JPH0559947B2 - - Google Patents

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JPH0559947B2
JPH0559947B2 JP20436783A JP20436783A JPH0559947B2 JP H0559947 B2 JPH0559947 B2 JP H0559947B2 JP 20436783 A JP20436783 A JP 20436783A JP 20436783 A JP20436783 A JP 20436783A JP H0559947 B2 JPH0559947 B2 JP H0559947B2
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JP
Japan
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curing accelerator
film thickness
coating composition
acid
high film
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP20436783A
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English (en)
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JPS6096660A (ja
Inventor
Hideo Yamashita
Tsukasa Yamamoto
Kozo Oomura
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Aisin Chemical Co Ltd
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Aisin Chemical Co Ltd
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】
[技術分野] 本発明は、一度の塗装により厚い膜厚が得られ
る高膜厚型塗料組成物の改良に関するものであ
る。 自動車ボデイの下面あるいはバンパーのように
飛石等により塗膜が傷つけられる恐れのある部分
については、膜厚の厚い塗膜が形成されている。
一度の塗装により厚い塗膜を形成しようとすると
焼付時に塗膜のワキ、ふくれ等の問題があり、塗
装が困難となる。 [従来技術] 従来においては特開昭56−107763号にみられる
ように、塗料中に接着付与剤を配合し、厚い塗膜
の塗装を可能にしている。しかし、多量の接着付
与剤を使用するとワキ限界膜厚(塗料焼付け後の
ワキの発生しない最高膜厚をいう。)が低下する。 [発明の目的] 本発明は、ワキ限界膜厚が低下せず一度の塗装
で厚い塗膜が得られる高膜厚型塗料組成物を提供
することを目的とする。 [発明の簡単な説明] 本発明の高膜厚型塗料組成物はポリエステル樹
脂、メラミン樹脂を主成分とするビヒクル成分、
硬化促進剤及び充填剤等の無機粉末を含む高膜厚
型塗料組成物において、 上記硬化促進剤は、未ブロツクタイプの硬化促
進剤とブロツクタイプの硬化促進剤との混合体で
構成されていることを特徴とするものである。 本発明においては硬化促進剤として未ブロツク
タイプの硬化促進剤とブロツクタイプの硬化促進
剤の混合体を使用し、塗料の硬化を部分的に進
め、塗膜の流れを防止しつつ、最終的には完全な
硬化を達成するようにしている。これにより本発
明の高膜厚型塗料組成物ではワキ限界膜厚の低下
をおさえ、かつ、熱安定性等の特性を向上させて
いる。 [発明の構成の詳細な説明] 本発明の高膜厚型塗料組成物においては、ビヒ
クル成分としてポリエステル樹脂、およびメラミ
ン樹脂を含む。 ポリエステル樹脂はビヒクル成分の主体となる
ものである。ポリエステル樹脂としては、フエノ
ール変性ポリエステル樹脂、アクリル変性ポリエ
ステル樹脂、ウレタン変性ポリエステル樹脂、エ
ポキシ変性ポリエステル樹脂等の変性ポリエステ
ル樹脂を使用してもよい。なおポリエステル樹脂
は飽和ポリエステル樹脂が好ましい。 ビヒクル成分の他の構成要素であるメラミン樹
脂は、焼付硬化の主体となるもので、メラミン樹
脂の硬化促進剤による縮合反応により塗料が硬化
する。 メラミン樹脂としてはブチル化メラミン、メチ
ル化メラミン等のメラミン樹脂を使用することが
できる。尚、上記ビヒクル成分は、従来の高膜厚
型塗料組成物のビヒクル成分と基本的には同一の
ものである。 本発明の高膜厚型塗料組成物を特色づける硬化
促進剤は、 未ブロツクタイプの硬化促進剤とブロツクタイ
プの硬化促進剤との混合体で構成されている。 未ブロツクタイプの硬化促進剤としては、キシ
レンスルホン酸、パラトルエンスルホン酸、ドデ
シルベンゼンスルホン酸、ジノニルナフタレンス
ルホン酸、リン酸、塩酸、硝酸等の1種または2
