JPS5817555B2 - 活性エネルギ−線硬化型粘着剤用組成物 - Google Patents

活性エネルギ−線硬化型粘着剤用組成物

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JPS5817555B2
JPS5817555B2 JP3119779A JP3119779A JPS5817555B2 JP S5817555 B2 JPS5817555 B2 JP S5817555B2 JP 3119779 A JP3119779 A JP 3119779A JP 3119779 A JP3119779 A JP 3119779A JP S5817555 B2 JPS5817555 B2 JP S5817555B2
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meth
acrylate
acrylic
monomer
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JP3119779A
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三木利郎
実松徹司
小笠原誉久
中川照夫
服部武尚
木村次夫
立道秀麿
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Toagosei Co Ltd
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Toagosei Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は活性エネルギー線の照射によって硬化し、優れ
た物性の粘着剤をもたらす組成物に関す・るものである
なお本明細書においては、アクリル系単量体及び/又は
メタクリル系単量体を(メタ)アクリル系単量体と、ア
クリロイル基及び/又はメタクリロイル基を(メタ)ア
クリロイル基と、アクリル酸及び/又はメタクリル酸を
(メタ)ンアクリル酸と、又アクリレート及び/又はツ
タクリレートを(メタ)アクリレートと記す。
従来、粘着剤はゴム系又はアクリル系重合体を、キシレ
ンや酢酸エチル等の有機溶剤に溶解した溶液で使用され
ており、これら溶剤を使用することiにより各種の問題
が発生していた。
即ち、作業者に対する有害性、火災の危険性、環境汚染
、乾燥速度が遅い、高価な溶剤を気散させる為資源の浪
費の問題等々である。
これらの欠点を改良する為、近年になり活性エネルギー
線硬化型粘着剤の検討がなされている。
この種の活性エネルギー線硬化型粘着剤は、アクリル系
重合体をアクリル酸ブチル、アクリル酸−2−エチルヘ
キシル等のごとき低沸点のアクリル系単量体に溶解した
もので、活性エネルギー線の照射により硬化して粘着剤
として提供されるものであり、従来の溶液型粘着剤の問
題点の一部を改良することができた。
しかし希釈剤として使用しているアクリル系単量体は低
沸点であり、かつ特有の臭気を有することから新たな問
題が生じている。
即ち、アクリル系単量体の毒性及び皮膚に付着した際の
かふれの問題の他、臭気公害を回避するためにアフター
バーナー等の除臭装置が必要となる等である。
さらに粘着剤としての物性例えば粘着力等においても、
必ずしも満足し得ないものである。
本発明者らは鋭意研究の結果、特異な(メタ)アクリル
系単量体又はこれと架橋性単量体を使用することにより
、低粘度でかつ高沸点であり、臭気がなくさらに皮膚に
対する刺激性がないかまたは軽度であって、速やかに硬
化し、て粘着剤をもたらす活性エネルギー線硬化型粘着
剤用組成物を得るに至った。
しかも本発明組成物の構成成分である(メタ)アクリル
系単量体又はこれと架橋性単量体は、従来使用されてい
る前記低沸点アクリル系単量体に比較して得られた粘着
剤の接着力及びン又は凝集力を格段に向上させるという
予想できない効果を示すのである。
本発明の組成物を構成する各成分について説明すると、
第一成分であるアクリル酸エステルを主たる構成単量体
単位とする単独重合体および共重合体から選ばれたアク
リル系重合体としては、アクリル酸エステルの単独重合
体、アクリル酸エステル同士の共重合体、アクリル酸エ
