JPS5823390B2 - ポリアリ−レンエ−テルスルホンの製造法 - Google Patents
ポリアリ−レンエ−テルスルホンの製造法Info
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- JPS5823390B2 JPS5823390B2 JP2148976A JP2148976A JPS5823390B2 JP S5823390 B2 JPS5823390 B2 JP S5823390B2 JP 2148976 A JP2148976 A JP 2148976A JP 2148976 A JP2148976 A JP 2148976A JP S5823390 B2 JPS5823390 B2 JP S5823390B2
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- salt
- polyarylene ether
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- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は耐熱性及び熱安定性に優れ、かつ改良された色
調を有し、且つ重合速度が速いポリアリーレンエーテル
スルホンの製造法に関するものである。
調を有し、且つ重合速度が速いポリアリーレンエーテル
スルホンの製造法に関するものである。
二価フェノールのアルカリ金属二塩とハロゲン原子に対
してオルトまたはバラの少なくとも1つの位置に電子吸
引基を有するジハロゲン化合物とを反応させることによ
り芳香族重合体を製造する方法は公知である。
してオルトまたはバラの少なくとも1つの位置に電子吸
引基を有するジハロゲン化合物とを反応させることによ
り芳香族重合体を製造する方法は公知である。
例えば無水条件下で不活性高極性有機溶剤の液相下で反
応を行う方法が特公昭42−7799号に記載されてお
り、そしていかなる溶剤も存在しない状態で反応を行う
方法もまた特公昭51−27896号に記載されていて
公知である。
応を行う方法が特公昭42−7799号に記載されてお
り、そしていかなる溶剤も存在しない状態で反応を行う
方法もまた特公昭51−27896号に記載されていて
公知である。
ビスフェノールスルホンのアルカリ金属二塩とジハロゲ
ノジフェニルスルホンとを反応させポリアリーレンエー
テルスルホンをff造する場合もこれらの方法を適用す
ることを可能である。
ノジフェニルスルホンとを反応させポリアリーレンエー
テルスルホンをff造する場合もこれらの方法を適用す
ることを可能である。
しかしながら後者の場合、反応が非常に遅く、超高粘度
物質を長時間にわたり混合し反応を遂行しなければなら
ないため、工業的規模で実施しようとすることは極めて
困難である。
物質を長時間にわたり混合し反応を遂行しなければなら
ないため、工業的規模で実施しようとすることは極めて
困難である。
一方前者の場合、二価フェノールとしてビスフェノール
スルホンを使用する場合は反応性に乏しく高い反応温度
を必要とし、溶剤の分解が問題となる。
スルホンを使用する場合は反応性に乏しく高い反応温度
を必要とし、溶剤の分解が問題となる。
例えば特公昭42−7799号の実施例13の方法(溶
剤スルホラン使用)に従い製造した重合体は、耐熱性に
劣っており、茶褐色に着色して光透過率も著しく劣るポ
リマーとなる。
剤スルホラン使用)に従い製造した重合体は、耐熱性に
劣っており、茶褐色に着色して光透過率も著しく劣るポ
リマーとなる。
特公昭42−7799号の方法の特徴は、原料化合物及
び成長する重合体を高極性有機溶剤に溶解させることに
より高分子量の重合体が製造できる点にある。
び成長する重合体を高極性有機溶剤に溶解させることに
より高分子量の重合体が製造できる点にある。
従って溶解性の小さい溶剤を使用したり、少量の溶剤を
使用した場合は、重合体が析出したり重合体の膨潤ゲル
となり分離するため、重合体が溶剤に溶解する場合に比
べ分子量が小さい重合体しか得られないと記載されてい
る。
使用した場合は、重合体が析出したり重合体の膨潤ゲル
となり分離するため、重合体が溶剤に溶解する場合に比
