JPH0948774A - 1,3−ジオキソランの製造方法 - Google Patents

1,3−ジオキソランの製造方法

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JPH0948774A
JPH0948774A JP7198649A JP19864995A JPH0948774A JP H0948774 A JPH0948774 A JP H0948774A JP 7198649 A JP7198649 A JP 7198649A JP 19864995 A JP19864995 A JP 19864995A JP H0948774 A JPH0948774 A JP H0948774A
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water
xylene
formaldehyde
ethylene glycol
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JP7198649A
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Yoshihiro Ono
喜弘 小野
Shoichi Ametani
章一 雨谷
Takao Kondo
隆夫 近藤
Daigo Nakatani
大吾 中谷
Junichi Abe
淳一 阿部
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Mitsubishi Gas Chemical Co Inc
Original Assignee
Mitsubishi Gas Chemical Co Inc
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D317/00Heterocyclic compounds containing five-membered rings having two oxygen atoms as the only ring hetero atoms
    • C07D317/08Heterocyclic compounds containing five-membered rings having two oxygen atoms as the only ring hetero atoms having the hetero atoms in positions 1 and 3
    • C07D317/10Heterocyclic compounds containing five-membered rings having two oxygen atoms as the only ring hetero atoms having the hetero atoms in positions 1 and 3 not condensed with other rings
    • C07D317/12Heterocyclic compounds containing five-membered rings having two oxygen atoms as the only ring hetero atoms having the hetero atoms in positions 1 and 3 not condensed with other rings with only hydrogen atoms or radicals containing only hydrogen and carbon atoms, directly attached to ring carbon atoms

Abstract

(57)【要約】 【課題】 1,3−ジオキソランの製造方法として、腐
食性が少なく、かつ抽出と分離が効率的に行える方法を
提供する。 【解決手段】 ホルムアルデヒドあるいはホルムアルデ
ヒドを発生させる物質とエチレングリコールあるいはエ
チレンオキサイドとを、酸触媒の存在下に反応させて生
成する、1,3−ジオキソランおよび水を含む反応液か
ら蒸発分離して得られる反応混合物を、抽出剤として単
環式のアルキル置換ベンゼンを用いて液々抽出し、抽出
液を蒸留により脱水後、抽出剤を蒸留により分離除去す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、油脂等の溶剤、抽