ステルを主体とし、これと共重合可能な他の単量体例え
ば酢酸ビニル、アクリル酸、メタクリル酸、メタクリル
酸エステルあるいはアクリルアマイドその他の官能性単
量体との共重合体及びこれら重合体の混合物があり、 例えばアクリル酸ブチルとアクリル酸の共重合体、アク
リル酸2エチルヘキシルとメタクリル酸グリシジルとの
共重合体、アクリル酸ブチルとアクリル酸とフタル酸ジ
アリルとの共重合体等であって、アクリル酸エステルを
主たる構成単量体とするものがある。
本発明の組成物を構成する第二の成分は (但し、式中のR1及びR2は水素又はアルキル基、R
3は炭素数2個以上のアルキレン基又は置デ換アルキレ
ン基、R4は水素又はメチル基、nは1〜10の正数を
示す。
nが1より大きいときの各R3は同じでも異なっていて
も良い。
)で表わされる分子量300〜1000の(メタ)アク
リル系単量体である。
フ 上記一般式(A)で示される化合物は、一価フェノ
ールにモノエポキサイドを付加させることによって得ら
れる下記CB)で示される一価アルコールと(メタ)ア
クリル酸とのエステル化又は低級(メタ)アクリル酸エ
ステルとのエステル交換デによって製造することができ
る。
(但し、式中のR1、R2、R3及びnの意味は上式〔
A〕と同じ。
)又、nが1よりも大きくカリ各R3が異なっていると
きの一価アルコールは、下記一般式〔B′〕5によって
表わすことができる。
(上式においてR′9及びR3′は互に異なるR3 を
、又n’+ n’= nを示す。
)一価フェノールの例としてはフェノール、0−クレ
ゾール、m−クレゾール、p−クレゾール、p−t−ブ
チルフェノール、5eC−ブチルフリ一 エノール、p −n−ブチルフェノール、ジーを一ブチ
ルフェノール、p−オクチルフェノール、p−ノニルフ
ェノール、ジノニルフェノール等があげられる。
モノエポキサイドの例としては、エチレンオキサイド、
プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイド、スチレン
オキサイド、3−ヒドロキシプロピレンオキサイド、メ
チルグリシジルエーテル、エチルクリシジルエーテル、
メチルグリシジルエーテル、フェニルグリシジルエーテ
ル等があげられる。
モノエポキサイドは単独で又は二種以上を混合して使用
することができる。
式中のnはモノエポキサイドの平均的付加量であり、二
種以上のモノエポキサイドを併用した際は、それぞれの
モノエポキサイドの平均的付加量の合計を表わす。
nは1〜10の範囲であることを必要とし、10を越え
ると粘着剤が脆くなり不適当である。
又本発明の前記一般式(A、lで示される化合物の分子
量を300〜1000の範囲に限定した理由は、分子量
300未満では皮膚刺激性が中程度となり皮膚に付着し
た際かふれが発生する危険があると同時に沸点が低く臭
気による問題を発生し、−力分子量が1000を超える
と粘度が高くなると共に、化合物中の(メタ)アクリロ
イル基の濃度が小さくなるため硬化性が不良となるとこ
ろにある。
硬化速度の点からすると、化合物の分子量は300〜6
00の範囲であることが更に好ましい。
なお、本発明における分子量は数平均分子量である。
前記一般式におけるR1、R2、R3、R4およびnは
上記に定義し又説明したとおりであるが、それらは化合
物に付された分子量の制限範囲を満足するように、具体
的に選定され組合わせられる。
本発明の組成物を構成する第三の成分は、1分子中に(
メタ)アクリロイル基を2個以上持つ架橋性単量体であ
る。
架橋性単量体の好ましい分子量は、架橋硬化速度や架橋
効果の面から、(メタ)アクリロイル基1個当たりの分
子量として1000以下、更に好ましくは600以下で
ある。
なおその下限値は架橋性単量体の構造、合成時の原料等
から必然的に定まり、通常いずれも約90〜200程度
の範囲内の値となる。
又、架橋性単量体はその沸点が低すぎると、蒸発による
損失や臭気公害を起しやすいため、常圧における沸点が
200℃以上のものが良く、更に望ましくは250℃以
上のものが使用される。
本発明で使用され得る架橋性単量体の具体例としては、
例えば下記(a)−(j)の(メタ)アクリレートを挙
げることができる。
(a) 脂肪族、脂環族、芳香脂肪族2〜6価の多価
