JPS582844Y2 - 錠前 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、アタッシュケース等のカバンの錠前の改良に
関し、その目的とする処は、カバン左右の２つの錠前を
、中央部に設けたダイヤルの回動により施錠状態と、開
錠状態ｆこするｆこ際し、一方の錠前を操作することに
より両方の錠前を、施錠、開錠状態にすることができ、
極めて操作が簡単な錠前を提供せんとするにある。

以下、本考案の実施例を図面に基いて説明する。

１はカバンフレームで、断面略口型を呈し、ダイヤル突
出口８を開孔した上板部と、中途部より外方へ突出して
形成した挟持鍔９を、アタッシュケース等のカバンＡの
開閉部に開孔したフレーム嵌合孔１０端縁を挟持して取
付けられ、このカバンフレーム１下板部中央部にはダイ
ヤル２等の装入孔１１が開孔している。

装入孔１１下部には、複数個のダイヤル２（例えば３個
）カム１２ならびにそのカム１２の回動により傾動する
ダイヤルプレート３、そのプレート３と係脱するスライ
ドフック４、軸受１３等の部材が、共にケーシング１４
内に山状のケース１５を介して収納され、ダイヤル２が
この孔１１ならびに上記突出口８より一部突出して操作
し得るようになっている。

ダイヤル２は、０〜９までの数字を任意に組合わせる事
が出来、シャフト１６とダイヤル体１７、カム１２によ
って構成され、このカム１２は周面の一部をカットした
水平面１８を有し、そのカム１２に接触してダイヤルプ
レート３が傾動自在ｆこ嵌め込まれている。

ダイヤルプレート３は、中央部に３個のダイヤル２の嵌
合孔１９を開孔した略梯子状を呈し、両長辺枠２０．２
０の内一方の枠２０前後端部には常時カム１２にスプリ
ング２１を介して当接する延長当接部２２、他方の枠２
０にはスライドフック４と係脱する２個の噛合爪２３が
夫々突出形成されている。

スライドフック４は、上記噛合爪２３と係脱する２個の
噛合孔２４を開孔する噛合板部２５とその板部２５一端
より一方の連結プレート５の係合孔２６に係合する突出
片部２７と、他端より突出してクランクプレート２８の
嵌合ピン２９との嵌め合い孔（図示せず）を有する受板
部３０との一体もので、噛合板部２５をケーシング１４
上面上に摺接動自在に設置してケーシング１４内に収納
されている。

クランクプレート２８は、一端を受板部３゛０に枢着す
ると共に他端には他方の連結プレート５の係合孔２６に
係合する係合ピン３１が突出形成され、中央部は支孔３
２にケーシング１４に固定せる支軸３３が枢着している
。

連結プレート５は、前述カバンフレーム１下板部上面に
ダイヤル２を介して左右に配設されており、相反する両
端部に施錠孔３４を開孔する。

施錠孔３４は、カバンフレーム１下板部に開孔するガイ
ド孔３５より突出するスライダー６の突部３６が係合し
ており、この突部３６は、フレーム１下に位置する錠７
と施錠する。

３７は、スライダー６の操作片で、カバンフレーム１よ
り一部突出しており、その操作片３７を押圧して左右に
移動させる事により上記突部３６と錠７との施錠を解き
、カバンＡを開放するようになす。

尚３８は、ストッパーであり、このストッパー３８はス
ライダー６と一緒にカバンフレーム１下板部上面をスラ
イドする連結プレート５の移動に伴ってケーシング１４
上面上を摺接動するスライドフック４の噛合孔２４がダ
イヤルプレート３の噛合爪２３直下に位置するように規
制するものであり、カバンフレーム１に内接している。

而して、まず、第３図の施錠状態より中央部のダイヤル
２を、所定の数字に合わせると、カム１２は回動して水
平面１８全面がダイヤルプレート３上面上に接すると同
時に、ダイヤルプレート３は水平状態となって噛合爪２
３の噛合孔２４との噛合を解く。

そして一方のスライダー６を外方へ強制的に移動して錠
７と突部３６との施錠状態を解く。

するとクランクプレート２８は連結プレート５の移動に
伴って支軸３３を中心にして回動し、他端の嵌合ピン２
９に嵌合するスライドフック４を、スライダー６と相反
方向に移動せしめ、突出片部２７の移動を他方の連結プ
レート５を介して他方のスライダー６に伝達して他方の
錠７と突部３６との施錠状態を解き、双方共ｆこ開閉可
能状態となす。

（第１図）。尚再度一方のスライダー６を内方へ抑圧移
動せしめてストッパー３８ＩＩこ当接させる。

するとクランクプレート２８は連結プレート５の移動に
伴って回動して他方のスライダー６をストッパー３８に
当接するまで引っ張り、スライドフック４は元の状態に
戻る。

その時噛合孔２４は、噛合爪２３直下に確実に位置し、
ダイヤル２を規定外の数字に回動するとカム１２の水平
面１８を除く円周面１２によってダイヤルプレート３は
傾動されて、噛合爪２３は噛合孔２４に噛み合い第３図
に示す如くの施錠状態となす。

本考案は叙上の如く構成してなるので、ダイヤルを規定
の数字に合わせてカムを回動することによってダイヤル
プレートとそのプレートニ係脱するスライドフックとの
係合関係を解き、一方のスライダーを外方へ移動せしめ
れば双方の錠を一緒に開錠状態となし得る。

また、一方のスライダーを所定の位置まで戻せば自然に
他方のスライダーも元の所定の位置まで戻り、ダイヤル
を規定の数字外に合わせてカムを回動することによって
ダイヤルプレートとスライドフックとを係合せしめて双
方共に施錠状態となし得る。

従ってカバン左右の２つの錠前を、中央部に設けたダイ
ヤルの回動により施錠状態と、開錠状態にするに際し、
一方の錠前を操作することにより両方の錠前を、施錠、
開錠状態にすることができ、極めて操作が簡単な錠前と
なし得実用的効果大である。

依って所期の目的を達成し得る。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案錠前の開錠可能状態を示す縦断正面図
で一部切欠す、第２図は、錠前の開錠状態を示す縦断正
面図で一部切欠す、第３図は錠前の施錠状態を示す縦断
正面図で一部切欠す、第４図及び第５図は、カムとダイ
ヤルプレート、スライドフックとの関係を示すｘ−ｘｉ
面図で、第５図はカバンフレームとケースとを取り除い
た状態で示す、第６図は要部の分解斜視図、第７図はダ
イヤルの斜視図、第８図はダイヤルプレートの斜視図で
ある。 尚図中、１・・・・・・カバンフレーム、２・・・・・
・ダイヤル、３・・・・・・ダイヤルプレート、４・・
・・・・スライドフック、５・・・・・・連結プレート
、６・・・・・・スライダー、７・・・・・・錠。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. カバン開閉部に添接したカバンフレーム内に複数個のダ
   イヤル、ダイヤルの回動により傾動するダイヤルプレー
   ト、ならびにダイヤルプレートと係脱するスライドフッ
   クを備え、該スライドフック一端に一方の連結プレート
   を、他端に支点を中心にして回動するクランクプレート
   を介して他方の連結プレートを夫々係合せしめ、その連
   結プレート夫々には、その連結プレートと一緒Ｉこカバ
   ンフレーム上をスライドし、そのカバンフレーム下に位
   置する錠と係脱するスライダーを設けてなる錠前。