JP2980434B2 - 表面保護フィルム - Google Patents

表面保護フィルム

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、加熱加工される合成樹
脂板用表面保護フィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、表面保護フィルムは、金属
板、合成樹脂板、合板などの被着体表面に貼り付けら
れ、運搬時、貯蔵時や加工時に、前記被着体の表面が汚
染されたり、傷が付くのを防止する目的で使用される。
【0003】従って、表面保護フィルムは、金属板や合
板の運搬時、貯蔵時や加工時には被着体によく接着して
剥離が起こらず、使用時には容易に剥離ができること、
しかも、剥離後には被着体に糊残りがなく、また被着体
を汚染しないものが望ましい。ところが、被着体がポリ
カーボネート板やメチルメタクリレート板などの合成樹
脂板の場合には、表面保護フィルムが貼り付けられたま
まの状態で、印刷加工や真空成形が行われることがあ
り、印刷加工の場合にはインキの乾燥のために、例えば
90℃で30分程度の加熱処理が、また、真空成形の場
合には、例えば160℃で30分程度の加熱処理が施さ
れる。
【0004】このような加熱処理によって、表面保護フ
ィルムの接着力が大きく上昇するので、表面保護フィル
ムを加熱加工された合成樹脂製被着体から剥離するのが
極めて困難になり、無理に引き剥がそうとすると、被着
体表面に糊が残ったり、基材フィルムが破断するという
問題点がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記欠点に
鑑みてなされたものであり、合成樹脂製被着体に対して
適度な初期接着力を有し、被着体が加熱処理を受けても
接着力の上昇が起こらず、かつ、不要時には被着体から
容易に剥離することができる表面保護フィルムの提供を
目的とする。。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の表面保護フィル
ムは、熱可塑性樹脂からなる基材フィルムの片面に、エ
チレン・酢酸ビニル共重合体からなる粘着剤層が形成さ
れ、該エチレン・酢酸ビニル共重合体は、酢酸ビニル含
有量が3〜7重量%であって、かつメルトフローレート
(MFR)が7〜20g/10分であり、加熱加工され
る合成樹脂板用表面保護フィルムであり、そのことによ
り上記目的が達成される。
【0007】以下に本発明を詳細に説明する。本発明の
表面保護フィルムのフィルム基材としては、ポリエチレ
ン、ポリプロピレンなどの単独重合体、あるいはエチレ
ン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・メチルメタクリレ
ート共重合体などの共重合体、及びこれらの混合物のフ
ィルム又はシートが挙げられる。また、これらのフィル
ム基材は、前記フィルム又はシートが延伸されたもので
もよく、さらに、2種以上のフィルム又はシートが積層
されたものであってもよい。
【0008】本発明において粘着剤層を構成する樹脂
は、エチレン・酢酸ビニル共重合体である。上記エチレ
ン・酢酸ビニル(EVA)共重合体中の酢酸ビニル含有
量が、少なくなり過ぎると、表面保護フィルムの貼り付
ける際の接着力が不足して剥がれ易くなり、逆に多くな
り過ぎると加熱処理によって、接着力が著しく上昇して
剥離が困難となるので、3〜7重量%の範囲に限定さ
れ、より好ましくは4〜6重量%である。
【0009】また、エチレン・酢酸ビニル(EVA)共
重合体のメルトフローレート(MFR)は、小さくなり
過ぎると、十分な初期接着力が得られず、逆に大きくな
り過ぎると、表面保護フィルムを加熱処理した際に、粘
着剤層が溶融して基材と被着体との間から流れ出して、
保護フィルムを剥離した後も被着体表面に残ったり、さ
らに、粘着剤の流動性が大きくなって押出成形が困難に
なるので、7〜20g/10分の範囲に限定される。
【0010】前記EVA共重合体のMFRは、JIS−
K7210によって測定されたものである。上記粘着剤
層には、必要に応じて、軟化剤、紫外線吸収剤、酸化防
止剤などが添加されてもよい。
【0011】本発明の表面保護フィルムは、上記粘着剤
が前記基材の片面に積層されたものであり、その積層方
法は任意の方法が採用されてよく、例えば、基材のフィ
ルムを形成する熱可塑性樹脂と粘着剤とを共押出して積
層する方法が挙げられる。
【0012】表面保護フィルムを構成する基材のフィル
ムと粘着剤層の厚さは、用途によって適宜決定される
が、基材のフィルムの厚さは、一般に10〜80μm、
粘着剤の厚さは、一般に5〜30μmとなされる。