アルコール及びポリアルキレングリコールのポリ(メタ
)アクリレート; 例えばエチレングリコール、プロピレングリコール、■
・3−または1・4−ブタンジオール、ヘキサンジオー
ル、ネオペンチルクIJ −7−/L/、−’、/りo
ヘキサンジオール、トリメチロールエタン、トリメチロ
ールプロパン、グリセリン、ソルビトール、ペンタエリ
スリトール、ジペンタエリスリトール、水素化ビスフェ
ノールAなどの多価アルコール及びジエチレングリコー
ル、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコー
ル、ポリエチレングリコール、ジプロピレングリコール
、ポリプロピレングリコールなどの如き多価アルコール
のポリ(メタ)アクリレートがあげられる。
これらの具体例は例えば特開昭49− 12098号公報などに示されている。
(b) 脂肪族、脂環族、芳香脂肪族、芳香族2〜6
価の多価アルコールにアルキレンオキサイドを付加させ
た形の多価アルコールのポリ(メタ)アクリレート; 例えばビスフェノールAジオキシエチルエーテルなどの
ように、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトー
ル、グリセリン、ビスフェノールAなどの多価アルコー
ルにエチレンオキサイドやプロピレンオキサイドを付加
させて得られる多価アルコールのポリ(メタ)アクリレ
ートがあげられる。
(C) ポリ(メタ)アクリロイルオキシアルキルリ
ン酸エステル; ヒドロキシル基含有(メタ)アクリレートと五酸化リン
との反応によって得られ、例えばポリ(メタ)アクリロ
イルオキシエチルリン酸エステル、ポリ(メタ)アクリ
ロイルオギシプロビルリン酸二“ステルなどがあげられ
る。
(CI ポリエステルポリ(メタ)アクリレート:ポ
リエステルポリ(メタ)アクリレートは通常(メタ)ア
クリル酸と多価アルコールと多価カルボン酸とをエステ
ル化することによって合成される。
ポリエステル型多価アルコールのポリ(メタ)アクリレ
ートが主成分であると想定され、その合成例及び具体例
は例えば特開昭49、−128944号公報その他の公
開特許公報(49−128088,49−120981
,49−93473,49−28692,48−965
15,48−66679,48− 25790など)に記載されている。
例えばコハク酸とエチレングリコールとのポリエステル
ジオールのジ(メタ)アクリレート、マL’イ41エチ
レンクリコールとのポリエステルジオールのジ(メタ)
アクリレート、フタル酸とジエチレングリコールとのポ
リエステルジオールのジ(メタ)アクリレート、テトラ
ヒドロフタル酸とジエチレングリコールとのポリエステ
ルジオールのジ(メタ)アクリレート、アジピン酸とト
リエチレングリコールとのポリエステルジオールのポリ
(メタ)アクリレート、テトラヒドロフタル酸とトリメ
チロールプロパンとのポリエステルポリオールのポリ(
メタ)アクリレート、テトラヒドロフタル酸とペンタエ
リスリトールとのポリエステルポリオールのポリ(メタ
)アクリレートなどがあげられる。
これらポリエステルポリ(メタ)アクリレートの中では
、フタル酸のような芳香族多価カルボン酸系のものより
も、脂肪族または脂環族多価カルボン酸系のポリエステ
ルポリ(メタ)アクリレートを用いた場合の方が架橋硬
化物の耐候性、強靭性などの物性に優れる利点がある。
(e) エポキシポリ(メタ)アクリレート;分子中
に2個以上のエポキシ基を有するエポキシ樹脂に、エポ
キシ基とほぼ光量の(メタ)アクリル酸、カルボキシル
基を有する(メタ)アクリレート、もしくは(メタ)ア
クリル酸またはカルボキシル基をもつ(メタ)アクリレ
ートと多塩基酸との混合物を反応させることによって合
成される。
あるいはエポキシ基含有(メタ)アクリレートに多価カ
ルボン酸を反応させるなどの方法もある。
エポキシポリ(メタ)アクリレートの合成例及び具体例
は例えば特開昭49−28692号公報その他の公開特
許公報(48−66182,48−60787、特公昭
49−12091.49−12090など)に示されて
いる。
例えばビスフェノールAジグリシジルエーテル型、グリ
セリンジグリシジルエーテル型、ポリアルキレングリコ