べ分子量が小さい重合体しか得られないと記載されてい
る。
使用できる溶剤の例としてスルホン化合物が示されてお
り、アリール基を含むスルホン化合物も使用できること
教示している。
り、アリール基を含むスルホン化合物も使用できること
教示している。
しかしジアリールスルホン化合物は原料及び重合体の溶
解性が小さいためか溶剤例として特に挙げられておらず
、ジアルキルスルホン及びテトラメチレンスルホンだけ
が挙げられている。
解性が小さいためか溶剤例として特に挙げられておらず
、ジアルキルスルホン及びテトラメチレンスルホンだけ
が挙げられている。
本発明者は鋭意研究の結果、優れた耐熱性と改良された
色調を有する芳香族重合体を比較的容易に工業規模で製
造できる方法を発見し本発明を完成するに致った。
色調を有する芳香族重合体を比較的容易に工業規模で製
造できる方法を発見し本発明を完成するに致った。
少量のジアリールスルホン化合物またはジアリールケト
ン化合物の存在下でビスフェノールスルホンのアルカリ
金属二塩とジハロゲノジフェニルスルホンとを反応させ
ることにより、高分子量の優れた耐熱性及び色調を有す
るポリアリーレンエーテルスルホンを得ることができた
。
ン化合物の存在下でビスフェノールスルホンのアルカリ
金属二塩とジハロゲノジフェニルスルホンとを反応させ
ることにより、高分子量の優れた耐熱性及び色調を有す
るポリアリーレンエーテルスルホンを得ることができた
。
ジアリールスルホンまたはジアリールケトン化合物は特
定少量添加することが非常に重要である。
定少量添加することが非常に重要である。
これらの滑剤作用を有する化合物は少量添加するだけで
反応混合物の粘度は著しく低下し、通常の高粘度用攪拌
槽で容易に処理できる様になる。
反応混合物の粘度は著しく低下し、通常の高粘度用攪拌
槽で容易に処理できる様になる。
少量添加する効果を以下説明するが、これらの効果は先
行の技術文献からはまったく予期することができない。
行の技術文献からはまったく予期することができない。
まず第1に、少量添加した場合にのみ、熱安定性の優れ
た改良された色調を有する重合体を得ることができる。
た改良された色調を有する重合体を得ることができる。
多量に添加すると茶褐色に着色した光透過性の劣るポリ
マーしか得られない。
マーしか得られない。
第2は多量に添加した場合に比べ、少量添加した場合の
方が重合速度が速いことである。
方が重合速度が速いことである。
単位容積当りの重合体の生成速度は勿論のこと、反応率
速度も速くなる。
速度も速くなる。
特に反応率速度が多量添加の場合に比べ、少量添加した
場合の方が速いという事実は、特公昭42−7799号
からはまったく予期することはできない。
場合の方が速いという事実は、特公昭42−7799号
からはまったく予期することはできない。
第3に予想に反し、多量添加した場合に比べ少量添加し
た場合の方が、分子量が同程度もしくはより大きい重合
体を製造することができるということである。
た場合の方が、分子量が同程度もしくはより大きい重合
体を製造することができるということである。
先にも説明したが、特公昭42−7799号には、溶剤
が少量の場合は、重合体が反応媒に溶解したままになっ
ている多量の溶剤を使用した場合に比べ分子量の小さい
重合体しか得られないと記載されている。
が少量の場合は、重合体が反応媒に溶解したままになっ
ている多量の溶剤を使用した場合に比べ分子量の小さい
重合体しか得られないと記載されている。
従って以上の効果は、特定の組合せの単量体に、特定の
滑剤的作用を有する化合物を添加したことによって発現
したものと信じられる。
滑剤的作用を有する化合物を添加したことによって発現
したものと信じられる。
本発明により得られる重合体は、繰返し単位ており、耐
熱性、耐酸化性及び耐薬品性に優れており、耐熱性塗料
、接着剤等の原料として重要である。
熱性、耐酸化性及び耐薬品性に優れており、耐熱性塗料
、接着剤等の原料として重要である。
特に高分子量のものは、優れた機械的強度を有しており
、優れた耐熱性、耐酸化性、耐薬品性をも合せ持つ非常
に重要な熱可塑性樹脂である。
、優れた耐熱性、耐酸化性、耐薬品性をも合せ持つ非常
に重要な熱可塑性樹脂である。
