JPS5826426B2 - 成形性と耐食性のすぐれた強力アルミニウム合金の製造法 - Google Patents

成形性と耐食性のすぐれた強力アルミニウム合金の製造法

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JPS5826426B2
JPS5826426B2 JP53132200A JP13220078A JPS5826426B2 JP S5826426 B2 JPS5826426 B2 JP S5826426B2 JP 53132200 A JP53132200 A JP 53132200A JP 13220078 A JP13220078 A JP 13220078A JP S5826426 B2 JPS5826426 B2 JP S5826426B2
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JP
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alloy
hot rolling
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manufacturing
temperature
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JP53132200A
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照生 宇野
義雄 馬場
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Sumitomo Light Metal Industries Ltd
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Sumitomo Light Metal Industries Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、成形性と耐食性のすぐれた強力アルミニウ
ム合金の製造法に関し、さらに詳しくいえば成形性と耐
応力腐食割れ性のすぐれたAl−Mg系合金の製造法に
関する。
従来Al−Mg系合金は耐食性、とくに耐応力腐食割れ
性、溶接性、強度勢よび厚肉材料とした場合における各
方向に対する物理的性質、化学的性質の均一性の点です
ぐれているので車両、船舶等をはじめとして溶接構造材
として広く使用されている。
この系の代表的な合金としてはAA5083゜5086
.5454,5052等がある。
最近このようなAl−Mg系強力アルミニウム合金厚板
をプレス、曲げ等の成形加工を行ない各種構造材として
使用する例が増加しているが、その際に厚板の成形性が
問題になる場合が多い。
特にAl−Mg系構造用合金中で最も代表的な合金であ
るAA5083合金は成形加工性の悪いのが欠点である
またMg量が3φ以上のAl−Mg合金の場合には冷間
加工状態にかいて使用する場合には応力腐食割れについ
ての配慮が必要である。
本願発明は上記の背景のもとになされたもので、成形加
工性、耐応力腐食割れ性のすぐれた構造用強力Al−M
g系合金を得ることを目的とする。
上記目的を達成するための本願発明の要旨とするところ
は、Mg3〜4.4(重量幅、以下同じ)、Bio、0
6〜0.9優を含み必要に応じてさらにMn 0.05
〜1.0 %、Cr O,05〜0.3 %、ZrO,
05〜0.3%、Vo、03〜0.2%、Ti0.01
〜0.25%、B O,0001〜0.05 %、Cu
O,05〜0.4%、B e O,0001〜0.0
5%(7)うちの1種または2種以上を含み残りAIと
不可避的不純物とよりなる合金を処理対象とし、これら
合金(以下発明合金と呼ぶことがある)を400〜58
0℃で3〜48時間の均質化処理を行い、400〜55
0℃の温度で熱間圧延を開始し、熱間圧延終了温度を2
00〜350℃の範囲に制御して熱間圧延をした後、3
60〜450℃で30分〜3時間の軟化処理をすること
を特徴とするアルミニウム合金の製造法に存する。
本発明合金は自動車用ホイールに最適である。
成分限定理由は次のとかりである。
Mg :MgはマトリックスのAI中にか女りの固溶度
を有し強度を増大させるが、3%以下の場合には強度が
不十分であり、4,4係をこえると成形加工性が悪くな
る。
従ってMgは3〜44%とする。
Bi:Biは耐応力腐食割れ性の向上に役立つが、0.
