JPS5823798Y2

JPS5823798Y2 - 紙葉類の搬送ロ−ラ

Info

Publication number: JPS5823798Y2
Application number: JP1978081222U
Authority: JP
Inventors: 伸夫福田
Original assignee: 株式会社東芝
Priority date: 1978-06-14
Filing date: 1978-06-14
Publication date: 1983-05-21
Also published as: JPS54181474U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は、たとえば郵便物自動処理装置あるいは銀行業
務自動化機器などにおける搬送装置に使用する紙葉類の
搬送用ローラの改良に関する。

郵便物自動処理装置あるいは銀行業務自動化機器などに
おいて、封書、葉書、銀行券などの紙葉類を搬送する装
置は、ベルトとローラの組合せ、あるいはローラとロー
ラの組合せによってその紙葉類を挾持しながら搬送を行
なうものである。

第１図はローラのみによって紙葉類の搬送を行なう従来
例を示すものである。

すなわち、搬送路１に沿って所定間隔をおいて搬送ロー
ラ２・・・を設置し、さらに搬送ローラ２・・・に押え
ローラ３・・・をそれぞれ転接させたものである。

しかして、紙葉類４は搬送ローラ２と押えローラ３に挾
持しながら搬送路１に沿って搬送することができる。

しかしながら、上記紙葉類４は、その自身のくせや重力
、遠心力などの原因によってその先端が第２図で示すよ
うに搬送路１から外れやすく、外に飛び出してしまうこ
とがあった。

また、完全に飛び出さないにも、搬送ローラ２・・・の
側方表面に衝止し、円滑な搬送が期待できにくＬ・もの
であった。

さらに、第３図で示すように搬送ローラ２・・・の接触
部ｔは、狭く、いわば点接触するものであるから、紙葉
類４がすべりやすく、搬送ローラ２・−・の回転に追従
して搬送させることができなかった。

本考案は、上記事情に着目してなされたもので、その目
的とするところは、紙葉類を搬送路から逸らすことなく
、確実かつ円滑に搬送できるようにした紙葉類の搬送ロ
ーラを提供することにある。

以下、本考案の各実施例を図面にもとづいて説明する。

第４図ないし第８図は第１の実施例を示すものである。

第４図中１１は搬送ベルトであり、この搬送ベルト１１
の下側には、複数の搬送ローラ１２が所定の間隔ごとに
設置されていて、各搬送ローラ１２は、その搬送ベルト
１１の下面に転接するようになっている。

