィルム層があるため粘着剤の背面への浸透が無く
なることや、またフィルム背面の剥離処理層を効率良く
薄く均質にできること等の長所を有し、医療用粘着テー
プをはじめ、工業用粘着テープの中でもこの特徴を活か
せる用途に使用されるようになってきている。このよう
なフィルムと多孔質体をラミネートした基材として、５
〜１００μｍのフィルムと２０〜５００μｍの多孔質体
をラミネートしたものが提案されている。
種分野で広く使われ、例えば、工業材料、事務用品等の
包装、保護、マスキング等に使われる工業用粘着テー
プ、あるいは、例えば粘着剤層中に薬物を含有しこれを
皮膚に貼付し、経皮的に薬物を生体内に投与する効果を
持つ治療用貼付剤や、皮膚に貼付することにより皮膚面
を保護する効果を持つ貼付剤等の医療用粘着テープも知
られている。これら粘着テープは、通常基材の片面に粘
着剤層を設けた構成であり、基材としてはポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリエステル等のプラスチックフ
ィルム、あるいは布、不織布、紙等の多孔質体を単独あ
るいは積層して用いられている。この内、フィルムと多
孔質体をラミネートしたものは、多孔質体側に粘着剤層
を設けることで粘着剤の基材に対する投錨性が良好にな
り、剥離時の糊残りが少なくなること、及びバリア層で
あるフィルム層があるため粘着剤の背面への浸透が無く
なることや、またフィルム背面の剥離処理層を効率良く
薄く均質にできること等の長所を有し、医療用粘着テー
プをはじめ、工業用粘着テープの中でもこの特徴を活か
せる用途に使用されるようになってきている。このよう
なフィルムと多孔質体をラミネートした基材として、５
〜１００μｍのフィルムと２０〜５００μｍの多孔質体
をラミネートしたものが提案されている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこれら基
材は、粘着剤を塗布し粘着テープとして加工したときの
取扱性、あるいは被着体への密着性、更には粘着剤の糊
残り等の特性を満足させるものでなく、より優れた粘着
テープ用基材の開発が望まれている。
材は、粘着剤を塗布し粘着テープとして加工したときの
取扱性、あるいは被着体への密着性、更には粘着剤の糊
残り等の特性を満足させるものでなく、より優れた粘着
テープ用基材の開発が望まれている。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、かかる目
的を達成するため検討した結果、粘着テープ用基材のＪ
ＩＳ−Ｌ１０９６−６．２０．１におけるガーレー剛度
が、粘着テープにしたときの柔軟性あるいは被着体への
密着性に影響を与えること、多孔質体の厚さと通気度を
規定することにより粘着剤の多孔質体への投錨性を高
め、被着体から剥離した後の粘着剤の糊残りが少なくな
ること、更に基材フィルムの背面シリコーン処理するこ
とにより滑り性が良くなり、粘着テープに加工した後の
取扱性も向上することを見いだし、本発明を完成するに
至った。
的を達成するため検討した結果、粘着テープ用基材のＪ
ＩＳ−Ｌ１０９６−６．２０．１におけるガーレー剛度
が、粘着テープにしたときの柔軟性あるいは被着体への
密着性に影響を与えること、多孔質体の厚さと通気度を
規定することにより粘着剤の多孔質体への投錨性を高
め、被着体から剥離した後の粘着剤の糊残りが少なくな
ること、更に基材フィルムの背面シリコーン処理するこ
とにより滑り性が良くなり、粘着テープに加工した後の
取扱性も向上することを見いだし、本発明を完成するに
至った。
【０００５】すなわち本発明は、ポリエステルフィルム
と厚さ２０μｍ以上でＪＩＳ−Ｌ１０９６−６．２７．
１における通気度が１００〜３００ｃｍ3 ／ｃｍ2 ／ｓ
ｅｃである多孔質体を、接着剤を介してラミネートした
