JP2003334914A - 剥離剤および剥離シート - Google Patents

剥離剤および剥離シート

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JP2003334914A
JP2003334914A JP2002148159A JP2002148159A JP2003334914A JP 2003334914 A JP2003334914 A JP 2003334914A JP 2002148159 A JP2002148159 A JP 2002148159A JP 2002148159 A JP2002148159 A JP 2002148159A JP 2003334914 A JP2003334914 A JP 2003334914A
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Yasushi Sasaki
靖 佐々木
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Lintec Corp
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Lintec Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シリコーン化合物を使用しなくても剥離強度
の低い剥離剤および剥離シートを提供する。 【解決手段】 剥離剤としてフッ化ポリウレタン化合物
を使用し、この剥離剤からなる剥離層をシート状基材の
少なくとも片面に設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、剥離シート用の剥
離剤および剥離シートに関するものであり、特に、シリ
コーン化合物を使用することのできない分野でも使用す
ることのできる剥離剤および剥離シートに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来より、粘着シートにおける粘着層を
保護するために、基材の表面に剥離層を設けた剥離シー
トが粘着シートの粘着層に積層されている。このような
剥離シートにおける剥離層の構成材料としては、その剥
離強度の低さから主としてシリコーン化合物が用いられ
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、セラミ
ックコンデンサ、ハードディスクドライブ、半導体装置
等のデバイスの製造工程において粘着シートを使用した
場合、その粘着シートの粘着層に積層していた剥離シー
トの剥離層を構成するシリコーン化合物が粘着シートの
粘着層に移行し、その移行したシリコーン化合物がデバ
イスに対して悪影響を及ぼすことがあった。そのため、
上記デバイスの製造分野では、剥離シートにおけるシリ
コーン化合物の使用が制限されつつある。
【0004】本発明は、このような実状に鑑みてなされ
たものであり、シリコーン化合物を使用しなくても剥離
強度の低い剥離剤および剥離シートを提供することを目
的とする。ただし、本発明は、剥離剤または剥離シート
の剥離層におけるシリコーン化合物の含有を妨げるもの
ではない。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、第1に本発明は、フッ化ポリウレタン化合物を含有
することを特徴とする剥離シート用剥離剤を提供する
(請求項1)。また、第2に本発明は、基材の少なくと
も片面に、フッ化ポリウレタン化合物を含有する剥離層
を設けたことを特徴とする剥離シートを提供する(請求
項2)。なお、本発明における「シート」には、フィル
ムやテープの概念も広く含まれるものとする。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態に係る剥離シ
ートは、基材と、その基材の少なくとも片面に設けられ
た剥離層とから構成される。
【0007】基材は、特に限定されるものではなく、従
来公知のものを使用することができる。このような基材
としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポ
リブテン、ポリブタジエン、塩化ビニル、アイオノマ
ー、エチレン−メタクリル酸共重合体、ポリエチレンテ
レフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリブチレ
ンテレフタレート、ポリイミド、ポリエーテルイミド、
ポリアラミド、ポリエーテルケトン、ポリエーテル・エ
ーテルケトン、ポリフェニレンサルファイド、ポリ(4
−メチルペンテン−1)、ポリテトラフルオロエチレン