出剤、リチウム電池の電解溶媒、塩素系溶剤の安定剤、
医薬品の中間体、アセタール樹脂の原料等として、有用
な、1,3−ジオキソランを製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、1,3−ジオキソランの製法とし
て、エチレングリコ−ルとホルムアルデヒドの環化反応
による方法が知られている。例えば、西ドイツ特許19
14209号には、酸触媒の存在下にホルムアルデヒド
水溶液とエチレングリコ−ルを反応させることによっ
て、7wt%の水分を含む1,3−ジオキソランが9
6.5%の収率で得られることが開示されている。
【0003】しかしながら、この製法では、生成した
1,3−ジオキソランと副生成水あるいは原料中に含ま
れる水が共沸組成物を形成するため、蒸留工程だけでは
水を高度に分離除去することは困難である。
【0004】これら微量の水分が1,3−ジオキソラン
中に混在すると、純度を下げるばかりでなく、重合のモ
ノマー等として用いる場合には、一般に反応を著しく阻
害するため、高度な脱水が不可欠である。
【0005】また、1,3−ジオキソランの精製方法に
関して、Ind.Eng.Chem.,46,787
(1954年)に、酸触媒の存在下にパラホルムアルデ
ヒドとエチレングリコ−ルを反応させ、反応蒸留液に食
塩を添加して2層に分離後、有機層を精留することによ
り、高純度の1,3−ジオキソランが得られることが開
示されているが、大量の食塩を必要とするため、設備
上、耐食性材質を使用する必要があり工業的製法として
は採用し難い。
【0006】一方、水を含む未精製の1,3−ジオキソ
ランを塩化メチレン、テトラリン、n−ヘプタン等によ
り抽出後、脱水蒸留し、その後抽出剤と1,3−ジオキ
ソランを蒸留分離する方法が公知となっているが、これ
においても塩化メチレンは装置材質に制約を与え、テト
ラリン、n−ヘプタンは1,3−ジオキソランの抽出効
率が低く、大量の溶剤回収を必要とする点で充分な方法
とは言えない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】1,3−ジオキソラン
を製造する方法として、上述した問題、即ち、腐食性が
少なく、かつ抽出と分離の双方が効率的に行える工業的
に有利な方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、ホルムア
ルデヒドあるいはホルムアルデヒドを発生させる物質と
エチレングリコールあるいはエチレンオキサイドを原料
とし、1,3−ジオキソランの製造法について鋭意検討
した結果、1,3−ジオキソランおよび水を含む反応混
合物から1,3−ジオキソランを抽出する際に、抽出剤
として単環式のアルキル置換ベンゼンを使用することに
より、抽出効率が高く、なおかつ、水分の蒸留除去後、
抽出液から容易に精製された、1,3−ジオキソランを
蒸留分離できることを見い出し本発明に至った。
【0009】即ち、本発明は、ホルムアルデヒドあるい
はホルムアルデヒドを発生させる物質とエチレングリコ
ールあるいはエチレンオキサイドとを酸触媒の存在下に
反応させて生成する、1,3−ジオキソランおよび水を
含む反応液から蒸発分離して得られる反応混合物を、抽
出剤として、下記一般式(1)で表される単環式のアル
キル置換ベンゼンを用いて液々抽出し、抽出液を蒸留に
より脱水後、抽出剤を蒸留により分離除去することを特
徴とする、1,3−ジオキソランの製造方法である。
【化2】 (式中、R1は炭素原子数1〜4のアルキル基を示し、
2〜R5は水素原子あるいは炭素原子数1〜4のアルキ
ル基を示す。)
【0010】また、単環式のアルキル置換ベンゼンが、
トルエン、o−キシレン、m−キシレン、p−キシレン
から選ばれる少なくとも1つである、上記1,3−ジオ
キソランの製造方法である。
【0011】図1は1,3−ジオキソランと単環式のア
ルキル置換ベンゼンの気液平衡図である。代表的な単環
式のアルキル置換ベンゼンとして、トルエンと混合キシ
レンを示した。図2は、比較のため、1,3−ジオキソ
ランとベンゼン及びシクロヘキサンの気液平衡図を示し
た。図1,2より、1,3−ジオキソランとの蒸留分離
性において、本発明の単環式のアルキル置換ベンゼン