基材において、該基材のＪＩＳ−Ｌ１０９６−６．２
０．１における剛度が１０ｍｇ以下である、取扱性が良
好で、被着体への密着性および糊残りの優れた粘着テー
プ用基材を提供するものである。
と厚さ２０μｍ以上でＪＩＳ−Ｌ１０９６−６．２７．
１における通気度が１００〜３００ｃｍ3 ／ｃｍ2 ／ｓ
ｅｃである多孔質体を、接着剤を介してラミネートした
基材において、該基材のＪＩＳ−Ｌ１０９６−６．２
０．１における剛度が１０ｍｇ以下である、取扱性が良
好で、被着体への密着性および糊残りの優れた粘着テー
プ用基材を提供するものである。
【０００６】以下、本発明を更に詳しく説明する。本発
明に用いられるプラスチックフィルムとしては、ポリエ
チレン、ポリプロピレン等のポリオレフィンフィルム、
ポリエステル、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩
化ビニリデン、ポリ酢酸ビニル、ポリウレタン、ポリア
ミド、テフロン、天然ゴム、合成ゴム等のフィルムもし
くはシート状のものが挙げられるが、なかでも薄膜化し
たときの強度、及びバリア性に優れたポリエステルフィ
ルムが特に好適である。更に粘着テープの柔軟性を高め
被着体への密着を良くするため、及び医療用として使用
する場合、皮膚に貼ったときの違和感を少なくするた
め、ポリエステルフィルムは薄い方が良く、多孔質体の
種類にもよるが、５μｍ以下の厚さが好ましい。
明に用いられるプラスチックフィルムとしては、ポリエ
チレン、ポリプロピレン等のポリオレフィンフィルム、
ポリエステル、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩
化ビニリデン、ポリ酢酸ビニル、ポリウレタン、ポリア
ミド、テフロン、天然ゴム、合成ゴム等のフィルムもし
くはシート状のものが挙げられるが、なかでも薄膜化し
たときの強度、及びバリア性に優れたポリエステルフィ
ルムが特に好適である。更に粘着テープの柔軟性を高め
被着体への密着を良くするため、及び医療用として使用
する場合、皮膚に貼ったときの違和感を少なくするた
め、ポリエステルフィルムは薄い方が良く、多孔質体の
種類にもよるが、５μｍ以下の厚さが好ましい。
【０００７】一方多孔質体としては、例えば、木材パル
プ、麻、みつまた、こうぞのような天然繊維、あるいは
レーヨン、ビニロン、ポリエステル、ナイロン、ポリフ
ェニレンサルファイト、アクリロニトリルなどのような
化学繊維を、単独あるいは混合して、乾式あるいは湿式
でシート状にしたものが挙げられ、なかでも接着剤、粘
着剤等に対する耐薬品性、強度等からポリエステル系繊
維を使用したものが望ましい。多孔質体側に粘着剤を塗
布し粘着テープとする場合、多孔質体への粘着剤の投錨
性を高めるために、多孔質体の厚さは２０μｍ以上でＪ
ＩＳ−Ｌ１０９６−６．２７．１における通気度が１０
０〜３００ｃｍ3 ／ｃｍ2 ／ｓｅｃのものが好適であ
る。多孔質体の厚さが２０μｍ未満では、粘着剤の付着
量が多くなったときに、多孔質体に対する粘着剤の投錨
性が弱くなる。また通気度が１００ｃｍ3／ｃｍ2／ｓｅ
ｃ未満では、粘着剤の多孔質体中への浸透が悪くなり、
粘着剤を担持する効果が低くなる。通気度が３００ｃｍ
3／ｃｍ2／ｓｅｃを超える場合には、粘着剤の多孔質体
への浸透は良くなるのであるが、投錨効果が弱くなるた
め、粘着剤を担持する効果が低下する。
プ、麻、みつまた、こうぞのような天然繊維、あるいは
レーヨン、ビニロン、ポリエステル、ナイロン、ポリフ
ェニレンサルファイト、アクリロニトリルなどのような
化学繊維を、単独あるいは混合して、乾式あるいは湿式
でシート状にしたものが挙げられ、なかでも接着剤、粘
着剤等に対する耐薬品性、強度等からポリエステル系繊
維を使用したものが望ましい。多孔質体側に粘着剤を塗
布し粘着テープとする場合、多孔質体への粘着剤の投錨
