JPS6036431Y2 - 包装梱包用緩衝シート材 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、段ポールシート材の改良にかかるものであ
り、特に、包装あるいは梱包物品の周囲により容易に密
着して、当該物品を包装ないしは梱包し得るようになし
た折曲性、緩衝性ならびに省資性に富む包装梱包用緩衝
シート材に関するものである。

周知のように、従来の段ホールシート材は、波状紙の表
裏両面に平状紙を貼り合せたものであり、その貼り合せ
に際して、両平状紙を波状紙の表裏両面側の山稜線に沿
って全面的に接合接着して成るものである。

この従来の段ホールシートは、中芯になる波状紙の波の
方向にしたがって、折り曲げ易い方向と、折り曲げ難い
方向があり、物品を、包装ないしは梱包する際、包装な
いし梱包部分の周囲に密着しにくく、特定の折筋線を要
し、結果的には、包装梱包物品に対する緩衝材としての
機能を十分に発揮し得ない欠点を有していた。

そこで、この考案の目的は、立体的な物品を直に包装す
る場合等において、当該物品の周囲に倣い沿い、密着し
得るように構造的に改良された包装梱包用緩衝シート材
を提供することにある。

この考案は、上記する目的を達成するにあたって、具体
的には、波状紙と、前記波状紙における一方の面側に重
ね合されその面側の山稜線に沿って接着される外面ライ
ナー紙と、前記波状紙における他方の面側に重ね合され
その面側の山稜線に沿って適宜間隔をおいて設けた接着
部を介して接着される内面ライナー紙とから戊り、前記
波状紙の山稜線と内面ライナー紙との間に非接着部を形
成して成る包装梱包用緩衝シート材である。

以下、この考案にかかる包装梱包用緩衝シート材につい
て、図面に示す具体的な実施例にもとづいて詳細に説明
する。

この考案にかかる包装梱包用緩衝シート材は、波状紙１
と、その表裏面側に重ね合せ接着される外面ライナー紙
２、および内面ライナー紙３とから戒っている。

前記外面ライナー紙２は、前記波状紙１に対し、その一
方の面側の山稜線４に沿って接着剤５を介して全校にわ
たって接合接着されている。

一方、これに対し、内面ライナー紙３は、前記波状紙１
に対し、その一方の面側の山稜線６に沿って適宜間隔を
おいて設けた接着部７を介して部分的に接着されている
。

したがって、この考案の包装梱包用緩衝シート材は、前
記波状紙１の山稜線６と前記内面ライナー紙３との間に
非接着部８が形成される。

前記波状紙１の山稜線６と内面ライナー紙３との間の接
着部７は、前記波状紙１の山稜線６に部分的に掛る水玉
状接着点を形成する。

別の実施例によれは、前記波状紙１の山稜線６と内面ラ
イナー紙３との間の接着部７は、前記波状紙１の山稜線
６に部分的に掛るように設けられている山稜線６に直交
する方向の線状のものであってもよい。

さらに別の実施例では、前記接着部７は、前記波状紙１
の山稜線６上に形成される山稜線６に沿った方向の線状
のものであってもよい。

前記波状紙１と内面ライナー紙３との間の接着部７は、
上述する態様の水玉状および線状のいずれか、あるいは
それらの組合せで戊り、第２図、第３図、および第４図
に示されるように、概して水玉柄状、千鳥柄状、あるい
は破線柄状に配列され構成されるものである。

以上の構成に成るこの考案の包装梱包用緩衝シート材は
、波状紙の山稜線と内面ライナー紙との間に非接着部が
設けられているので、内面ライナー紙３側を内装側（包
装物品と接触する側）になるように包装用シートあるい
は梱包用ケースとして用いることにより、たとえば、立
体的に複雑な三次曲線を有する包装物品を直に包装しよ
うとする場合、当該非接着部が折曲げに対する逃げ代と
して作用腰波状紙の波の方向に直交する折曲げに対して
も容易に折曲げられ、当該シート材を包装物品の周囲に
密着させて包装することができ、結果として緩衝性の高
い包装梱包用シート材を得るものである。

また、この考案の包装梱包用緩衝シート材は、波状紙と
内面ライナー紙との間の接着を部分的になしたことによ
り、糊剤節減に寄与し、省資源タイプのシート材として
経済的な面においても有利なものであるといえる。

さらに、この考案の包装梱包用緩衝シート材は、外面ラ
イナー紙の外面側に直接印刷処理を施こすことも可能で
あり、それによって包装紙材としであるいは梱包ケース
材として単独に適用することができ、包装作業等の省力
化にきわめて有利なものといえる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、この考案になる包装梱包用緩衝シート材を示
すものであり、波状紙の波の方向に対し直交する方向の
側断面図、第２図は波状紙と内面ライナー紙との間の接
着部の態様例を示す概略的斜視図、第３図は、接着部の
別の態様例を示す概略的斜視図、第４図は、接着部のさ
らに別の態様例を示す概略的斜視図である。 １・・・・・・波状紙、２・・・・・・外面ライナー紙
、３・・・・・・内面ライナー紙、４，６・・・・・・
波状紙の山稜線、５・・・・・・接着剤、７・・・・・
・接着部、訃・・・・・非接着部。

Claims (5)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）波状紙と、前記波状紙における一方の面側に重ね
   合されその面側の山稜線に沿って接着される外面ライナ
   ー紙と、前記波状紙における他方の面側に重ね合されそ
   の面側の山稜線に沿って適宜間隔において設けた接着部
   を介して接着される内面ライナー紙とから威り、前記波
   状紙の山稜線と内面ライナー紙との間に非接着部を形成
   したこをを特徴とする包装梱包用緩衝シート材。
2. （２）前記波状紙の山稜線と内面ライナー紙との間に形
   成される接着部が、水玉状であって、前記波状紙の山稜
   線に部分的に掛るように形成されていることを特徴とす
   る実用新案登録請求の範囲第（１）項に記載の包装梱包
   用緩衝シート材。
3. （３）前記波状紙の山稜線と内面ライナー紙との間に形
   成された接着部が、山稜線に直交する方向に線状であっ
   て、前記波状紙の山稜線に部分的に掛るように形成され
   ていることを特徴とする実用新案登録請求の範囲第（１
   ）項に記載の包装梱包用緩衝シート材。
4. （４） 前記波状紙の山稜線と内面ライナー紙との間
   に形成される接着部が、山稜線に沿った方向に線状であ
   って、前記波状紙の山稜線上に形成されていることを特
   徴とする実用新案登録請求の範囲第（１）項に記載の包
   装梱包用緩衝シート材。
5. （５）前記波状紙の山稜線と内面ライナー紙との間に形
   成される接着部が、前記水玉状および前記線状のいずれ
   か、あるいわそれらの組合せであることを特徴とする実
   用新案登録請求の範囲第（１）項に記載の包装梱包用緩
   衝シート材。