06%より少ない場合にはその効果が小さく、0,9係
より多く添加してもこれ以上顕著な効果は認められず、
鋳造時に重力偏析が生じやすくなるため好1しくない。
従ってBiは0.06〜0.9優に限定する。
Mn:Mnは再結晶粒の微細化し、成形性、耐応力腐食
割れ性、強度等が向上する。
0.05φ以下の場合にはこの効果が十分でなく、1,
0%以上の場合には巨大な金属間化合物が形成されるた
め成形性、靭性等が低下する。
従って0.1〜1.0%の範囲とする。
Cr :Cr添加の効果はMnの場合と同じであり、下
限より少ない場合にはその効果が少なく、上限をこえる
と巨大な金属間化合物を生じるため成形性、靭性が低下
する。
従って0.05〜0.3%とする。
Zr:Zr添加の効果はMnと同じであり、下限より低
い場合にはその効果が少なく、上限をこえると巨大な金
属間化合物を生じるため成形性、靭性が低下する。
従って0.05〜0.3%とする。■:v添加の効果は
Mnと同じであり、下限より低いとその効果が十分でな
く、上限をこえると巨大な金属間化合物を生ずるため成
形性、靭性が低下する。
従って0.03〜0.2係とする。Ti、B:0.01
〜0.25%Ti、0.0001〜0.05%Bの添加
は鋳造組織を微細化し、最終製品の再結晶粒の微細化や
成形性の向上の効果がある。
添加量が下限より少ないとこの効果が十分でなく、上限
をこえると巨大i金属間化合物を生じ成形性、靭性が低
下する。
Be:Beは鋳造性、熱間加工性、溶接性等を改善する
が下限より低い場合にはその効果が十分でなく、0.0
5咎をこえると加工性を害し、毒性の点からも好1しく
ない。
従って0.0001〜0.05咎とする。
Cu:Cuは強度、耐応力腐食割れ性を改善するが、下
限より低い場合にはその効果が十分でなく、上限をこえ
ると成形性、加工性を害するので好1しくない。
従ってCuは0.05〜0.4咎とする。
また、不純物としてのFe、Siは成形性、加工性、耐
食性等の観点よりそれぞれ0.9φ以下にすることが望
オしい。
製造方法の限定理由は次のとかりである。
上記組成を有する合金を以下に述べる特別な製造工程で
製造することにより成形性、耐食性、強度等にすぐれた
合金を得ることができる。
均質化処理:鋳塊は熱間圧延は先立ち、十分に均質化処
理を行ない、Mg、Cuを十分に固溶させると共にMn
、Crs Zrs V等の微量添加元素を微細な金属間
化合物として均一微細に析出させることが重要である。
このような処理を行なった鋳塊を以下の条件で熱間圧延
、軟化を行なうことにより成形性、耐応力腐食割れ性、
強度のすぐれた合金を得ることができる。
なち・、均質化処理条件としては400〜580℃で3
〜48hrの処理が望ましい。
熱間圧延(熱延ともいつ):熱間圧延は、400〜55
0℃の温度で開始し、熱間圧延終了温度を200〜35
0℃の温度範囲に制御することが必要でアリ、特に熱間
圧延終了温度を精度よく管理することが重要である。
熱延終了温度が350℃を超える場合には熱間圧延中釦
よび圧延終了後の冷却中に著しい再結晶が進行し、しか
も再結晶が均一に進行しないため熱延上り板の結晶粒が
粗大化すると共に組織も不均一となる。
この板を軟化により焼鈍板とした場合には組織の均一で
結晶粒の微細な板は得られない。
熱延終了温度が200℃以下の場合には、熱間圧延終了
間際には熱間圧延というよりは温間あるいは冷間圧延的
な圧延が行なわれることになり、しかも温間あるいは冷
間圧延的な圧延による加工度は小さいため、熱延上り板
の組織は不均一である。
この板を軟化により焼鈍板とした場合にかいても組織の
不均一性は解消されないし、冷間加工的な加工を受けて
いるため結晶粒の粗大化が生じ成形加工用材料として好
1しくない。
従って熱間終了温度を350〜200℃に制御する場合
にのみ結晶粒の微細で組織の均一な成形性のすぐれた板
が得られる。
軟化処理:熱間圧延終了後360〜450℃の温度で3
0分〜3時間程度の軟化処理する。
360℃より低温かまたは30分より短い場合には再結
晶が不完全であるため結晶粒の微細な成形性のすぐれた
材料は得られない。
450 ’C以上かまたは3時間より長い場合には結晶
粒が粗大化するためプレス成形時に肌荒れを生じ好捷し