性を高めるために、多孔質体の厚さは２０μｍ以上でＪ
ＩＳ−Ｌ１０９６−６．２７．１における通気度が１０
０〜３００ｃｍ3 ／ｃｍ2 ／ｓｅｃのものが好適であ
る。多孔質体の厚さが２０μｍ未満では、粘着剤の付着
量が多くなったときに、多孔質体に対する粘着剤の投錨
性が弱くなる。また通気度が１００ｃｍ3／ｃｍ2／ｓｅ
ｃ未満では、粘着剤の多孔質体中への浸透が悪くなり、
粘着剤を担持する効果が低くなる。通気度が３００ｃｍ
3／ｃｍ2／ｓｅｃを超える場合には、粘着剤の多孔質体
への浸透は良くなるのであるが、投錨効果が弱くなるた
め、粘着剤を担持する効果が低下する。
【０００８】本発明において、上記フィルムと多孔質体
を接着剤を介してラミネートするが、接着剤としては、
例えば、ポリエステル系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、
エチレン−酢酸ビニル系樹脂、ポリアクリル酸エステル
系樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂等が挙げ
られるが、多孔質体としてポリエステル系のものを使用
する場合、ポリエステル系樹脂が接着性が良く特に好ま
しい。
を接着剤を介してラミネートするが、接着剤としては、
例えば、ポリエステル系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、
エチレン−酢酸ビニル系樹脂、ポリアクリル酸エステル
系樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂等が挙げ
られるが、多孔質体としてポリエステル系のものを使用
する場合、ポリエステル系樹脂が接着性が良く特に好ま
しい。
【０００９】上記フィルムと多孔質体を接着剤を介して
ラミネートする方法としては、例えばフィルム及び／ま
たは多孔質体に接着剤溶液を塗布し、溶媒が蒸発する前
に重ね合わせ、その後乾燥させるいわゆるウェットラミ
ネート法、あるいはフィルム及び／または多孔質体に接
着剤を塗布し、乾燥後、熱圧でラミネートするいわゆる
ドライラミネート法等が適用できる。得られた基材は、
ＪＩＳ−Ｌ１０９６−６．２０．１における剛度が１０
ｍｇ以下であることが必要で、これ以上になると粘着テ
ープにした時の柔軟性が悪く、被着体への密着性にかけ
る。また本発明は、フィルムの非ラミネート面にシリコ
ーンコート層を設けることもできるが、本方法として
は、例えば、シリコーンオイルを任意の濃度に希釈し、
バーコーター、グラビアコーター、ロールコーター等、
通常の塗布方式により塗布する方法が挙げられる。シリ
コーンの塗布量としては、バリア性の高いフィルム層へ
塗布するため、僅かな量でもその効果を発揮することが
でき、０．００３〜０．３ｇ／ｍ 2 が好適である。これ
より少ないと滑り性の効果が発現せず、また多いと他面
へ転移するなどの弊害がでてくる。
ラミネートする方法としては、例えばフィルム及び／ま
たは多孔質体に接着剤溶液を塗布し、溶媒が蒸発する前
に重ね合わせ、その後乾燥させるいわゆるウェットラミ
ネート法、あるいはフィルム及び／または多孔質体に接
着剤を塗布し、乾燥後、熱圧でラミネートするいわゆる
ドライラミネート法等が適用できる。得られた基材は、
ＪＩＳ−Ｌ１０９６−６．２０．１における剛度が１０
ｍｇ以下であることが必要で、これ以上になると粘着テ
ープにした時の柔軟性が悪く、被着体への密着性にかけ
る。また本発明は、フィルムの非ラミネート面にシリコ
ーンコート層を設けることもできるが、本方法として
は、例えば、シリコーンオイルを任意の濃度に希釈し、
バーコーター、グラビアコーター、ロールコーター等、
通常の塗布方式により塗布する方法が挙げられる。シリ
コーンの塗布量としては、バリア性の高いフィルム層へ
