JPH06145616A - 表面保護フィルム - Google Patents

表面保護フィルム

Info

Publication number
JPH06145616A
JPH06145616A JP4299717A JP29971792A JPH06145616A JP H06145616 A JPH06145616 A JP H06145616A JP 4299717 A JP4299717 A JP 4299717A JP 29971792 A JP29971792 A JP 29971792A JP H06145616 A JPH06145616 A JP H06145616A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
protective film
weight
surface protective
adhesive layer
parts
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4299717A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Agari
博史 上里
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
Priority to JP4299717A priority Critical patent/JPH06145616A/ja
Publication of JPH06145616A publication Critical patent/JPH06145616A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
  • Adhesive Tapes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 加熱処理やUV照射を施した後でも粘着力が
上昇せず、また、被保護物への汚染性がない、特に光学
用の合成樹脂板の表面保護に好適な表面保護フィルムを
提供する。 【構成】 熱可塑性樹脂からなる基材層の片面に、粘着
剤層が形成されてなる表面保護フィルムにおいて、前記
粘着剤が、酢酸ビニル含有量3〜7重量%およびメルト
フローレート2〜20g/10分を有するエチレン−酢
酸ビニル共重合体に粘着付与剤をエチレン−酢酸ビニル
共重合体100重量部に対して0.5〜2.0重量部含
ませたものであることを特徴とする表面保護フィルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、合成樹脂板、化粧板、
金属板などの種々の物品の表面を、加工時または輸送時
の傷や汚れの発生から守るために、これらの表面に剥離
自在に密着しておく表面保護フィルムに関し、より詳細
には、加熱処理や紫外線(以下UVと略記する)照射を
施しても粘着力の上昇が少なく、したがって光学用途な
どの加熱、特にUV照射を伴う合成樹脂板の表面保護用
として好適な表面保護フィルムに関する。
【0002】
【従来技術および解決すべき課題】通常、合成樹脂板、
化粧板、金属板などの表面を、加工時または輸送時の傷
や汚れの発生から守るために、各種の表面保護フィルム
が用いられている。これらの表面保護フィルムは、加工
後または輸送後の用済み後は表面から引き剥される。
【0003】このような表面保護フィルムは、一般にポ
リエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレ
ートなどの熱可塑性樹脂、もしくは、それらの混合体か
らなる基材層の片面に粘着層が形成されたものである。
【0004】かかる表面保護フィルムは、貼付初期の粘
着性は良好であるが、高温環境下に置かれたりUV照射
を施されたりした時、粘着力が急激に上昇する傾向を示
し、そのため使用後に被保護物からの引く剥しが極めて
困難となり、糊残りなどの問題を有している。
【0005】特に、光学用途においては、偏光板などの
合成樹脂板の傷付きや汚れ付着を防止する目的で、これ
に表面保護フィルムを貼付けたままの状態で同板に各種
の加工が施される。その際に、この加工は、加熱処理、
特にUV照射を伴うことが多い。例えば、偏光板では、
これに表面保護フィルムを貼付した後、90℃で2時間
程度の加熱処理やアッセンブリの際に6660mj/c
2 のエネルギーのUV照射が施される。
【0006】一般に、このような加熱処理、特にUV照
射を受けた表面保護フィルムは、粘着力が甚だしく上昇
してしまい、被保護物からの引き剥しが非常に困難とな
るという難点を有する。例えば、光学用の合成樹脂板の
表面保護フィルムの粘着層として、酢酸ビニル含有量
(以下VACと略記する)=10〜18%のエチレン−
