JPS581696B2 - 鉄鋼構築物の防サビ塗装用シ−ラ− - Google Patents

鉄鋼構築物の防サビ塗装用シ−ラ−

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JPS581696B2
JPS581696B2 JP7490479A JP7490479A JPS581696B2 JP S581696 B2 JPS581696 B2 JP S581696B2 JP 7490479 A JP7490479 A JP 7490479A JP 7490479 A JP7490479 A JP 7490479A JP S581696 B2 JPS581696 B2 JP S581696B2
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sealer
silicate
hydrolyzate
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mixture
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JP7490479A
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西村田人
石原嘉孝
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Nippon Paint Co Ltd
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Nippon Paint Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は鉄鋼構築物の防サビ塗装用シーラー、更に詳し
くは無機質ジンクリツチ系プライマーを塗装した面に塩
化ゴム系塗料を上塗りする前のシーラーであって、特に
上塗り塗膜の発泡現象を防止しうるシーラーに関する。
従来より、橋梁、プラント等の鉄鋼構築物の防サビ塗装
に、無機質ジンクリツチ系プライマーが広く用いられて
いる。
また近年では、これら構築物の塗膜寿命の延長が計れる
傾向にあり、それに沿って厚膜型の上記プライマーの適
用が多くなっている。
一方、かかる防サビ塗装における上塗り塗料として、従
来のアルキツド系塗料に代え耐候性、付着性、耐水性、
乾燥性に優れた塩化ゴム系塗料が広く採用されるように
なってきた。
ところで、上記プライマーは亜鉛末の犠牲陽極作用によ
って鉄鋼材の腐食を防止するもので、このためにはプラ
イマ一層中65〜95重量%の亜鉛末が存在することが
必要で、また亜鉛末粒子の相互接触および鉄鋼面との接
触による電気的導通が必要条件となる。
このようなビヒクル不足のプライマーを厚膜に塗装すれ
ば、プライマ一層に多少の空隙を含むことは公知の事実
であり、一般にプライマ一層中5容量%前後、多い場合
で10容量%以上の空隙を占めることになる。
従って、かかる空隙を有するプライマ一層上に、上述の
塩化ゴム系塗料を直接上塗りすると、該上塗り塗膜面に
発泡が生じ、性能的、外観的に問題となる。
かかる鉄鋼構造物の防サビ塗装にあって、先で述べた如
くジンクリツチ系プライマーと塩化ゴム系塗料の組合わ
せが望まれつつありながら、上述の発泡現象は避けられ
ず、これを防止する解決策が切望されている。
そこで、この解決策として、上記塩化ゴム系塗料を上塗
りする前のシーラーとして■JIS−K−5633に規
定のポリビニルブチラール系エッチングプライマーを塗
布するか、あるいは■該上塗り塗料の溶剤希釈物をミス
トコートする方法が試みられている。
しかし、■のエッチングプライマーでは当該発泡防止を
比較的果せるが、上塗り塗料との付着性が悪く実用的に
満足行く結果とならない。
また、■のミスコートによっても、上塗り塗装において
このミストコート膜を再溶解せしめ、結局発泡を起こす
ことになる。
本発明の目的は、上述の発泡現象を有効に防止でき且つ
塩化ゴム系塗料との付着性に優れたシーラーを提供する
にある。
本発明者らは、かかる目的を達成するため鋭意研究を進
めた結果、アルキルシリケートの加水分解物にポリアク
リル酸エステルもしくはその誘導体を特定割合で組合わ
せることにより、所期目的のシーラーが得られ、更に亜
鉛末以外の顔料を添加すれば上述のブライマ一層の空隙
が積極的に減少され、また酸性または塩基性触媒を添加
すればアルキルシリケートの加水分解度が著しく促進さ
れシーラーの硬化を速めることを見出した。
なお、本発明者らの研究によれば、ポリビニルブテラー