【0013】
【作用】本発明において、粘着剤層を構成するエチレン
・酢酸ビニル共重合体の酢酸ビニル含有量を3〜7重量
%とすることにより、適度の初期接着力を有し、加熱処
理を受けても接着力が経時的に上昇することがない。
【0014】また、酢酸ビニル含有量が7重量%以下に
なると、初期接着力として不足する傾向があるが、上記
エチレン・酢酸ビニル共重合体のMFRを7〜20g/
10分とすることにより、粘着剤層に、適度な初期接着
力を付与すると共に、剥離時の糊残りを防止し、押出成
形性に適した粘着剤層が得られる。
【0015】
【実施例】以下に本発明の実施例につき説明する。 (実施例1) 1)表面保護フィルムの作製 フィルム基材として、体密度ポリエチレン(三井石油化
学製「ミラソン12」)を押出成形した厚さ40μmの
フィルムを使用し、粘着剤層としてEVA共重合体(三
井石油化学製「ミラソン252」、酢酸ビニル含有量:
6重量%、MFR:7.5g/10分)を、二層共押出
法によってフィルム基材の片面に、厚さが20μmとな
るように被覆し、表面保護フィルムを作製した。 2)表面保護フィルムの物性測定 (a)初期接着力 上記表面保護フィルムを、厚さ2mmのポリカーボネー
ト(PC)板に、ラミネーターで貼り付け、23℃に3
0分間放置後、25mm幅で剥離試験を行い、初期接着
力とした。そして、その測定結果を表1に示した。 (b)加熱処理後接着力(A) 上記表面保護フィルムを、厚さ2mmのPC板に、ラミ
ネータで貼り付け、90℃の熱風循環式オーブン中に3
0分間放置後、常温に冷却して25mm幅で剥離試験を
行い、加熱処理後接着力(A)とした。
【0016】そして、その測定結果を表1に示した。 (c)加熱処理後接着力(B) 上記表面保護フィルムを、厚さ2mmのPC板に、ラミ
ネータで貼り付け、160℃の熱風循環式オーブン中に
30分間放置後、常温に冷却して25mm幅で剥離試験
を行い、加熱処理後接着力(B)とした。
【0017】そして、その測定結果を表1に示した。 (d)接着剤のしみだし 上記表面保護フィルムを、厚さ2mmのPC板に、ラミ
ネータで貼り付け、160℃の熱風循環式オーブン中に
30分間放置後、常温に冷却し端面から接着剤のしみだ
し状況の有無を肉眼で観察した。そして、その結果を表
1に示した。 (実施例2)粘着剤層のEVA共重合体として、日本ユ
ニカー製「NUC−3610」(酢酸ビニル含有量:6
重量%、MFR:17g/10分)を使用したこと以外
は、実施例1と同様にして表面保護フィルムを作製した
後、実施例1と同様な物性測定を行い、その結果を表1
に示した。 (実施例3)粘着剤層のEVA共重合体として、試作品
(酢酸ビニル含有量:6重量%、MFR:20g/10
分)を使用したこと以外は、実施例1と同様にして表面
保護フィルムを作製した後、実施例1と同様な物性測定
を行い、その結果を表1に示した。 (比較例1)粘着剤層のEVA共重合体として、三菱油
化製「EVA25K」(酢酸ビニル含有量:11重量
%、MFR:3.5g/10分)を使用したこと以外
は、実施例1と同様にして表面保護フィルムを作製した
後、実施例1と同様な物性測定を行い、その結果を表1
に示した。 (比較例2)粘着剤層のEVA共重合体として、試作品
(酢酸ビニル含有量:2重量%、MFR:20g/10
分)を使用したこと以外は、実施例1と同様にして表面
保護フィルムを作製した後、実施例1と同様な物性測定
を行い、その結果を表1に示した。 (比較例3)粘着剤層のEVA共重合体として、旭化成
製「サンテックEVA Q0392」(酢酸ビニル含有
量:4重量%、MFR:22g/10分)を使用したこ
と以外は、実施例1と同様にして表面保護フィルムを作
製した後、実施例1と同様な物性測定を行い、その結果
を表1に示した。
【0018】
【表1】
【0019】
【発明の効果】本発明の表面保護フィルムは、合成樹脂
製被着体に対して適度な初期接着力を有し、被着体が加
熱処理を受けても接着力の上昇が起こらず、不要時には
容易に剥離することができるので、被着体に糊残りがな
く、フィルム基材を破断することもない。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性樹脂からなる基材フィルムの片
    面に、エチレン・酢酸ビニル共重合体からなる粘着剤層
    が形成され、該エチレン・酢酸ビニル共重合体は、酢酸
    ビニル含有量が3〜7重量%であって、かつメルトフロ
    ーレート(MFR)が7〜20g/10分であり、加熱
    加工される合成樹脂板用表面保護フィルム。
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