JPS5820166A - 若竹糖化液の製造法 - Google Patents

若竹糖化液の製造法

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JPS5820166A
JPS5820166A JP56118988A JP11898881A JPS5820166A JP S5820166 A JPS5820166 A JP S5820166A JP 56118988 A JP56118988 A JP 56118988A JP 11898881 A JP11898881 A JP 11898881A JP S5820166 A JPS5820166 A JP S5820166A
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young bamboo
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酒井 弥
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は若竹の有効成分を含有する若竹糖化液及び該糖
化液tらの若竹酒の製造方法に関する。
タケ(竹)類は、植物分類学上、イネ科タケ亜科に属し
、東南アジア、即度、中国南部、南アメリカその他の地
域に分布する4011.600種に及ぶ大植物群である
。このタケ類の中、本邦で自生又は栽培される種類とし
ては、マダケ、モウソウチク、ハチク、クロチク、ヤダ
ケ、メダケ、タイミンチク、ホティチクなとが主要なも
のである。
本発明者は、タケ類に特有の若竹の持つ異常な成長力に
着目して従来から研究を進め、既に若竹の有効成分を含
有する薬用酒(特開昭5゛5−33459号)及び若竹
の稈から痔疾、高血圧、便秘等に有効な有効成分の抽出
法(特開昭56−53619号)その他の発明を提案し
た。しかる)こその後の研究の結果、タケ類の若竹の枠
中に含まれている有効成分は、タケの細胞を構成する多
糖類、蛋白質、脂質等を分場省の苛酷な条件に暴さ′れ
ても比較的安定で、分解物は依然として薬、効を保有す
ることが見出された。本発明はこの新しい知見に基くも
のである。
本発明の重要な特徴の一つは、若竹を生化学的に又は純
化学的に糖化することである。この糖化により、竹稈の
主要な構成要素である繊維索はグルコースないし少糖類
にまで分解されるが、ここで注目すべき効果は、糖化液
がセルロース、蛋白質、脂質その他の成分の分解により
前奏みが失われて、甘味及び旨味に竹独特の芳香の加っ
た好ましい風味を備えるようになることである。このた
め、この糖化液は、本来の医薬的用m 以外ニ、1健に
−l 、 !!−料などとしての用途を有する。さらに
第二の特徴として、この糖化液は各種アルコール酵母に
より容易に発酵せしめられ、好ましい風味の竹酒を生成
することである。
本発明の原料となるタケ類は、いわゆるタケ(竹)の若
竹であればその種類を問わないが、殊にマダケ属(G、
phyllostachys )に属するマダケ(P、
ret+culata C,koch )及びモウソウ
チク(P 、 edul isA、et C,R4v、
 )は、原料的に豊富であるため有利である。これらの
タケは、その−学生の若い秤が目的上利用される。先述
発明者の先願明細書中図示されているように、タケのエ
キス分は6〜8月、殊に6月下旬から7月下旬の1ケ月
間に最も高くなる。故に、原料若竹はこの期間中に伐採
されるのが最もよい。
以上の若竹の稈は適当な長さに切断され、圧扁、カッテ
ィングその他適宜の手段にて小片又は砕片状まで細切さ
れた後、糖化手段の適用を受ける。糖化は酵素(セルロ
モナス属細菌その他、セルロース分解性微生物等の生体
酵素を含む)を利用する失化学的手段又は塩酸、硫酸、
スルホン酸等の強酸類を利用する化学的手段のいづれに
よっても行うことができるが、後者は薬効成分の一部を
も分解させる懸念があるので、あまり好ましい方法では
ない。
酵素は少くともタケの細胞壁を分解するセルラーゼ活性
