JPS5827094B2 - 射出吹込成形用コア - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は有底パリソンの射出成形と中空成形品の吹込
成形の両方に用いられるコアに関するものである。

従来のこの種のコアは内部に熱媒体流路やエア通路など
を有し、コアの温度調整を熱媒体により行っていた。

また材料注入用のゲートは射出金型側に設けられ、した
がって、有底パリソンの外底面にゲート跡が生じ、この
ゲート跡は吹込成形したのちにおいても中空成形品の外
底面に残る欠点があった。

この発明はコアの温度調整を溶融した材料により行うこ
とができ、また有底パリソンを内側より射出成形して、
中空成形品におけるゲート跡を除去することができる射
出吹込成形用のコアを提供しようとするものである。

以下この発明を図示の例により詳説する。

１は中空のコア本体で先端の中央にゲート２を有する。

また基部周囲には段部を設けてパリソンの開口端を形成
する型板３が嵌挿しである。

この型板３には段部上にて開口したエア通路４が設けて
あり、コアは段部との間に形成したエアスリット５から
流出するようになっている。

６は固定板で、ノズルＩをタッチすることができる溶融
材料９０通路８を備え、その材料通路８の開口部周囲に
上記コア本体１０基端部が、上記型板３と共に取付けて
ありそれによりコア本体内と材料通路８とが接続されて
いる。

上記コア本体１の中空内及び材料通路８の中央には、内
部にヒーター１０を内蔵したトーピード１１が固定板側
からゲート近傍まで挿入し固定しである。

なお１２は有底パリソン１３の射出金型、１４は中空成
形品１５の吹込金型である。

上記構造のコアでは、トーピード１１によってコア本体
１内に溶融した材料９の通路８ａが形成され、先端のゲ
ート２から材料の射出ができるようになっているため、
第１図に示すように、射出金型１２に挿入してそこに形
成したキャビティに、コア本体先端より材料の射出注入
を行うことができ、ゲート跡は有底パリソン１３の内底
面に生ずる。

またコアの温度はコア本体内に加熱された溶融材料９が
あり、さらに溶融材料はトーピード内蔵のヒーター１０
により所定温度に保たれているから、その溶融した材料
で調整できる。

次に射出金型１２を移動し、第２図に示すように吹込金
型１４を型閉じしたのちは、側部のエアスリット５から
エアを吹込み、中空成形品１５を成形することができる
。

この発明は上述のように、中空のコア本体１の先端にゲ
ート２を設けるとともに、ヒーター１０を内蔵したトー
ピード１１を固定板６の材料通路８からコア本体内に挿
入し固定してなるため、次の射出成形に至る間に材料が
硬化することがない。

また従来のように熱媒体を用いなくとも、溶融した材料
をもってコアの温度調整を正確に行うことができる。

さらにまた側部にエアスリットを形成したことから、内
部に材料を充填した状態で中空成形品の吹込成形を行う
ことができ、ゲート跡も内底面に生ずるので製品の底面
形状を損わず製品の向上を図ることができるなどの特長
を有する。

【図面の簡単な説明】

図面はこの発明に係る射出吹込成形用コアの１実施例を
示すもので、第１図は有底パリソンを射出成形した際の
縦断側面図、第２図は中空成形品を吹込成形した際の縦
断側面図である。 １・・・・・・コア本体、２・・・・・・ゲート、３・
・・・・・型板、４・・・・・・エア通路、５・・・・
・・エアスリット、６・・・・・・固定板、８・・・・
・・材料通路、９・・・・・・溶融材料、１０・・・・
・・ヒーター １１・・・・・・トーピード、１２・・
・・・・射出金型、１３・・・・・・有底パリソン、１
４・・・・・・吹込金型、１５・・・・・・中空成形品
。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 中空で先端にゲートを有し、基部周囲に嵌挿した型
   板との間にエアスリットを設けたコア本体を、上記型板
   と共に材料通路を有する固定板に取付けて、コア本体内
   と材料通路とを接続し、かつヒーターを内蔵したトーピ
   ードを材料通路側からコア本体内に挿入してなる射出吹
   込成形用コア。