JPS5822658B2 - ゼネバハグルマソウチ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明はゼネバ歯車装置に関するものである。

従来、間欠運動を得るためにゼネバ歯車装置が広く用い
られている。

特に導波管切換器等にはこの種のゼネバ歯車装置が用い
られ、間欠運動によって切換導波管を回転させ所定の切
換が行なわれている。

このような導波管切換器におけるゼネバ歯車装置では駆
動歯車の駆動ピンがゼネバ歯車の割溝から離脱した状態
で駆動歯車の回転を停止させて切換を行なっている。

この駆動歯車の停止を行なうためにゼネバ歯車によって
作動するマイクロスイッチ等が設けられ、このマイクロ
スイッチからの信号に応じて駆動歯車が停止されている
。

このマイクロスイッチからの信号はゼネバ歯車の間欠運
動終了に応じており、駆動ピンが割溝から離脱した瞬間
であるためゼネバ歯車を係合する駆動歯車の周縁が十分
にゼネバ歯車と係合しないまま駆動歯車が停止されてし
まい安定した切換を行なえなかった。

このため、駆動歯車の周縁がゼネバ歯車に十分に係合す
るまでマイクロスイッチからの信号を遅延する電気的回
路が設けられている。

しかしながら、駆動ピンが割溝から離脱して駆動歯車の
周縁がゼネバ歯車と十分に係合されるには１秒程の時間
を必要とし、遅延回路では十分な遅延を行なえず正確な
切換を行なえなかった。

この発明はかかる点に鑑みなされたもので駆動歯車の角
縁がゼネバ歯車に十分に係合し、ゼネバ歯車に正確な間
欠運動が行ない得るゼネバ歯車装置を提供するものであ
る。

以下第１図乃至第３図を参照してこの発明の一実施例に
ついて説明する。

電動機等に連結し、回転駆動される駆動軸２には駆動ピ
ン４及び係合周縁６を有する１駆動歯車８が取着されて
いる。

この駆動歯車８の回転によって１駆動ピン４は負荷軸１
０に取着されるゼネバ歯車１２の割溝１４に挿入され、
この割溝１４内を滑りなからゼネバ歯車１２を回転させ
る。

このゼネバ歯車１２には負荷軸１０に同軸の制御軸１６
に取着された制御歯車１８が重ね合わされる。

制御歯車１８にはゼネバ歯車１２と同一の割溝２０が設
けられゼネバ歯車１２に対し回転自在に設けられる。

また、前記ゼネバ歯車１２の周縁には、駆動ピン４が割
溝１４から離脱した場合、駆動歯車８の係合周縁６と係
合を行ない、ゼネバ歯車１２の回転を阻止する被係合周
縁２２が形成されている。

この被係合周縁２２に対応して制御歯車１８の周縁には
押圧周縁２４が形成されている。

この制御歯車１８の押圧周縁２４は、図示の如く、駆動
ピン４が割溝１４，２０内に位置されるとき、被係合周
縁２２における駆動ピン４の離脱側にこの被係合周縁２
２から突出されるように設けられる。

即ち、ゼネバ歯車１２の被係合周縁２２は、駆動歯車８
の回転軸を中心とした円弧状に形成されるものに対し、
制御歯車１８の押圧周縁２４は駆動歯車８の回転中心か
ら偏移した位置を中心とした円弧状に形成されている。

したがって、１駆動歯車８が図示矢印Ｎの如き反時計方
向に回転されると駆動ピン４が割溝１４゜２０に第１図
の如く挿入され、ゼネバ歯車１２及び制御歯車１８がと
も一間欠回転される。

この駆動ピン４が第３図の如く、割溝１４，２０から離
脱されると駆動歯車８の係合周縁６はゼネバ歯車１２の
被係合周縁２２に係合し、このゼネバ歯車１２の回転を
阻止する。

さらに、駆動歯車８の回転とともに係合周縁６は、駆動
ピン４の離脱側に被係合周縁２２から突出される制御歯
車１８の押圧周縁２４を押圧し、よって−間欠回転後駆
動歯車８の係合周縁６がゼネバ歯車１２の被係合周縁２
２に十分に係合した状態で更に制御歯車１８が回転変位
される。

この制御歯車１８の回転変位をマイクロスイッチ等で検
出し駆動歯車８の回転停止信号が導出される。

なお、制御歯車１８の割溝２０の開口端（こは駆動ピン
４の離脱による各割溝１４．２０の不一致を整え、挿入
を滑らかに行う切欠部２６が設けられる。

この切欠部２６によって各割溝１４，２０が一致される
とき制御歯車１８の回転による押圧周縁２４の変位を容
易に行なうため、１駆動歯車８の係合周縁６には段階６
０が設けられる。

また、この切欠部２６を設けることなく各歯車１２゜１
８間にバネ等を張架しこの整合を行なってもよい○ また、第４図、第５図を参照してこの発明の他の実施例
を説明する。