ル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル−プ
ロピオン酸ビニル共重合体、エポキシ樹脂、ケトン樹脂
、塩素化ポリエチレン、塩素化ポリプロピレン等のそれ
ぞれ単独をシーラーとして使用してみたが、発泡防止お
よび付着性の両面においていずれも満足されないことが
認められた。
また、金属溶射法による溶射皮膜を埋める方法として、
すでにポリエチルシリケートの塗布が知られている(特
公昭34−5107号参照)。
この知見からアルキルシリケート単独のシーラーを検討
したところ、発泡防止効果は認められたが、塩化ゴム系
塗料との付着が極度に劣っていた。
また、ポリアクリル酸エステルの単独使用を検討したが
、ジンクリツチ系プライマーとの付着に劣ると共に対発
泡性にも満足できる結果とならなかった。
また、ジンクリツテ系プライマーの組成においてアルキ
ルシリケートとポリビニルアセタールをビヒクルとした
場合、上塗り塗膜の発泡を防止できるとの知見はすでに
得られている(特開昭49−1634号参照)。
この事実から導き出されるアルキルシリケートとポリビ
ニルアセタールを組合わせたシーラーを検討したところ
、発泡防止の効果は認められたものの、塩化ゴム系塗料
との付着に劣り、好ましい結果を得ることができなかっ
た。
本発明は、上述の知見に基づいて完成されたもので、そ
の要旨は、無機質ジンクリッチ系プライマーを塗装した
面に塩化ゴム系塗料を上塗りする前をシーラーであって
、アルキルシリケートの加水分解物100部(重量部、
以下同様)およびアクリル酸エステル系ポリマー20〜
250部を必須成分とすることを特徴とする鉄鋼構築物
の防サビ塗装用シーラーに存する。
本発明において、上記アルキルシリケートの加水分解物
としては、例えばエチルシリケート、ブテルシリケート
、プロビルシリケート等をアルコール溶液中で、水およ
び酸触媒(塩酸、硝酸、リン酸等の無機酸、シュウ酸、
乳酸等の有機酸など〕を用いて加水分解したものであっ
て、これらの1種または2種以上の混合物を用に供する
特に、エチルシリケートの加水分解物が最適である。
また、これらの加水分解物にあって、その印水分解度が
70〜120%であるものが望ましい。
なお、上記「加水分解度」とは、テトラエチルオルトシ
リケートに基づいて計算してケイ素原子に連結したアル
コキシ基を加水分解するのに必要な水の量を指称し、ア
ルコキシ基を完全に加水分解するための理論上必要な水
の量を100%加水分解度とする。
ちなみに、テトラエチルオルトシリケートの100%加
水分解度を得るために必要な水の量は、テトラエテルオ
ルトシリケート100部に対して17.3部であり、ま
た「エチルシリケート40」(日本コルコート社製)の
100%加水分解度を得るために必要な水の量は、「エ
チルシリケート40」100部に対して14.5部であ
る。
本発明において、上記アクリル酸エステル系ポリマーは
、当該シーラーの塩化ゴム系塗料との付着性を保持せし
め且つ当該シーラーに可撓性を付与する機能を有するも
のであって、具体的には、一般式 〔式中、R1はHまたはCH3、およびR2はC1〜C
4のアルキル基である。
〕で示されるモノマー(アクリル酸メチル、アクリル酸
エチル、アクリル酸プロピル、アクリル酸ブチル、メタ
クリル酸メチル、メタクリル酸エチル,メタクリル酸プ
ロピル、メタクリル酸ブチル)群から選ばれた、1種の
ホモポリマーおよび2種以上のコポリマーが挙げられ、
これらの1種または2種以上の混合物を用に供する。
使用量は、上記アルキルシリケートの加水分解物100
部に対して、20〜250部、好ましくは30〜200
部の範囲で選定することが重要である。
20部未満であると、塩化ゴム系塗料との付着性が低下
し、また250部を越えると、無機質ジンクリッチ系プ
ライマーとの付着が劣ったり、所期目的の発泡防止効果
が得られなくなる。
本発明に係るシーラーは、必須成分として上記アルキル
シリケートの加水分解物とアクリル酸エステル系ポリマ
ーとを所定割合で配合調製することにより得られるが、
先で述べた如く付加的効果を意図する場合は、必要に応
じて顔料および/または硬化促進剤としての酸性または
塩基性触媒を添加すればよい。
上記顔料としては、亜鉛末以外の通常の顔料、例えば防
サビ顔料、体質顔料および着色顔料が挙げられる。
具体的には、シアナミド鉛、ジンククロメート、リン酸
亜鉛、リン酸カルシウム、メタホウ酸バリウム、モリブ
デン酸亜鉛、タルク、マイカ、炭酸カルシウム、酸化チ
タン、ベンガラ、シアニンブルー等が包含される。
添加する場合の量は、上記必須成分に対して20容量%
以下、好ましくは15容量%以下に選定すればよい。
