JPS5821465Y2 - スイッチ装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は押釦式のスイッチ装置に関するものである。

一般に、押釦式のスイッチ装置は保持基板に押釦操作可
能なように押釦を取付けると共に上記押釦を上記保持基
板から突出するようにばね付勢し、このばね付勢力に抗
して上記押釦の押圧操作することによりスイッチ基板に
対向して設けた可動接点を上記スイッチ基板に設けた固
定接点に対して断続するように構成していた。

しかしながら、上述した押釦式のスイッチ装置では可動
接点としてのばね部材の他に上記押釦を常時ばね付勢す
るためのばね部材が必要であり、構造が複雑化するとい
う問題があった。

本考案はこのような従来の欠点を解消するものであり、
押釦を常時復帰位置にばね付勢するコイルスプリングを
可動接点として利用し、この可動接点をスイッチ基板側
に設けた２つの銅箔に対して回転操作可能なように構成
することにより、スイッチ動作させるようにしたもので
ある。

以下本考案の一実施例について図面とともに説明する。

図において、１はキャビネットであり、後述する押釦３
を突出させるための透孔１ａが形成されている。

２は樹脂で一体に形成された保持基板であり、押釦３を
回転自在に挿入する図形の透孔２ａと、その外周に形成
された上下２段の段部２ｂ、２Ｃとそれらを連結するテ
ーパ面２ｄと下側の段部２Ｃに形成された凹部２ｅとを
有する保持片２ｆと、上記保持片２ｆと対向する位置に
形成された上下２段の段部２ｇ、２ｈとそれらを連結す
るテーパ面２１と、上記透孔２ａの周辺の裏面周辺に形
成された突崩２ｊ（第３図に点のハツチングで示してい
る部分）とを備えている。

３は樹脂で一体に形成された押釦であり、中心孔３ａと
、外周に軸方向に形成された長孔３ｂと互に対向する位
置に突出された係止片３ Ｃ，３ｄと、一方の係止片３
Ｃに形成された突部３ｅとを備えている。

４は導電性材料で一体に形成されたコイルスプリングで
あり、上記押釦３の中心孔３ａに挿入される螺線状部４
ａと、この螺線状部４ａの下端から外方へ突出させさら
に上方に新曲した接点部４ｂとを備え、上記接点部４ｂ
は上記押釦３の長孔３ｂに挿入される。

５はプリント基板であり、上記コイルスプリング４の螺
線状部４ａの下端に接する第１の銅箔５ａと上記接点部
４ｂの下端に接する第２の銅箔５ｂとを備えている。

そして上記コイルスプリン、グ４と第１．第２の銅箔５
ａ、５ｂでスイッチが構成されている。

なお６は保持基板２を固定するためのシャーシである。

上記構成において、第１図に示す状態から、押釦３を保
持基板２の透孔２ａに回転自在に挿入し、さらに押釦３
の中心孔３ａ内にコイルスプリング４を挿入し、その接
点部４ｂを押釦３の長孔３ｂに挿入し、これらをキャビ
ネット１とプリント基板５の間に装着すれば、第２図に
示すようなスイッチ装置が完成する。

この状態でコイルスプリング４の下端はプリント基板５
の上面に押しつけられ、その反発力によって常時押釦３
を突出する方向へ付勢する。

そして、第５図に示すように押釦３が、その係止片３
Ｃ，３ｄの保持基板２の上側の段部２ｂ、２ｇ内に挿入
される位置にあるときは、コイルスプリング４の接点部
４ｂが第２の銅箔５ｂから外れる位置にくるため、第１
．第２の銅箔５ａ、５ｂは切り離されており、スイッチ
はオフの状態にある。

次に、第６図に示すように押釦３をコイルスプリング４
の付勢力に抗して押し込み、係止片３ｃ 、３ｄが下側
の段部２ Ｃ，２ｈに位置するように回転させると、押
釦３がプリント基板５に近接する側に保持され、コイル
スプリング４を圧縮してプリント基板５の表面に押しつ
ける。

