JPS582132B2 - 被搬送物分離搬出装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、被搬送物分離搬出装置に係り、とくに、受け
座上に載支した状態で搬入される被搬送物から受け座を
分離して搬出するものに関する。

たとえば、ブラウン管を組立てラインにおいて組立て加
工するような場合、ブラウン管を受け座上に載支して安
定した状態に位置決めするようにしている。

この場合、組立て加工を完了してブラウン管を次工程ラ
インもしくは出荷ラインに向って搬送するに際しては、
受け座からブラウン管を分離し、ブラウン管と受け座と
を各別の搬送行程に沿ってそれぞれ搬送する必要を生じ
ることがある。

本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、受
け座上に載支した状態で搬入される被搬送物から受け座
を円滑に分離するとともに、被搬送物を所定の搬出路上
に円滑に搬出することのできる被搬送物分離搬出装置を
提供しようとするものである。

つぎに、本発明の一実施例を図面について説明する。

第１図ａにおいて、Ａは搬入路、Ｂは第１の搬出路、Ｃ
は第２の搬出路をそれぞれ示し、これらの搬入路Ａおよ
び各搬出路Ｂ，Ｃはそれぞれ矢印イ，口，八方向に向っ
て移行するコンベヤによって形成されている。

そして、上記搬入路Ａの搬出端部に位置して上記各搬出
路Ｂ，Ｃに対する分離移載装置Ｄが設置されている。

この分離移載装置Ｄを第２図以下の図面について説明す
る。

１は立設された機枠で、この機枠１の上部に扶持装置２
を上下方向往復動自在に設けるとともに、この扶持装置
２の下方に移載装置３を両側方向往復動自在に設ける。

上記扶持装置２は、上記機枠１に沿って昇降枠４を昇降
動自在に設け、この昇降枠４の下部にリンク機構５を介
して開閉動自在な挾持腕６を設け、そして、上記昇降枠
４の上部に対し上記機枠１に固定したリフト用エアシリ
ンダ７の作動杆８を連結するとともに、上記リンク機構
５の基部に対し上記昇降枠４に固定したチャツキング用
エアシリンダ９の作動杆１０を連結する。

この扶持装置２において、上記昇降枠４はリフト用エア
シリンダ７の作動にともない昇降動し、また、上記挾持
腕６はチャツキング用エアシリンダ９の作動にともない
両側方向に開閉動する。

また、上記移載装置３は、上記扶持装置２の下方に位置
して一側方より他側方にわたりレール１１を敷設し、こ
のレール１１上に転輪１２を介して移動枠１３を両側方
向移動自在に載支し、この移動枠１３の一側上部に支枠
１４を介して第１のコンベヤとしての一側のローラコン
ベヤ１５を架設するとともに、上記移動枠１３の他側上
部に支枠１６を介して第２のコンベヤとしての他側のロ
ーラコンベヤ１７を架設し、この他側のローラコンベヤ
１７の下方に位置して上記移動枠１３上に受け枠１８を
昇降動自在に設ける。

そして、上記移動枠１３の一端部に対し固定枠１９に固
定した走行用エアシリンダ２０の作動杆２１を連結する
とともに、上記受け枠１８の下部に対し移動枠１３上に
固定した受け枠用エアシリンダ２２の作動杆２３を連結
し、さらに、上記一側のローラコンベヤ１５に対し第１
の電動機２４より伝動媒体２５を介して動力を伝達する
とともに、上記他側のローラコンベヤ１７に対し第２の
電動機２６より伝動媒体２７を介して動力を伝達する。

この移載装置３において、上記移動枠１３は走行用エア
シリンダ２０の作動にともない両側方向（第１図ａおよ
び第２図において矢印二方向）に進退動し、また、十記
一側のローラコンベヤ１５は第１の電動機２４の作動に
ともない第１図ａおよび第２図における矢印ホ方向に搬
送するように回動するとともに、上記他側のローラコン
ベヤ１７は第２の電動機２６の作動にともない第１図ａ
および第２図における矢印へ方向に搬送するように回動
し、そして、上記受け枠１８は受け枠用エアシリンダ２
２の作動にともない昇降動ずる。

なお、上記受け枠１８は、受け枠用エアシリンダ２２の
作動杆２３に連結された昇降体２８と、この昇降体２８
の上部に立設された複数枚のフォーク状片２９とで形成
され、この各フォーク状片２９は、上記他側のローラコ
ンベヤ１７におけるキャリャローラ３０相互間に位置す
る。

図において、Ｅは被搬送物としてのブラウン管を示し、
Ｆはその受け座を示す。

つぎに、作動を説明する。

まず、第１図ａに示すように、分離移載装置Ｄにおける
一側のローラコンベヤ１５を搬入路Ａに連接させるとと
もに扶持装置２の直下に位置させ、ブラウン管Ｅを受け
座Ｆ上に載支した状態において搬入路Ａより一側のロー
ラコンベヤ１５上に搬入し、ブラウン管Ｅが受け座Ｆを
介して一側のローラコンベヤ１５上に位置されたとき挾
持装置２を下降させるとともに、扶持腕６を閉状態にし
て扶持腕６でブラウン管Ｅを挾持し、ついで、扶持装置
２を上昇させてブラウン管Ｅを受け座Ｆから分離し、上
方に位置させる。