塗布するため、僅かな量でもその効果を発揮することが
でき、０．００３〜０．３ｇ／ｍ 2 が好適である。これ
より少ないと滑り性の効果が発現せず、また多いと他面
へ転移するなどの弊害がでてくる。
【００１０】本発明の基材を用い粘着テープに加工する
には、公知の方法でよく、例えば、基材の多孔質体側に
任意の粘着剤を塗布し、必要に応じて粘着剤の多孔質体
層への浸透を高め、より投錨性を上げるため、圧力を加
えること等で加工される。また粘着剤を多孔質体側でな
く、フィルムの非ラミネート面に塗布することも任意で
あるが、粘着剤の糊残りが生じやすくなる。
には、公知の方法でよく、例えば、基材の多孔質体側に
任意の粘着剤を塗布し、必要に応じて粘着剤の多孔質体
層への浸透を高め、より投錨性を上げるため、圧力を加
えること等で加工される。また粘着剤を多孔質体側でな
く、フィルムの非ラミネート面に塗布することも任意で
あるが、粘着剤の糊残りが生じやすくなる。
【００１１】
【実施例】以下に本発明を実施例により詳細に説明する
が、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。 実施例１ 厚さ２μｍの２軸延伸ポリエステルフィルム、多孔質体
としてポリエステル繊維を材料とし湿式で抄造した厚さ
３０μｍ、通気度２５０ｃｍ3 ／ｃｍ2 ／ｓｅｃの和紙
を使用した。このフィルムと和紙を、接着剤として飽和
ポリエステル樹脂を使いウェットラミネートした。ラミ
ネート後、フィルムの非ラミネート面にシリコーンコー
ト層としてシリコーンオイル（東レ・ダウコーニングシ
リコン（株）製 ＳＨ−８７０１ 固形分３８％）を乾
燥後重量が０．０５ｇ／ｍ 2 になるように塗布し、図１
に示す構成の基材を得た。これら一連のラミネート、塗
布工程は１パスで連続的に行い、粘着テープ用基材をロ
ール状に巻取った。
が、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。 実施例１ 厚さ２μｍの２軸延伸ポリエステルフィルム、多孔質体
としてポリエステル繊維を材料とし湿式で抄造した厚さ
３０μｍ、通気度２５０ｃｍ3 ／ｃｍ2 ／ｓｅｃの和紙
を使用した。このフィルムと和紙を、接着剤として飽和
ポリエステル樹脂を使いウェットラミネートした。ラミ
ネート後、フィルムの非ラミネート面にシリコーンコー
ト層としてシリコーンオイル（東レ・ダウコーニングシ
リコン（株）製 ＳＨ−８７０１ 固形分３８％）を乾
燥後重量が０．０５ｇ／ｍ 2 になるように塗布し、図１
に示す構成の基材を得た。これら一連のラミネート、塗
布工程は１パスで連続的に行い、粘着テープ用基材をロ
ール状に巻取った。
【００１２】
【図１】
【００１３】実施例２ 厚さ５μｍのポリエステルフィルムと、麻／ポリエステ
ル繊維を３０／７０の割合で混合した材料を湿式で抄造
した厚さ４５μｍ、通気度１７０ｃｍ3 ／ｃｍ2 ／ｓｅ
ｃの和紙を使用した。この他の条件は実施例１と同様に
処理し、基材を得た。
ル繊維を３０／７０の割合で混合した材料を湿式で抄造
した厚さ４５μｍ、通気度１７０ｃｍ3 ／ｃｍ2 ／ｓｅ
ｃの和紙を使用した。この他の条件は実施例１と同様に
処理し、基材を得た。
【００１４】実施例３ 実施例１において厚さ２μｍの２軸延伸ポリエステルフ
ィルムに代えて厚さ５μｍのポリエステルフィルムを使
用した以外は実施例１と同様に処理し、基材を得た。
ィルムに代えて厚さ５μｍのポリエステルフィルムを使
用した以外は実施例１と同様に処理し、基材を得た。
【００１５】実施例４ 実施例１において多孔質体としてポリエステル繊維を材
料とし湿式で抄造した厚さ３０μｍ、通気度２５０ｃｍ
3 ／ｃｍ2 ／ｓｅｃの和紙代えて、マニラ麻を材料とし
て湿式で抄造した厚さ４０μｍ、通気度２３０ｃｍ3 ／
ｃｍ2 ／ｓｅｃのものを使用した以外は実施例１と同様
に処理し、基材を得た。