等の樹脂またはそれら樹脂を架橋したものからなるフィ
ルムが例示される。これらフィルムは、単独で使用する
こともできるし、異なる種類のものを積層して使用する
こともできる。フィルムの膜厚は、通常は5〜300μ
m程度であり、好ましくは20〜100μmである。
【0008】また、上記フィルムの他に、グラシン紙、
クレーコート紙、樹脂コート紙、ラミネート紙(ポリエ
チレンラミネート紙、ポリプロピレンラミネート紙等)
のような紙、あるいは不織布、金属箔等を用いることも
できる。紙の場合、その厚さは、通常は30〜500μ
m程度であり、好ましくは50〜150μmである。
【0009】剥離層は、フッ化ポリウレタン化合物を含
有する剥離剤(フッ化ポリウレタン化合物のみからなる
剥離剤を含む。)により形成される。フッ化ポリウレタ
ン化合物の種類としては、ジオ・エンヴァイロ社製のN
O−TOXが特に好ましい。この種のフッ化ポリウレタ
ン化合物は、剥離剤の一成分として剥離層を構成したと
きに、剥離層の剥離強度を非常に低くすることができ
る。なお、本発明におけるフッ化ポリウレタン化合物
は、ジオ・エンヴァイロ社製のNO−TOXに限定され
るものではなく、低剥離強度の性質を有する限り、本発
明に含まれるものとする。
【0010】剥離剤(剥離層)におけるフッ化ポリウレ
タン化合物の含有量は、剥離層が所望の剥離強度を有す
るように、適宜設定すればよい。また、剥離剤(剥離
層)におけるフッ化ポリウレタン化合物以外の成分とし
ては、剥離層が所望の性質を有するように適宜選択し使
用することができる。そのような成分としては、ウレタ
ン樹脂、アクリル樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピ
レン樹脂、ポリメチルペンテン樹脂、ポリエチレン−酢
酸ビニル共重合体、ポリビニルアルコール樹脂、澱粉、
カルボキシメチルセルロース、アルキド樹脂、エチレン
−プロピレン共重合体、シリコーン化合物等が挙げられ
る。
【0011】基材上に剥離層を形成するには、まず、フ
ッ化ポリウレタン化合物を含有する剥離剤に有機溶剤等
を加え、塗布可能な粘度とした塗布液を調製する。この
とき使用する有機溶剤としては特に制限はなく、様々な
ものを用いることができる。例えばトルエン、ヘキサ
ン、ヘプタン等の炭化水素化合物をはじめ、アセトン、
酢酸エチル、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケ
トンおよびこれらの混合物等が用いられるが、中でもア
セトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン
等のケトン類が好ましく、またこれらの有機溶剤とトル
エン、ヘキサン、ヘプタン等の炭化水素化合物または酢
酸エチル等のエステル類とを混合した混合溶剤がより好
ましい。
【0012】上記のようにして調製した塗布液を、例え
ばグラビアコート法、バーコート法、ナイフコート法、
ロールコート法、スプレーコート法等の公知の塗布方法
により基材の表面に塗布した後、乾燥させて剥離層とす
る。剥離層の厚さは、0.01〜10μmであるのが好
ましく、特に0.1〜5.0μmであるのが好ましい。
【0013】上記剥離シートは、剥離層に含まれるフッ
化ポリウレタン化合物の作用により、アクリル系粘着
剤、ゴム系粘着剤、シリコーン化合物系粘着剤、ウレタ
ン系粘着剤等のいずれの粘着剤からなる粘着層に対して
も低い剥離強度を発揮し得る。
【0014】
【実施例】以下、実施例等により本発明をさらに具体的
に説明するが、本発明の範囲はこれらの実施例等に限定
されるものではない。
【0015】〔実施例1〕剥離剤としてのフッ化ポリウ
レタン化合物(ジオ・エンヴァイロ社製,NO−TOX
Fouling release control
A,濃度50重量%)100重量部および硬化剤(ジオ
・エンヴァイロ社製,NO−TOX Fouling
release control B,濃度80重量
%)50重量部を、メチルエチルケトン/トルエン(5
0/50重量比)の混合溶剤で希釈して、固形分濃度1
0重量%の剥離剤の塗布液を調製した。
【0016】この塗布液を、基材としてのポリエチレン
テレフタレートフィルム(厚さ:50μm)上に、乾燥
膜厚が0.4μmになるようにバーコート法により均一
に塗布した。次いで、100℃で2分間加熱乾燥したの
ち、室温で7日間養生させ、これを剥離シートとした。
【0017】〔比較例1〕剥離剤としての低密度ポリエ
チレン樹脂(住友化学工業社製,スミカセンL−40
5)を、溶融押出成形機を用いて樹脂温度320℃と
し、あらかじめコロナ放電処理をしたポリエチレンテレ