を有すべきである。この他、プロテアーゼ、リパーゼ、
ヌクレオターゼ等の活性を併せ有すると分解が完全とな
り、基質に好ましい風味を醸成させる。市販のセルラー
ゼ活性酵素は全て粗酵素であって、セルラーゼ活性以外
に蛋白質、核酸、脂質等の分解作用を併有するので、概
ね目的上有用である。適当な複合酵素剤の例としては、
例えばマツラーゼA300(松谷化学工業■)、スピタ
ーゼM(長瀬産業■)。
コクラーゼG(三共■)、グルタS(天野製薬■)、ユ
ニアー−1/S(近畿ヤクルト製造■)。
スミチームs(新日本化学工業■)、コクゲン(大和化
成111+)等が挙げられる。
酵素による分解に際しては、予め対象物の組織を軟化さ
せて酵素が作用しゃすい状態にするのが好ましい。この
ためには、原料若竹の稈の細切物又は粉砕物(粉砕には
液体窒素を用いる冷凍粉砕が最も好ましい。)を水中で
煮沸又は水を用いて蒸煮する。この煮沸液又は蒸煮物の
水分散液に酵素剤を加え、普通45〜55℃に保ちなが
ら撹拌して酵素反応を行わせる。この際、基質液のpH
はもちろん使用酵素剤の最適pH域内に調節しなければ
ならない。従ってこのpH条件は使用酵素剤により異る
のであるが、例えばスミチームSの場合はp H4,5
〜5.5のレンジが最適である。この最適pHに調節す
るためのpH調整剤としては、例えば乳酸、酢酸、リン
酸塩緩衛液、苛性ソーダ、炭酸アンモニウムその他慣用
の酸又は塩基物質が使用される。なお、酵素は基質の存
在しない状態では、特に高温時速やかに失活しやすいの
で、酵素剤は軟化したタケ砕片又は粉末の分散した温い
水分散液中に添加するのが好ましい。
糖化は普通約2日間で完了する。糖化の完了はヨード反
応により容易に検出でき、この際青色を示さなくなれば
糖化が完了したことを示す。
得られた液はやや着色した浮遊物のある粘稠な液体で、
これを濾過又は遠心すると透明な液体となる。゛ 以上の酵素法の他、セルロモナス属、フサリウム属その
他の微生物も目的上有利に利用される。これらの微生物
を培養するには、被分解液に糖、硫安、尿素、リン酸塩
、コーンステイープリカー等の無機及び有機栄Il源が
添加され、これに菌が接種された後、通気的に培養され
る。
菌の生育に伴い、C源となる糖はタケ細胞壁の分解によ
り補給されるので、初期糖濃度は低くてもよい。この場
合も分解は約2日後に終了するので、菌体を濾過又は遠
心除去してp液又は上清を集める。
以上の糖化液は若竹独特の芳香を持つ甘い液体で、現在
発明者が研究中である若竹エキス(薬効成分)の他に、
ブドウ糖、果糖その他の糖類。
アミノ酸類、脂肪酸、グリセリンなどを含み、これをク
ロマトグラフィーで分別すると、痔疾高血圧1便秘等に
対し夫々有効な各成分に分離することができるが、自体
芳香を帯びた旨味のある甘い液体であるので、そのまま
でも医薬(痔疾薬、降圧剤、緩下剤等)、保健飲料とし
て飲用できるが、殊にこれを炭酸飲料として飲用すると
非常に美味である。またこれを適宜濃縮し、又はそのま
ま、もしくは乳糖、デキストリン、シクロデキストリン
等のビークルと共に噴霧乾燥したものは調味料としても
有用である。
以上の生化学的糖化性以外に化学的糖化法も利用できる
。既に触れた如く、塩酸その他の強酸を利用する糖化手
段は、有効成分の一部をも分解させる恐れがあるので最
適とは云えないが、操作が簡単であるのが利点であるう 以上どの方法により得られた糖化液もこれを濃縮すると
糖分的70%の糖蜜となり、このものはそのままで長期
に亘り保存できる。しかも本発明者は、この糖蜜をアル
コール発酵させることにより好ましいアルコール飲料が
醸成されることを見出した。アルコール発酵の原料とな
る糖蜜は1発酵に際し糖分が約14〜1.8%になるよ
うに稀釈される。化学分解法によった場合、糖化液は大
量の酸を含むので、石灰水等を用いてpHが弱酸性を示
すまで中和される。発酵に隙しては、その後、さらに炭
酸カルシウムで再中和するが、この際X中和よりやや酸
性側の徹酸性域に留めておけば保存中や発酵中における
