JPS582730Y2 - 硬貨包装機の硬貨包装装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は硬貨包装装置に関するものである。

従来の硬貨包装装置において、各包装ローラー間に設け
られている包装紙の案内板は、包装ローラーが回転する
ために包装ローラーの外周面との間にある程度の隙間を
必要とする。

このため、包装紙を重積硬貨に巻回するさいに、包装紙
とゴムなどの軟質材で形成されている包装ローラーとの
親和性等によって包装紙の突Ｖ字状の先端部が包装ロー
ラーに付着してしまうと、包装紙の突Ｖ字状の先端部が
前記隙間に入り込んでしまい包装が円滑に行なわれない
という欠点があった。

本考案は、上記の点に鑑みなされたもので硬貨包装機に
おいて３本の包装ローラーにより包装動作を行なう際に
、包装ローラー及び重積硬貨との接触面内に送り込まれ
てくる包装紙の突Ｖ字状の先端部が、包装される重積硬
貨の外周面に沿って確実に巻回されるようにすることを
目的としている。

次に、本考案の構成を示す一実施例について説明する。

１．２は包装紙２１の供紙側から順に設けられている第
１及び第２包装ローラーである。

３は第３包装ローラーで支軸７を中心にして図示しない
作動装置により第１及び第２包装ローラー１，２側に回
動するように構成されている。

これら、各包装ローラーの弾性部は、それぞれの回転軸
４，５．６に固着されており、図示しない歯車により動
力を伝達され同速度で反時計方向に回転する。

第１及び第２包装ローラー間には、加締爪９，９′と固
定包装紙案内板が位置している。

また、第２包装ローラーには、第１図及び第２図で示す
ように、はぼ中間のイ装置に硬質な部材でつくられ回転
軸５に固着されている包装ゴムローラー２の外径と略同
−の外径を持つドラム２５が、回転軸５に対して回動自
在に嵌合されている。

このドラム２５の外周面には、溝２８があり、可動包装
紙案内板２４の略中央に設けられている誘導部２７の先
端部が、この溝２８の中に入り込んでいる。

また、可動包装紙案内板２４は、回転軸５に回転自在に
嵌合している案内板受２６．２６’に取付けられており
、案内板受２６を反時計方向に引いているバネ１２、及
び図示しない機枠に固定され案内板受２６に当接してい
るストッパ１１によって、第１図に示す位置に静止して
いる 第３包装ローラー３は、支軸７を中心に回動するアーム
８，８′によって回転軸６が支持されており、前記した
ごとく支軸７を中心に第１及び第２包装ローラー１，２
側に移動可能なように構成されている。

アーム８，８′には、案内板押え１３ならびに補助案内
板１４が、第３包装ローラー３が重積硬貨Ａを挟着する
位置に移動したさいに、可動包装紙案内板２４の外側に
位置するように取り付けられている。

また回転軸６には、可動包装紙案内板１６を取り付けて
いる案内板受１５．１５’が回動自在に嵌合されている
。

この案内板受１５′には、バネ１９が張設され、ピン１
８の位置で回動を規制されている。

この案内板受１５．１５’に取付けである可動包装紙案
内板１６には、コロ１７が設けられ、第３包装ローラー
が重積硬貨Ａを挟着する位置に来た際に、案内板ガイド
２０にコロ１７が当接するように構成されている。

また、２１は包装紙であり、図示しない供紙装置により
ガイド板２２ガイドブロック２３に沿って包装部へ送り
込まれるものである。

次に上記実施例の作用及び効果について説明する。

図示しない集積筒内に集積された重積硬貨Ａが、図示し
ない上下の挟持杆により挾持されて第１及び第２包装ロ
ーラー１，２に向けて横方向に搬送されるとき、その後
を追うようにして第３包装ローラー３が支軸７を中心に
第１および第２包装ローラー１，２間に位置した重積硬
貨Ａを挾持する方向に回動する。