また、搬送ベルト１１の背面には、上記搬送ローラ１２
に対応して押えローラ１３が転接している。

上記押えロー２１３は、固定軸１４に取り付けたアーム
１５の先端に枢着されている。

また、上記搬送ローラ１２は、第６図で示すようにロー
ラ本体１６の周面に弾性変形をする複数の羽根１７・・
・を突設したものである。

すなわち、ローラ本体１５と羽根１７・・・は、弾性材
料によって一体に形成され、上記ローラ本体１６はロー
ラ軸１８に取付は固定されている。

さらに、各羽根１７・・・は、第７図で示すようにロー
ラ本体１６の周面から接線方向へ突き出すとともに、先
端側が次第に細くなっている。

また、各羽根１７・・・は、同じ側に突出しており、そ
の反対側へ回転させながら搬送ローラ１２を使用するも
のである。

そして、第８図で示すように各羽根１７・・・をローラ
本体１６の周面に押し付ければ、その外周が円形となる
ようになっている。

次に、上記搬送ローラ１２の搬送作用を説明する。

各搬送「１−ラ１２・・・は、羽根１７・・・の突出方
向とは逆方向へ回転し、搬送ベルト１１に転接する。

この回転に伴って各羽根１７・・・は、搬送ベルト１１
に転接する部分が順次第８図で示すようにローラ本体１
６の周面に接合し、円形ローラとして作用する。

また、羽根１７・・・の先端が搬送ベルト１１から離れ
ると、第７図で示す状態に復元する。

紙葉類１９はその搬送ベルト１１と羽根１７・・・の間
に挾み込まれながら搬送されるのである。

さらに、紙葉類１９を押え付けていた羽根１７がその紙
葉類１９から離れてしまう直前において次の羽根１７が
代りに紙葉類１９に接触する。

すなわち、接線方向に延びた各羽根１７・・・が順次紙
葉類１９の表面に面接触しながら転接する。

したがって、第７図で示すように接触長さｔが大きくな
り、接触部分のすべりを生じさせにくく確実に搬送する
ことができる。

また、第９図で示すように紙葉類１９の先端が搬送路２
０からそれた場合でも、羽根１７がそれを搬送路に戻す
動きをする。

したがって、搬送路２０から紙葉類１９が外れることを
防止し、円滑な搬送を期待できる。

さらに、搬送ローラ１２・・・の設置間隔を狭くするこ
となく、比較的大きくとれ、経済的に構成することがで
きる。

なお、羽根１７・・・が紙葉類１９に与える速度は、第
８図での説明からも明らかなように円形断面のローラと
同様である。

本考案は上記実施例のものに限定されることプよく、以
ｆのような種々の変形例も考えられるものである。

第１０図で示す搬送ローラ２１は上記実施例に比へて羽
根２２・・・を外１則へ開き気味にしたもので、このよ
うにすれば羽根１７・・・の先端の挾持力を高めること
かできる。

第１１図で示す搬送ローラ２３は羽根２４・・・の数を
上記実施例に比べて多くしたものである。

第１２図および第１３図で示すのは、搬送ベルト１１を
設げずに搬送路２００両側とも搬送ローラ２５，２６と
したもので、このとき羽根２７・・・２８・・・同志を
互いに接合するようにする。

すなわち、紙葉類１９を羽根２７と羽根２８によって案
内し、かつその両者間に挾み込みながら搬送するもので
ある。

なお、搬送ローン２５．２６の軸間隔は搬送する紙葉１
９のうちで最も厚いものに合せればよく、羽根２７・・
・、２８・・・の弾性によって薄いものにも接触し対応
させろことができる。

また、この場合、第１０図で示すような搬送ローラ２１
を使用すればさらによいものである。

以上説明したように本考案の搬送ローラによれば、従来
の円形ローラに比べて紙葉類を搬送路からそらすことな
く、円滑かつ確実に搬送することができるとともに、搬
送ローラの設置間隔を比較的長くし、経済的に構成する
ことができる。

また、羽根による案内作用で紙葉類の厚さに拘らず適合
し、確実に搬送することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の搬送装置の側面図、第２図および第３図
は同じくその搬送装置の搬送作用の説明図、第４図は本
考案の一実施例の搬送ローラを用いた搬送装置の側面図
、第５図は同じくその搬送装置のド面図、第６図は同じ
くその搬送ローラの斜視図、第７図は同じくその搬送ロ
ーラの側面図、第８図は同じくその搬送ローラの羽根を
閉じた状態の側面図、第９図は同じくその搬送装置の作
用状態を示す側面図、第１０図および第１１図はそれぞ
れ能の実施例の搬送ローラの側面図、第１２図はさらに
別の実施例の搬送装置の側面図、第１３図は同じくその
搬送装置の下面図である。１１・・・・・・搬送ベルト、１２・・・・・・搬送ロ
ーラ、１６・・・・・叩−ラ本体、１７・・・・・・羽
根、１９・・・・・・紙葉類、２１・・・・・・搬送ロ
ーラ、２２・・・・・・羽根、２３・・・・・・搬送ロ
ーラ、２４・・・・・・羽根、２５，２６・・・・・・
搬送ローラ、２７．２８・・・・・・羽根。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

ローラ本体の周部にその接線方向に沿って突設され、紙
葉類に対して面内に接触する弾性変形可能な複数の羽根
を備えたことを特徴とする紙葉類の搬送用ローラ。