JPH0748599Y2

JPH0748599Y2 - 包装機における包装用材巻取ロール支持装置

Info

Publication number: JPH0748599Y2
Application number: JP1990020319U
Authority: JP
Inventors: 佳幸高村
Original assignee: 株式会社フジキカイ
Priority date: 1990-02-27
Filing date: 1990-02-27
Publication date: 1995-11-08
Anticipated expiration: 2005-02-27
Also published as: JPH03110061U

Description

【考案の詳細な説明】考案の目的［産業上の利用分野］この考案は、例えば、生鮮食料品等を入れたトレイをス
トレッチフィルムにより包装する包装機において、フィ
ルム巻取ローラを支持する装置に関するものである。

［従来の技術］従来、この種のフィルム巻取ロール支持装置としては、
例えば第６図及び第７図に示すものがある。この支持装
置においては、フィルム巻取ロール５を載せる一対の載
置ローラ3,4が回転可能に並設され、一方の載置ローラ
３上でフィルム巻取ロール５から引出されたフィルム６
が両載置ローラ3,4間で一方の載置ローラ３に対し下方
へ巻掛けられ、一方の載置ローラ３の下側を通って上方
へ引出されるようになっている。このフィルム６の先端
部は固定把持部材11に保持される。そして、固定把持部
材11でフィルム６の先端部が包装部に引出されると、フ
ィルム巻取ロール５がＡ矢印方向へ回転するとともに、
両載置ローラ3,4がＢ矢印方向へ回転する。

［考案が解決しようとする課題］ところが、固定把持部材11からのフィルム６の引出しが
完了しても、フィルム巻取ロール５や両載置ローラ3,4
が惰性回転するおそれがあった。そのため、第６図に示
すようにフィルム６の途中部分Ｐがフィルム巻取ロール
５と載置ローラ４との間に巻込んだり、第７図に示すよ
うに載置ローラ３に巻掛けられたフィルム６の途中部分
Ｑがフィルム巻取ロール５と載置ローラ３との間に巻込
だりすることがあり、フィルム６の引出しに支承を来す
ことも起こり得た。

本考案は包装体の巻込みを防止して包装体の引出しを確
実に行うことを目的としている。

考案の構成［課題を解決するための手段］上記した問題点を解決するために、請求項１の考案では
前記第２の載置ローラの前記包装用材巻取ロールに対す
る支持部を前記第１の載置ローラの同包装用材巻取ロー
ルに対する支持部よりも下方に位置するように配置する
とともに、同第２の載置ローラをばねにより圧接するよ
うにした。

また、請求項２の考案では、包装用材が巻掛けられる前
記第１の載置ローラから包装用材供給装置へ引き出され
る包装用材が通る通路空間と包装用材巻取ロールとの間
に仕切板を設けたことを特徴とするものである。

［作用］このように構成することにより、請求項１の考案では第
１及び第２の載置ローラにより包装用材巻取ロールは載
置されており、同巻取ロールから包装用材は第１の載置
ローラを巻掛けて包装用材供給装置によって引き出され
るようになっている。そして、包装用材供給装置が包装
用材を引き出すと、包装用材巻取ロールはそれに連れて
回転する。一方、第１及び第２の載置ローラは包装用材
巻取ロールの回転に連れて逆方向に回転する。

包装用材の操作が停止した場合においても包装用材巻取
ロールは惰性で回転し続けようとするが、第２の載置ロ
ーラがばねにより回動を制御されているため、惰性回転
は減少して、包装用材巻取ロールと第２の載置ローラと
の間の包装用材の巻き込みが防止される。また、包装用
材巻取ロールの荷重は第２の載置ローラに多くかかるた
め、包装用材巻取ロールに対する第２の載置ローラの抵
抗がより大きくなる。

また、請求項２の考案では、包装用材巻取ロールが惰性
で回転して、包装用材巻取ロールと第１の載置ローラと
の間において包装用材が弛むが、仕切板によって阻止さ
れるため弛んだ包装用材が包装用材巻取ロールに接触し
たり同ロールと第１の載置ローラとの間に巻込まれるお
それがない。