フタレートフィルム(厚さ:50μm)上に貼合し、こ
れを剥離シートとした。得られた剥離シートにおける剥
離層の厚さは、20μmであった。
【0018】〔比較例2〕剥離剤としての長鎖アルキル
系樹脂(日本触媒社製,PX−RP10W)を水で希釈
して、固形分濃度20重量%の剥離剤の塗布液を調製し
た。
【0019】この塗布液を、基材である、あらかじめコ
ロナ放電処理をしたポリエチレンテレフタレートフィル
ム(厚さ:50μm)上に、乾燥膜厚が5μmになるよ
うにバーコート法により均一に塗布した。次いで、10
0℃で2分間加熱乾燥したのち、室温で7日間養生さ
せ、これを剥離シートとした。
【0020】〔比較例3〕剥離剤としてのパーフルオロ
アルキルリン酸塩樹脂(旭硝子社製,AG530)を水
で希釈して、固形分濃度10重量%の剥離剤の塗布液を
調製した。
【0021】この塗布液を、基材である、あらかじめコ
ロナ放電処理をしたポリエチレンテレフタレートフィル
ム(厚さ:50μm)上に、乾燥膜厚が5μmになるよ
うにバーコート法により均一に塗布した。次いで、10
0℃で2分間加熱乾燥したのち、室温で7日間養生さ
せ、これを剥離シートとした。
【0022】〔比較例4〕剥離剤としての付加型シリコ
ーン樹脂(東レダウコーニングシリコーン社製,SRX
−357)100重量部および白金系触媒(東レダウコ
ーニングシリコーン社製,SRX−212)0.6重量
部をトルエンで希釈して、固形分濃度3重量%の剥離剤
の塗布液を調製した。
【0023】この塗布液を、基材としてのポリエチレン
テレフタレートフィルム(厚さ:50μm)上に、乾燥
膜厚が1μmになるようにバーコート法により均一に塗
布した。次いで、140℃で1分間加熱乾燥したのち、
室温で7日間養生させ、これを剥離シートとした。
【0024】〔試験例1〕アクリル溶剤系粘着剤(東洋
インキ製造社製,BPS5127)を、実施例1および
比較例1〜4で得られた剥離シートの剥離面に、乾燥膜
厚が30μmになるようにナイフコート法により均一に
塗布し、100℃で2分間加熱乾燥した。このようにし
て形成した粘着剤面に、表面基材としてのポリエチレン
テレフタレートフィルム(厚さ:50μm)を貼り付
け、2kgのローラーを1往復させて両者を圧着した。
【0025】圧着から1日後、万能引張試験機テンシロ
ン(オリエンテック社製)により、表面基材側180度
ピール、変形速度1m/分における剥離強度を測定し
た。このときの測定雰囲気は23℃、50%RHであっ
た。それぞれの結果を表1に示す。
【0026】
【表1】
【0027】表1から明らかなように、実施例1で得ら
れた剥離シートは極めて低い剥離強度を示した。
【0028】〔試験例2〕試験例1と同様の方法によ
り、実施例1および比較例4で得られた剥離シートと表
面基材とをアクリル溶剤系粘着剤で貼り付けて圧着した
後、室温で30日間放置した。放置後、得られた積層体
を10cm×10cmの四角形に裁断し、剥離シートを
粘着剤層と表面基材とからなる粘着シートから剥離し
た。
【0029】次いで、剥離シートを剥離した粘着シート
について、23℃、10mlのn−ヘキサンを用いて抽
出作業を行った。抽出したn−ヘキサンをメノウ乳鉢内
で乾燥させ、得られた乾燥物と0.05gの臭化カリウ
ムとから錠剤を作製した。この錠剤中のシリコーン化合
物の含有量を、ビームコンデンサ型FT−IR(パーキ
ンエルマー社製,PARAGON1000)により測定
した。そして、得られた測定結果から、粘着シートの単
位面積当たりのシリコーン化合物含有量を求めた(測定
限界:50μg/m)。結果を表2に示す。
【0030】
【表2】
【0031】表2から明らかなように、実施例1で得ら
れた剥離シートにおいては、粘着シートからシリコーン
化合物が検出されなかったが、比較例4で得られた剥離
シートにおいては、粘着シートからシリコーン化合物が
検出され、剥離剤のシリコーン化合物が粘着シートに移
行したことが認められる。
【0032】
【発明の効果】本発明の剥離剤および剥離シートは、シ
リコーン化合物を使用しなくても低い剥離強度を示す。
この剥離剤および剥離シートは、シリコーン化合物が使
用できない分野において極めて有用である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フッ化ポリウレタン化合物を含有するこ
    とを特徴とする剥離シート用剥離剤。
  2. 【請求項2】 基材の少なくとも片面に、フッ化ポリウ
    レタン化合物を含有する剥離層を設けたことを特徴とす
    る剥離シート。
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