上記の諸用途において、本発明により得られた着色が著
しく少ない重合体は価値の高いものである。
しく少ない重合体は価値の高いものである。
原料となるビスフェノールスルホンのアルカリ金属二塩
としては他にもあるが、4.4’−ジヒドロキシジフェ
ニルスルホン 24′−ジヒドロキシジフェニルスルホ
ン、3,4′−ジヒドロキシジフェニルスルホン 22
′−ジヒドロキシジフェニルスルホン等のアルカリ金属
二塩がある。
としては他にもあるが、4.4’−ジヒドロキシジフェ
ニルスルホン 24′−ジヒドロキシジフェニルスルホ
ン、3,4′−ジヒドロキシジフェニルスルホン 22
′−ジヒドロキシジフェニルスルホン等のアルカリ金属
二塩がある。
アルカリ金属としては、ナトリウム及びカリウムが好ま
しい。
しい。
最も好ましい化合物は4.4’。−ジヒドロキシジフェ
ニルスルホンのジカリウム塩及びジナトリウム塩である
。
ニルスルホンのジカリウム塩及びジナトリウム塩である
。
ジハロゲノジフェニルスルホンのハロゲン原子は、スル
ホン基に対しオルト又はパラの位置にあることが必要で
ある。
ホン基に対しオルト又はパラの位置にあることが必要で
ある。
ハロゲン原子としては、反。応性が高く安価な塩素が好
ましい。
ましい。
このような化合物としては、4,4’−ジクロロジフェ
ニルスルホン、2,4′−ジクロロジフェニルスルホン
及び2,2′−ジクロロジフェニルスルホンがあり、特
に4,41−ジクロロジフェニルスルホンがあり、特に
4,41−ジクロロジフェニルスルホンが最も好ましい
。
ニルスルホン、2,4′−ジクロロジフェニルスルホン
及び2,2′−ジクロロジフェニルスルホンがあり、特
に4,41−ジクロロジフェニルスルホンがあり、特に
4,41−ジクロロジフェニルスルホンが最も好ましい
。
原料であるビスフェノールのアルカリ金属二塩及びジハ
ロゲノジフェニルスルホンは、各々必ずしも単一なもの
を用いる必要はなく混合物であっても良い。
ロゲノジフェニルスルホンは、各々必ずしも単一なもの
を用いる必要はなく混合物であっても良い。
これら原料化合物のモル比も任意に選び得る。
高重合体を所望の場合には、ビスフェノールのアルカリ
金属二塩とジハロゲノジフェニルスルホンのモル比は、
1.00 : 0.95〜1.00:1.10が適当で
ある。
金属二塩とジハロゲノジフェニルスルホンのモル比は、
1.00 : 0.95〜1.00:1.10が適当で
ある。
特に好ましい範囲は1.Oo:i、oo〜1.00 :
1.02である。
1.02である。
これらの原料は反応の初期に一括添加しても良いし、後
で分添しても良い。
で分添しても良い。
重縮合反応は、ビスフェノールのアルカリ金属二塩とジ
ハロゲノジフェニルスルホンとを反応に不活性でかつ反
応温度において安定なジアリールスルホンまたはジアリ
ールケトン化合物の少量の存在下で200〜400℃の
温度範囲で反応させ、脱ハロゲン化アルカリ金属を行な
わせることにより実施する。
ハロゲノジフェニルスルホンとを反応に不活性でかつ反
応温度において安定なジアリールスルホンまたはジアリ
ールケトン化合物の少量の存在下で200〜400℃の
温度範囲で反応させ、脱ハロゲン化アルカリ金属を行な
わせることにより実施する。
反応は無水条件でかつ酸素非存在下で行う。
必要ならば窒素、ヘリウム等の不活性ガス雰囲気下で行
っても良い。
っても良い。
添加するジアリールスルホンまたはジアリールケトン化
合物は一般式 R1及びR2は、水素原子、メチル基、エチル基、プロ
ピル基、メトキシ基、エトキシ基、プロピルオキシ基、
フェニル基、フェニルスルホニル基、フェノキシ基又は
ベンゾイル基であり、Yはスルホン基またはケトン基で
ある。
合物は一般式 R1及びR2は、水素原子、メチル基、エチル基、プロ
ピル基、メトキシ基、エトキシ基、プロピルオキシ基、
フェニル基、フェニルスルホニル基、フェノキシ基又は
ベンゾイル基であり、Yはスルホン基またはケトン基で
ある。
)で示される化合物である。
好ましく使用される化合物の例としては、ジフェニルス
ルホン、ベンゾフェノン、フェニルトリルスルホン、フ
ェニルトリルケトン、ジトリルスルホン、ジトリルケト
ン、フェニルスルホニルビフェニル、ビスフェノキシフ
ェニルスルホン等が挙げられる。
