JPH05552Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この考案は建築物におけるすべり出し窓に関す
るものである。

（従来技術） 従来より、すべり出し窓は障子の上部を軸と
し、たて枠に設けられたガイド溝に沿つて下方向
に滑動させ、障子を外部に腕金物で突き出す構造
となつている。

（この考案が解決すべき問題点） しかしながら、障子を窓の面外方向に突き出し
ながら幾分下方向へ滑動させる構造であるため、
開窓時には障子の上部もひらき雨天には多少風が
吹けば雨が吹き込む難点があつた。

（問題点を解決するための手段） この考案は、窓枠の上枠部分にロールブライン
ドを取付け、このロールブラインドのシート先端
部を上框が縦枠に沿つて摺動し、下框が室外側に
すべり出る障子に着脱自在に連結したことを特徴
とするすべり出し窓である。

（実施例） 以下図示した実施例に基いて説明する。１はこ
の考案のすべり出し窓の障子を示すものである。
この障子１はそのたて框２の中間部に回転自在に
取付けた腕金物３を窓のたて枠４に連結してあ
り、たて框２の上端部分において、たて枠４に設
けられたガイド溝５に滑動自在に支承されてい
る。さらに上框１２又はその近傍には室内側方向
に向く断面チヤンネル状の掛止片６が取付けてあ
り、これにロールブラインドのシート８の先端部
を係留する。

７は窓枠の上枠部分を示すものである。この上
枠７の室内側寄りの下面には、合成樹脂シート８
を巻付けた状態のロールブラインドが取付けてあ
る。また、縦枠１０，１０には縦方向に適宜間隔
で断面Ｃ字状の掛止具９が取付けてある。そして
前記掛止片６又は掛止具９にロールブラインドの
シート先端部の掛止杆１３を着脱自在に挿嵌され
ロールブラインドシート８が障子１又は窓枠に掛
止めできるように形成してある。

第４図は他の実施例を示したものである。この
実施例では雨仕舞をより良好にするため、掛止片
６を障子の上框１２部分において室外側部に取付
けたものである。

使用に際しては、ロールブラインドシート８の
掛止杆１２を障子１の掛止片６に挿嵌して掛止
し、ロールブラインドシート８と障子１の上部と
を連結しておく。そして開窓時に障子１を室外側
方向に押し出せば、障子１の上部はガイド溝５に
沿つて下方向に滑動するとともに、ロールブライ
ンドシート８も引き出され、開窓によつてあけら
れた窓の上部の開口部分を蔽う。

また障子１を閉じた状態あるいは開けた状態で
日除けとして使用する場合にはロールブラインド
シート８の掛止杆１３を、たて枠１０の掛止片１
１に掛止する。さらに換気面積を拡げたい場合は
掛止杆１３を掛止具１１から外せばよい。

（考案の効果） 以上、この考案はすべり出し窓の上枠にロール
ブラインドを取付け、このロールブラインドのシ
ートの先端部と障子とを着脱自在に連結してなる
ので、開窓時には、自動的にロールブラインドシ
ートが上枠と上框との間の開口部を覆うため、雨
天の雨の吹き込みを完全に防止することができる
とともに、下枠と下框との間に開口部が形成さ
れ、雨天時であつてもこの開口部より室内の換気
を行うことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来例のすべり出し窓の縦断面図、第
２図はロールブラインドシートと障子を連結しな
い状態の縦断面図、第３図はロールブラインドシ
ートと障子を連結した状態の縦断面図、第４図は
他の実施例の縦断面図である。 １……障子、２……たて框、３……腕金物、４
……たて枠、５……ガイド溝、６……掛止片、７
……上枠、８……ロールブラインドシート、９…
…掛止具、１０……たて枠、１１……掛止片、１
２……上框、１３……掛止杆。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 窓枠の上枠部分にロールブラインドを取付け、
   このロールブラインドのシート先端部を上框が縦
   枠に沿つて摺動し、下框が室外側にすべり出る障
   子に着脱自在に連結したことを特徴とするすべり
   出し窓。