ールジグリシジルエーテル型、多塩基酸ジグリシジルエ
ステル型、シクロヘキセンオキサイド型などの各エポキ
シ樹脂と(メタ)アクリル酸との付加反応生成物などが
あげられる。
げ)ポリウレタンポリ(メタ)アクリレート;主鎖にポ
リウレタン結合単位を有する多価アルコールの(メタ)
アクリレートの構造を有し、通常ヒドロキシル基含有(
メタ)アクリレートと、ポリイソシアネート及び必要に
より多価アルコールとを反応させるなどの方法で合成さ
れる。
合成例及び具体例は例えば特開昭48−60787号公
報などに記載されている。
例工ば2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレートまた
は2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレートとジイ
ソシアネートとの付加反応生成物、2−ヒドロキシエチ
ル(メタ)アクリレートとジイソシアネートと2価アル
コールとの付加反応生成物などがこの例に相当する。
(g) ポリアミドポリ(メタ)アクリレート;主鎖
にポリアミド結合単位を有する多価アルコールの(メタ
)アクリレ−I・の構造を有し、通常、ポリアミド型多
価カルボン酸にヒドロキシ基含有(メタ)アクリレート
又はエポキシ基含有(メタ)アクリレートを反応させる
か、ポリアミド型多価アルコールに(メタ)アクリル酸
を反応させるなどの方法で合成される。
合成例及び具体例は例えば特開昭48− 60787号公報、特開昭48−37246号公報など
に記載されている。
例tばエチレンジアミンとフタル酸との反応によって得
られるポリアミド型多価カルボン酸と2−ヒドロキシエ
チル(メタ)アクリレートまたはグリシジル(メタ)ア
クリレートの反応生成物などがこの例に相当する。
(h) ポリシロキサンポリ(メタ)アクリレート;
主鎖にポリシロキサン結合単位を有する多価アルコール
の(メタ)アクリレートの構造を有し、通常ポリシロキ
ザン結合単位を有する多価アルコールに(メタ)アクリ
ル酸又はヒドロキシル基含有(メタ)アクリレートを反
応させるなどの方法で合成される。
合成例及び具体例は例えば特公昭49− 4296号公報などに記載されている。
(i) 側鎖及び/又は末端に(メタ)アクリロイル
オキシ基を有するビニル系又はジエン系低重合体: ビニル系又はジエン系低重合体の側鎖又は末端に、エス
テル結合、ウレタン結合、アミド結合、エーテル結合な
どを介して(メタ)アクリロイルオキシ基が結合されて
いる構造を有する。
通常側鎖または末端にヒドロキシ基、カルボキシル基、
エポキシ基等を有する低重合体に、これらの基と反応性
の(メタ)アクリル酸、カルボキシル基含有(メタ)ア
クリレート、ヒドロキシル基含有(メタ)アクリレート
、エポキシ基含有(メタ)アクリレート、インシアネー
ト。
基含有(メタ)アクリレート、アミン基含有(メタ)ア
クリレートなどを反応させることによって合成される。
合成例及び具体例は例えば特開昭50−9687号公報
、特公昭45−1、5629号公報、特公昭45−1.
5630号公報などに記載されている。
例えば(メタ)アクリル酸と他のビニルモノマーとの共
重合体にグリシジル(メタ)アクリレートを反応させた
反応生成物などがあげられる。
なお、この系に屈する架橋性単量体は、分子量が高(な
ると一般に高粘度または固体状になり易いので、後記の
ように液状低粘度の架橋性単量体などに溶解して用いる
か、もしくは低分子量(通常数平均分子量3000以下
)の液体のものを用いることが好ましい。
(j) 前記(a)〜(i)記載の架橋性単量体変性
物;上記の各架橋性単量体中に残存するヒドロキシル基
又はカルボキシル基の少なくとも一部を、これらの基と
反応性の酸クロライド、酸無水物、インシアネート又は
、エポキシ化合物と反応させることによって変性した変
性物であり、変性の方法及び具体例は例えば特開昭49
− 128994号公報、特開昭49−128088号公報
などに示されている。
本発明に係る活性エネルギー線硬化型粘着剤用組成物は
、アクリル系重合体10〜75重量%、(メタ)アクリ
ル系単量体23〜88重量%及び架橋性単量体0〜30
重量%からなるが、さらに好ましい組成物はアクリル系
重合体20〜50重量%、(メタ)アクリル系単量体3