［実施例］以下、本考案の一実施例を第１図〜第５図に従って説明
する。

第１図及び第2,3図に示すように包装用材巻取ロール支
持装置たるフィルム巻取ロール支持装置Ｃにおいては、
並設された一対の固定軸1,2に載置ローラ3,4が回転可能
に嵌合され、この両載置ローラ3,4上に包装用材巻取ロ
ールたるフィルム巻取ロール５が載置されている。第１
の載置ローラ３上で包装用材たるフィルム巻取ロール５
から引出されたフィルム６が両載置ローラ3,4間で下方
へ引き出されて第１の載置ローラ３に巻掛けられ、第１
の載置ローラ３の下側を通ってその上方へ引出されるよ
うになっている。

第１図及び第３図に示すように、第２の載置ローラ４の
フィルム巻取ロール５に対する支持部は第１の載置ロー
ラ３のフィルム巻取ロール５に対する支持部より下方に
位置するように配置されている。その結果、フィルム巻
取ロール５を荷重は第２の載置ローラ４側に多くかかる
ようになっている。

第２の載置ローラ４を支持する固定軸２には第２の載置
ローラ４の両側において止めリング7,8が嵌着され、一
方の止めリング８と第２の載置ローラ４の一端面との間
で固定軸２の外周に圧縮コイルばね９が巻装されてい
る。そして、一方の止めリング８に支えられた圧縮コイ
ルばね９が第２の載置ローラ４の一端面を圧接し、その
圧接力を第２の載置ローラ４の他端面において他方の止
めリング７が受けている。従って、第２の載置ローラ４
には圧縮コイルばね９等により生ずる各部の摩擦力によ
り回転抵抗が与えられる。

なお、圧縮コイルばね９は第２の載置ローラ４の両側で
固定軸２に巻装して同ローラ４の両端面と両止めリング
7,8との間で支えてもよい。

第１の載置ローラ３の上方でフィルム巻取ロール５に面
して仕切板10が固定されている。この仕切板10はフィル
ム巻取ロール５から引出された第１の載置ローラ３に巻
掛けられたフィルム６が通る通路空間Ｓとフィルム巻取
ロール５との間に位置し、同仕切板10の下端部が第１の
載置ローラ３上に近接している。

包装用材供給装置たるフィルム供給装置Ｄは前記フィル
ム巻取ロール５から引出されたフィルム６の先端部を保
持する固定把持部材11と、この固定把持部材11に対し接
近離間して固定把持部材11にあるフィルム６の先端部を
把持する可動把持部材12とを備えている。

固定把持部材11には互いに開閉可能な固定把持板13及び
可動把持板14と、互いに開閉可能な上下両挾持ローラ1
5,16とが設けられ、フィルム６の先端部はこの両挾持ロ
ーラ15,16間を通って両把持板13,14間に保持されるよう
になっている。両把持板13,14の上方において固定把持
部材11には切断溝17が設けられている。可動把持部材12
は軸18に対しその軸線方向へ移動可能に支持されてい
る。この可動把持部材12には開閉可能な固定把持板19及
び可動把持板20と、その上方に位置するナイフ21とが設
けられている。

前記可動把持部材12の可動把持板20においては、第4,5
図に示すように基板22上に板ばね23が取着され、この板
ばね23上にゴム板24が貼着されている。固定把持板19に
面するゴム板24上には円柱状の突起15が多数形成されて
いる。

さて、可動把持部材12が固定把持部材11に向けて接近す
ると、フィルム巻取ロール５から引出されて固定把持部
材11に保持されているフィルム６の先端部が可動把持部
材12の固定把持板19と可動把持板20との間で把持され
る。そして、可動把持部材12が固定把持部材11から離間
して停止すると、フィルム６が両把持部材11,12間で張
られた状態となる。

このように可動把持部材12によりフィルム巻取ロール５
からフィルム６が引き出されると、フィルム巻取ロール
５が両載置ローラ3,4上でＡ矢印方向へ回転するととも
に、両載置ローラ3,4がＢ矢印方向へ回転する。そし
て、可動把持部材12が停止すると、フィルム巻取ロール
５には惰性回転力が与えられるが、第２の載置ローラ４
は圧縮コイルばね９の圧接により回転抵抗を有するた
め、フィルム巻取ロール５の惰性回転を減少し、フィル
ム６がフィルム巻取ロール５と第２の載置ローラ４との
間に巻込むおそれは少なくなる。