なお、第１図乃至第３図に対応する部分には同一符号を
用いる。

この実施例は正及び逆回転によって一間欠回転を行なう
ゼネバ歯車装置を示すもので、駆動歯車８は前述と同様
駆動ピン４及び係合周縁６が設けられる。

この駆動ピン４が挿入される１つの割溝１４がゼネバ歯
車１２に設けられ、この割溝１４の両側には係合周縁６
と係合する被係合周縁２２が設けられる。

この被係合周縁２２は、前述の如く、駆動歯車８の回転
軸を中心とした円弧状に形成されている。

ゼネバ歯車１２には同軸に回転自在な制御歯車１８が重
ね合わされ、ゼネバ歯車１２の割溝１４と同一の割溝２
０が設けられる。

この制御歯車１８にはゼネバ歯車１２の被係合周縁２２
に対応して押圧周縁２４が設けられる。

この制御歯車１８の押圧周縁２４は、１駆動歯車８の回
転中心から偏移された位置を中心とした円弧状に形成さ
れ、駆動ピン４が図示の如く割溝１４，２０内に位置さ
れるとき被係合周縁２２における割溝１４゜２０側に、
この被係合周縁２２から突出されるように設けられる。

したがって、１駆動歯車８の回転によって駆動ピン４は
割溝１４，２０に挿入され、滑りながらゼネバ歯車１２
及び制御歯車１８を共に駆動し一間欠切換が行なわれる
。

駆動ピン４が割溝１４゜２０から離脱されると係合周縁
６が被係合周縁２２に係合するとともに制御歯車１８の
押圧周縁２４を押圧し制御歯車１８をさらに回転変位さ
せる。

この回転変位をマイクロスイッチ３０ 、３２の一方で
検出し駆動歯車８の回転が停止される。

この制御歯車１８の回転変位は、係合周縁６が被係合周
縁２２と十分に係合を行なった状態で生ずるよう前記押
圧周縁２４が設けられる。

なお、第４図は７駆動歯車８の正及び逆回転方向による
駆動ピン４の割溝１４，２０への挿入及び離脱状態を示
す。

また、制御歯車１８の割溝２０の開口端には、駆動ピン
４の離脱による各割溝１４．２０の不一致を整え挿入を
滑らかに行なう切欠部２６が設けられる。

なお、第６図、第７図を参照してこの発明の他の実施例
について、同一部分には前述と同一符号を用いて説明す
る。

この実施例においては、先の第４図示の実施例における
制御歯車１８の割溝２０を形成せず、負荷軸１０に摩擦
体３４を介してゼネバ歯車１２にこの制御歯車１８が重
ね合わされる如く取着されるものである。

制御歯車１８には前述と同様ゼネバ歯車１２の被係合周
縁２２に対応して押圧周縁２４が形成されている。

この制御歯車１８はゼネバ歯車１２に取付具３６によっ
て摩擦体３４を介して取着され一体に間欠回転される。

その後駆動歯車８の係合周縁６と押圧周縁２４との係合
によって制御歯車１８は回転変位され、この回転変位を
マイクロスイッチ３０．３２で検出するものである。

この実施例によれば制御歯車１８の割溝２０を設ける必
要がないので構成を簡略化できる。

したがって、この発明によれば１駆動歯車８をその係合
周縁６がゼネバ歯車１２の被係合周縁２２に十分に係合
した後、制御歯車１８の回転変位によって停止でき切換
後の負荷軸１０への外部力による不要回転を排除し正確
な切換を行なうことができる。

また、制御歯車１８の回転変位によって切換を検出する
ため、駆動ピン４の欠損によるゼネバ歯車１２の非回転
をも検出することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明によるゼネバ歯車装置の一実施例を示
す正面図、第２図は第１図のＡ−Ａ線にほぼ沿って裁断
した断面図、第３図は第１図の装置の駆動ピン離脱状態
を示す動作図、第４図はこの発明によるゼネバ歯車装置
の他の実施例を示す正面図、第５図は第４図のＢ−Ｂ線
にほぼ沿って裁断して示す断面図、第６図はこの発明に
よるゼネバ歯車装置の他の実施例を示す正面図、第７図
は第６図のＣ−Ｃ線にほぼ沿って裁断して示す断面図で
ある。 図中、４は駆動ピン、６は係合周縁、８は１駆動歯車、
１２はゼネバ歯車、１４，２０は割溝、１８は制御歯車
、２２は被係合周縁、２４は押圧周縁である。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 、駆動ピン４及び所定円周長の係合周縁６を有し、
   回転駆動される駆動歯車８と、 この駆動歯車８の前記駆動ピン４に所定回転範囲で係合
   する割溝１４及び前記係合周縁６に保合ゴされる円弧状
   被係合周縁２２を有し、前記１駆動ピンによって間欠回
   転、駆動されるゼネバ歯車１２と、このゼネバ歯車１２
   に同軸に重ね合わされ、前記ゼネバ歯車とともに間欠回
   転１駆動される制御歯車１８と、この制御歯車１８の周
   縁に前記ゼネバ：歯車１２の被係合周縁２２に対応して
   設けられ、前記駆動ピン４が割溝１４に係合されるとき
   駆動ピン４の離脱側において被係合周縁２２から突出し
   、前記駆動歯車８の係合周縁６と係合し、押圧される円
   弧状押圧周縁２４とを具備し、前記ゼネ。 バ歯車１２の間欠回転後、前記駆動歯車８の係合周縁６
   による押圧周縁２４の押圧によって前記制御歯車１８か
   ら回転変位を抽出することを特徴とするゼネバ歯車装置
   。