5〜78重量%及び、架橋性単量体2〜30重量%一層
望ましくは2〜15重量%からなるものである。
本発明組成物におけるアクリル系重合体、(メタ)アク
リル系単量体及び架橋性単量体の割合は、組成物の粘度
、硬化性、硬化条件、皮膚刺激性、組成物を硬化させて
得られる粘着剤の物性その他の諸因子から決定された。
本発明組成物は架橋性単量体が配合されていなくても充
分な接着力、凝集力を有する粘着剤をもたらすことがで
きるが、架橋性単量体の使用によりさらに物性が向上す
る。
例えば、硬化によって粘着性が大きく凝集力が小さい粘
着剤を形成するアクリル系重合体と(メタ)アクリル系
単量体からなる組成物に架橋性単量体を添加することに
より、粘着剤としての凝集力と接着力を向上させること
ができ、又架橋性単量体を配合した組成物は特に紫外線
による硬化の際に有効である。
又、電子線、電離性放射線で硬化する際は架橋性単量体
の併用により、低照射線量で硬化させることができる。
しかし、架橋性単量体を併用する場合、その使用量が多
すぎたり、電子線や電離性放射線の大きな照射線量のも
とに硬化させる場合は、架橋が進みすぎて粘着性を失な
うため、その配合量は組成物の30重量%以下に留める
べきであり、最適の配合量や硬化条件を選定するように
留意することが望ましい。
本発明組成物において、アクリル系重合体の含有量が7
5重量%を越えると、組成物が固体に近くなって基体シ
ートへの塗布といった実用上不可欠な操作が困難になる
のみならず、(メタ)アクリル系単量体又はこれと架橋
性単量体の併用によ)る接着力や凝集力の向上を充分に
期待することができない。
一方アクリル系重合体の含有量が10重量%未満では、
粘着剤として好適なアクリル系重合体固有の諸物件を利
用することができず、粘着性に乏しい硬化物しか得られ
ない。
本発明に係る活性エネルギー線硬化型粘着剤用組成物を
、酸素が存在する雰囲気中で硬化させる場合、例えば大
気中で紫外線硬化させる場合は、アクリロイル基を有す
るアクリル系単量体又は架橋性単量体が、メタクリロイ
ル基を有するメタクリル系単量体又は架橋性単量体より
も硬化性が優れているので、用いて好適である。
酸素存在雰囲気中での硬化に際しては、組成物中の(メ
タ)アクリロイル基を有する化合物における全アクリロ
イル基とメタクリロイル基の合計。
量を基準として、アクリロイル基が50モル%以上を占
めることが望ましい。
一方酸素が存在しない状態での硬化、例えば窒素その他
の不活性ガス雰囲気中で硬化する場合は、アクリロイル
基とメタクリロイル基との間に格別の差異がない。
本発明組成物の硬化は活性エネルギー線の照射によって
行なわれる。
本発明でいう活性エネルギー線とは紫外線又は電子線や
γ線のような電離性放射線をいう。
本発明の組成物は紫外線、電離性放射線の作用、により
硬化するが、硬化を一層促進させるために硬化促進剤を
含有せしめても良く、多(の場合これは好ましいことで
ある。
硬化手段が紫外線である場合には光開始剤が用いられる
好適に利用できる光開始剤としては例えばベンゾイン、
ベンゾインメチルエーテル、ベンツインエチルエーテル
、ペンツインイソプロビルエーテル、ベンゾインイソブ
チルエーテル、ベンゾインオクチルエーテルなどのごと
きベンゾイン化合物、ベンジル、ジアセチル、メチルア
ントラキノン、アセトフェノン、ベンゾフェノンなどの
ごときカルボニル化合物、ジフェニルジスルフイッド、
ジチオカーバメートなどのごとき硫黄化合物、α−クロ
ルメチルナフタリンなどのごときナフタレン系化合物、
アントラセン、塩化鉄などのごとき金属塩などがあげら
れる。
硬化手段が電子線やγ線のような電離性放射線である場
合には、開始剤を用いなくても速やかに硬化するので、
特に開始剤を用いる必要はない。
前記光開始剤の使用量は組成物に対して0.01〜20
wt%、好ましくはo、1〜10wt%の範囲であるの
がよい。
また各成分が合成中あるいは貯蔵中にゲル化することを
防止して貯蔵安定性を増すために、少量の安定剤を用い
ることが好ましい。
好適な安定剤としては例えば)・イドロキノン、t−ブ
チルハイドロキノン、カテコール、t−ブチルカテコー
ル、ハイドロキノンモノメチルエーテルなどのごときフ
ェノール類、ベンゾキノン、ナフトキノン、ジフェニル
