JPS5827401Y2 - テ−プレコ−ダのテ−プ走行安定装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、テープレコーダ、主としてオープンリール型
テープレコーダの走行装置に係るものである。

従来、カセットテープレコーダでは、テープに記録され
た曲間無信号部をヘッドにより検出して、テープの位置
決め（スタート）ヲ行うシステムがある。

しかし、オープンリール型テープレコーダでは、斯様な
システムは余り用いられていない。

その理由は、特に、早送りモードに釦いて、オープンリ
ール型ではテープ走行速度がカセット型に比べて格段に
早く、しかも、この高速走行中のテープに対してヘッド
を軽くタッチさせるキュー動作が必要であり、従って、
この際に早送りによるテープの振動、テンション変動、
その他種々の要因によりヘッド出力が不安定となり、誤
動作を生ずるからである。

かといって、テープのへラドタッチを強ぐすれば、ヘッ
ド出力の不安定さは軽減されるが、ヘッドの摩耗が激し
くなる。

本考案は、斯る従来の問題点を解決しようとするもので
ある。

以下、図示の実施例について説明する。

図示のものは、再生ヘッド１の両脇に一対のシフトロー
ラ２ａ 、２ｂを設けてなる。

該シフトローラ２ａ、２ｂは、テープ走行路へ出入動す
るものとし、キュー・レビュ一時に出てテープＡｋ再生
ヘッド１かられずかに離した位置に保つ。

また、両シフトローラ２ａ 、２ｂには互いに逆向きの
一方向クラッチを付設してこれに一方向ブレーキに使用
し、テープの走行方向（早送り、巻戻し）手前のローラ
が停止、先方のローラが回転するようにしている。

なお、図中、３はキャプスタン、４はピンチローラ、５
はテープガイド、６はガイドローラである。

而して、録音・再生時には、第１図のように、両シフト
ローラ２ａ 、２ｂｋ後退させてかき、キュー・レビュ
一時には、第２図のように、テープ走行路へと移動させ
て、これにより走行テープＡを再生ヘッド１かられずか
に離間した位置に保持させる。

この第２図の状態では、高速での早送ち又は巻戻しの走
行テープＡは、上述のようにして位置が保たれるばかり
でなく、停止している走行方向手前のシフトローラ２ａ
又は２ｂにより制動力が与えられ、その結果・再生ヘッ
ド１の位置に釦いてテープＡに一定のテンションが与え
られる。

従って、本考案によれば、キュー・レビューにおいて、
テープが高速で走行しても、再生ヘッドに対するテープ
の状態が最良の状態で一定に、つ１す、間隙も速度もテ
ンションも一定に保たれ、テープの曲間無信号部が確実
に検出でき、その他の制御用信号も正確に読み取ること
ができ、誤動作を生じない。

また、この際に再生ヘッドの摩耗が進行せず、構造が簡
単で、スペース、製造、保守の面でも優れている。

【図面の簡単な説明】

図面は本案実施例を示すもので、第１図は録音・再生態
勢における平面図、第２図はキュー・レビュー態勢にお
ける平面図である。 １・・・再生ヘッド、２ａ、２ｂ・・・シフトローラ、
３・・・キャプスタン、４・・・ピンチローラ、５・・
・テープガイド、６・・・ガイドローラ、Ａ・・・テー
プ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 再生ヘッド１の両脇にテープ走行路へ出入動するシフト
   ローラ２ａ 、２ｂｋ設け、該シフトローラ２ａ、２ｂ
   はキュー・レビュー態勢にお・いてテープ走行路へと出
   て走行テープＡｆｆｉ再生ヘッド１かられずかに離した
   位置に保つよう構成すると共に、シフトローラ２ａ、２
   ｂにはテープ走行方向手前のものが停止且つ先方のもの
   が回転するよう互いに逆向きの一方向ブレーキを付帯さ
   せたことを特徴とするテープレコーダのテープ走行安定
   装置。