JPH0958863A - タイヤ積込み装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 人手を介することなくタイヤの積込み作業を
行うことが出来、これにより多大な労力と時間を要する
ことなく、積込み作業を効率良く行うことが出来るタイ
ヤ積込み装置を提供することを目的とするものである。 【解決手段】 タイヤ把持装置４は、前記ガイドレール
３に係合する車輪８を介して走行可能な走行フレーム９
が配設され、この走行フレーム９は、機枠フレーム２上
の長手方向に設置されたスライドシリンダー１０を介し
てガイドレール３に沿って往復移動可能に構成され、ま
た走行フレーム９には、昇降シリンダー等の昇降手段１
１を介して支持フレーム１２が水平に取付けられ、この
水平フレーム１２の中央下部には、仕切り板１３とタイ
ヤ把持アーム１４とが吊設されている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、成形された複数
本のタイヤが積載されたラックから、複数本のタイヤを
同時に把持して持ち上げ、水平方向に移動させて次工程
へ搬送する搬送コンベヤ上へ移載させるタイヤ積込み装
置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、成形されたタイヤをトラック等の
積出し工程まで搬送する場合、所謂ラックと呼称される
かご状の容器に、複数本のタイヤを並列または多段状に
して収容し、そしてこのラックを、積出し工程までフォ
ークリフトにより移送させたり、またローラコンベヤ等
に移載させて搬送させるようにしている。

【０００３】そして、積出し工程の近傍までラックを搬
送した後、ラック積みされたタイヤを、人手により一本
毎積み卸して次工程に接続する搬送コンベヤや、搬送用
のトラックへ直接積み込んでいた。然しながら、大重量
のタイヤを人手により積み卸して、次工程へ積み込む作
業には、多大な労力と時間を要し、作業能率が極めて悪
いと言う問題があった。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】この発明は、かかる従
来の課題に着目して案出されたもので、ラック内に積込
まれた複数本のタイヤを、タイヤ把持装置で同時に把持
して持ち上げ、次工程の搬出位置まで自動的に移送して
積み込むことにより、人手を介することなくタイヤの積
込み作業を行うことが出来、これにより多大な労力と時
間を要することなく、積込み作業を効率良く行うことが
出来るタイヤ積込み装置を提供することを目的とするも
のである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】この発明は上記目的を達
成するため、機枠フレームの上部に敷設されたガイドレ
ールに、該ガイドレールに沿って移動可能で、かつ昇降
可能なタイヤ把持装置を設け、前記タイヤ把持装置は、
前記ガイドレールに沿って走行する走行フレームに、昇
降手段を介して昇降可能に吊設された仕切り板と、この
仕切り板の両側に配設された開閉可能は複数本のタイヤ
把持アームとにより構成され、前記仕切り板の両側面
と、その両側に配設された複数本のタイヤ把持アームと
により、ラックに積載されて搬送されて来る複数本のタ
イヤの外周面を、タイヤ把持装置の走行方向と同一方向
となるように把持し、この把持した複数本のタイヤを上
昇させた後、次工程まで水平方向に移動させるようにし
たことを要旨とするものである。

【０００６】前記機枠フレームの内側下部に、複数本の
タイヤを積載したラックを移動させるローラコンベヤ
と、前記ラックからタイヤ把持装置を介して積み卸した
タイヤを移載して次工程へ搬送する搬送コンベヤとを並
列に設置したことを要旨とするものである。この発明は
上記のように構成され、搬送されて来るラックに積み込
まれた複数本のタイヤを、昇降かつ水平方向に移動可能
なタイヤ把持装置により同時に把持して上昇させ、そし
て水平方向に移動させてタイヤの搬出位置で搬送コンベ
ヤ等に自動的に積み込むようにすることで、人手を介す
ることなく、タイヤの積み込み作業を短時間に行うこと
が出来、従って、タイヤの積み込み作業を多大な労力と
時間を要することなく、効率良く行うことが出来るもの
である。

【０００７】

【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づき、この発
明の実施例を説明する。図１は、この発明を実施したタ
イヤ積込み装置１の平面図、図２は図１の正面図、図３
は図２の側面図を示し、前記タイヤ積込み装置１は、門
型状に枠組みされた機枠フレーム２の上部に、機枠フレ
ーム２の長手方向のフレーム２ａを共用させたガイドレ
ール３が敷設されている。

【０００８】前記ガイドレール３には、該ガイドレール
３に沿って移動可能で、かつ昇降可能なタイヤ把持装置
４が設けてあり、また前記機枠フレーム２の内側下部に
は、複数本のタイヤＷを積載したラック５を移動させる
ローラコンベヤ６と、このローラコンベヤ６と、前記ラ
ック５からタイヤ把持装置４を介して積み卸したタイヤ
Ｗを移載して次工程へ搬送する搬送コンベヤ７とが並列
的に設置されている。