酢酸ビニル共重合体(以下EVAと略記する)が用いら
れているが(特公昭44−30456号公報参照)、こ
のEVAでは、加熱処理、特にUV照射を施された後、
粘着力が著しく上昇する。
【0007】本発明は、こうした点に鑑み、上述の如き
加熱処理、特にUV照射による粘着力の上昇に起因する
問題を克服し、加熱処理やUV照射を施した後でも粘着
力が上昇せず、また、被保護物への汚染性がない、特に
光学用の合成樹脂板の表面保護に好適な表面保護フィル
ムを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明による表面保護フ
ィルムは、上記目的を達成すべく工夫されたものであ
り、熱可塑性樹脂からなる基材層の片面に、粘着層が形
成されてなる表面保護フィルムにおいて、前記粘着層
が、VAC3〜7重量%およびメルトフローレート(以
下MFRと略記する)2〜20g/10分を有するエチ
レン−酢酸ビニル共重合体100重量部に対して粘着付
与剤を0.5〜2重量部含ませたものからなることを特
徴とするものである。
【0009】前記基材フィルムを構成する熱可塑性樹脂
としては、特に限定はないが、ポリエチレン、ポリプロ
ピレンなどのオレフィン系樹脂が好適に用いられる。ま
た、基材フィルムは、表面保護フィルムの目的、用途に
よっては、2層以上で構成されても構わない。
【0010】前記粘着層のベースレジンであるEVAの
VACは3〜7重量%であり、さらに望ましくは4〜6
重量%である。このVACが3重量%未満であると、被
保護物へ表面保護フィルムを貼付する際の粘着力が小さ
すぎ、貼付後の搬送時などに同フィルムが剥がれてしま
い、表面保護の機能を果たさなくなる。また、このVA
Cが7重量%を越えると、表面保護フィルムを貼付した
被保護物を加熱処理、特にUV照射した時、粘着力が著
しく上昇し、被保護物から同フィルムを引き剥すことが
困難となってしまう。
【0011】また、EVAのMFRは2〜20g/10
分であり、さらに望ましくは2〜8g/10分である。
このMFRが2g/10分未満であると、一般的な押出
によるフィルムの製造方法では溶融押出される樹脂の流
動性が小さいため、押出時の負荷が大きく、押出が困難
である。このMFRが20g/10分を越えると、溶融
押出された樹脂の流動性が大きいため、樹脂が冷却され
固まる前に流動し、成形が困難である。
【0012】粘着層中に含まれる粘着付与剤としては、
ロジン、変性ロジン、テルペン樹脂、クロマン−インデ
ン樹脂、石油樹脂などの粘着付与剤として公知のものが
用いられる。
【0013】粘着付与剤の含有量は、粘着層のベースレ
ジンであるEVA100重量部に対して、0.5〜2.
0重量部であり、さらに望ましくは1.0〜2.0重量
部である。この含有量が0.5重量部未満であると、表
面保護フィルムを被保護物へ貼付する際の粘着力が小さ
く、貼付後の搬送時などに剥がれてしまい、表面保護の
機能を果たさなくなる。また、この含有量が2.0重量
部を越えると、表面保護フィルムを貼付した被保護物を
加熱処理、特にUV照射した後、粘着層中の粘着付与剤
が被保護物の表面にブリードアウトし、表面保護フィル
ムを剥離した時、被保護物の表面に粘着付与剤が転写す
るといった、いわゆる“糊残り”の問題が生じる。
【0014】表面保護フィルムを構成する基材層と粘着
層の各厚さは、同フィルムの用途によって適宜決定され
るが、基材層の厚さは一般に10〜80μm、粘着層の
厚さは一般に5〜30μmとなされる。
【0015】上記粘着層には、必要に応じて、紫外線吸
収剤、酸化防止剤などが添加されてもよい。
【0016】
【作用】本発明によれば、粘着層を構成するEVAとし
て、VAC3〜7重量%、MFR2〜20g/10分を
有するものを用い、EVA100重量部に対して粘着付
与剤を0.5〜2.0重量部添加するので、適度の初期
粘着力が発揮され、加熱処理、特にUV照射が施された
としても、粘着力が著しく上昇することがなく、また、
被保護物への汚染性もない。
【0017】
【実施例】以下に本発明の実施例を説明する。
【0018】実施例1 基材層の樹脂として低密度ポリエチレン(三菱油化社
製、「LK−30」)を用い、粘着層の樹脂として、E
VA(三井石油化学工業社製「ミラソン252」、VA
C=6重量%、MFR=7.5g/10分)100重量
部に粘着付与剤(荒川化学工業社製、「アルコーンP−
100」)を0.5重量部添加したものを用い、基材層
厚さが40μm、粘着層厚さが20μmとなるように、
インフリーション法による2層共押出で表面保護フィル
ムを作製した。
【0019】実施例2 粘着層の粘着付与剤の添加部数を1.0重量部とした以
外は、実施例1と同様にして表面保護フィルムを作製し
た。
【0020】実施例3 粘着層の粘着付与剤の添加部数を1.5重量部とした以
