JP3216255B2 - 熱溶融型接着剤用組成物 - Google Patents

熱溶融型接着剤用組成物

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ストランド加工、フイ
ルム加工、ラミネート加工等が可能で、使用目的に応
じ、ペレット状、粉末状、フイルム状及び各種基材へラ
ミネート状に容易に加工でき、幅広い被着体に対して優
れた接着性を有する熱溶融型接着剤用組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】熱溶融型接着剤用組成物に関しては、す
でに数多くの提案がなされており、特にエチレン−酢酸
ビニル共重合体(以下EVAと略す)を主成分としたも
のが広く利用されている。しかしながら、EVAを主成
分としたものは、その接着性が必ずしも十分でなく用途
は限定されている。接着性を改良する試みとして、例え
ば、ロジン、変性ロジン、芳香族系石油樹脂等の粘着付
与剤の配合があり、その効果は認められている。しかし
ながら、これらの改質では幅広い被着体に対して優れた
接着性を有しているとは言い難い。例えばアルミニウム
のような金属、ガラスのような無機質、ポリエステルの
ようなプラスチックのいずれにも優れた接着性を有する
ものは無いのが現状である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、幅広い被着
体に対して優れた接着性を有する熱溶融型接着剤に適し
た組成物の開発を目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】発明者らはかかる点を考
慮し鋭意検討した結果、特定のEVA、不飽和アルキ
ド、有機過酸化物、シランカップリング剤からなる組成
物が上記の欠点を解決した特性を有していることが判明
し、本発明に至った。
【0005】即ち、本発明は酢酸ビニル含量10〜50
重量%、メルトフローレート1〜400g/10分のE
VA95〜99.7重量%と不飽和アルキド0.3〜5
重量%、有機過酸化物0.05〜5重量%、及びシラン
カップリング剤0.05〜1重量%からなる熱溶融型接
着剤用組成物に関するものであり、幅広い基材に対し優
れた接着性を有するものである。以下、本発明を詳細に
説明する。
【0006】本発明に用いられるベースレジンとなるE
VAは、通常の高圧法ポリエチレンプラントによりエチ
レンと酢酸ビニルを共重合して得られるものが使用でき
る。本発明においてEVA中の酢酸ビニルは10〜50
重量%のものが好ましい。酢酸ビニルが10重量%未満
であると各種基材との接着性が悪くなり、また50重量
%を越えると膜表面の粘着性が強くなる場合がある。E
VAのメルトフローレートは1〜400g/10分とす
ることが好ましい。1g/10分未満であると良好な接
着性が得られず400g/10分を超えると加工性が悪
くなる。
【0007】本発明に用いられる不飽和アルキドは、い
ずれの製造法で得られるものでもよい。
【0008】不飽和アルキドの配合量は、0.3重量%
未満及び5重量%を越えた場合は良好な接着性、透明性
及び加工性が得られないことから0.3〜5重量%とす
ることが好ましい。
【0009】本発明に使用する有機過酸化物は、一般の
ラジカル重合に使用される開始剤であり、例えばベンゾ
イルパーオキサイド、1,1−ジ−t−ブチルパーオキ
シ−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、t−ブチ
ルパーベンゾエート、ジ−t−ブチルパーオキサイド、
あるいはジクミルパーオキサイド等が使用できる。
【0010】これらの有機過酸化物の添加量は、0.0
5重量%未満では十分な接着性が得られず、5重量%を
超えると加工性が悪くなり好ましくない。
【0011】又、本発明に供されるシランカップリング
剤としては、公知のもの、例えばγ−クロロプロピルメ
トキシシラン、ビニルトリクロロシラン、ビニルトリエ
トキシシラン、ビニル−トリス(β−メトキシエトキ
シ)シラン、γ−(メタクリロキシプロピル)トリメト
キシシラン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)
エチルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピル
トリエトキシシラン、ビニルトリアセトキシシラン、γ
−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、γ−アミノ
プロピルトリエトキシシラン等を挙げることができる。
【0012】シランカップリング剤の添加量は、0.0
5重量%未満では接着性に乏しく、1重量%を越えて使
用しても大幅な効果の増大が発現されず経済的にも不利
であるので、0.05〜1重量%の範囲で用いられる。
【0013】本発明の接着剤用組成物を接着剤として用
いる場合は、例えばまず、EVAと不飽和アルキド、有
機過酸化物及びシランカップリング剤を上記配合組成範
囲の割合で混合する。さらに、必要に応じて着色剤、紫
外線吸収剤、老化防止剤、黄色防止剤等の適量を添加
し、押出機等で有機過酸化物の分解温度より低い温度で
均一混合しペレット化するか、又はこのペレットを使用
目的に応じてインフレーション法、Tダイ法、カレンダ
ー法、あるいはプレス法等によりフイルム状に一旦成形
した後各種基材へ接着する。この場合、これらの成形体
を被着体間に挟み込み、次いで有機過酸化物の分解温度
より高い温度(通常150〜200℃)で加熱すること
により接着剤として使用される。
【0014】
【実施例】以下に実施例を示し本発明を更に詳述する
が、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。
【0015】尚、以下の実施例及び比較例における剥離
強度、耐熱性及び透明性の評価は以下の評価法により行
った。 [剥離強度]オートグラフ(島津社製引張り試験機)に
て、クロスヘッドスピード200mm/minの条件で、T及
び180度剥離強度を測定した。 [耐熱性]沸騰水に2時間浸漬後取り出し、放冷した後
オートグラフ(島津社製引張り試験機)にて、クロスヘ
ッドスピード200mm/minの条件で180度剥離強度を
測定した。 [透明性]ASTM D−1003に準拠してヘーズを
測定した。
【0016】実施例1 酢酸ビニル含量27.5%、メルトフローレート5.5
g/10分のEVA97.9重量%とベンゾイルパーオ
キサイド1重量%、β−(3,4−エポキシシクロヘキ
シル)エチルトリメトキシシラン0.1重量%及び不飽
和アルキド1重量%とを90〜95℃の熱ロールで5分
間混合して、接着剤用組成物100gを調製した。この
接着剤用組成物を厚み0.1mm、150mm×150mmの
ポリテトラフルオロエチレンフイルム(以下PTFEと
略す)に挟み、次いで神藤金属工業社製のプレスを使用
して、約100℃の温度にて積層シートを作成した。こ
の作成積層シートから両側のPTFEを取り除き、シート状
の接着剤を得た。このシート状の接着剤を別に用意した
25mm×80mmのポリエステルフイルム(以下PETと
略す)に挟み、150℃のオーブン中で0.1 Kg/cm2
になるように調整した重りを乗せ、10分間加熱し積層
シートを作成しこれを試験片とした。この試験片を上記
の評価法により、その剥離強度を評価した。その結果を
表1に示す。
【0017】実施例2 実施例1と同様の配合組成、割合を用い、同様な方法に
てシート状の接着剤を得た。このシート状の接着剤を2
5mm×75mmに切取り、50mm×90mm×3mm厚みのガ
ラスに張り付け、その上に別に用意した25mm×170
mmの三層構成(EVA/ポリエチレン/ナイロン)シー
トのEVA層が接着剤と接着するよう乗せ150℃のオ
ーブン中で0.1 Kg/cm2 になるように調整した重りを
乗せ、10加熱積層物を作成しこれを試験片とした。こ
の試験片を上記評価法により剥離強度、耐熱性を評価し
た。その結果を表1に示す。
【0018】実施例3 実施例1と同様の配合組成、割合を用い、同様な方法に
てシート状の接着剤を得た。このシート状の接着剤を別
に用意した50mm×90mm×3mm厚みのガラスに挟み、
さらにナイロン製の袋に挿入し、減圧下100℃で脱気
して空泡のない均一な合わせガラスを作成した。この合
わせガラスを熱プレス上で150℃×20分間加熱し、
透明な均一合わせガラスをえた。この合わせガラスの透