【０００９】前記タイヤ把持装置４は、前記ガイドレー
ル３に係合する車輪８を介して走行可能な走行フレーム
９が配設され、この走行フレーム９は、機枠フレーム２
上の長手方向に設置されたスライドシリンダー１０を介
してガイドレール３に沿って往復移動可能に構成されて
いる。前記走行フレーム９には、昇降シリンダー等の昇
降手段１１を介して支持フレーム１２が水平に取付けら
れ、この水平フレーム１２の中央下部には、両側のタイ
ヤＷを仕切る鋼板または樹脂板等の仕切り板１３が吊設
され、またこの仕切り板１３の両側には、開閉可能は複
数本（この実施例では片側１１本）のタイヤ把持アーム
１４とが配設されている。

【００１０】前記各タイヤ把持アーム１４は、略Ｌ字状
に形成されると共に、タイヤ把持アーム１４の基端部１
４ａは水平フレーム１２に取付けられた支持バー１５に
揺動可能に支持され、その先端にはタイヤ把持部材１６
が取付けられている。前記仕切り板１３を挟んで両側に
配設された複数本のタイヤ把持アーム１４は、それぞれ
チャッキングシリンダー１７を介して開閉するように構
成され、このチャッキングシリンダー１７の基端部は、
前記仕切り板１３に水平に固定されると共に、先端部は
タイヤ把持アーム１４の保持部材１７ａに連結されてい
る。

【００１１】このように構成することで、前記仕切り板
１３の両側面と、その両側に配設された複数本のタイヤ
把持アーム１４とにより、ラック５に積載されて搬送さ
れて来る複数本のタイヤＷの外周面を、タイヤ把持装置
４の走行方向と同一方向となるように把持し、この把持
した複数本のタイヤＷを昇降手段１１を介して上昇させ
た後、機枠フレーム２上の長手方向に設置されたスライ
ドシリンダー１０を介してガイドレール３に沿って次工
程まで水平方向に移動させるものである。

【００１２】前記機枠フレーム２の内側下部に配設され
たローラコンベヤ６は、機枠フレーム２の長手方向の直
交する向きにコンベヤフレーム１８が配設され、このコ
ンベヤフレーム１８には、複数本の回転自在なローラ１
９が平行に設けられ、このローラ１９上に、複数本のタ
イヤＷを立てた状態で積み込んだラック５を載置させて
移動させるようにしている。

【００１３】また、機枠フレーム２の内側下部に配設さ
れたローラコンベヤ６のコンベヤフレーム１８の外側に
は、機枠フレーム２内に搬入されたラック５をローラコ
ンベヤ６から上昇させるリフト装置２０が設けてあり、
このリフト装置２０は、コンベヤフレーム１８の外側に
立設された支持部材２１に、リフトシリンダー２１ａ，
２１ｂが垂直向きに取付けられ、リフトシリンダー２１
ａ，２１ｂのロッド２２の先端には、ラック５の下面を
支持する係止部材２３が取付けられている。

【００１４】また、このローラコンベヤ６と並列に配設
された搬送コンベヤ７は、機枠フレーム２の長手方向の
直交する向きにコンベヤフレーム２４が配設され、この
コンベヤフレーム２４に配設された駆動ローラ２５ａ及
び従動ローラ２５ｂには、エンドレス状のコンベヤベル
ト２６が掛け回されている。また、搬送コンベヤ７の搬
出側には、タイヤＷを次工程へ搬出するローラコンベヤ
２７が配設され、搬送コンベヤ７上に移載されたタイヤ
Ｗを、ローラコンベヤ２７を介してトラック等の積込み
位置まで自動的に搬送するものである。

【００１５】次に、タイヤＷの積込み方法について説明
する。まず、複数本（この実施例では、片側７，８，１
１本）のタイヤＷを積み込んだラック５が機枠フレーム
２の内側下部に配設されたローラコンベヤ６上に搬入さ
れて来ると、図示しない検出センサーがラック５を検出
し、リフト装置２０のリフトシリンダー２１ａ，２１ｂ
を作動させて、タイヤＷが積み込まれたラック５をロー
ラコンベヤ６上の所定の位置まで持ち上げる。

【００１６】次に、ラック５が持ち上げられると、図示
しない検出センサーが作動して、タイヤ把持装置４の昇
降手段１１を介して支持フレーム１２に取付けられた仕
切り板１３とタイヤ把持アーム１４とを下降させる。前
記仕切り板１３は、ラック５に二列に積み込まれた複数
本のタイヤＷの中央部に侵入し、また複数本のタイヤ把
持アーム１４は、各タイヤＷの外側に位置する。このよ
うな状態から、積み込まれたタイヤＷに対応したチャッ
キングシリンダー１７を作動させて前記仕切り板１３の
両側面と、複数本のタイヤ把持アーム１４とでタイヤＷ
の外周面を把持し、タイヤＷの把持が完了したら、前記
昇降手段１１を介して支持フレーム１２に取付けられた
仕切り板１３の両側面と、複数本のタイヤ把持アーム１
４とで把持された複数本のタイヤＷを所定位置まで持ち
上げる。

