JPS58198482A - トリオキサンの製造方法 - Google Patents

トリオキサンの製造方法

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JPS58198482A
JPS58198482A JP7958082A JP7958082A JPS58198482A JP S58198482 A JPS58198482 A JP S58198482A JP 7958082 A JP7958082 A JP 7958082A JP 7958082 A JP7958082 A JP 7958082A JP S58198482 A JPS58198482 A JP S58198482A
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trioxane
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Katsuhiko Hamanaka
濱中 克彦
Toshiyuki Iwasako
祝迫 敏之
Junzo Masamoto
正本 順三
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
Asahi Kasei Kogyo KK
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  • Heterocyclic Compounds That Contain Two Or More Ring Oxygen Atoms (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はホルムアルデヒドを原料としてトリオキサンを
製造する方法の改良、さらに詳しくいえば、簡略化され
たプロセスにより高純度のトリオキサンを高収率で得る
ことができる改良された方法に関するものである0 トリオキサンはホルムアルデヒドの環状三量体であり、
主としてポリオキシメチレンの製造原料として用いられ
ているが、工業用材料として要求される十分に高い分子
量のポリオキシメチレンを与えるには、極めて純度の高
いもの、特に連鎖移動剤として作用する水、ギ酸、メタ
ノールなどの副生物の含量ができるだけ少ないものとす
ることが必要である。
これまで、このような要求を満たしたトリオキサンの製
造方法の最も代表的なものとして、濃度50〜60%の
ホルムアルデヒド水溶液を酸性触媒、例えば硫酸、リン
酸、ホウ酸、ベンゼンスルホン酸などの存在下に加熱蒸
発させ、トリオキサンを含む水溶液を回収し、これを水
と共沸可能な非水溶性有機溶剤、例えばベンゼン、ジク
ロルメタンなどにより抽出し、蒸留によりこの有機溶剤
を分離する際に水その他の不純物を除去する方法が知ら
れている。
しかしながら、この方法は、全工程を通じてのトリオキ
サンの収率はせいぜい60〜80%程度であるため工業
的製法として十分満足しうるものとはいえない上、未反
応ホルムアルデヒドがトリオキサ/抽出後の水相中に大
量に残存するためこ才[を回収する工程が必要となりプ
ロセスが複雑化高純J=のトリオキサンを得るにはその
抽出装置も複雑なものとしなければならず、例えば蒸留
塔としては10段以上のものが必要となるなど(%公昭
、18−11357号公報)の問題を有している。
このように、従来の方法には、実用化の上で解決しなけ
ればならない種々の問題点があるため、より簡略化され
たプロセスで、□しかも高収率で高純度のトリオキサン
を製造しうる方法の開発が望まれている。
本発明者らは、これら従来方法のもつ問題点を東服し、
簡単なプロセスにより高収率で高純度のトリオキサンを
製造しうる方法を開発すべく鋭意研究を重ねた結果、実
質上水を含まないガス状ホルムアルデヒドを原料として