が、優れていることが分かる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明にいう、1,3−ジオキソ
ランおよび水を含む反応混合物は、ホルムアルデヒドあ
るいはホルムアルデヒドを発生させる物質とエチレング
リコールあるいはエチレンオキサイドから得ることがで
き、その合成方法は工業的に製造可能な方法であればい
かなる方法を用いてもよい。一般には、ホルムアルデヒ
ドあるいはホルムアルデヒドを発生させる物質とエチレ
ングリコールを酸触媒の存在下に反応させ生成した、
1,3−ジオキソランおよび水を反応器から蒸発分離す
ることにより得られる。または、さらに蒸留により1,
3−ジオキソラン−水共沸組成(水8.5wt%含有)
まで濃縮することは後工程での分離負荷を軽減させる上
で、より好適な方法である。
【0013】上記原料の中で、ホルムアルデヒドを発生
させる化合物としては、ホルマリン、パラホルムアルデ
ヒド、トリオキサン、テトラオキサン、メチラール、ポ
リアセタール等やそれらの混合物が用いられ、特にパラ
ホルムアルデヒド、ホルマリンは好適に使用される。ま
た、エチレングリコールあるいはエチレンオキサイドの
うち、特に、エチレングリコールが好適に用いられる。
【0014】酸触媒としては液相中で酸性を示す物質で
あれば、ほとんどの物質が使用できるが、特に本反応条
件下において不揮発性の酸を使用するのが好ましい。例
えば、硫酸、塩酸、燐酸等の鉱酸、スルホン酸、ホスホ
ン酸、カルボン酸等の有機酸、強酸性イオン交換樹脂、
ゼオライト、シリカ、アルミナ、活性白度等の固体酸触
媒、リンモリブデン酸、リンタングステン酸等のヘテロ
ポリ酸等が挙げられる。中でも硫酸は好適に使用でき
る。
【0015】反応温度としては、20〜200℃、好ま
しくは80〜150℃の反応温度が用いられる。反応圧
力は、特に限定されず、反応温度において原料および触
媒の大部分が液体として存在する圧力が用いられる。
【0016】原料エチレングリコールあるいはエチレン
オキサイドの、ホルムアルデヒドあるいはホルムアルデ
ヒドを発生させる物質に対するモル比としては、0.5
〜2の範囲、好ましくは0.7〜1.7の範囲が用いら
れる。
【0017】反応形式は、槽型、管型、塔型反応器等一
般に用いられる反応形式を用いることができ、回分法、
流通法の何れの反応方式でも実施できる。反応により生
成した1,3−ジオキソランは、反応系から直接蒸発分
離されるか、又は蒸留塔を介して蒸発分離され系外に取
り出される。取り出された1,3−ジオキソランを含む
反応混合物には、1,3−ジオキソランの他、原料ホル
マリン中の水及び副生成物の水、及び未転化のホルムア
ルデヒドが含まれる。この反応混合物は、さらに蒸留に
より、1,3−ジオキソラン−水共沸組成(水8.5w
t%含有)まで濃縮することもできる。その場合には、
この1,3−ジオキソランおよび水を含む反応混合物を
濃縮塔に供給し、塔頂から1,3−ジオキソラン−水共
沸組成(水8.5wt%含有)の1,3−ジオキソラン
および水を含む反応混合物が得られ、塔底から水とホル
ムアルデヒドが分離される。分離されたホルムアルデヒ
ド水溶液は濃縮し、再び原料として用いることも可能で
ある。ここで使用する蒸留塔は、工業的に使用可能な装
置であればあらゆる形式が使用でき、本発明での蒸留分
離の目的に沿えば、とくに制限を受けない。しかし、蒸
留操作だけでこれ以上1,3−ジオキソランから水を分
離除去することは困難である。
【0018】本発明では、この1,3−ジオキソランお
よび水を含む反応混合物を単環式のアルキル置換ベンゼ
ンにより抽出し、抽出液を蒸留により脱水後、1,3−
ジオキソランを蒸留分離することで、1,3−ジオキソ
ランを得ることができる。
【0019】本発明にいうところの、単環式のアルキル
置換ベンゼンとは、下記一般式(1)で表される化合物
であり、
【化3】 (式中、R1は炭素原子数1〜4のアルキル基を示し、
2〜R5は水素原子あるいは炭素原子数1〜4のアルキ
ル基を示す。)トルエン、エチルベンゼン、n−プロピ
ルベンゼン、イソプロピルベンゼン、n−ブチルベンゼ
ン、sec−ブチルベンゼン、tert−ブチルベンゼ
ン、o−キシレン、m−キシレン、p−キシレン、4−
イソプロピル−1−メチルベンゼン、1,2,3−トリ
メチルベンゼン、1,2,4−トリメチルベンゼン、