ルホン、ベンゾフェノン、フェニルトリルスルホン、フ
ェニルトリルケトン、ジトリルスルホン、ジトリルケト
ン、フェニルスルホニルビフェニル、ビスフェノキシフ
ェニルスルホン等が挙げられる。
これらの中でも、ジフェニルスルホン及びベンゾフェノ
ンが便利に使用される。
ンが便利に使用される。
これらの化合物を少量添加する効果に関しては先に説明
した通りである。
した通りである。
その添加量は、使用する化合物の種類、所望とする重合
体の重縮合度及び反応温度によって最適量は異る。
体の重縮合度及び反応温度によって最適量は異る。
一般に反応混合物系内の濃度が0.1〜30重量楚にな
る様添加すれば適当である。
る様添加すれば適当である。
0.11未満の場合は、反応混合物の粘度が高く処理す
るのが困難となる。
るのが困難となる。
30係をこえる場合は、反応速度が遅くなり、得られる
重合体の色調が悪くなる。
重合体の色調が悪くなる。
高分子量の重合体が所望の場合は、2〜20重量係が好
ましい。
ましい。
反応は200〜400℃の温度範囲で実施する。
使用する原料化合物及び添加剤の種類並びに量によって
異るが、高分子量の重合体が所望の場合には、一般に2
50〜350℃の温度範囲が好ましG)。
異るが、高分子量の重合体が所望の場合には、一般に2
50〜350℃の温度範囲が好ましG)。
200°C以下の温度では反応が遅く、400℃以上の
温度では原料、生成重合体及び添加剤等の熱劣化が起り
易くなり好ましくない。
温度では原料、生成重合体及び添加剤等の熱劣化が起り
易くなり好ましくない。
反応混合物を加熱して重縮合する場合、静置して行うこ
ともできるが、攪拌し原料化合物を混練しながら実施す
るのが好ましい。
ともできるが、攪拌し原料化合物を混練しながら実施す
るのが好ましい。
適当量の添加剤が存在した場合、系の粘度は通常の高粘
度用攪拌槽で処理できる程度となる。
度用攪拌槽で処理できる程度となる。
反応混合物を攪拌混合すれば、系内の温度が均一に保て
るだけでなく、反応もすみやかに進行する。
るだけでなく、反応もすみやかに進行する。
重縮合中に脱離したハロゲン化アルカリ金属は、反応後
重合体中より水で抽出することにより除去できる。
重合体中より水で抽出することにより除去できる。
あるいは重合体を溶解するジメチルスルホキシド、ジメ
チルホルムアミド、テトラクロロエタン等の有機溶剤に
溶解し、これらの溶剤とは混合性ではあるがそれ自体重
合体の非溶剤である液体、例えば水、メタノール、アセ
トンに注いで析出させ更に水で重合体を洗浄することに
よりハロゲン化アルカリ金属を除去することができる。
チルホルムアミド、テトラクロロエタン等の有機溶剤に
溶解し、これらの溶剤とは混合性ではあるがそれ自体重
合体の非溶剤である液体、例えば水、メタノール、アセ
トンに注いで析出させ更に水で重合体を洗浄することに
よりハロゲン化アルカリ金属を除去することができる。
以下実施例により説明するが、熱安定性の評価は重合体
を320℃で2時間熱プレス中で処理し、その前後にお
ける重合体のηinhの変化、及びゲル分の生成の重量
係を測定し、重合体の熱安定性を評価した。
を320℃で2時間熱プレス中で処理し、その前後にお
ける重合体のηinhの変化、及びゲル分の生成の重量
係を測定し、重合体の熱安定性を評価した。
実施例中の粘度ηinhは次式により定義される。
ts二重合体溶液の流出時間
to:純溶媒の流出時間
C:重合体溶液の濃度(y/1007711溶媒で表示
) 対数は自然対数である。
) 対数は自然対数である。
粘度の測定は通常のウベローデ型粘度測定管を用イ、溶
剤には1,1,2,2−テトラクロロエタンを使用し、
30℃で行なった。
剤には1,1,2,2−テトラクロロエタンを使用し、
30℃で行なった。
重合体溶液の濃度は0.5 、!i’ / 100TL
l一定とした。
l一定とした。
重合体の着色の程度は、400mμ〜800mμの可視
光線が1mrn厚さの透明な試料板を通過する透過率を
50mμおきに測定し、これのイ均値を平均透過率とし
て判定した。
光線が1mrn厚さの透明な試料板を通過する透過率を
50mμおきに測定し、これのイ均値を平均透過率とし
て判定した。
溶融粘度はJIS K6760仕様の東洋精機製メルト