供給するとともにトリオキサン回収後の抽出残水相を反
応帯域に還流させ再使用することによりその目的を達成
しうることを見出し、この知見に基づいて本発明をなす
に主っだ。
すなわち、本発明に従えば、ホルムアルデヒドを縮合し
てトリオキサンを製造するに当り、反応帯域においてホ
ルムアルデヒド水溶液を酸性触媒の存在下で加熱蒸発さ
せ、反応帯域からのトリオキサンを含む留出蒸気を蒸留
帯域に導入し、ここで水と共沸可能な非水溶性有機溶剤
と接触させたのち、トリオキサンを含む有機溶剤相と抽
出残水相とに分離し前者からトリオキサン回収する方法
において、原料として実質上水を含まないガス状ホルム
アルデヒドを前記反応帯域に供給し、かつトリオキサン
を抽出した後の抽出残水相を反応帯域に還流させること
により、高純度のトリオキサンを高収率で得ることがで
きる。
本発明方法において用いる酸性触媒は、従来ホルムアル
デヒドからトリオキサンを製造する際に慣用されている
酸性触媒例えば硫葭、リン酸、ポウ酸、べ/ゼンスルホ
ン酸などの中から狂態に選択することができる。
また、水と共沸可能な非水溶性有機溶剤として1’j:
% f’Lえはべ/ゼン、トルエン、キシレンのような
芳香族炭化水素類、ジクロルメタン、トリクロルエタン
、パークロルエチレンなどの塩素化炭化水素などを挙げ
ることができるが、特にベンゼンが好ましい。
本発明方法を好適に実施するには、反応帯域例えば通常
の反応釜の上部に直接蒸留帯域例えば充てん材を詰めた
蒸留塔を連結した装置を用い、この反応帯域にホルムア
ルデヒド水溶液及び酸性触媒をあらかじめ装入しておき
、この中に水を含まないガス状ホルムアルデヒドを供給
しながら加熱反応させる。反応帯域で生成したトリオキ
サンは、水その他の成分とともに蒸発し、その上部の蒸
発帯域に導入され、その中で気液接触を繰り返したのち
実質的にトリオキサンとホルムアルデヒドと\ 水から成る混合蒸気となって留出する。次いでとの蒸気
流を水と共沸可能な非水溶性有機溶剤と接触させ適当な
手段例えば凝縮器を用いて凝縮させたのち、トリオキサ
ンを含む有機溶剤相とホルム−γルデ■ドを宮む水相と
に分離する。この有機溶剤相を連続的に系外に取り出し
、これから常法に従って有機溶剤を除去すれば、純度の
高いトリオキサ/を回収することができる。このように
して供給したホルムアルデヒドとほぼ等量のトリオキサ
ンを連続的に得ることができる。
他方、水相中には、若干の有機溶剤、トリオキサン及び
ホルムアルデヒドが含まれるが、これはそのまま反応帯
域に還流し、再び反応媒体として利用される。この際、
直接反応帯域に還流してもよいが、その上部に連結した
蒸留帯域を介して還流すれば、水及びホルムアルデヒド
が反応帯域に戻り、トリオキサン及び有機溶剤は反応帯
域まで戻ることなく再び蒸気となって留出してくるので
有利である。
本発明方法におけるガス状ホルムアルデヒドの供給は1
反応帯域へ直接行ってもよいし、また蒸留帯域又はそれ
に連結する凝縮器などを介して間接的に行ってもよい。
また、本発明の加熱反応は通常大気圧Fで行われるが所
望ならば加圧下、あるいは減圧トーで行うこともできる
前バピしたよ−うに、本発明方法においては実質的に水
をきまないガス状ホルムアルデヒドを原料として供給す
ることが必要である。このように水をままない原料を用
いるため、余剰の水分を系外に取り出す必要はなく、シ
たがって系外に排出される水中に含まれるホルムアルデ
ヒドの回収工程を省略しうるという利点がある。
また、本発明方法においては、トリオキサンを抽出した
後の抽出残水相を反応帯域へ循環させる−ため、その中
に含まれるホルムアルデヒド、トリオキサン、有機溶剤
などが系外に排出されることはなく、これらはほとんど
完全に回収、再利用することができ、極めて高い収率で
トリオキサンを得ることができる。
次に添附図面に従って本発明方法をさらに詳細′に説明