料とし湿式で抄造した厚さ３０μｍ、通気度２５０ｃｍ
3 ／ｃｍ2 ／ｓｅｃの和紙代えて、マニラ麻を材料とし
て湿式で抄造した厚さ４０μｍ、通気度２３０ｃｍ3 ／
ｃｍ2 ／ｓｅｃのものを使用した以外は実施例１と同様
に処理し、基材を得た。
【００１６】比較例１ 実施例１において厚さ２μｍの２軸延伸ポリエステルフ
ィルムに代えて厚さ２５μｍのポリエステルフィルムを
使用した以外は実施例１と同様に処理し、基材を得た。
ィルムに代えて厚さ２５μｍのポリエステルフィルムを
使用した以外は実施例１と同様に処理し、基材を得た。
【００１７】比較例２ 実施例１において、シリコーンコート処理を除いた他は
同様に処理し、基材を得た。
同様に処理し、基材を得た。
【００１８】比較例３ 実施例１において、ポリエステル繊維を材料とし湿式で
抄造した厚さ３０μｍ、通気度２５０ｃｍ3 ／ｃｍ2 ／
ｓｅｃの和紙に代えて、ポリエステル繊維を材料とし湿
式で抄造した厚さ５０μｍ、通気度７０ｃｍ3 ／ｃｍ2
／ｓｅｃの和紙を使用する以外は実施例１と同様に処理
し、基材を得た。
抄造した厚さ３０μｍ、通気度２５０ｃｍ3 ／ｃｍ2 ／
ｓｅｃの和紙に代えて、ポリエステル繊維を材料とし湿
式で抄造した厚さ５０μｍ、通気度７０ｃｍ3 ／ｃｍ2
／ｓｅｃの和紙を使用する以外は実施例１と同様に処理
し、基材を得た。
【００１９】比較例４ 実施例１において、ポリエステル繊維を材料とし湿式で
抄造した厚さ３０μｍ、通気度２５０ｃｍ3 ／ｃｍ2 ／
ｓｅｃの和紙に代えて、ポリエステル繊維を材料とし湿
式で抄造した厚さ１７μｍ、通気度３３０ｃｍ3 ／ｃｍ
2 ／ｓｅｃの和紙を使用する以外は実施例１と同様に処
理し、基材を得た。
抄造した厚さ３０μｍ、通気度２５０ｃｍ3 ／ｃｍ2 ／
ｓｅｃの和紙に代えて、ポリエステル繊維を材料とし湿
式で抄造した厚さ１７μｍ、通気度３３０ｃｍ3 ／ｃｍ
2 ／ｓｅｃの和紙を使用する以外は実施例１と同様に処
理し、基材を得た。
【００２０】評価例 実施例１〜４及び比較例１〜４で製造した粘着テープ用
基材の多孔質体側にゴム系粘着剤（東洋インキ製造
（株）製 ＢＰＳ３７５７−１ 固形分２７％）を乾燥
後重量で２０ｇ／ｍ2 になるように塗布し、乾燥後巻取
り、粘着テープを作製した。本粘着テープを用い、基材
を粘着テープとしたときの性能を評価した。尚、評価方
法は、２０℃６５％ＲＨの環境下で、以下の方法により
行った。 １）剛度：シリコンコート処理前の基材について、ＪＩ
Ｓ−Ｌ１０９６−６．２０．１に準じて測定した。 ２）密着性：被着体として５０番の研磨紙を用い、これ
に粘着テープを貼付け、密着の様子を目視観察した。 ３）糊残り：ＪＩＳ−Ｚ０２３７−８の粘着力試験方法
に準じ、１８０度引き剥し後のステンレス板の汚れ具合
いを目視判定した。 ４）取扱性：基材上への粘着剤の塗布、粘着テープに加
工した後の巻取り、裁断の各工程において、巻ずれ、破
れ、しわ等を観察した。 結果を表１に示す。
基材の多孔質体側にゴム系粘着剤（東洋インキ製造
（株）製 ＢＰＳ３７５７−１ 固形分２７％）を乾燥
後重量で２０ｇ／ｍ2 になるように塗布し、乾燥後巻取
り、粘着テープを作製した。本粘着テープを用い、基材
を粘着テープとしたときの性能を評価した。尚、評価方
法は、２０℃６５％ＲＨの環境下で、以下の方法により
行った。 １）剛度：シリコンコート処理前の基材について、ＪＩ
Ｓ−Ｌ１０９６−６．２０．１に準じて測定した。 ２）密着性：被着体として５０番の研磨紙を用い、これ
に粘着テープを貼付け、密着の様子を目視観察した。 ３）糊残り：ＪＩＳ−Ｚ０２３７−８の粘着力試験方法
に準じ、１８０度引き剥し後のステンレス板の汚れ具合
いを目視判定した。 ４）取扱性：基材上への粘着剤の塗布、粘着テープに加
工した後の巻取り、裁断の各工程において、巻ずれ、破
れ、しわ等を観察した。 結果を表１に示す。