ついで、移動枠１３を一側方（第１図ａ１第２図、第３
図において図示右側方）に移動し、第１図ｂに示すよう
に、第１の搬出路Ｂに対して一側のローラコンベヤ１５
が連接されるとともに、第２の搬出路Ｃに対して他側の
ローラコンベヤ１７が連接されるようにし、この状態に
おいて、一側のローラコンベヤ１５を作動して受け座Ｆ
を第１の搬出路Ｂに送り出し、他方、ブラウン管Ｅの下
方に他側のローラコンベヤ１７を位置させた状態におい
て、扶持装置２を下降させるとともに、挾持腕６を開状
態にしてブラウン管Ｅに対する挾持を解放する。

この際、他側のローラコンベヤ１７の下方に設けられた
受け枠１８の昇降体２８が上昇し、そのフォーク状片２
９がキャリャローラ３０相互間を通して他側のローラコ
ンベヤ１７の上方に突出し、その先端部がブラウン管Ｅ
に対し接近しており、扶持腕６による扶持を解放された
ブラウン管Ｅを円滑に受け取るとともに、昇降体２８の
下降にともない下降してブラウン管Ｅを他側のローラコ
ンベヤ１７上に円滑に移動する。

この状態において、他側のローラコンベヤ１７を作動し
てブラウン管Ｅを第２の搬出路Ｃに送り出し、ついで、
移動枠１３を他側方（第１図ｂ１第２図、第３図におい
て図示左側方）に移動して当初の位置に復帰させるとと
もに、諸機構をも当初の状態に復帰させる。

なお、上記構成において、リフト用エアシリンダ７によ
る挾持装置２の昇降動、チャツキング用エアシリンダ９
による扶持腕６の開閉動、走行用エアシリンダ２０によ
る移動枠１３の進退動、受け枠用エアシリンダ２２によ
る受け枠１８の昇降動、第１および第２の電動機２４．
２６による両側のローラコンベヤ１５．１７の回動は、
相互関連的に連動される。

このようにして、ブラウン管Ｅを受け座Ｆ上に載支した
状態において搬入路Ａを介して順次に搬入するとともに
、上記移載装置３における一連の動作を繰返すことによ
り、受け座Ｆとブラウン管Ｅとは分離されたうえ、受け
座Ｆは第１の搬出路Ｂに、ブラウン管Ｅは第２の搬出路
Ｃによってそれぞれ搬送される。

本発明によれば、被搬送物を受け座上に載支した状態に
おいて第１のコンベヤ上に搬入することにより、受け座
と被搬送物とを分離させたうえ受け座を第１のコンベヤ
によって第１の搬出路に搬出するとともに、被搬送物の
みを第２のコンベヤ上に移載して第２の搬出路に搬出す
ることができ、しかも、その扶持装置と移動枠との作動
を自動化することによって被搬送物の分離移載を連続的
にかつ的確に行わせることができ、搬送ラインに組込ん
で被搬送物の分離搬送を行わせるものとして最適である
。

【図面の簡単な説明】

図は本発明の装置の一実施例を示すもので、第１図ａ，
ｂは被搬送物とその受け座との分離および搬送の関係を
示す行程平面図、第２図は分離移載装置の一部を切欠い
た平面図、第３図はその正面図、第４図はその一側方部
の側面図、第５図はその他側方部の側面図である。 ２……挾持装置、１３……移動枠、１５……第１のコン
ベヤとしての一側のローラコンベヤ、１７……第２のコ
ンベヤとしての他側のローラコンベヤ、１８……受け枠
、Ａ……搬入路、Ｂ……第１の搬出路、Ｃ……第２の搬
出路、Ｄ……分離移載装置、Ｅ……被搬送物としてのブ
ラウン管、Ｆ……受け座。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 受け座上に載支した被搬送物を搬入する搬入路と、 この搬入路によって搬入される上記受け座を搬出する第
   １の搬出路および上記被搬送物を搬出する第２の搬出路
   と、 上記搬入路と第１の搬出路および第２の搬出路との間に
   設けられ受け座と被搬送物とを分離して第１の搬出路と
   第２の搬出路とに移載搬出する分離移載装置とを備え、 上記分離移載装置は、 両側方向往復動自在に設けられた移動枠と、この移動枠
   の一側上部に設けられ移動枠の移動により上記搬入路お
   よび第１の搬出路のいずれかと連接し搬入路との連接時
   に上記受け座上に載支した被搬送物を搬入するとともに
   第１の搬出路との連接時に被搬送物を除去された受け座
   を搬出する第１のコンベヤと、 この第１のコンベヤの上記搬入路と連接した位置におけ
   る上方に上下方向往復動自在に設けられ第１のコンベヤ
   上の被搬送物を着脱自在に保持して持上げる挾持綴置と
   、 上記移動枠の他側上部に設けられ移動枠の移動により上
   記扶持装置の下方に位置するとともに上記第２の搬出路
   と連通する第２のコンベヤと、上記移動枠に上記第２の
   コンベヤに対して昇降自在に設けられ上記扶持装置で保
   持された被搬送物を受けて第２のコンベヤ上に移載する
   受け枠と、を具備したことを特徴とする被搬送物分離搬
   出装置。