JPS5827923Y2 - 硬貨包装機における包装紙供給装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、硬貨包装機における包装紙供給装置に関する
。

更に詳しくは各金種に適応する各包装紙ロールを紙置台
ドラムの周囲上に有効に装填して包装機構側に処理硬貨
に適応した包装紙を必要に応じて引出せるようにした装
置の改良に関するものである。

従来のように包装紙ロールの側方にそれぞれ各別にカッ
ターを設けることなく包装機構側に設けたただ１つのカ
ッターを用いて全ての包装紙を切断できる製作容易な簡
潔構造にするとともに操作も簡単となるようにし、しか
も各ロールから引出す包装紙を乱れる状態にならないよ
うに確実に挾持しておくことができて繰出案内ができる
よう提供するものである。

次に、図面に示すｌ実施例について説明する。

第１図は包装紙供給装置の平面図を示し、Ａは紙置台ド
ラムで、該ドラムＡの中心軸１を両側の軸受２，２に回
転自在に支承し、中心軸１に嵌着したプーリー３を駆動
側からのベルト４により回転駆動するように設け、前記
ドラムＡの周囲に形成した６ケ所の包装紙ロール取付面
５におけるそれぞれの側方であるドラムＡ側部の６ケ所
位置には横向きのストッパーピン６をそれぞれ突設し、
フレーム７に固定した取付板８にはストッパー９を枢支
して、該ストッパー９が各ストッパーピン６に係合して
ドラムＡを所定位置に係止できるように構成する。

また、前記取付面５の中央に装設する芯金１０には包装
紙ロール１１を嵌装して上方の押え杆１２により係止で
きるように設けるが゛、ドラムＡ周囲における６ケ所の
取付面５にそれぞれ装填する６ケの包装紙ロール１１は
各金種に適応する別サイズのものである。

前記ストッパーピン６側とは反対側であるドラムＡの側
部に寄った各取付面５上にはロール１１から構成される
製紙１１を案内するための被動ローラー１３を立設し、
該ローラー１３に接近する案内板１４をドラムＡの側部
に平行状に延出するとともにその端部１４′を屈曲して
ドラムＡの側部に向け、案内板１４の外方側における支
軸１５に一端を枢支した押え板１６が案内板１４側に弾
圧されるようにして取付け、被動ローラー１３から案内
板１４にかけて繰出される包装紙１１′を押え板１６が
弾圧して挟持できるようにそれぞれ構成する。

１７は固定台で、前記ドラムＡにおける１つの取付面５
が合致できるよう該ドラムＡの側方に接近させて設け、
該固定台１７の上面には前記案内板１４における端部１
４′の向き方向に合致する案内板１８を固設し、該案内
板１８の基端１８′に接近する固定台１７の側部にはフ
レーム１９に固設した取付板２０に取付けるカッター２
１を固定台１７側部にそわせて基端１８′側に向けて装
設する。

また、２２は紙送りローラーで、固定台１７上の支軸２
３中心に回動する紙送りアーム２４の先端に軸支するが
、そのアーム２４の先端に連設するリンク２５の作動に
より紙送りローラー２２が被動ローラー１３側に寄りそ
の間の包装紙１１′に潤りをかけうるように構成する。

Ｂは前記案内板１８の終端側に装設する包装装置で、従
来構造同様に、重積する硬貨２６の周囲に３個の包装ロ
ーラー２７が係接し、各ローラー２７は包装アーム２８
．２８’、２８”によって作動され、包装紙１１′を硬
貨２６の周囲に巻回して包装するように構成する。

しかして、包装する硬貨２６の金種に適応する包装紙１
１′により包装を行なう場合は、ベルト４によりドラム
Ａを回転させて、適応する包装紙ロール１１の取付面５
が固定台１７に合致するところで、ストッパー９により
ストッパーピン６を係止してドラムＡを停止維持させる
。

その場合に、ドラムＡの周囲における６個の包装紙ロー
ル１１から繰出す包装紙１１′の始端部は被動口′−ラ
ー１３から延出して案内板１４に接し、押え板１６の弾
圧により案内板１４と押え板１６とに挟持されている状
態となっている。