また、この間にガイド板２２、ガイドブロック２３に沿
って、包装紙２１は包装部に送り込まれその突Ｖ字状の
先端は、はぼドラム２５の外周面に接触する位置にある
。

前記、第３包装ローラー３の移動により包装ローラー２
の回転軸５に回転自在に嵌合されている案内板受２６．
２６’に取付けられている可動包装紙案内板２４は、案
内板押え１３により外側から押されバネ１２の張力に抗
して重積硬貨Ａの外周を覆うように回転軸５を中心にし
て回動する。

他方、第３包装ローラー３の回転軸６に回動自在に嵌合
している案内板受１５．１５’に取り付けられている可
動包装紙案内板１６もコロ１７が案内板ガイド２０の一
側面に当接することによって、その案内板ガイド２０の
形状に沿って、バネ１つに抗して重積硬貨Ａの外周を覆
うように回転軸１６を中心に回動する。

こうして、第３包装ローラー３の移動によって重積硬貨
Ａが、各包装ローラ−１，２，３間に挟持されると、前
記した位置まで送り込まれていた包装紙２１の突Ｖ字状
の先端は、回転している各包装ローラー１，２．３及び
重積硬貨Ａにより、固定包装紙案内板１０、可動包装紙
案内板２４．１６に沿って重積硬貨Ａに巻回される。

この際、包装紙２１の先端部が位置している第２包装ロ
ーラー２のドラム２５の周面において、可動包装紙案内
板２４の誘導部２７の先端がドラム２５の外周面に設け
られている溝２８に入り込み一体のように構成されてい
るので、包装紙２１の突Ｖ字状の先端部が、第２包装ロ
ーラー２と可動包装紙案内板２５の隙間から外側に送り
出されることがなく、確実に重積硬貨Ａの外周面に巻回
される。

この後、加締爪９，９′によって巻き付けられた包装紙
２１の上下周縁が締付けられ包装は終了し、第３包装ロ
ーラー３が定位置にもどる。

このとき、可動包装紙案内板２４．１６は、バネ１２．
１８によって第１図に示す位置まで復帰し、包装硬貨は
下方に落下して図示しない包装硬貨取り出し口へ移動す
る。

また、第４図に示すようにドラム２５の外周面に突出部
２９を設けることによって、包装紙２１の先端をより確
実に重積硬貨Ａの外周面に沿って送ることか゛できる。

なお、前記実施例の硬貨包装機は集積筒内に集積された
重積硬貨を上下の挟持杆により挾持させて横方向に搬送
して包装装置部へ導びく形式であるが、本考案は、所定
枚数の重積硬貨が支承棒に受は取められて包装装置部へ
垂直に導入される形式の硬貨包装機にも利用することが
でき、同様の効果をあげることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案の要部構成を示す斜視図、第２図は、
第２包装ローラーと可動包装紙案内板を分解して示す斜
視図、第３図は、包装ローラーと可動包装紙案内板の作
動状態を示す平面概要図、第４図は、その他の実施例を
示した平面図である。 １．２．３・・・・・・第１．第２．第３包装ローラー
、２′・・・・・・包装ゴムローラー、１０・・・・・
・固定包装紙案内板、１３・・・・・・案内板押え、２
５・・・・・・ドラム、２４・・・・・・可動包装紙案
内板、２６．２６’・・・・・・案内板受け、２７・・
・・・・誘導部、２８・・・・・・溝、２１・・・・・
・包装紙。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 一定枚数の重積された硬貨を複数本の包装ローラー間に
   挟着して回転させながら周囲に包装紙を巻回し、この包
   装紙の上下周縁を内方に折込んで包装する硬貨包装機に
   おいて、 前記包装ローラーのほぼ中間位置に硬質な部材で形成さ
   れたドラムを回動自在に嵌合させ、このドラム周面に設
   けられている溝に、前記包装ローラーの回転軸に回動自
   在に嵌合されている案内板受によって、包装ローラーの
   外周面に設けられている可動包装紙案内板の略中央に設
   けられている誘導部を入り込ませて構成したことを特徴
   とする硬貨包装機の硬貨包装装置。