ベンゾキノンなどのどときキノン類、フェノチアジン、
銅塩などがあげられる。
これら安定剤の使用量は組成物に対しo、o o o
i〜0.3wt%の範囲であるのがよい。
次に参考例によって、以下の実施例と比較例において使
用した(メタ)アクリル系単量体及び架橋性単量体の合
成例を示した。
なお以下の各側における部及び%の表示は、特ニ記載の
ないかぎりすべて重量基準で示す。
参考例 ■ 攪拌器と水分離器付き還流冷却器をつけたフラスコに、
ポリオキシプロピレンモノ(ノニルフェニル)ニーデル
(一般式CB)においてR1: H。
CH3 R2: C9H19、R3ニーCH2−CH−1n:平
均1.4、平均分子量:303)456部、アクリル酸
130部、p−)ルエンスルホン酸9.9部、トルエン
892部、重合防止剤として塩化第2銅2水塩0.7部
を仕込み、重合防止のため空気を吹込み(100ml/
m1ll)つつ、攪拌下に加熱還流し、生成水を分離し
ながらエステル化を行った。
反応温度111〜131℃における12時間の反応で水
28部が生成した。
反応液は冷却後、10%NaOH水溶液88部で中和洗
浄し、更に10%NaC1水溶液200部で2回洗浄し
た。
洗浄後分離した油相にハイドロキノンモノメチルエーテ
ル0.05部を添加し、薄膜蒸留装置を用い温度70℃
、圧力5mmHgにてトルエン及び低沸点留分を蒸留除
去することにより、一般式(A)で示されるアクリル系
単量体として、原料−価アルコールに対応する下記構造
式のアクリル酸エステル480部を得た。
その粘度は103cps/25℃、比重は0.984/
25℃、色数は700 (APHA)であった。
参考例 ■〜■ 参考例■と同様の方法にて、原料−価アルコールの種類
を変えてエステル化を実施し、一般式(C1で示される
アクリル系単量体を合成した。
合成条件及び結果を下表に示す。
参考例 ■ 攪拌器と水分離器付き還流冷却器をつげたフラスコに、
ポリオキシプロピレンモノ(ノニルフェニル)エーテル
に更にエチレンオキサイドを付加したアルコール(一般
式〔B′〕においてR,:H1R2:c9HI9、R′
3ニーC2H4−1n’:2.5、R3’ : −C3
H,−1n″:28、平均分子量:492)738部、
アクリル酸130部、P−トルエンスルホン酸22部、
トルエン579部、重合防止剤として塩化第2銅2水塩
1.0部を仕込み、重合防止のため空気を吹込み(10
0ml/mm)ながら、攪拌下に加熱還流し、生成水を
分離しながらエステル化を行った。
反応温度110〜130℃における12時間の〕ト反応
で水32部が生成した。
反応液は冷却後、10%NaOH水溶液180部で沖和
洗浄し、更に10%NaC1水溶液250部で2回洗浄
した。
洗浄後分離した油相にハイドロキノンモノメチルエーテ
ル0.05部を添加し、薄膜蒸留装置を用い温度70℃
、圧力5mmHgにてトルエン及び低沸点留分を蒸留除
去することにより、一般式(A、1で示されるアクリル
系単量体として、原料−価ア)ルコールに対応する下記
構造式のアクリル酸エステル750部を得た。
粘度は146 cps / 25°C1比重は1.00
9725℃、色数は300(APHA)であった。
参考例 IX 無水テトラヒドロフタル酸1モル、トリメチロールプロ
パン2モル及びアクリル酸4モルを用い、特開昭49−
12808号公報記載の参考例4にしたがって共エステ
ル化して、架橋性単量体を得た。
得られた架橋性単量体は平均分子量618で1分子中に
平均4個のアクリロイル基を有している。
参考例 X ジペンタエリスリトール1モルとアクリル酸6モルノ原
料組成で、重合防止剤としてフェノチアジンをアクリル
酸に対して0.03%添加し、硫酸を触媒としてトルエ
ン溶媒中でエステル化して架橋性単量体を得た。
得られた架橋性単量体は平均分子量578で、1分子中
に平均6個のアクリロイル基を有している。
実施例 1〜8 アクリル酸−2−エチルヘキシル98部とメタクリル酸
グリシジル2部とを、酢酸エチルを溶媒として共重合し
脱溶剤して得た、25℃における粘度50万センチポイ
ズのアクリル系重合体50部を、参考例■〜■で得たア
クリル系単量体50部に溶解して、活性エネルギー線硬
化型粘着剤用組成物を得た。
この組成物をポリエステルフィルム上に30μの膜厚に
