JPS58188112A - 摺動式変圧器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［発明の技術分野１ 本発明は、巻線用の平角導線を巻枠に巻回し、その表面
上を摺動子で摺動して巻数比を変化させ、変圧に供する
摺動変圧器に係り、特にその巻線構造に関する。

［発明の技術的背景とその問題点］ 一般に摺動変圧器における巻線構造は、例えば円柱状の
巻枠に巻線材料を等ピッチにて巻き、その間をスペーサ
と称する絶縁部材で隔離絶縁しなければならない。また
、特に小容量の摺動式変圧器では巻線材料として樹脂を
絶縁被覆した丸導線を用い、これを巻枠に密着して巻き
摺動子の摺動向を切削加工して丸導線の絶縁被覆を剥離
し−（構成されていた。この特徴は巻線材料としての丸
導線の絶縁被覆層が巻線間の絶縁を確保し、それが前述
のスペーサを兼ねるので巻線間を絶縁するための専用ス
ペーサを必要とせず、しかも密着巻きのため、巻き付Ｇ
）操作が簡単で且つ全巻幅が少なくてすむという利点に
ある。しかし、中・大容量の震動式変圧器では巻線用導
線の断面積も大きくする必要があり、むしろ丸線を使用
するより、平角導線を使用し、且つそれをエツジワイズ
巻きにする方が全巻幅も少なく小形化できる。しかし、
平角導線を使用すると上述した丸導線を使用した場合の
ように密着巻きの構造をとることはできない。これは各
巻線は互いに近接するので、丸導線を使用した場合のよ
うに絶縁被覆層でもって巻線間の絶縁を確保することが
困難な為である。このために巻線間にスペーサを介在さ
せる構造となる。

この場合、一般には巻枠上に巻線用平角導線を等ピッチ
で巻き付けた後、巻線間にスペーサを挿入或いは各巻線
間に樹脂などを流し込んで巻線間絶縁を行なっていた。

このような方法の場合、スペーサの挿入或いは樹脂など
の流し込みなどの著しく面倒な後処理が必要となり、巻
線作業を困難なものとしていた。

また、特公昭５２−２７３３１号公報に示された摺動式
変圧器は、第１図に示すように構成されている。即ち、
１は巻線用平角導線よりなる主巻線、２は樹脂等の絶縁
被覆を施した巻線用平角導線よりなる副巻線で、これら
は第２図の斜視図で明らかなように勾いに並設した状態
でもって巻枠３に密＠巻きされる。このように構成する
ことにより、主巻線１に電磁的に結合された副巻線２に
電圧が誘起するので、副巻線２を主巻線１とは別の電源
として使用可能となり、これは摺動式変圧器の容−を増
大し得る効果を生ずるということが１１１［！されてい
る。

また、この公色特罰（特公昭５２−２７３３１号）には
第２の発明というものも開示されている。

即ら、回路的には第３図に示すように、主巻線１と副巻
線２の両端をＨいに接続し、その中点も接続したしので
ある。このように構成ｊることにより、この変圧器の出
力端からみた巻数比に対する出力インピーダンスの値も
、巻数比Ｏ〜１にわたってほぼ平均化されるという効果
を有するということも配されている。

しかしながらこの公告特許（特公昭５１−２７３３１丹
）に示された震動式変圧器の場合、第１図かられかるよ
うに絶縁被覆を施した副巻線２は、摺動子４の移動の支
障とならないように主巻線１の高さＨよりも低くする必
要があり、且つこの副！ 巻線２の幅ｒは変圧器の容量に応じて主巻線１１ｉＩの
絶縁が確保し得るように設定されなければならない。ま
た、主及び副巻線を巻枠３に巻き終わった時点での巻幅
は、当然ながら幅の広いものとなるので、これに併って
巻枠材も長いものとなり、この摺動式変圧器は大型のも
のとなることは避けることができない。そして密着巻き
する場合に於ても、断面積の異なる２本の巻線を巻くた
めに複雑な巻回装置を必要とする。さらに、前述した副
巻線の幅を設定する場合の条件が種々存在するので、副
巻線の１造を困難なものとしていた。

１発明の目的］ 本発明は上２欠点に鑑み成されたもので、−進法を簡素
化し、且つ小型の摺動式変圧器を提供することを目的と
する。

［発明のｗ要］ 上記目的を達成すべく、本発明の震動式変圧器５− 【−は、巻枠に平角導線を適宜絶縁を施して巻回し、前
記平角導線の摺動面上を摺動子によって摺動させる摺動
式変圧器に於て、前記平角導線の巻枠対向面を含む２面
もしくは３面に密着する絶縁部材を設けたことを特徴と
している。