そこで、第１図および゛第２図に示すように、リンク２
５を作動して紙送りローラー２２を被動ローラー１３側
に寄せるとともに両ローラー２２．１３の間の包装紙１
１′に送りをかける状態にすると、包装紙１１′は案内
板１４の端部１４′から案内板１８の基端１８′側に、
さらに案内板１８にそって繰り出される状態となり、そ
のまま硬貨２６の周囲にかけて各包装ローラー２７によ
り巻回されて包装が行われる。

１個分の包装が終了、するところで、カッター２１によ
り切断されるが、その場合に、包装紙１１′がカッター
２１側に引かれると、弾圧力を附勢されている押え板１
６は包装紙１１′に引かれて第２図において仮想線で示
すように無理なく回動し、切断後には再び第２図におい
て実線で示すようにその弾力により復帰して包装紙１１
′を挟持する状態となる。

硬貨２６の金種が変るたびにそれぞれに適応する包装紙
ロール１１が案内板１８にのぞむようドラムＡを回転さ
せ、前記同様に繰出して包装し、同一のカッター２１に
より切断することになる。

このように本考案は、各金種に適応する各包装紙ロール
を回転式紙置台ドラムの周囲上にそれぞれ装填するとと
もに、該ドラムの側部における各ロールの側方には包装
紙を挾持案内する案内板および弾圧押え体をそれぞれ装
設し、紙置台ドラムの側方における固定台上には包装側
に向けた案内板の基端部側にのぞませて１つのカッター
を装設して構成したから、各金種に適応する各包装紙ロ
ールを紙置台ドラムの周囲上に有効に多数装填できると
ともにそれぞれの包装紙を好適に引出せる状態にするこ
とができるものにおいて従来のように各ロールの側方に
それぞれカッターを設ける複雑な構成にすることなく固
定台側の１つのカッターでもって全ての包装紙を切断で
きる製作容易な簡潔構造にすることができて操作も簡単
に行なえ、しかも各ロールから引出す包装紙を案内板と
弾圧押え板により良好に挟持して乱れない状態にしてお
くことができ、引出し状態においても押え板の弾圧力に
よる挟持でもって良好にブレーキをかけて確実に整揃と
繰出案内ができ、好適に実施できる特徴を有する。

なお、図示実施例の場合各包装紙は垂直方向に架装した
ものとしたがこれ等を水平状態の架装とする場合も当然
あり得るし、この実施例の場合弾性押え体１６は弾性の
板体のものを示しているがこれも該板１６の軸１５に対
して渦巻状スプリングなどを用いることによって１６を
弾性板と同効の弾撥体とすることも本考案の内に含むも
のとする。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示し、第１図は包装紙供給装置
の平面図、第２図はその一部の拡大図を示す。 １１・・・・・・包装紙ロール、Ａ・・・・・・紙置台
ドラム、１１′・・・・・・包装紙、１４・・・・・・
案内板、１６・・・・・・押え板、１７・・・・・・固
定台、１８・・・・・・案内板、１８′・・・・・・基
端、２１・・・・・・カッター

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 各金種に適応する各包装紙ロールを、回転自在に支承さ
   れた紙置台ドラムの周面に形成された各取付面上にそれ
   ぞれ装填するとともに、前記紙置台ドラム方向へ揺動自
   在であって回転駆動される固定台側の紙送りローラー２
   ２と、前記各取付面上に回転自在に設けられる被動ロー
   ラー１３とにより、前記包装紙ロールより包装紙を引き
   出して取付面上及び固定台上の各案内板により包装装置
   まで゛案内して集積された硬貨に巻回し、固定台上にあ
   って前記紙置台ドラム側に近接されて設けられた１つの
   カッター２１により包装紙を切断して包装を行なうよう
   になした硬貨包装機において、前記紙送りローラー２２
   と被動ローラー１３とによって送り出される包装紙を固
   定台上の案内板１８に案内するようにその紙送り方向の
   先端部が固定台側に向けて屈曲せしめられて固定されて
   いる各取付面上の案内板１４と、この取付面上で案内板
   １４より固定台側に設けられた紙送り方向の先端部が前
   記各取付面上の案内板１４側に弾圧的に付勢されてなる
   各押え板１６との間に、包装紙の切断先端部を保持する
   構造としたことを特徴とする硬貨包装機における包装紙
   供給装置。