する。図面は本発明方法の1例を示すフローノートであ
って、原料のガス状ホルムアルデヒドは、原料供給管1
より酸性触媒及びホルムアルデヒド水浴液を入れた反応
器2に供給され加熱されて、反応により形成されたトリ
オキサンを含む蒸気は蒸留塔3を上昇し塔頂から留出す
る。次いでこの蒸買物に、水と共沸可能な非水溶性有機
溶剤が溶剤供給前4を介して混合され箋混合物は凝縮器
5を経て分離槽6に導かれて有機溶剤相と水相とに相分
離する。上層の有機溶剤は、溶剤相抜取シ管7から精製
蒸留塔(図示せず)へ導かれ、下層のホルムアルデヒド
含有水相は槽底がら管8により蒸留塔3の上部へ還流さ
れる。また、精製蒸留塔の塔頂から留出する有機溶剤な
管4へ還流させることができる。また、反応器2の加熱
条件をコントロールするために熱交換器9が設けられて
いる。
この際、蒸留塔から留出する蒸留物と有機溶剤どの接触
は、気−気型、気−液型、液−液型のいずれでもよいが
、少なくとも一方が気体の場合、接触効率が良好になり
、特に接触効率を高めるだめの特殊な装置を必要としな
いので有利である。
またトリオキサンを倉む有機溶剤相は、通常別に設けた
精製用蒸留塔でトリオキサンと有fI&浴削とに分けら
れるが、このようにして分離された溶剤を抽出用として
循mP+使用すると1その中に含まJLる微量のトリオ
キサンの回収が完全になされることになるので有利であ
る。
本発明の方法は、実質的に水を含まないガス状のホルム
アルデヒドを原料として用い、製造系内に水が加えられ
ることも系外に取り出されることも実質的になく、有機
溶剤も環流再使用しうるので、結果的にはホルムアルデ
ヒドの供給トリオキサンの系外への取り出しが連続的に
行われるiめて効果的なトリオキサンの製造方法であっ
て、例えば99%という高い収率でトリオキサンを得る
ことができ、装置及び操作も簡単で工業的に優れた方法
である。本発明の方法は、前記したようUCs未反l6
のホルムアルデヒドの回収のための装+ytも操作も不
要であり、またトリオキサンの抽出に、例えば段塔、回
転円板抽出塔のような特殊な装置を必要としない利点も
あり、工業的方法として従来の方法に比べ”て、非常に
優れたものである。
次に、実施例により本発明をさらに詳細に説明する。な
お、実施例中の%は、とくにことわらない眠り重1によ
る。
″大施例1 光てん材(DixOn 3φ)を充てんした32φ×5
00+++mの蒸留塔を取り付けた反応釜に純度99.
9%のホルムアルデヒドガスを?29/hrの割合で連
続的に供給した。この反応釜には、はじめに60%ホル
マリン2002と硫酸109を仕込んでおき、その液位
を保って加熱沸騰させた。抽出溶剤としてベンゼンを用
い、蒸留塔を出た蒸気流に凝縮器上部において150g
/hrの割合で供給した。凝縮器で凝縮した液を層分離
器に導入して上層のベンゼン層と下層の水層に分離し、
水層を蒸留塔頂部に還流するとともにベンゼン層を22
(1/hrの割合で系外に取り出して精留し、トリオキ
サンを毎時711F(収率99%)の割合で得た。
上記連続的運転において、運転開始5時間後のベンゼン
層の含有組成を調べた結果、トリオキサン32.5%、
ホルムアルデヒド0.28%、水0.:(1%、ギ酸0
.005%、ギ酸メチル0.07、メチラール0.11
01%、メタノール0.12%であった。
また、反応釜、充てん塔及び凝縮器には、パラホルムア
ルデヒドの析出は全く認められなかった。
実施例2 実施例1と同じ装置を用い、ホルムアルデヒドガスの供
給駄を15(H/hr及びベンゼンの供給址を300f
/hrとし、また反応釜にケイタングステン酸602と
60%ホルマリン3002を仕込んで蒸留塔頂部での蒸
気量を1,0409/hrに保って運転した。
開始5時間後のベンゼン層の取出量は4511/hrで
あって、トリオキサン含有量は33.0%(収率98.