このときコイルスプリング４の接点部４ｂは押釦３の回
転とともに回転し、第２の銅箔５ｂ上にくる。

このため第１．第２銅箔５ ａ 、５ ｂはコイルスプ
リング４を介して導通され、スイッチが閉じる。

なお、この実施例のように上下の段部２ｂと２ Ｃ，２
ｇと２ｈを連結する部分をテーパ面２ｄ、２ｉで構成す
れば、押釦３の回転操作が円滑に行え、また係止片３Ｃ
に突部３ｅを設け、下側の段部２Ｃに係合されたとき、
上記突部３ｅが上記段部２Ｃの凹部２ｅに嵌まり込むよ
うにすれば、押釦３が不用意に逆回転してスイッチがオ
フになるようなこともない。

以上詳述したように本考案によれば、保持基板の円形透
孔内に押圧操作可能でかつ回転操作可能なように取付け
た押釦を上記保持基板の下方に配設したプリント基板と
の間に挿入した導電性材料でなるコイルスプリングによ
って上記透孔から突出する方向に常時付勢し、上記押釦
の中心孔に挿入した上記コイルスプリングの螺線状部の
下部がら外周方向へ突設した接点部を上記押釦に設けた
軸方向の長孔に引っ掛けて上記コイルスプリングが上記
押釦と共に回転するようになし、かつ上記プリント基板
に上記コイルスプリングの螺線状部が常時当接する第１
固定接点部および上記コイルスプリングの接点部回動範
囲内にその接点部が接離されるように第２の固定接点部
を設けたので、押釦を常時復帰位置に付勢するためのコ
イルスプリングを利用してスイッチ動作させることがで
きる。

もって、押釦の付勢ばねが別に必要でなく部品点数の削
減と装置自体の小型化を図ることができる。

また、上記押釦はその外周方向に互に対向して突設した
係止片を上記保持基板の円形の透孔の孔壁に互に対向し
て設けた上下２枚の段部にそれぞれ係合し得るように構
成したので、上記押釦の押圧操作時に上記押釦を回転さ
せて上記係止片を上記下段の段部に係合させることによ
り、その押圧操作状態を自己保持することができる利点
を有する。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示すものであり、第１図は分
解斜視図、第２図は組み立てた状態の断面図、第３図は
その裏面図、第４図は押釦にコイルスプリングを挿入し
た状態を示す斜視図、第５図。 第６図はそれぞれスイッチがオフのときとオンのときを
示す断面図である。 １・・・・・・キャビネット、２・・・・・・保持基板
、２ａ・・・・・・透孔、２ｂ、２Ｃ，２ｇ、２ｈ・・
・・・・段部、２ｆ・・・・・・保持片、３・・・・・
・押釦、３ａ・・・・・・中心孔、３ｂ・・・・・・長
孔、３Ｃ９３ｄ・・・・・・係止片、４・・・・・・コ
イルスプリング、４ａ・・・・・・螺線状部、４ｂ・・
・・・・接点部、５・・・・・・プリント基板、５ａ・
・・・・・第１の銅箔、５ｂ・・・・・・第２の銅箔。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 円形の透孔の孔壁に互に対向して上下２段の段部を設け
   た保持基板と、上記保持基板の上下２段の段部にそれぞ
   れ係合させる係止片を有し上記保持基板の透孔内に押圧
   操作可能でかつ回転操作可能なように挿入された押釦と
   、上記保持基板の下方に配設されたプリント基板と、上
   記プリント基板と上記押釦との間に挿入され上記押釦を
   上記保持基板の円形透孔から突出する方向に常時付勢す
   る導電性材料でなるコイルスプリングを備えてなり、上
   記コイルスプリングは上記押釦の中心孔に挿入される螺
   線状部の下端から外周方向へ突設した接点部を上記押釦
   に設けた軸方向の長孔に引っ掛けて上記押釦と共に回転
   可能なように取付け、一方、上記プリント基板は上記コ
   イルスプリングの螺線状部が常時当接される第１の固定
   接点部を設けると共に上記コイルスプリングの接点部の
   回動範囲内にその接点部が接離されるように第２の固定
   接点部を設け、かつ上記押釦に設けた係止片を上記保持
   基板の円形の孔壁に互に対向して設けた下段の段部にそ
   れぞれ係合して、上記押釦の押圧操作状態を自己保持し
   得るように構成したことを特徴とするスイッチ装置。