また、第２の載置ローラ４のほうが第１の載置ローラ３
よりもフィルム巻取ロール５の荷重を多く受けるため、
第２の載置ローラ４によって惰性回転が抑制される。

又、フィルム巻取ロール５が万一惰性回転すると、固定
把持部材11と第１の載置ローラ３との間のフィルム６が
弛むが、このフィルム６とフィルム巻取ロール５との間
には仕切板10が設けられているため、このフィルム６が
フィルム巻取ロール５に接触したり、さらにはフィルム
巻取ロール５と第１の載置ローラ３との間に巻込むおそ
れはなくなる。

前記実施例では、両載置ローラ3,4のうち一方の載置ロ
ーラ４のみを圧縮コイルばね９により圧接したが、載置
ローラ3,4を共に同様な構造のもとで圧接してもよい。

なお、可動把持部材12の可動把持板20においては、多数
の突起25を有するゴム板24が貼着されているため、この
可動把持板20のゴム板24と固定把持板19との間でフィル
ム６の先端部を把持した後その把持を解除する時、ゴム
板24が平面である場合と比較して、フィルム６から離れ
易くなる。

考案の効果以上詳述したように、請求項１及び２の考案によれば、
第２の載置ローラによって包装用材巻取ロールの惰性回
転が抑制されるため、両ローラ間への包装用材の巻込み
が防止され、包装用材の引き出しが不具合なく確実に行
われるようになる。

【図面の簡単な説明】

第１図〜第５図は本考案の一実施例を示し、第１図は本
実施例における包装機のフィルム巻取ロール支持装置及
びフィルム供給装置等を示す縦断面図、第２図はフィル
ム巻取ロール支持装置を示す正面図、第３図はフィルム
巻取ロール支持装置を概略的に示す縦断面図、第４図は
フィルム供給装置の可動把持部材を示す部分断面図、第
５図はこの可動把持部材の可動把持板に貼着されるゴム
板を示す部分斜視図、第６図及び第７図は従来のフィル
ム巻取ロール支持装置においてフィルム巻込み状態を示
す縦断面図である。３……第１の載置ローラ、４……第２の載置ローラ、５
……フィルム巻取ロール（包装用材巻取ロール）、６…
…フィルム（包装用材）、7,8……止めリング、９……
圧縮コイルばね、10……仕切板、Ｃ……フィルム巻取ロ
ール支持装置（包装用材巻取ロール支持装置）、Ｄ……
フィルム供給装置（包装用材供給装置）。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】包装用材巻取ロール（５）を載せる第１及
び第２の載置ローラ（3,4）を回転可能に並設し、第１
の載置ローラ（３）に、包装用材巻取ロール（５）から
引き出された包装用材（６）を巻掛けて包装用材供給装
置（Ｄ）へ引き出すようにした包装機における包装用材
巻取ロール支持装置において、前記第２の載置ローラ（４）の前記包装用材巻取ロール
（５）に対する支持部を前記第１の載置ローラ（３）の
同包装用材巻取ロール（５）に対する支持部よりも下方
に位置するように配置するとともに、同第２の載置ロー
ラ（４）をばね（９）により圧接したことを特徴とする
包装機における包装用材巻取ロール支持装置。
【請求項２】包装用材巻取ロール（５）を載せる第１及
び第２の載置ローラ（3,4）を回転可能に並設し、第１
の載置ローラ（３）に、包装用材巻取ロール（５）から
引き出された包装用材（６）を巻掛けて包装用材供給装
置（Ｄ）へ引き出すようにした包装機における包装用材
巻取ロール支持装置において、包装用材（６）が巻掛けられる前記第１の載置ローラ
（３）から包装用材供給装置（Ｄ）へ引き出される包装
用材（６）が通る通路空間（Ｓ）と包装用材巻取ロール
（５）との間に仕切板（10）を設けたことを特徴とする
包装機における包装用材巻取ロール支持装置。