JPS5823909Y2 - 屋外カ−テン装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、建物の外壁に設けられた窓開口部を開閉する
屋外カーテン装置に関する。

例えばサツシ枠内に組み込まれた従来の雨戸の場合、ガ
ラス戸等の保護、防犯、目隠しなど種々の役目を果たす
が、周囲にサツシが位置するため、雨戸を閉めた状態に
おいては、内側のガラス戸等を開けても換気作用は殆ん
ど行なわれない。

この点、屋内のカーテン、間仕切りとして近年多用され
ているアコーデオン式カーテンの場合、上下にサツシを
設けていないので、カーテンを閉じた状態においても各
カーテン板と床面との間隙から空気が自由に流通する。

従って、材質を適当に選定した上で雨戸をアコーデオン
式に構成すれば、ガラス戸等の保護、防犯、目隠しとい
った雨戸としての機能が発揮されることは勿論、雨戸を
閉めておいても、内側のガラス戸等を開けておくことに
より十分な換気作用が得られることになる。

しかし乍ら、雨戸を外壁よりも外方に突出した状態でア
コーデオン式に構成した場合、各カーテン板の下方にサ
ツシが位置しないため、次のような問題が生じる。

即ち、カーテン板の下端縁がサツシで覆われておらず、
外壁よりも外方に露出することになるので、例えば壁際
の草取り等を行なっている際、うつかりと頭を上げると
カーテン板の下端縁に当たって怪我をする可能性がある
とともにカーテン板の下端縁が他物と衝突した場合、破
損してカーテンとしての機能を果さくなくなる。

本考案は、これらの問題を解決できる屋外カーテン装置
を提供するものである。

以下、本考案の一実施例を添付図面に基いて説明する。

第１図〜第４図は建物の窓（窓開口部ともいう）に設置
した屋外カーテン装置を示すもので、このカーテン装置
は、モルタル等の外壁１に設けられた窓開口部２の左右
の周辺外壁面に、案内杆取付用部材３を上下１対ずつ合
せて４個突設し、左右の部材３，３間に夫々案内杆４，
４を架設し、これら案内杆４，４に、アコーデオン式カ
ーテンＣを構成する鋼製カーテン板１３ ａ・・・・・
・を孔６・・・・・・を介し横方向に摺動させながら伸
縮自在に支持して前記カーテンＣにより窓開口部２を開
閉できるようにしたものである。

各案内杆取付用部材３は、第１図、第４図に示すように
、金属板で断面略し形状に形成されていてビスなどの釘
具７で外壁１に取付は固定されている。

また、各案内杆４の両端は、前記取付用部材３の突出端
部に設けた受金具８を内嵌するようにして取付けられて
いる。

又、左右それぞれの側にある上下の取付用部材３，３間
には金属板でＬ形のチャンネル形に形成された縦フレー
ム９が張設してあってビス等の釘具１０で前記部材３に
固定されており、さらにこの縦フレーム９の上下両端に
ブラケット１１がビス１２により取付は固定されている
。

アコーデオン式カーテンＣは、縦方向即ち上下方向に延
びた複数枚のカーテン板１３ａ・・・・・・を横方向に
配列すると共に各カーテン板１３ａの側縁部相互を従来
知られた方法で屈折自在に連結して左右一対の独立した
カーテン部分１３Ａ、１３Ａを形成し、これら２枚のカ
ーテン部分１３Ａ、１３Ａを排脱自在に連結させるよう
にしてなるものである。

カーテン板１３Ｈの前記孔６は円形状であって案内杆４
の外径よりも適当に大きい直径を有し、この孔６の周縁
には合成樹脂型のガイドリンダ１４が装着されていて、
案内杆４はこのリング１４内に遊嵌されている。

各カーテン部分１３Ａの外端に位置するカーテン板１３
Ｈの上下両端には枢支片１５が取付けてあって、この
枢支片１５はブラケット１１の長孔１６内に回転自在に
して且つ摺動自在に係入されており、それによって該カ
ーテン板１３ａは揺動自在となっている。

また、各カーテン部分１３Ａの内端に位置するカーテン
板１３ ａには連結用プレー）１３ｂが屈曲自在に接続
され、連結すべき一方の連結用プレート１３ｂには突起
部材１３ Ｃが取付けてあって、この突起部材１３ Ｃ
を他方の連結用プレーＨ３ｂの凹入部１３ｄに強制的に
嵌入させることによって双方のプレー）１３ｂ。

１３ｂを連結するようになっている。

左右のカーテン部分１３Ａ、１３Ａを開く場合には前記
連結用プレート１３ｂ、１３ｂの突起部材１３ Ｃを凹
入部１３ｄから引き抜いてカーテン部分１３Ａ、１３Ａ
を案内杆４，４に沿って左右両側へ寄せながら折りたた
めばよい。