外は、実施例1と同様にして表面保護フィルムを作製し
た。
【0021】実施例4 粘着層の樹脂としてEVA(旭化成社製、「Q325−
2」、VAC=4.5重量%、MFR=2.5g/10
分)を用い、粘着付与剤の添加部数を1.5重量部とし
た以外は、実施例1と同様にして表面保護フィルムを作
製した。
【0022】比較例1 粘着層の樹脂として粘着付与剤を含まないEVAを用い
た以外は、実施例1と同様にして表面保護フィルムを作
製した。
【0023】比較例2 粘着層の粘着付与剤の添加部数を2.5重量部とした以
外は、実施例1と同様にして表面保護フィルムを作製し
た。
【0024】比較例3 粘着層の樹脂としてEVA(三菱油化社製、「V103
H」、VAC=2.0重量%、MFR=1.5g/10
分)を用い、粘着付与剤の添加部数を1.5重量部とし
た以外は、実施例1と同様にして表面保護フィルムを作
製した。
【0025】比較例4 粘着層の樹脂としてEVA(三菱油化社製、「EVA2
5K」、VAC=11.0重量%、MFR=3.5g/
10分)を用い、粘着付与剤の添加部数を1.5重量部
とした以外は、実施例1と同様にして表面保護フィルム
を作製した。
【0026】性能試験 以上の実施例および比較例の各表面保護フィルムに対
し、つぎの項目について性能試験を行った。試験結果を
表1に示す。
【0027】測定方法 i)初期粘着力:表面保護フィルムを偏光板にラミネー
ターで貼付け、これを温度23℃で湿度65%RHの環
境下に30分放置した後、剥離幅:25mm、ピール
角:180°で偏光板から表面保護フィルムを引き剥し
た際に要する力を測定する。
【0028】ii) 加熱後粘着力:表面保護フィルムを偏
光板にラミネーターで貼付け、温度90℃に予め加熱し
ておいた熱風循環式オーブン中にこれを2時間放置した
後、温度23℃で湿度65%RHの環境下に30分放置
し、板温が23℃まで冷めてから、剥離幅:25mm、
ピール角:180°で偏光板から表面保護フィルムを引
き剥した際に要する力を測定する。
【0029】iii)UV照射後粘着力:表面保護フィルム
を偏光板にラミネーターで貼付け、これに6660mj
/cm2 のエネルギーのUV照射を施した後、温度23
℃で湿度65%RHの環境下に放置し、板温が23℃ま
で冷めてから、剥離幅:25mm、ピール角:180°
で偏光板から表面保護フィルムを引き剥した際に要する
力を測定する。
【0030】
【表1】 表1から明らかなとおり、実施例の各表面保護フィルム
は、偏光板等の合成樹脂板に対し、充分な初期粘着力を
有し、貼付後、加熱処理、特にUV照射を施したとして
も、粘着力が大きく上昇することがなく、用済み後に表
面保護フィルムを引き剥す際にこれを容易に引き剥すこ
とができる。また、引き剥した後も、被保護物の表面に
汚染性も認められない。
【0031】
【発明の効果】本発明によれば、粘着層を構成するEV
Aとして、VAC3〜7重量%、MFR2〜20g/1
0分を有するものを用い、EVA100重量部に対して
粘着付与剤を0.5〜2.0重量部添加するので、適度
の初期粘着力を発揮させることができる。したがって、
本発明により、加熱処理、特にUV照射が施されたとし
ても、粘着力が著しく上昇することがなく、また、被保
護物への汚染性もない、特に光学用の合成樹脂板の表面
保護に好適な表面保護フィルムを提供することができ
る。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性樹脂からなる基材層の片面に、
    粘着層が形成されてなる表面保護フィルムにおいて、前
    記粘着層が、酢酸ビニル含有量3〜7重量%およびメル
    トフローレート2〜20g/10分を有するエチレン−
    酢酸ビニル共重合体100重量部に対して粘着付与剤を
    0.5〜2重量部含ませたものからなることを特徴とす
    る表面保護フィルム。
JP4299717A 1992-11-10 1992-11-10 表面保護フィルム Pending JPH06145616A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4299717A JPH06145616A (ja) 1992-11-10 1992-11-10 表面保護フィルム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4299717A JPH06145616A (ja) 1992-11-10 1992-11-10 表面保護フィルム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06145616A true JPH06145616A (ja) 1994-05-27