インデックス測定機により測定した。
インデックス測定機により測定した。
せん断応力は95.3dyne/m一定とした。
また溶融粘度は次の式から導ひいた。
実施例 1
4.4′−ジヒドロキシジフェニルスルホンのジカリウ
ム塩32.65.9(0,1モル)、4,4′−ジクロ
ロジフェニルスルホン28.729(o、iモルλを乳
鉢中で混合、摺合せてきんみつな微粉末混合物とした。
ム塩32.65.9(0,1モル)、4,4′−ジクロ
ロジフェニルスルホン28.729(o、iモルλを乳
鉢中で混合、摺合せてきんみつな微粉末混合物とした。
この混合物を強力な攪拌装置のついたステンレス製オー
トクレーブ中に仕込んだ。
トクレーブ中に仕込んだ。
さらにジフェニルスルホン6.8gを仕込んだ。
オートクレーブ中を減圧にして更に窒素ガスを吹き込む
操作を繰り返して窒素雰囲気にした。
操作を繰り返して窒素雰囲気にした。
電気炉中にこのオートクレーブを設置し、オートクレー
ブのほぼ全体を加熱できるようにした。
ブのほぼ全体を加熱できるようにした。
攪拌混練しながら300°Cに2時間保った。
冷却後、オートクレーブ中にテトラクロロエタンを加え
、重合体を溶解させて、取り出した。
、重合体を溶解させて、取り出した。
この重合体溶液を濾過し、メタノール90重量係と水1
0重量係の混合液に注いで重合体を析出させた。
0重量係の混合液に注いで重合体を析出させた。
析出した重合体をメタノール及び水で十分洗浄した後1
00℃で一昼夜減圧乾燥した。
00℃で一昼夜減圧乾燥した。
赤外スペクトル及びNMRで検討した結果
の構造をもつことが判った。
ηinhは0.482で320℃で2時間熱処理した場
合ηinhは0.482で全く変化なく、ゲル分も全く
生じなかった。
合ηinhは0.482で全く変化なく、ゲル分も全く
生じなかった。
また平均光透過率は85%であった。
実施例 2
実施例1におけるジフェニルスルホンの代すにベンゾフ
ェノン、フエニトリルケトン、ジトリルスルホン、4−
フェニルスルホニルビフェニル又はビス−(4−フェノ
キシフェニル)スルホン各々6.8g加え、他は実施例
1と同様に処理した。
ェノン、フエニトリルケトン、ジトリルスルホン、4−
フェニルスルホニルビフェニル又はビス−(4−フェノ
キシフェニル)スルホン各々6.8g加え、他は実施例
1と同様に処理した。
得られた重合体はそれぞれ次のごとくであった。
平均光
添加した化合物 ηinh 透過率(%)
ベンゾフェノン 0.473 84フ
エニルトリルケトン 0.466 80平均光 添加した化合物 ηinh 透過率(%) ジトリルスルホン 0.487 794
−フェニルスルホンビフェニル 0.478 87
ビスー(4−フェノキシフニーり 0.480
86スルホン 実施例 3 実施例1におけるジフェニルスルホンの量ヲ反応混合物
に対して各々2.5.10.20.30.50.70重
量係加え、300℃に1時間及び2時間保った。
エニルトリルケトン 0.466 80平均光 添加した化合物 ηinh 透過率(%) ジトリルスルホン 0.487 794
−フェニルスルホンビフェニル 0.478 87
ビスー(4−フェノキシフニーり 0.480
86スルホン 実施例 3 実施例1におけるジフェニルスルホンの量ヲ反応混合物
に対して各々2.5.10.20.30.50.70重
量係加え、300℃に1時間及び2時間保った。
他は実施例1と同様に処理した。結果は次のとおりであ
った。
った。
実施例 4
実施例1における4、4′−ジヒドロキシジフェニルス
ルホンのジカリウム塩の代りにジナトリウム塩29.4
2g(0,1モル)を用い、重合温度を320℃にした
以外は、実施例1と同様に処理した。
ルホンのジカリウム塩の代りにジナトリウム塩29.4
2g(0,1モル)を用い、重合温度を320℃にした
以外は、実施例1と同様に処理した。
得られた重合体のηinh及び平均光透過率は次のごと
くであった。
くであった。
ηinh O,475平均光透過率 77チ実施例
5 実施例1における4、4′−ジヒドロキシジフェニルス
ルホンのジカリウム塩の代りにジナトリウム塩29.4
2g(0,1モル)を、またジフェニルスルホンの代り
にベンゾフェノン6゜8gを用い、重合温度を320