【００１７】その後、機枠フレーム２上の長手方向に設
置されたスライドシリンダー１０を作動させて、タイヤ
把持装置４をガイドレール３に沿って搬送コンベヤ７上
まで移送させて停止させる。そして、前記昇降手段１１
を再び作動させて、支持フレーム１２を取付けられた仕
切り板１３の両側面と、複数本のタイヤ把持アーム１４
とで把持された複数本のタイヤＷを所定位置まで下降さ
せ、チャッキングシリンダー１７を作動させて仕切り板
１３の両側面と、複数本のタイヤ把持アーム１４とで把
持された複数本のタイヤＷを解除して各タイヤＷを搬送
コンベヤ７のコンベヤベルト２６上に自動的に積み込む
ものである。

【００１８】搬送コンベヤ７のコンベヤベルト２６上に
積み込まれた各タイヤＷは、コンベヤベルト２６の駆動
により、次工程に接続するローラコンベヤ２７に自動的
に移載されて搬出される。以上のように、複数本のタイ
ヤＷを積載したラック５が機枠フレーム２内に送り込ま
れた後は、ラック５内から複数本のタイヤＷを同時に把
持して次工程へ移送して積み込むので、人手を要するこ
となく効率良く作業を行うことができ、作業時間の短縮
化も図ることが出来るものである。

【００１９】

【発明の効果】この発明は、上記のように機枠フレーム
の上部に敷設されたガイドレールに、該ガイドレールに
沿って移動可能で、かつ昇降可能なタイヤ把持装置を設
け、前記タイヤ把持装置は、前記ガイドレールに沿って
走行する走行フレームに、昇降手段を介して昇降可能に
吊設された仕切り板と、この仕切り板の両側に配設され
た開閉可能は複数本のタイヤ把持アームとにより構成さ
れ、前記仕切り板の両側面と、その両側に配設された複
数本のタイヤ把持アームとにより、ラックに積載されて
搬送されて来る複数本のタイヤの外周面を、タイヤ把持
装置の走行方向と同一方向となるように把持し、この把
持した複数本のタイヤを上昇させた後、次工程まで水平
方向に移動させるようにしたので、ラック内に積込まれ
た複数本のタイヤを、タイヤ把持装置で同時に把持して
持ち上げ、次工程の搬出位置まで自動的に移送して積み
込むことにより、人手を介することなくタイヤの積込み
作業を行うことが出来、これにより多大な労力と時間を
要することなく、積込み作業を効率良く行うことが出来
る効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明を実施したタイヤ積込み装置の平面図
である。

【図２】図１の正面図である。

【図３】図２の側面図である。

【符号の説明】

１ タイヤ積込み装置 ２ 機枠フ
レーム ２ａ 長手方向のフレーム ３ ガイ
ドレール ４ タイヤ把持装置 ５ ラック ６ ローラコンベヤ ７ 搬送コ
ンベヤ ８ 車輪 ９ 走行フ
レーム １０ スライドシリンダー １１ 昇降
手段 １２ 水平フレーム １３ 仕切
り板 １４ タイヤ把持アーム １４ａ 基
端部 １５ 支持バー １６ タイ
ヤ把持部材 １７ チャッキングシリンダー １８ コン
ベヤフレーム １９ ローラ ２０ リフ
ト装置 ２１ 支持部材 ２１ａ，２１ｂ リフトシリンダー ２２ ロッ
ド ２３ 係止部材 ２４ コン
ベヤフレーム ２５ａ 駆動ローラ ２５ｂ 従動
ローラ ２６ コンベヤベルト ２７ ロー
ラコンベヤ Ｗ タイヤ

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 機枠フレームの上部に敷設されたガイド
   レールに、該ガイドレールに沿って移動可能で、かつ昇
   降可能なタイヤ把持装置を設け、前記タイヤ把持装置
   は、前記ガイドレールに沿って走行する走行フレーム
   に、昇降手段を介して昇降可能に吊設された仕切り板
   と、この仕切り板の両側に配設された開閉可能は複数本
   のタイヤ把持アームとにより構成され、前記仕切り板の
   両側面と、その両側に配設された複数本のタイヤ把持ア
   ームとにより、ラックに積載されて搬送されて来る複数
   本のタイヤの外周面を、タイヤ把持装置の走行方向と同
   一方向となるように把持し、この把持した複数本のタイ
   ヤを上昇させた後、次工程まで水平方向に移動させるよ
   うにしたことを特徴とするタイヤ積込み装置。
2. 【請求項２】 前記機枠フレームの内側下部に、複数本
   のタイヤを積載したラックを移動させるローラコンベヤ
   と、前記ラックからタイヤ把持装置を介して積み卸した
   タイヤを移載して次工程へ搬送する搬送コンベヤとを並
   列に設置した請求項１に記載のタイヤ積込み装置。