くない。
以上のように、本発明では特定組成の合金を上記の製法
で製造する場合にのみ結晶粒が微細で成形性、耐応力腐
食割れ性、強度にすぐれた合金を得ることができる。
本発明の対象の合金は非熱処理型のアルミニウム合金の
うちでは機械的強度が高く、本発明方法によって製造さ
れたアルミニウム合金焼鈍材を自動車用ホイール(走行
中80℃前後に達する)。
に冷間で成形加工すると安定化処理も不要で且つ耐応力
腐食割れの危険性がないので、本発明合金は自動車用ホ
イールのような構造材に最適である。
実施例 1 表1に示す合金を溶解、鋳造後に470〜500℃で8
〜10hrの均質化処理後に450〜480℃で熱間圧
延を開始し、300mm厚より6mrIL厚の板に圧延
した。
なか熱間圧延終了時の温度は230〜260℃の範囲内
に制御した。
上記の6間熱延板を410℃X2hr加熱した焼鈍板お
よび焼鈍板を33係冷間加工した板の機械的性質を表2
に示す。
表3には焼鈍板の諸性能を示したが、結晶粒も微細であ
り、成形性、曲げ性等にすぐれている。
表4には6n厚焼鈍板と4mmmm厚板延板いて0.2
%耐力の75優に相当する応力を負荷して3.5多食塩
水中で応力腐食試験を行なった結果を行したが、発明合
金は焼鈍板のみならず冷間加工材に赴いても応力腐食割
れを生じない。
実施例 2 表5に示す組成の合金を溶解鋳造後に480〜510℃
で10〜12hrの均質化処理を行ない、460〜50
0℃で熱間圧延を開始り、300間厚上り6關厚の板に
圧延した。
熱間圧延終了温度は230〜270℃の範囲で制御した
上記の6關厚の熱延板を410℃X2hr軟化した焼鈍
板の機械的性質を表6に示す。
表7には発明合金の焼鈍板の諸性能を示したが、結晶粒
も微細で成形性にもすぐれている。
表8には6關厚の焼鈍板とこの板を約33咎冷延した4
mm厚の冷間圧延板について、0.2%耐力の75優に
相当する応力を負荷して3.5φ食塩水中で応力腐食試
験を行なった結果を示したが、発明合金は焼鈍板のみな
らず冷間加工板にち・いても応力腐食割れを生じない。
比較例 1 上記のように発明合金を本発明の工程により製造すれば
成形性、強度、耐応力腐食性にすぐれた合金を得ること
ができるが、熱延終了温度が本発明の限定範囲を超える
と結晶粒の微細な合金が得られないため成形加工時に肌
荒が生じたり、成形* ※性が低下する。
表9には1例として表5に示した代表的な合金について
実施例2と同じ条件で圧延を行ない熱延終了温度を変化
させた61rL11L厚の焼鈍板の諸性質を示したが、
結晶粒の微細な成形性のすぐれた合金は得られない。
以上のように本発明合金を特別な製造工程で製作するこ
とにより成形加工性、応力腐食割れ性、強度にすぐれた
合金の製造が可能である。
通常発明合金程度のMg量を含む合金は応力腐食割れの
観点から冷間加工状態での使用には問題があるためいわ
ゆる安定化処理が必要であるが、本発明合金の場合には
冷間加工状態においても応力腐食割れの危険性がないた
め、実質的にかなり高い強度レベルで使用できる利点が
ある。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. I Mg3〜4.4φ(重量φ以下同じ)、BiO,
    06〜0.9%を含み残りAIと不可避不純物とよりな
    る合金を、400〜580℃で3〜48時間の均質化処
    理を行い、400〜550℃の温度で熱間圧延を開始し
    、熱間圧延終了温度を200〜350℃の範囲に制御し
    て熱間圧延をした後、360〜450℃で30分〜3時
    間の軟化処理をすることを特徴とする成形性と耐食性の
    すぐれた強力アルミニウム合金の製造法。
JP53132200A 1978-10-27 1978-10-27 成形性と耐食性のすぐれた強力アルミニウム合金の製造法 Expired JPS5826426B2 (ja)

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JPS50141510A (ja) * 1974-04-30 1975-11-14

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