明性を上記評価法により評価した。その結果を表1に示
す。
【0019】実施例4 表1に示す配合組成、割合を用いた以外は実施例1と同
様にシート状の接着剤を得た。実施例1と同様に、剥離
強度を評価した。その結果を表1に示す。
【0020】実施例5 表1に示す配合組成、割合を用いた以外は実施例1と同
様にシート状の接着剤を得た。実施例2と同様に、剥離
強度、耐熱性を評価した。その結果を表1に示す。
【0021】実施例6 表1に示す配合組成、割合を用いた以外は実施例1と同
様にシート状の接着剤を得た。実施例3と同様に、透明
性を評価した。その結果を表1に示す。
【0022】実施例7 表1に示す配合組成、割合を用いた以外は実施例1と同
様にシート状の接着剤を得た。このシート状の接着剤を
別に用意した150mm×150mm×0.2mm厚みのアル
ミ板(以下Alと略す)に挟み、次いで神藤金属工業社
製のプレスを使用して、150℃の温度にて積層シート
を作成した。この該積層シートから25mm×150mmを
切取り、剥離強度を評価した。その結果を表1に示す。
【0023】実施例8 表1に示す配合組成、割合を用いた以外は実施例1と同
様にシート状の接着剤を得た。このシート状の接着剤を
別に用意した150mm×150mm×0.1mm厚みのステ
ンレス板(以下SUS と略す)に挟み、次いで神藤金属工
業社製のプレスを使用して、150℃の温度にて積層シ
ートを作成した。この該積層シートから25mm×150
mmを切取り、剥離強度を評価した。その結果を表1に示
す。
【0024】実施例9 表1に示す配合組成、割合を用いた以外は実施例1と同
様の方法にてシート状の接着剤を得た。実施例1と同様
に剥離強度を評価した。その結果を表1に示す。
【0025】実施例10 表1に示す配合組成、割合を用いた以外は実施例1と同
様の方法にてシート状の接着剤を得た。実施例2と同様
に剥離強度、耐熱性を評価した。その結果を表1に示
す。
【0026】実施例11 表1に示す配合組成、割合を用いた以外は実施例1と同
様の方法にてシート状の接着剤を得た。実施例3と同様
に透明性を評価した。その結果を表1に示す。
【0027】比較例1〜8 表1に示す配合組成、割合及び被着体を用いた以外は実
施例1と同様にシート状の接着剤を得、実施例と同様
に、夫々の剥離強度、耐熱性、透明性を評価した。その
結果を表2に示す。但し、比較例7と比較例8について
は、接着剤として、粘着剤配合EVA、EVAのカルボ
キシル変性樹脂を用いた。
【0028】
【表1】
【0029】
【表2】 この結果より明かなように、特定のEVA、不飽和アル
キド、有機過酸化物、シランカップリング剤とからなる
組成物が優れていることが分かる。
【0030】
【発明の効果】本発明はEVA、不飽和アルキド、有機
過酸化物、シランカップリング剤とを加熱反応して得ら
れる変性EVAよりなる熱溶融型接着剤用組成物であ
り、金属、ガラスのような無機質、ポリエステルのよう
なプラスチックといったような幅広い基材に対し良好な
接着性を有しており、その使用範囲は広い。また本発明
の接着剤用組成物は、接着と同時に架橋が起こるため、
通常のEVAでは期待できない耐熱性、透明性にも優れ
ており、更に適用範囲は広がる。
【0031】即ち、本発明の接着剤用組成物の特徴を活
かした用途として、本発明の接着剤用組成物はガラスと
の接着性に優れていること、透明性に優れていることか
ら合わせガラス中間膜として使用できる。更に金属、ポ
リエステルとの接着性にも優れていることから、本接着
剤用組成物を中間膜としその間にステンレスシートや印
刷を施したポリエステルフイルムを挟む事により装飾用
合わせガラスといった用途にも使用できる。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】酢酸ビニル含量が10〜50重量%、メル
    トフローレート1〜400g/10分のエチレン−酢酸
    ビニル共重合体95〜99.7重量%と不飽和アルキド
    0.3〜5重量%、有機過酸化物0.05〜5重量%、
    及びシランカップリング剤0.05〜1重量%からなる
    熱溶融型接着剤用組成物。
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