有害曽の繁殖を防ぐため有効である。酒母として(飄目
的に応しアルコール酵母、清酒酵母、ワイン酵母。
ビール酵母、焼酎・泡好酵母などが利用される。
この他所望によ吹パン酵母、圧搾酵母、乾燥酵母1食料
酵母、薬用酵母等を単独で、又は前者と併用してもよい
発酵に際しては上述の如く糖分調度を調整する心束があ
るので、糖蜜の場合は稀釈しなければならないが、糖化
液の場合はそのまま用いればよい(もちろん酸糖化液の
場合は中和が必要である。)。この際、原液中に窒素分
が不足しておれば、硫安、尿素等を用いてC/N比を適
当に調整する。この原液を加熱滅菌後、これに別途培養
した酒母を加え、約30℃で3〜4日間発酵させる。
かくして得られた発酵液性酒母の種類にもよるが、平均
4〜8%のアルコール分を含み、酒母特有の芳香の他に
若竹の香気が入り混った、美味な低アルコール飲料であ
って、数%のタケエキス(薬効成分)を含むから、保健
酒ないし薬用酒として好適である。なお、発明者代後記
実施例4に示すようへ酵素糖化とアルコール発酵を同時
的に行わせつることを発見した。この同時法はタケ酒を
得ようとする場合最も有利な方法である。
以下実施例を掲げ発明実施の態様を説明するが、もちろ
んこれは例示であって、発明の技術的範囲を制限するも
のではない。
実施例1 若いマダケの細片的I Kgに水21を加え20分間煮
iした。煮沸液を放冷して55℃になったとき、市販複
合酵素剤(スミチームS(前掲))lyを加えて緩やか
に撹拌しながら2日間50〜55℃に保った。得られた
分解液は黄色を帯びた稀い粥状物で、次の性状更組成を
有していた。
比  重       約 1.2 アミノ酸   Jl 3.0% 糖  分※      I/  l  5 %エキス分
(薬効成分)0 3% ※糖分中の糖の分析値(へ) 以上の液を濾過又は遠心分離すると、澄明な溶液となり
、これはそのままでも甘味料、飲料又は薬剤として利用
できる。収量的2.5/。
実施例2 若いモウソウチクの蔭干細片I Kgに40%塩酸3/
を徐々に加え、その後30℃で24時間放置した。糖化
液を濾過し、残流(リグニン)の洗液と合併して真空濃
縮すると糖分約70%酸約20%を含む粘稠な濃縮物が
得られた。この濃縮物に石灰水を加えて中和し、さらに
活性炭を加えて加温後濾過すると、黄色の粘稠な精製糖
蜜が得られた。この精密中のエキス分は約3%であった
・ 実施例3 実施例1と同様の糖化液を糖分的70%まで濃縮して得
られた糖蜜1lIC糖分約70%)を水で31に稀め、
煮沸、滅菌後、これに別途培養したワイン酒母30.l
を加え、30℃で3〜4日間発酵させた。co2が発生
している発酵液を濾過後、直ちに65℃に加熱、殺菌し
、澄明なタケワイン約2.51!を得た。同様に他の酒
母を用いて行った結果を下表に示す。
焼酎惜盛 u       7       1   
   3ビール  11      7       
1      3パ  ン   l/        
  4          2         2実
施例4 若いマダケの稈の粉砕物I Kgに水31を加え、10
分間煮沸滅菌する。この滅菌懸濁液に複合酵素剤(前出
>29を加えると同時に予め培養した各種の酒母30m
1を加え、約30〜45℃に維持して嫌気的に発酵させ
た。生成した発酵液の成分は下表のとおりであった。
パ  ン   L/          1     
     5          2清酒〃 ・ l 
   6   3

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)若竹の稈を酵素又は酸で分解することを特(3)
      若竹の稈の酵素糖化とアルコール発酵とを同時に行
    わせる特許請求の範囲第(2)項記載の方法。
JP56118988A 1981-07-28 1981-07-28 若竹糖化液の製造法 Granted JPS5820166A (ja)

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