7%)であった。また、他の含有成分は、水0、・10
%、ホルムアルデヒド0.42%、ギ酸0、(103%
、ギ酸メチル0.05%、メチラール0.0旧%、メタ
ノール0.10%で、装置内のパラホルムの析出は全く
認められなかった。また、このようにして得られたベン
ゼン層を濃縮部20段、回収部30段のオールダーショ
ウに250 f/byの割合で供給し、還流、比3で運
転して精留するとき、惨めて高純度のトリオキサンが8
29/hrc7)割合で得られた◇得られたトリオキサ
ン中には、僅かに水分2 Ppnl、ギ酸3 ppm及
びメタノール2 ppmが含まれているにすぎなかつ友
比較例1 実施例1で用いたのと同じ装置で、原料として60%ホ
ルムアルデヒド水溶液を用い100f/hrで反応釜に
供給した。反応釜には硫−酸′15fと水300fを仕
込んでおいた。ベンゼンは1501F/hrで供給し、
蒸留塔頂部での蒸気tk′1890 f/hrで運転し
た。抽出残水相は塔頂への還流の池に66f /h r
で系外に抜き、反応釜及び抽出時の二層界面を一定に保
つようにした。この系からの流出ベンゼン層及び水層の
並置及び組成を下表に記す。
この際のトリオキサン収率は53%と低いものであった
実施例3 実施例2において流出べ/ゼ/層を精留して蒸留塔の塔
頂部より得られたベンゼンを使用し、実施側型と全く同
様に操作し、トリオキサンを製造した。反応開始5時間
後の定常状態におけるトリオキサンの収率は98%であ
った0
【図面の簡単な説明】
図面は本発明を実施するだめの1例のフローシ〜−トで
あり、図中の符号1に′iホルムアルデヒドガス供給管
、2は反応器、3は蒸留塔、4は抽出溶剤供給管、5は
凝縮器、6Fi二層分離槽、7は溶剤層抜取り管、8は
水層の還流管、9は反応器の熱交換器である。 特許出願人 旭化成工業株式会社 代理人 阿 形  明

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ホルムアルデヒドを縮合してトリオキサンを製造す
    るに当り、反応帯域においてホルムアルデヒド水溶液を
    酸性触媒の存在下で加熱蒸発させ、反応帯域からの留出
    蒸気を蒸留帯域に導入し、ここから留出するトリオキサ
    ンを含む留出物を水と共沸可能な非水溶性有機溶剤と接
    触させたのち、トリオキサンを含む有機溶剤相と抽出残
    水相とに分離し前者からトリオキサン回収する方法にお
    いて、原料として実質上水をきまないガス状ホルムアル
    デヒドを前記反応帯域に供給すること及びトリオキサン
    を抽出した後の抽出残水相を反応帯域に還流させること
    を特徴とするトリオキサンの製造方法。 2 水と共沸可能な非水溶性有機浴剤が芳香族炭化水素
    である特許請求の範囲第1項記載の方法0 3 芳香族炭化水素がベンゼンである特許請求の範囲第
    2項記載の方法。 4 有機溶剤相からのトリオキサンの回収を別の蒸留帯
    域において行い、トリオキサンを除いた後の有機溶剤を
    1反応帯域からのトリオキサンを含む留出蒸気と接触に
    用いるために再び最、−初の蒸留帯域に還流させる特許
    請求の範囲第1項記載の方法。
JP7958082A 1982-05-12 1982-05-12 トリオキサンの製造方法 Granted JPS58198482A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0148293A1 (de) 1984-01-07 1985-07-17 Herbert Küppenbender Verfahren zur Herstellug von Trioxan
JPH01287051A (ja) * 1988-02-03 1989-11-17 Asahi Chem Ind Co Ltd ホルムアルデヒドおよびその誘導体の製造法
JP2011506537A (ja) * 2007-12-19 2011-03-03 ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピア 粗トリオキサンの製造法

Cited By (4)

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JP2011506537A (ja) * 2007-12-19 2011-03-03 ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピア 粗トリオキサンの製造法

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