’Cにした以外は実施例1と同様に処理した。
5 実施例1における4、4′−ジヒドロキシジフェニルス
ルホンのジカリウム塩の代りにジナトリウム塩29.4
2g(0,1モル)を、またジフェニルスルホンの代り
にベンゾフェノン6゜8gを用い、重合温度を320
’Cにした以外は実施例1と同様に処理した。
得られた重合体のηinhMび平均光透過率は次のごと
くであった。
くであった。
ηinh 0.459 平均光透過率 77係比較
例 1 ジフェニルスルホンを添加しない以外は実施例1と同様
に重合させた。
例 1 ジフェニルスルホンを添加しない以外は実施例1と同様
に重合させた。
攪拌混練しながら300℃に2時間保った時、得られた
重合体はηinhが0.175で、分子量はまだほとん
ど上昇していなかった。
重合体はηinhが0.175で、分子量はまだほとん
ど上昇していなかった。
さらに攪拌混練しながら300°Cに10時間保った。
攪拌混練は反応開始から約8時間後には、かなり困難に
なった。
なった。
この時、得られた重合体のηinhは0.391であっ
た。
た。
この重合体を320°Cで2時間熱処理した場合ηin
hは0.390で殆んど変化なく、ゲル分も全く生じな
かった。
hは0.390で殆んど変化なく、ゲル分も全く生じな
かった。
平均光透過率は84%であった。
比較例 2
攪拌翼、温度計、水冷コンデンサー、水分トラップを備
えた250m1のセパラブルフラスコに4.4’−シヒ
1−joキシジフェニルスルフォン12.52g(0,
05モル)、8規定の力性カリ水溶液12.57fll
(KOHO,1モル相当)、新に蓋部精製されたテトラ
ヒドロ千オフエンー1.エージオキサイド(以下スルフ
オランという)75ml、キシレン50m1を窒素雰囲
気下に仕込み、充分に反応系内を窒素置換した。
えた250m1のセパラブルフラスコに4.4’−シヒ
1−joキシジフェニルスルフォン12.52g(0,
05モル)、8規定の力性カリ水溶液12.57fll
(KOHO,1モル相当)、新に蓋部精製されたテトラ
ヒドロ千オフエンー1.エージオキサイド(以下スルフ
オランという)75ml、キシレン50m1を窒素雰囲
気下に仕込み、充分に反応系内を窒素置換した。
混合物を4時間還流してキシレンの共沸物として反応系
中の水分を除去し、スルフオランとキシレンの無水系に
4,4′−ジヒドロキシジフェニルスルフォンのニカリ
塩を作った。
中の水分を除去し、スルフオランとキシレンの無水系に
4,4′−ジヒドロキシジフェニルスルフォンのニカリ
塩を作った。
45℃に冷却した後、4.4’−ジクロロジフェニルス
ルフォン14.36g(0,05モル)を窒素雰囲気下
に添加した。
ルフォン14.36g(0,05モル)を窒素雰囲気下
に添加した。
よく攪拌しながら反応混合物を240℃に加熱した。
キシレンは殆ど170℃までに溜去された。
240℃に3.75時間保ち、ついで160°Cに冷却
しメチルクロライド少量で末端を停止させた。
しメチルクロライド少量で末端を停止させた。
50℃に冷却した後、反応混合物を21のエタノール中
で凝固させた。
で凝固させた。
充分に洗滌をくりかえし生成物を100℃で減圧乾燥話
中1昼夜乾燥した。
中1昼夜乾燥した。
赤外スペクトル及びNMRで検討した結果実施例1と全
く同じ構造をもつ重合体であることがわかった。
く同じ構造をもつ重合体であることがわかった。
ηinhは0.47であった。重合体成形片は茶褐色に
着色しており、平均光透過率は46%であった。
着色しており、平均光透過率は46%であった。
320℃で2時間熱処理した試料はゲル分45係を生じ
、テトラクロルエタンに可溶部のηinhは0.62に
増大していた。
、テトラクロルエタンに可溶部のηinhは0.62に
増大していた。
実施例 6
芳香族化合物添加剤の粘度低下効果を調べるため、比較
例1と同様にして合成した芳香族重合体(η1nh=0
.402 )に規定量のジフェニルスルホンを添加し溶
融粘度を測定した。
例1と同様にして合成した芳香族重合体(η1nh=0
.402 )に規定量のジフェニルスルホンを添加し溶
融粘度を測定した。
種々の温度で測定した結果を次表に示す。
表から分る様に溶融粘度は添加しない場合に比べ1係添