塗布し、窒素気流下で6メガラドの線量の電子線を照射
して、感圧性粘着シートを得た。
各組成物の組成と、それらから得た粘着シートの剥離強
度及び凝集力を測定し表1に示した。
比較例 1〜3 実施例1で使用したアクリル系重合体50部を、アクリ
ル酸2エチルヘキシル、アクリル酸ブチル97%とアク
リル酸3%の混合物、アクリル酸ブチル20%とアクリ
ル酸−2−エチルヘキシル80%の混合物のいずれか5
0部に溶解し、実施例1と同様にして感圧性粘着シート
を得た。
それらの組成と剥離強度及び凝集力を表1に示した。
実施例 9〜10 実施例5における活性エネルギー線硬化型粘着剤用組成
物をポリエステルフィルム上に膜厚30μに塗布し、窒
素気流下で3メガラド又は9メガラドの線量で電子線を
照射して感圧性粘着シートを得た。
これら粘着シートの剥離強度及び凝集力を測定し表1に
示した。
実施例 11〜12 実施例1で得たアクリル系重合体50部を、参考例Vで
得たアクリル系単量体47.5部と参考例■で得た架橋
性単量体2.5部の混合物に溶解して活性エネルギー線
硬化型粘着剤用組成物を得た。
この粘着剤用組成物をポリエステルフィルム上に30μ
の膜厚に塗布し、窒素気流下で3メガラド又は9メガラ
ドの線量で電子線を照射して、感圧性粘着シートを得た
このシートの剥離強度及び凝集力を測定し、表1に示し
た。
実施例 13 アクリル酸ブチル95部とアクリル酸5部とをだトルエ
ンを溶媒として共重合し脱溶剤して得た、25℃におけ
る粘度3万センチポイズのアクリル系重合体50部を、
参考例Vで得たアクリル系単量体47部と参考例Xで得
た架橋性単量体3部の混合物に溶解して、活性エネルギ
ー線硬化型粘着剤用組成物を得た。
この粘着剤用組成物をポリエステルフィルム上に30μ
の膜厚に塗布し、窒素気流下で6メガラドの線量で電子
線を照射し、感圧性粘着シートを得た。
このシートの剥離強度及び凝集力を表1に示した。
実施例 14 アクリル酸ブチル95部とアクリル酸5部とフタル酸ジ
アリル2部を、酢酸エチルとトルエンとの混合物を溶媒
として共重合して得たアクリル系重合体(固形分40%
25°Cでの粘度1000センチポイズ)125部(
固形分として50部)と、参考例Vで得たアクリル系単
量体50部及び光開始剤としてのベンゾインエチルエー
テル3部を混合した後、減圧蒸留により脱溶剤し、活性
エネルギー線硬化型粘着剤用組成物を得た。
この粘着剤用組成物をポリエステルフィルム上に30μ
の膜厚に塗布し、80w/CrI′Lの出力を有する高
圧水銀灯〔日本電池■製Hi CureLamp、、H
I2ONオゾンタイプ集光型1灯〕を用℃・て、その下
8確の距離で、空気中で紫外線を1.5秒間照射して感
圧性粘着シートを得た。
このシートの剥離強度は1.8 kg/ 1nch
であり凝集力は4分であった。
実施例 15 実施例14で使用した、参考例■で得たアクリル系単量
体50部のかわりに、参考例■で得たアクリル系単量体
47.5部と参考例■で得た架橋性単量体2.5部を使
用する以外は実施例14と同様にして、活性エネルギー
線硬化型粘着剤用組成物□及びこれを用いた感圧性粘着
シートを得た。
このシートの剥離強度は1.7 kg/ 1nch で
あり凝集力はN、C1(脱落せず)であった。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 アクリル酸ニスデルを主たる構成単量体単位とする
    単独重合体および共重合体から選ばれたアクリル系重合
    体10〜75重量%、下記一般式〔A〕で示され分子量
    が300〜1000の(メタ)アクリル系単量体23〜
    88重量%および1分子中に(メタ)アクリロイル基を
    2個以上有する架橋性単量体0〜30重量%からなる活
    性エネルギー線硬化型粘着剤用組成物。 上式〔A〕においてR1とR2は水素又はアルキル基を
    、R3は炭素数2個以上のアルキレン基又は置換アルキ
    レン基を、R4は水素又はメチル基を、nは1〜10の
    正数を示す。 nが1より太]きいときの各R3は、同じでも異なって
    いても良い。
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