1,3,5−トリメチルベンゼン、1,3,5−トリエ
チルベンゼン、1,2,3,4−テトラメチルベンゼ
ン、1,2,3,5−テトラメチルベンゼン等が例示さ
れる。好ましくは、トルエン、エチルベンゼン、n−プ
ロピルベンゼン、イソプロピルベンゼン、n−ブチルベ
ンゼン、sec−ブチルベンゼン、tert−ブチルベ
ンゼン、o−キシレン、m−キシレン、p−キシレン、
4−イソプロピル−1−メチルベンゼン、1,2,4−
トリメチルベンゼン、1,3,5−トリメチルベンゼン
等であり、特に好ましくは、トルエン、o−キシレン、
m−キシレン、p−キシレンである。これらは、2種以
上の混合物として使用することもできる。
【0020】使用する単環式のアルキル置換ベンゼンの
量は、未精製の1,3−ジオキソランに対し重量比で
0.01〜100倍の範囲が好ましく、0.1〜10倍
の範囲がより好ましく、0.5〜3倍の範囲が最も好ま
しい。
【0021】抽出に使用する装置は、種類を問わず工業
的に使用可能な装置であれば回分式、多段式、連続式、
並流式、向流式などあらゆる形式が使用でき、とくに制
限を受けない。たとえば、ミキサー・セトラー型、スプ
レー塔、多孔板塔、邪魔板塔、充填塔、脈動塔、攪拌式
抽出塔が用いられる。
【0022】抽出後の有機層には、1,3−ジオキソラ
ン、単環式のアルキル置換ベンゼンおよび少量の水の3
成分がふくまれており、次工程の脱水蒸留塔に供給され
る。また、水層には1,3−ジオキソランが含まれてお
り、これらは廃棄するかまたは蒸留により、水−1,3
−ジオキソラン共沸組成まで濃縮し回収することができ
る。いずれの場合も製造効率に大きな影響を与えるの
で、水層中の1,3−ジオキソラン量はできるだけ小さ
いことが重要である。この点で、本発明の単環式のアル
キル置換ベンゼンは、前述した、シクロヘキサン、n−
ヘプタンなどの脂肪族炭化水素やテトラリンに比べて、
特に優れている。
【0023】脱水蒸留塔では、1,3−ジオキソラン−
水の共沸を利用し、水分が除去される。塔頂からは1,
3−ジオキソラン−水の共沸物が留出し、塔底からは
1,3−ジオキソランと単環式のアルキル置換ベンゼン
混合物が得られる。塔底液は次工程の精製塔に供給され
る。留出液の一部または全部を抽出工程にリサイクルす
るか、または抽出時の水層とともに濃縮し、回収するこ
とも可能である。
【0024】精製塔において、塔頂から精製された、
1,3−ジオキソランが得られ、塔底から単環式のアル
キル置換ベンゼンが得られる。得られた単環式のアルキ
ル置換ベンゼンは抽出工程へリサイクルされる。
【0025】ここで使用する精製蒸留塔は、工業的に使
用可能な装置であればあらゆる形式が使用でき、本発明
での蒸留分離の目的に沿えば、とくに制限を受けない。
【0026】
【実施例】以下実施例、比較例により本発明を説明する
が、これらは本発明の範囲をなんら制限するものではな
い。
【0027】実施例1 温度計、攪拌機、凝縮器を備えた3Lの反応器に、70
wt%ホルマリン537.5gとエチレングリコール6
62.5gおよび濃硫酸12gを仕込み、液温を100
℃前後に昇温し、85〜90℃の反応蒸気を凝縮器を通
して抜き出した。また、抜き出し開始と同時に70wt
%ホルマリンとエチレングリコールの混合物(重量比
1:1.23)を、600g/hの速度で反応器へ供給
し、供給速度と留出速度がバランスするように加熱量を
コントロールした。さらに抜き出した反応混合物を連続
的にガラス製多孔板式連続蒸留塔(内径50mm)へフ
ィ−ドした。塔構成は回収部10段、濃縮部5段とし、
還流比は2とした。蒸留塔温度が安定した後、下記の流
量、組成の塔頂液および塔底液を得た。 (1)塔頂液;433g/hr 組成; 1,3−ジオキソラン 91.2wt% 水 8.6wt% (2)塔底液;167g/hr 組成: 1,3−ジオキソラン 0.0wt% 水 83.1wt% ホルムアルデヒド 16.5wt%
【0028】上記より得られた水8.6wt%を含む、
1,3−ジオキソラン反応混合物98.0gと抽出剤と
して、トルエン102.0gを500ml攪拌機付ガラ
スフラスコに入れ、30℃の水浴上で1分間激しく攪拌
した後、静置し、分離した水層、油層の重量、組成を定
量した。結果を表1に示した。
【0029】上記より得られた油層(トルエン53.7
wt%、1,3−ジオキソラン45.6wt%、水0.