第４図ではカーテン板部分１３Ａを展張して閉じた状態
を実線で示し、又、折りたたんだ状態を仮想線で示して
いる。

次に２０は前記カーテンＣを構成する各カーテン板１３
Ｈの下端縁と適当間隔へだてた状態で、且つ各カーテン
板１３ａ下端縁の下方位置に設けられた安全用カバ一体
であって、このカバ一体２０は第５図に示すように鋼板
を折曲して断面を略同形状としてあり、前記案内杆取付
用部材３にビス等により固着連設されたブラケット２１
にその両端を支持されている。

このブラケット２１は第６，７図に示すような形状をし
ていて、その下部３ケ所は安全用カバ一体２０の端部を
支持（溶着又は留具による固着）する突片２２．２３
。

２４を有している。

尚、安全用カバ一体２０は前記形状に限らず、種々の形
状のものを用いることができ、たとえば断面長四角形状
の筒体であってもよい。

又、鋼製に限らず、他の金属あるいは合成樹脂等を用い
てもよい。

又、雨水排水用の孔を穿設しておいてもよい。

尚、図面において、１７はガラス戸案内部１７ａ。

１７ ｂ及び網戸案内部１７ Ｃを備えた金属製窓枠を
示し、１８は柱、１９は窓枠１７の内側に取付けられた
木枠を示す。

尚、上記実施例ではカーテンＣを左右２枚のカーテン部
分で構成して両開きにしているが、本考案はこれに限定
されず、１枚のカーテンで片開きにしてもよい。

又、力＝テン板は金属板に限らずプラスチック板その他
の適当な材料で形成してもよい。

さらに、前記実施例における安全用カバ一体２０と同一
構造のものを、カーテンＣの上部にも取付けた場合には
保護用、装飾用のほかに廂としての機能をもたせること
ができる竺本考案は上述した構成よりなるので次のよう
な効果がある。

即ち、本考案による屋外カーテン装置は、横方向に展張
及び折たたみ自在なアコーデオン式カーテンを外壁より
も外方に突出した状態で前記外壁の左右に上下一対ずつ
突設した案内杆取付用部材に架設した左右方向の案内杆
に摺動支持させであるため、内側のガラス戸等の保護、
防犯、目隠しといった雨戸としての機能を発揮できるば
かりでなく、防犯、目隠し等のために、アコーデオン式
カーテンを閉めておいても、内側のガラス戸等を開けて
おくことにより、各カーテン板の周囲から空気が自由に
流通するので、室内の換気を十分に行なうことができる
。

それでいて、各カーテン板の下端縁よりも下方には、適
当間隔へだてで該下端縁に沿って前記案内杆取付用部材
に取付部を介して安全用カバ一体を設けであるため、カ
ーテン板端部と他物との衝突、及び衝突によるカーテン
板の損傷を未然に防止できる。

他物との衝突のさい、安全用カバ一体が損傷することも
考えられるが、アコーデオン式カーテン装置を構成する
カーテン板が損傷した場合に比較すれば、修理、部品交
換等を要する手数、費用は、はるかに少なくてすみ有利
である。

又、例えば壁際の草取り等を行なっている際、うつかり
と頭を上げてもカーテン板下端縁に当たって径孔をする
虞れがなく、安全である。

しかも、この安全用カバ一体は、各カーテン板の案内杆
取付用部材に支持させであるため、建物外壁にカーテン
板の下端縁との衝突を防止する庇等を設けるといった建
物外壁についての大がかりな工事な不要であり、容易且
つ経済的に安全確保を行なえるのである。

さらに、安全カバ一体がカーテン装置と一体のセット品
となっており取付けが非常に簡単である。

また、高窓や２階の窓等に本考案の屋外カーテン装置を
適用した場合、カーテン板の下端縁、すなわちみばえと
よくない板材の切口が安全用カバ一体により隠されてみ
えにくくなり装飾的効果も大きい。

さらに又、該安全用カバ一体を比較的中広とした場合に
は、カーテンを展張した状態で、小さな鉢植などを載置
できるし、比較的中挟とした場合には、物干し杆にも兼
用させることができ便利である。

尚、安全用カバ一体の長さ方向の中間部を、該カバ一体
を補強的に支持するところの支持部材をもって支持する
こともできる。

この場合、該支持部材の端部は外壁に固定すればよい。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示すもので、第１図は、横断
面図、第２図は正面図、第３図は側面図、第４図は第１
図の拡大詳細図、第５図は第２図■■線断面図、第６，
７図は、ブラケットの正面図及び側面図である。 １・・・・・・外壁、２・・・・・・窓開口部、１３ａ
・・・・・・カーテン板、２０・・・・・・安全用カバ
一体、Ｃ・・・・・・アコーデオン式カーテン。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 建物の外壁に設けた窓開口部を開閉できるように横方向
   に展張及び折たたみ自在にしたアコーデオン式カーテン
   を、前記外壁よりも外方に突出した状態で前記外壁の左
   右に上下一対ずつ突設した案内杆取付用部材に架設した
   左右方向の案内杆に摺動支持させるとともに、該カーテ
   ンを構成する各カーテン板の下端縁よりも下方で、且つ
   、適当間隔へだてて各カーテン板下端縁に沿って、前記
   案内杆取付用部材に取付部を介して安全用カバ一体を設
   けであることを特徴とする屋外カーテン装置。