JPS582814Y2 - 雨水用チェ−ンシュ−ト - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、建物の軒や屋根等の所要箇所に集合された雨
水を下方に流下案内する機能を有することは勿論、建物
の意匠感向上にも寄与する効果を有するもので、橋部の
底面に形成した孔から垂下させることにより、集合雨水
を伝い落とすための雨水用チェーンシュートに関する。

従来は、橋部の底面に形成した孔にチェーン支持棒を横
架するとともに、このチェーン支持棒の長手方向中央部
に雨水用チェーンシュートを垂下状態で設けていたため
、一般に現地加工される孔の大きさ−などによっては、
前記支持棒の横架箇所以外の孔周縁部に集合された一部
の雨水は、前記チェーンシュートを伝わらずに直接下方
に落下する不都合があった。

□このような不都合を解消するために、従来で法実公昭
５１−１４６５０号公報に示されるよ′５？へ橋部に形
成した孔の周辺部に連ねて、下端側を櫛歯に形成し、か
つ、′下端側はど先絞り状に形成した落水筒を一体に連
設し、その落水筒の下端部をチェーンシュートに接触さ
せることにより雨水を流下案内するようにした技術もあ
るが、この場合には、前記落水筒を橋部に対して一体的
に連設するための特別な加工が必要であり、また、予め
橋部と落水筒とを一体に形成した専用の集水用柄部を用
いるにしても、その集水用柄部と他の橋部との接続溝造
ならびに水封構造などが複雑となる欠点がある。

本考案は、集合雨水をチェーンシュートに対して確実に
流下案内することのできるものであると共に、橋部に対
するチェーンシュートおよび流下案内構造の取付けをも
簡単に行えるところの雨水用チェーンシュートを提供す
ることにその目的がある。

本考案による雨水用チェーンシュートの特徴とする構成
は、前記橋部の孔に架設したチェーン支持棒の長手方向
中間部に前記チェーンシュートを吊設シ、そのチェーン
シュートの上端部近くには、上部が前記孔の周縁部に接
触し、下端部が前記チェーンシュートに接触する截頭円
錐形状の可撓性網状体からなる雨水ガイドを取付けると
共に、この雨水ガイドの上端側を、周方向に適当間隔を
隔てて複数個の雨水流通用切欠溝を形成してあり、かつ
、その切欠溝のうちの相対向する一対の切欠溝に前記チ
ェーン支持棒を嵌入させた状態で前記槌部の底面に載置
される第一環状部材と、前記第一環状部材の上端側に嵌
合する第二環状部材とで挟持保持した点にあり、かかる
構成から次の作用効果を奏する。

すなわち、槌部の底面に形成した孔の周縁部とチェーン
シュートとの両者を、下学りの截頭円錐形状に形成され
た雨水ガイドがつなぎ、雨水を途切れることなくチェー
ンシュートに案内することのできるものであるが、殊に
、本考案では、前記雨水ガイドを可撓性の網状体から構
成し、かつ、その網状体からなる雨水ガイドの上端側を
、前記槌部に形成される孔まわりに載置した第一、第二
環状部材の嵌合で挟持することにより槌部に装置するも
のであるから、従来のもののように、槌部に対して落水
筒を溶接などにより一体連設するなどの手数を要さず、
また、予め落水筒を一体連設して雨水用チェーンシュー
トを取付るための専用の集水用橋部を用いる場合に比べ
ても、その集水用橋部と通常の槌部との接続構造や水封
構造を要さず、槌部の底面に孔さえ形成すれば、どこに
でも容易に取付けられ、さらに、その交換も容易である
という利点がある。

そしてまた、前記雨水ガイドは、可撓性の網状体からな
るものであるが、その上端側で前記第一。

第二環状部材により保持され、下端側は截頭円錐形状に
絞られているので、その保形性も充分確保され、また、
その雨水ガイドを止着するための部材として用いられる
第一環状部材は、その切欠溝にチェーン支持棒を嵌入さ
せて、チェーン支持棒の不測の脱落等を阻止し得る利点
もある。

以下本考案の実施例を図面に基づいて説明する。

第１図は、建物の軒先に沿って架設した樋（槌部）１の
底面１ａに形成した孔２から垂下させることにより、集
合雨水を伝い落とす雨水用チェーンシュート３を示し、
このチェーンシュート３の取付は構造は第２図、第３図
で示す如く構成されている。

即ち、前記樋１の孔２に架設したチェーン支持棒５の長
手方向中央部に、前記チェーンシュート３を垂下状態で
設けるとともに、このチェーンシュート３の上端部外周
には、前記孔２の周縁部に集合された雨水をチェーンシ
ュート３にガイドする截頭円錐形状の網目状のナイロン
製雨水ガイド４を、その下端部４ａがチェーンシュート
３に接触する状態で、かつ、その上端部４ｂ近くが前記
孔２の周縁部に接触する状態で取付けている。

また、前記雨水ガイド４の上端部４ｂは、その下端部に
周方向に適宜間隔を隔てて複数の雨水流通用切欠溝６ａ
・・・・・・を形成しであるとともに、その切欠溝６ａ
・・・・・・のうちの相対向する一対の切欠溝６ａ、６
ａに前記チェーン支持棒５を嵌入させた状態で樋１の底
面１ａに載置される第一項状部材６と、この第一環状部
材６の上端部に嵌合する断面はゾコの字形状の第二環状
部材７とで挟持保持されている。

尚、上述実施例では、可撓性雨水ガイド４として、網目
状のナイロン製雨水ガイドを用いたが、布製又はゴム製
の雨水ガイドを用いても良きものである。

要するに、可撓性雨水ガイド４の形状、材質、大きさは
その使用条件等に応じて適宜選択すると良い。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係る雨水用チェーンシュートの実施例を
示し、第１図は概略縦断側面図、第２図は要部の拡大縦
断側面図、第３図は要部の拡大分解斜視図である。 １・・・・・・槌部、２・・・・・・孔、３・・・・・
・雨水用チェーンシュート、４・・・・・・可撓性雨水
ガイド。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 橋部１の底面に形成した孔２から垂下させることにより
   、集合雨水を伝い落とすための雨水用チェーンシュート
   ３であって、前記橋部１の孔２に架設したチェーン支持
   棒５の長手方向中間部に前記チェーンシュート３を吊設
   し、そのチェーンシュート３の上端部近くには、上部が
   前記孔２の周縁部に接触し、下端部が前記チェーンシュ
   ート３に接触する截頭円錐形状の可撓性網状体からなる
   雨水ガイド４を取付けると共に、この雨水ガイド４の上
   端側を、周方向に適当間隔を隔てて複数個の雨水流通用
   切欠溝６ａ・・・・・・を形成してあり、かつ、その切
   欠溝６ａ・・・・・・のうちの相対向する一対の切欠溝
   ６ａ、６ａに前記チェーン支持棒５を嵌入させた状態で
   前記橋部１の底面１ａに載置される第一環状部材６と、
   前記第一環状部材６の上端側に嵌合する第二環状部材７
   とで挟持保持しであることを特徴とする雨水用チェーン
   シュート。