【００２１】
【表１】
【００２２】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明により
得られる基材は、粘着テープに加工したときの取扱性が
良好で、かつ被着体への密着性、糊残りも良好である。
得られる基材は、粘着テープに加工したときの取扱性が
良好で、かつ被着体への密着性、糊残りも良好である。
【図１】本発明の基材の一例を示した図である。
１ シリコーンコート層 ２ ポリエステルフィルム ３ 接着層 ４ 多孔質体
Claims (3)
- 【請求項１】 ポリエステルフィルムと厚さ２０μｍ以
上でＪＩＳ−Ｌ１０９６−６．２７．１における通気度
が１００〜３００ｃｍ3 ／ｃｍ2 ／ｓｅｃである多孔質
体を、接着剤を介してラミネートした基材において、該
基材のＪＩＳ−Ｌ１０９６−６．２０．１における剛度
が１０ｍｇ以下であることを特徴とする粘着テープ用ま
たは粘着シート用基材。 - 【請求項２】 ポリエステルフィルムの厚さが５μｍ以
下である請求項１記載の基材。 - 【請求項３】 ポリエステルフィルムの非ラミネート面
に、シリコーンコート層を設けてなる請求項１または２
記載の基材。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14501692A JP3145180B2 (ja) | 1992-05-12 | 1992-05-12 | 基 材 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14501692A JP3145180B2 (ja) | 1992-05-12 | 1992-05-12 | 基 材 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05309772A JPH05309772A (ja) | 1993-11-22 |
| JP3145180B2 true JP3145180B2 (ja) | 2001-03-12 |
Family
ID=15375489
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP14501692A Expired - Lifetime JP3145180B2 (ja) | 1992-05-12 | 1992-05-12 | 基 材 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3145180B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006215245A (ja) * | 2005-02-03 | 2006-08-17 | Fuji Seal International Inc | 熱収縮性筒状ラベル |
| JP4618723B2 (ja) * | 2005-05-24 | 2011-01-26 | セイコーインスツル株式会社 | 加圧粘着シート、粘着シート製造システム、および粘着シート製造方法 |
| JP4722628B2 (ja) | 2005-09-05 | 2011-07-13 | 日東電工株式会社 | 経皮吸収型製剤 |
| JP2016186873A (ja) * | 2015-03-27 | 2016-10-27 | 大日本印刷株式会社 | 金属端子用接着性フィルム |
-
1992
- 1992-05-12 JP JP14501692A patent/JP3145180B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH05309772A (ja) | 1993-11-22 |
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