JPS5824828Y2 - 紙製手提げ袋 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は合成樹脂型の柔軟な提げ手を具えた紙製提げ袋
に関する。

従来の提げ手を取り付けた手提げ袋は、２枚の当て紙の
間に提げ手の基部を挾み込み、それらを一体に貼着固定
したものを、更に袋体の口部に貼着して、袋体に提げ手
を取り付けている。

ところで、この方法では、提げ手の貼着された部分は垂
直方向に延びているので、紙袋に重い物を入れて歩く場
合など、垂直方向にか・る荷重によって、提げ手が抜け
ることがある。

また、提げ手がポリエチレン、ポリプロピレン等の合成
樹脂型の場合には、当て紙とは材質が異なるため、普通
の接着剤では完全な接着が不可能で、したがって当て紙
として内面に提げ手と同質の合成樹脂をコーティングし
たものを使用し、それらを加熱溶着して抜脱を防止する
方法が採られている（例えば、実公昭５０３９２８７号
参照）。

しかし、この方法は、コーティング部分の溶着条件すな
わち、圧接温度、圧力、時間等の調整に困難性があり、
生産速度を上げることができず、また、コーティング処
理を要することなどから、コスト高になるという欠点が
ある。

本考案は、合成樹脂型の提げ手を取り付けた紙袋であり
ながら溶着の手段を採らず、澱粉等の安価な普通の接着
剤を使用して提げ手を挟持固定するもので、以下、実施
例により説明する。

図面において、１は紙製の袋体、２はポリエチレン、ポ
リプロピレン等の合成樹脂型の柔軟性を有する提げ手で
ある。

３は、提げ手２の両端部２ａ、２ｂがスポット溶着によ
って連結された支持帯で提げ手２と同材質から戒り、２
枚の当て紙４，４によって提げ手２の基部部分とともに
挾まれ、２枚の当て紙４，４は、澱粉糊、ラテックス系
などの一般の接着剤によって貼着されている。

したがって、２枚の当て紙４，４の間に挾まれている提
げ手２の基部や支持帯３は紙には接着されておらず、そ
の周辺の紙同志が接着され封じ込まれた状態となってい
る。

提げ子端部２ ａ 、２ ｂと支持帯３とのスポット溶
着は超音波ウエルダー装置を用いれば、０．２〜０゜５
秒程度で瞬間的に溶着することができる。

上記の状態で提げ手２および支持帯３を挟着支持した当
て紙４，４は、そのいずれかの面が袋体の口部内面に貼
着される。

本案は以上のように構成されるので、取り付けられた合
成樹脂型の提げ手が抜脱することのない紙製を低コスト
で提供することができる。

すなわち、提げ手を溶着するために当て紙の内面に合成
樹脂をコーティングしたり、加熱加圧の装置を設備した
りする必要が無く、従来の溶着の時間に比してきわめて
短時間で作業を行なえるので、生産能率が上りコストを
低下させることができるのである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る手提げ袋の斜視図、第２図は提げ
手の製造方法の１つを示す平面図、第３図は同じく他の
方法を示す平面図、第４図は口部付近の要部の拡大断面
図である。 １・・・・・・袋体、２・・・・・・合或樹脂製提げ手
、３・・・・・・支持帯、４，４・・・・・・当て紙。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 合戊樹脂製提げ手２の雨下端部２ａ、２ｂをこれと同質
   の素材より成る支持帯３にスポット溶着し、２枚の当て
   紙４，４の間で接着剤により周囲を接着して挾持し、当
   て紙４を袋体の口部に貼着固定したことを特徴とする紙
   製手提げ袋。