Family

ID=17876123

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4299717A Pending JPH06145616A (ja) 1992-11-10 1992-11-10 表面保護フィルム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06145616A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08192501A (ja) * 1995-01-18 1996-07-30 Asahi Chem Ind Co Ltd 合成樹脂板保護フィルム
WO2013073142A1 (ja) * 2011-11-15 2013-05-23 三井・デュポンポリケミカル株式会社 感圧型粘着フィルムまたはシート、表面保護フィルムまたはシート、および感圧型粘着フィルムまたはシートを物品の表面を保護するために使用する方法
JP2017008191A (ja) * 2015-06-22 2017-01-12 株式会社サンエー化研 粘着フィルム及びそれを用いた表面保護シート又はフィルム
KR20170113168A (ko) * 2016-03-28 2017-10-12 스미또모 가가꾸 가부시키가이샤 광학 필름 및 편광판
JP2018151648A (ja) * 2018-04-26 2018-09-27 住友化学株式会社 光学フィルムおよび偏光板

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08192501A (ja) * 1995-01-18 1996-07-30 Asahi Chem Ind Co Ltd 合成樹脂板保護フィルム
WO2013073142A1 (ja) * 2011-11-15 2013-05-23 三井・デュポンポリケミカル株式会社 感圧型粘着フィルムまたはシート、表面保護フィルムまたはシート、および感圧型粘着フィルムまたはシートを物品の表面を保護するために使用する方法
CN103930500A (zh) * 2011-11-15 2014-07-16 三井—杜邦聚合化学株式会社 压敏型粘合膜或片材、表面保护膜或片材、以及使用压敏型粘合膜或片材用于保护物品表面的方法
KR20140101343A (ko) 2011-11-15 2014-08-19 듀폰-미츠이 폴리케미칼 가부시키가이샤 감압형 점착 필름 또는 시트, 표면 보호 필름 또는 시트, 및 감압형 점착 필름 또는 시트를 물품의 표면을 보호하기 위해 사용하는 방법
JP2017008191A (ja) * 2015-06-22 2017-01-12 株式会社サンエー化研 粘着フィルム及びそれを用いた表面保護シート又はフィルム
KR20170113168A (ko) * 2016-03-28 2017-10-12 스미또모 가가꾸 가부시키가이샤 광학 필름 및 편광판
JP2018151648A (ja) * 2018-04-26 2018-09-27 住友化学株式会社 光学フィルムおよび偏光板

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH10298514A (ja) 表面保護フィルム
JP2006219520A (ja) 表面保護シート、およびその製造方法
JP2011084655A (ja) 塗膜保護シート
JP2015193702A (ja) 透明導電性基板用表面保護フィルムの製造方法、透明導電性基板用表面保護フィルムおよび積層体
TWI695872B (zh) 樹脂膜形成用薄片、及樹脂膜形成用複合薄片
JPH06145616A (ja) 表面保護フィルム
JPH08259914A (ja) 表面保護フィルム
JP2974530B2 (ja) 表面保護フィルム
KR102416740B1 (ko) 표면 보호 필름
JPH08157791A (ja) 表面保護フィルム
JPH11199839A (ja) 表面保護フィルム
JPH06240216A (ja) 表面保護フィルム
JPH0598224A (ja) 表面保護フイルム
JP2007238882A (ja) 表面保護フィルム
JPH0726213A (ja) 表面保護フィルム
JPH09235524A (ja) 表面保護フィルム
JP3401110B2 (ja) 表面保護フィルム
JP3660750B2 (ja) 表面保護フィルム
JP5937910B2 (ja) 粘着シート基材用樹脂フィルム及び粘着シート
JPH04198383A (ja) 表面保護フィルム
JPH05239418A (ja) 表面保護フィルム
JPH0860111A (ja) 表面保護フィルム
JP2933356B2 (ja) 表面保護フィルム
JP2000345117A (ja) 表面保護フィルム
JPH0453883A (ja) 表面保護フィルム