7wt%)をガラス製多孔板式連続蒸留塔(内径50m
m、回収部10段、濃縮部20段)に600g/hの速
度でフィードした。還流比は15とした。蒸留塔温度が
安定した後、下記の流量、組成の塔頂液および塔底液を
得た。 (1)塔頂液 ;56g/hr 組成; 1,3−ジオキソラン 92.4wt% 水 7.5wt% トルエン 0.1wt% (2)塔底液;544g/hr 組成; 1,3−ジオキソラン 40.9wt% 水 10ppm トルエン 59.1wt%
【0030】上記の塔底液(2)をガラス製多孔板式連
続蒸留塔(内径50mm、回収部5段、濃縮部40段)
に600g/hの速度でフィ−ドした。還流比は10と
した。蒸留塔温度が安定した後、塔頂から下記の流量お
よび組成の、1,3−ジオキソランを得た。 (1)塔頂液;242g/hr 組成; 1,3−ジオキソラン 99.9wt% トルエン 0.01wt% 水 25ppm (2)塔底液;358g/hr 組成; 1,3−ジオキソラン 0.99wt% トルエン 99.0wt%
【0031】実施例2 抽出剤として、混合キシレンを使用する以外は実施例1
と同様に行った。抽出処理後の水層及び油層の重量、組
成を定量し、結果を表1に示した。
【0032】比較例1 抽出剤として、シクロヘキサンを使用する以外は実施例
1と同様に行った。抽出処理後の水層及び油層の重量、
組成を定量し、結果を表1に示した。
【0033】比較例2 抽出剤として、n−ヘプタンを使用する以外は実施例1
と同様に行った。抽出処理後の水層及び油層の重量、組
成を定量し、結果を表1に示した。
【0034】比較例3 抽出剤として、テトラリンを使用する以外は実施例1と
同様に行った。抽出処理後の水層及び油層の重量、組成
を定量し、結果を表1に示した。以上の結果から、本発
明の方法は、従来の方法に比べて、1,3−ジオキソラ
ンの抽出効率に優れていることが判る。
【0035】
【表1】
【0036】
【発明の効果】本発明の単環式のアルキル置換ベンゼン
を抽出剤として使用すれば、抽出、蒸留という単純なプ
ロセスの組み合わせにより、1,3−ジオキソランを効
率よく得ることができ、工業的意義は大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】1,3−ジオキソランとトルエンおよび1,3
−ジオキソランと混合キシレンの気液平衡図である。
【図2】1,3−ジオキソランとベンゼンおよび1,3
−ジオキソランとシクロヘキサンの気液平衡図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中谷 大吾 三重県四日市市日永東二丁目4番16号 三 菱瓦斯化学株式会社四日市工場内 (72)発明者 阿部 淳一 三重県四日市市日永東二丁目4番16号 三 菱瓦斯化学株式会社四日市工場内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ホルムアルデヒドあるいはホルムアルデ
    ヒドを発生させる物質とエチレングリコールあるいはエ
    チレンオキサイドとを、酸触媒の存在下に反応させて生
    成する、1,3−ジオキソランおよび水を含む反応液か
    ら蒸発分離して得られる反応混合物を、抽出剤として、
    下記一般式(1)で表される単環式のアルキル置換ベン
    ゼンを用いて液々抽出し、抽出液を蒸留により脱水後、
    抽出剤を蒸留により分離除去することを特徴とする、
    1,3−ジオキソランの製造方法。 【化1】 (式中、R1 は炭素原子数1〜4のアルキル基を示し、
    2〜R5は水素原子あるいは炭素原子数1〜4のアルキ
    ル基を示す。)
  2. 【請求項2】 単環式のアルキル置換ベンゼンが、トル
    エン、o−キシレン、m−キシレン、p−キシレンから
    選ばれる少なくとも1つである、請求項1記載の方法。
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