［発明の実施例１ 以下、本発明の一実施例を第４図を参照して説明する。

拡大図Ａの中で、５は従来より使用されている平角導線
、６は本発明の特徴である絶縁部材である。この絶縁部
材６としては、従来使用されていたホルマール、エナメ
ル等樹脂コーティングにより形成したものとすると、被
覆厚が薄くならざるを得す密＠巻きする場合、耐サージ
の点ぐ劣る。従っＣ絶縁部材を厚くするために、例えば
粉体と塗装法にて形成する。この方法は樹脂の粉末を被
塗装体である裸導線に融着させて塗膜を形成する方法で
あり、変圧器の容量に応じた絶縁部材を容易に形成する
ことが可能である。この方法で・図４に示しＩご凹状の
絶縁部材６を形成するときには、裸線としたい部分にマ
スキングをした後に６一 前記粉体塗装法を行なえば良く、極めて容易に主巻線７
を製造することができる。この後は、このようにして形
成した主巻線７を巻枠８に密着巻きにて巻き付けていけ
ば良い。

さらに、従来例に示した、副巻線を設けて容量をｔげる
ようにする時には、第５図に示すように２層に巻回すれ
ば良い。この時の副巻線９は主巻線７との間の絶縁も必
要とされるために、平角導線１０の全面にわたって絶縁
部材６を密着させる必要があるが、前記粉体塗装法によ
って形成すれば容易に形成することができる。尚、この
時の回路構成は第６図の様になり、摺動子４を摺動させ
た時の巻数比に対する端子ａ−ｂｆｆｌの出力インピー
ダンスの変化を第７図に示す′。また、第８図に示すよ
うに、主巻線７と副巻線９の両端部及び途中の数ケ所を
接続すれば、第９図に示すように、巻数比の値に対する
出力インピーダンスのピーク値Ｚ―が分割でき、出力イ
ンピーダンスを平均化することができる。

以上記載したように、本発明による摺動式変圧器は、巻
線の製造過程において容易に且つ安価に１造ぐきる上、
巻線を巻枠に巻回する工程においても装置の小型化や巻
回作業の容易さ等で優れている密着巻きを非常に容易に
することができるものぐある。また、鉄心に直に巻線を
巻回して摺動式変圧器を製造する場合、一般的には該鉄
心表面に絶縁処理を施した上で巻線を巻いているが、本
発明によると平角巻線の少なくとも巻枠側の面に絶縁処
理を施しているので、鉄心上への絶縁処理という作業を
省略することもできる。

尚、本発明は、１記実論例に限定されるものではなく、
例えば巻枠に巻回する巻線を実施例では１または２重に
りるように説明したが、何重にしても実施できる。また
、主巻線と副巻線間での接続を実施例では３ケ所とした
が、これも何ケ所にしくも実施できる。その他飲旨を変
更しない範囲で変形して実施できることは言うまぐもな
い。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の摺動式変圧器の一実施例を示す断面図、
第２図は第１図と同じ従来例の一部断面斜視図、第３図
は第２図の構成における回路図、第４図は本発明の一実
施例の摺動式変圧器を示す一部断面斜視図、第５図は本
発明の他の実施例を示す一部断面斜視図、第６図は第５
図の構成による回路図、第７図は第６図の回路における
巻数比と端子ａ−ｂ間からみた出力インピーダンスの関
係を示す特性図、第８図は第５図の構成における他の実
施例による回路図、第９図は第８図の回路における巻数
比と出力インピーダンスの関係を示す特性図である。 平角導線・・・・・・・・・５　　絶縁部材　・・・・
・・・・・　６巻　　枠・・・・・・・・・８　　副平
角導線・・・・・・・・・１０代理人弁Ｉｌ！ｔ　　　
則近憲佑（ほか１名）９− 第１図　　　　　　　第２図 第３図 第５図 第８１ノ１ 第　６［・４ 第　７（／１

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）巻枠に平角導線を適宜絶縁を施して巻回し、前記
   平角導線の摺動面上を摺動子によって摺動させる摺動式
   変圧器に於て、前記平角導線の巻枠対向面を含む２面も
   しくは３面に密着する絶縁部材を設けたことを特徴とす
   る摺動式変圧器。
2. （２）前記絶縁部材を巻枠の巻回面上と対向した面を除
   く３面に設けた前記平角導線と前記巻枠との間に、全面
   に前記絶縁部材を設けた副平角聯纏を介在させ、前記平
   角導線と前記副平角導線の両端を互いに接続すると共に
   、両巻線上の少なくとも任意の１点を互いに接続したこ
   とを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の摺動式変圧
   器。