加すると約1/2に、3係添加すると約1/3に、7%
添加すると約1/10に、15係添加すると約1/30
に低下する。
加すると約1/2に、3係添加すると約1/3に、7%
添加すると約1/10に、15係添加すると約1/30
に低下する。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1200〜400℃の温度において、一般式R1及びR
2は水素原子、炭素原子1〜3個を有するアルキル基及
びアルコキシ基、フェニル基、フェニルスルホニル基、
フェノキシ基又はベンゾイル基であり、Yはスルホン基
又はケトン基である。 )示されるジアリールスルホン類又はジアリールケトン
類を反応混合物中に0.1〜30重量係存在さく式中M
はアルカリ金属原子である。 )で示されるビスフェノールスルホンのアルカリ金属二
塩と、(式中Xはハロゲン原子であり、−X基は−s0
2−基に対してオルト又はパラの位置に存在する。 )で示されるジハロゲンジフェニルスルホンとを反応さ
せることを特徴とする繰返し単位 るポリアリーレンエーテルスルホンの製造法。 2 ジアリールスルホン類の化合物がジフェニルスルホ
ンである特許請求範囲第1項記載のポリアリーレンエー
テルスルホンの製造法。 3 ジアリールケトン類の化合物がペンシフごノンであ
る特許請求の範囲第1項記載のポリアリーレンエーテル
スルホンの製造法。 4 ジアリールスルホン類又はジアリールケトン類の反
応混合物中の存在量が2〜20重量係である特許請求の
範囲第1項記載のポリアリーレンエーテルスルホンの製
造法。 5 ジアリールスルホン類の化合物がジフェニルスルホ
ンである特許請求の範囲第4項記載のポリアリーレンエ
ーテルスルホンの製造法。 6 ジアリールケトン類の化合物がベンゾフェノンであ
る特許請求の範囲第4項記載のポリアリーレンエーテル
スルホンの製造法。 7 ビスフェノールスルホンのアルカリ金属二塩が4,
4′−ジヒドロキシジフェニルスルホンのジカリウム塩
又はジナトリウム塩であり、ジハロゲノジフェニルスル
ホンが4,4/−ジクロロジフェニルスルホンである特
許請求の範囲第1,2゜3.4.5又は6項記載のポリ
アリーレンエーテルスルホンの製造法。 8 反応温度が250〜350℃である特許請求範囲第
1.2,3,4.5又は6項記載のポリアリーレンエー
テルスルホンの製造法。 9 ビスフェノールスルホンのアルカリ金属二塩が4,
4′−ジヒドロキシジフェニルスルホンのジカリウム塩
又はジナトリウム塩であり、ジハロゲノジフェニルスル
ホンが4,4′−ジクロロジフェニルスルホンであり、
そして反応温度が250〜350℃である特許請求の範
囲第1.2,3゜4.5又は6項記載のポリアリーレン
エーテルスルホンの製造法。 10 ビスフェノールスルホンのアルカリ金属二塩とジ
ハロゲノジフェニルスルホンのモル比が1.00 :
0.95〜1.00 : 1.10である特許請求の範
囲第1.2,3,4.5又は6項記載のポリアリーレン
エーテルスルホンの製造法。 11 ビスフェノールスルホンのアルカリ金属二塩が4
,4′−ジヒドロキシジフェニルスルホンのジカリウム
塩又はジナトリウム塩であり、ジハロゲノジフェニルス
ルホンが4 、4’−ジクロロジフェニルスルホンであ
り、それらのモル比が1.00 : 0.95〜1.0
0 : 1.10である特許請求の範囲第1.2,3,
4.5又は6項記載のポリアリーレンエーテルスルホン
の製造法。 12 ビスフェノールスルホンのアルカリ金属二塩が4
,4′−ジヒドロキシジフェニルスルホンのジカリウム
塩又はジナトリウム塩であり、ジハロゲンジフェニルス
ルホンが4,4′−ジクロロジフェニルスルホンであり
、それらのモル比が1.00 : 0.95〜1.00
: 1.10であり、そして反応温度が250〜35
0℃である特許請求の範囲第1.2,3,4.5又は6
項記載のポリアリーレンエーテルスルホンの製造法。 13200〜400℃の温度において、一般式R1及び
R2は水素原子、炭素原子1〜3個を有するアルキル基
及びアルコキシ基、フェニル基、フェニルスルホニル基
、フェノキシ基又はベンゾイル基であり、Yはスルホン
基又はケトン基である。 )で示されるジアリールスルホン類又はジアリールケト