20容量%を越えて添加すると、発泡防止効果が低下す
る。
上記硬化促進剤としての酸性触媒としては、例えばリン
酸が好適である。
また、塩基性触媒としては、例えば炭酸アンモニウム、
アンモニア、酸化マグネシウム、アミン化合物等が挙げ
られ、これらの1種または2種以上の混合物を用に供す
る。
なお、これらの硬化促進剤を使用する場合、そのままあ
るいは水もしくは溶剤に溶解した溶液状態で供する。
また、本発明シーラーにあっては、上記添加剤以外に、
通常の塗料用溶剤、沈殿防止剤等を適量加えても何ら差
支えない。
次に、実施例、比較例および試験例を挙げて本発明を具
体的に説明する。
実施例 1〜6 (1)アルキルシリケートの加水分解物:エチルシリケ
ート(日本コルコート社製商品名「エチルシリケート4
0」 ・・・・・・・・・100 部インプタノール
・・・・・・・・・120 〃イソフロ
ビルアルコール ・・・・・・・・・・・・30
〃水 ・・・・・・・・・
・・・12.3 〃0.1N一塩酸 ・
・・・・・・・・・・・・・・0.7〃計263.0部 上記組成分を反応容器に仕込み、温度40℃で1時間に
て加水分解反応を行い、エチルシリケートの加水分解物
(加水分解度約9.0%)を含む溶液を得る。
かかる溶液をイソブタノールで不揮発分20%となるよ
うに希釈調整したものを使用する。
(2)アクリル酸エステル系ポリマー: メチルブチルメタクリレートポリマー(ローム・アンド
・ハース社製商品名「パラロイドB−66」)20部を
、キシロール40部およびインブタノール40部の混合
溶剤に溶解したものを使用する。
(3)シーラーの調製: 各実施例において、上記(1)の希釈物と(2)の溶解
物を配合し、これに要すれば添加剤を加えて第1表に示
す組成のシーラーを調製する。
なお、第1表における(1)と(2)の配合割合はそれ
ぞれエチルシリケートの加水分解物と「パラロイドB−
66」の割合(部数)に換算する。
比較例 1〜4 各比較例において、実施例で使用した(1)の希釈物と
(2)の溶解物を第2表に示す割合(実施例と同様に換
算したもの)で配合し、シーラーを調製する。
試験例 1〜12 鉄鋼材に厚膜型の無機質ジンクリツチ系プライマーを塗
装して、空隙率5〜10容量%のプライマ一層を形成し
、これに第3表に示すシーラーをそれぞれスプレー塗装
し、温度20℃、相対湿度75%で3時間放置した後、
塩化ゴム系塗料をスプレー塗装した。
得られる各試験片の空隙率、対発泡性、一次付着性、耐
塩水噴霧性および耐バク口性を調べた。
その結果は、第3表に示す通りであり、実施例のシーラ
ーについてはいずれもシーラーとして優れたものである
ことが認められる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 無機質ジンクリツチ系プライマーを塗装した而に塩
    化ゴム系塗料を上塗りする前のシーラーであって、アル
    キルシリケートの加水分解物100重量部およびアクリ
    ル酸エステル系ポリマー20〜250重量部を必須成分
    とすることを特徴とする鉄鋼構築物の防サビ塗装用シー
    ラー。 2 アルキルシリケートの加水分解物が、エチルシリケ
    ート、ブチルシリケートまたはプロピルシリケートの加
    水分解物の1種または2種以上の混合物である上記第1
    項記載のシーラー。 3 アルキルシリケートの加水分解物にあって、その加
    水分解度が70〜120%である上記第1項または第2
    項記載のシーラー。 4 アクリル酸エステル系ポリマーが、一般式〔式中、
    R1はHまたはCH3、およびR2はC1〜C4のアル
    キル基である。 〕で示されるモノマ一群から選ばれた、1種のホモポリ
    マーおよび2種以上のコポリマーの1種または2種以上
    の混合物である上記第1項乃至第3項のいずれかに記載
    のシーラー。 5 顔料(但し、亜鉛末を除く)および/または硬化足
    進剤としての酸性または塩基性触媒を添加したことから
    成る上記第1項乃至第4項のいずれかに記載のシーラー
    。 6 顔料を必須成分に対して20容量%以下で添加する
    上記第5項記載のシーラー。 7 酸性触媒がリン酸である上記第5項または第6項記
    載のシーラー。 8 塩基性触媒が炭酸アンモニウム、アンモニア,酸化
    マグネシウムおよびアミン化合物の1種または2種以上
    の混合物である上記第5項乃至第6項のいずれかに記載
    のシーラー。
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