ン類を反応混合物中に0.1〜30重量係存在(式中M
はアルカリ金属原子である。 )で示されるビスフェノールスルホンのアルカリ金属二
塩と、(式中Xはハロゲン原子であり、−X基は一5O
2一基に対してオルト又はパラの位置に存在する。 )で示されるジハロゲノジフェニルスルホンとを、無水
条件下でかつ酸素非存在下で反応させることを特徴とす
る繰返し単位 するポリアリーレンエーテルスルホンの製造法。 14 ビスフェノールスルホンのアルカリ金属二塩が4
,4′−ジヒドロキシジフェニルスルホンのジカリウム
塩又はジナトリウム塩であり、ジハロゲノジフェニルス
ルホンが4,4′−ジクロロジフェニルスルホンである
特許請求範囲第13項記載のポリアリーレンエーテルス
ルホンの製造法。 15 ビスフェノールスルホンのアルカリ金属二塩が4
,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホンのジカリウム
塩又はジナトリウム塩であり、ジハロゲノジフェニルス
ルホンが4,4′−ジクロロジフェニルスルホンでそれ
らのモル比が1.00:0.95〜1.00 : 1.
10であり、反応温度が250〜350°Cである特許
請求の範囲第13項記載のポリアリーレンエーテルスル
ホンの製造法。 16 200〜400℃の温度において、一般式R1及
びR2は水素原子、炭素原子1〜3個を有するアルキル
基及びアルコキシ基、フェニル基、フェニルスルホニル
基、フェノキシ基又はベンソイル基であり、Yはスルホ
ン基又はケトン基である。 )で示されるジアリールスルホン類又はジアリールケト
ン類を反応混合物中に0.1〜30重量係存在(式中M
はアルカリ金属原子である。 )で示されるビスフェノールスルホンのアルカリ金属二
塩と、一般式 Xはハロゲン原子であり、−X基は−so2−基に対し
てオルト又はバラの位置に存在する。 )で示されるジハロゲノジフェニルスルホンとを、無水
条件下でかつ酸素非存在下で攪拌し原料化合物を混練り
しながら反応させることを特徴とする繰を有するポリア
リーレンエーテルスルホンの製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2148976A JPS5823390B2 (ja) | 1976-02-28 | 1976-02-28 | ポリアリ−レンエ−テルスルホンの製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2148976A JPS5823390B2 (ja) | 1976-02-28 | 1976-02-28 | ポリアリ−レンエ−テルスルホンの製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS52105150A JPS52105150A (en) | 1977-09-03 |
JPS5823390B2 true JPS5823390B2 (ja) | 1983-05-14 |
Family
ID=12056378
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2148976A Expired JPS5823390B2 (ja) | 1976-02-28 | 1976-02-28 | ポリアリ−レンエ−テルスルホンの製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5823390B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60221455A (ja) * | 1984-04-19 | 1985-11-06 | Sumitomo Bakelite Co Ltd | ポリアリ−レンポリエ−テルポリスルホンフイルム |
-
1976
- 1976-02-28 JP JP2148976A patent/JPS5823390B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS52105150A (en) | 1977-09-03 |
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