種以上等が使用される。尚、未ブロツクタイプの
硬化促進剤は比較的低温の加熱により、硬化促進
剤用を有するもので、低温焼付により、塗膜の粘
度があまり低下しない状態のときに、この未ブロ
ツクタイプの硬化促進剤が働き、塗膜が部分的に
加橋して硬化する。具体的な未ブロツクタイプの
硬化促進剤の選択は、低温焼付の温度等の条件に
よる。 ブロツクタイプの硬化促進剤は、アミン、アン
モニア、アルカリ性無機化合物でブロツク化され
た有機または無機の酸である。具体的にはドデシ
ルベンゼンスルホン酸とかジノニルナフタレンジ
スルホン酸ブロツク化した次の化学式で示す化合
物を挙げることができる。 ブロツクタイプの硬化促進剤は低温焼付時にお
いては、硬化促進剤として働かず、高温焼付時に
おいて、ブロツクが外れ硬化促進剤として作用す
るものである。具体的なブロツクタイプの硬化促
進剤の選択についても低温焼き付け温度、及び高
温焼き付け温度等の条件により選択することがで
きる。 本発明の高膜厚型塗料組成物には上記した成分
以外に、従来の高膜厚型塗料組成物と同様に充填
剤等の無機粉末、顔料、接着付与剤、消泡剤、レ
ベリング剤等を使用することができる。 本発明の高膜厚型塗料組成物の組成割合は、ポ
リエステル樹脂を100重量部としたときに、メラ
ミン樹脂20〜30部、硬化促進剤1〜6部、充填剤
100〜400部、溶媒40〜60部が好ましい。尚、硬化
促進剤中の未ブロツクタイプの硬化促進剤は混合
した促進剤中の3分の1〜3分の2、ブロツクタ
イプの硬化促進剤は残りの3分の2〜3分の1程
度、より好ましくは未ブロツクタイプの硬化促進
剤2分の1ブロツクタイプの硬化促進剤2分の1
程度が良い。尚、充填剤としては球状充填剤とし
て知られているアルミナ、シリカ、炭酸カルシウ
ム、ベンガラ、硫酸バリウム、ケイ酸アルミニウ
ム、ケイ酸マグネシウム、ガラスビース、亜鉛
華、酸化チタンが好ましく、最適配合割合は300
部程度である。溶媒としては、芳香属系の溶媒、
特に沸点が160℃〜210℃程度のものが好ましい。 本発明の高膜厚型塗料組成物はデイツピング、
エアスプレー、はけ塗り等で塗装することができ
る。特にエアスプレーで塗装に適している。塗膜
厚さとしては約500μ程度の高膜厚塗膜が得られ
る。焼付は、エアスプレー塗装により塗膜を形成
した後、110℃程度の低温で焼付を行いその後、
中塗り塗装、中塗り焼付、上塗り塗装、上塗り焼
付を行うのが好ましい。 [発明の効果] 本発明の高膜厚型塗料組成物は、硬化促進剤が
未ブロツクタイプのものと、ブロツクタイプのも
のの混合体となつているために、低温焼付で部分
的に硬化し、高温焼付でブロツクタイプの硬化促
進剤が働き、完全な焼付塗膜の効果が得られる。
このためにワキ限界膜厚の低下が少なく、かつ、
熱安定性が増大する。 [試験例] 第1表に示す塗料原料を各配合割合で配合し、
デイスパーにて15分間撹拌混合し、その後3本ロ
ールで3回分散し、減圧脱泡して本発明の実施例
に相当するNo.1〜No.4の4種類の塗料と、比較例
に相当するNo.11〜14の4種類の塗料の合計8種類
の塗料を作製した。尚、ポリエステル樹脂及びメ
ラミン樹脂は共に液状で固形分が60%のものであ
る。比較例No.13に用いた接着付与剤としてポリア
ミドとブロツクイソシアネートを用いた。流れ止
め剤としては珪酸マグネシウム、消泡レベリング
剤としてはアクリル系のものを使用した。溶剤
は、芳香族系混合溶媒で沸点が188℃〜205℃の範
囲にあるものを使用した。又、DDBSAとはドデ
シルベンゼンスルホン酸を、ブロツクDDBSAと
はアミンでブロツク化されたドデシルベンゼンス
ルホン酸を、ブロツクDNNDSAとはアミンでブ
ロツク化されたジノニルナフタレンジスルホン酸
を示す。 次に上記8種類の塗料について塗膜試験片を作
製した。この試験片の作製条件は、カチオン電着
試験板に通常のホツトエアレス塗装方法により各
実施例の塗料を用いて、それぞれ約150μ(硬化塗
膜の厚さ)の塗膜を形成し、2分間セツテイング
を行つた後、110℃で7分間低温焼付を行い、そ
の後放冷した。次に、この塗膜の上に自動車塗装
用の中塗り塗料で約35μ厚さに塗装を行い7分間
セツテイングした後、140℃で30分間、焼付を行
つた。そして、その後放令した。最後に上塗り塗
装として自動車用上塗り塗料を用いエアスプレー
法で40μの塗膜を形成し、7分間セツテイング
し、140℃30分間の焼き付けを行つた。このよう
にして、各塗料について試験片を作製した。 そして得られた塗料について塗膜の物性試験を
行つた。まず、塗膜の付着性をみるために、塗膜
を40℃の水中に10日間放置した後、碁盤目付着性
試験を実施した。尚、この場合の各碁盤目の縦横
の長さは2mm×2mmとし合計100個の碁盤目を形
成した。この碁盤目の塗膜上に粘着テープを貼り
付け、粘着テープを直角方向に引きはがしたとき
に、付着している碁盤のマス目の数を測定するも
のである。この結果を第2表に示す。 さらに、塗膜の鉛筆硬度、衝撃性、耐食性、耐
寒衝撃性及び塗膜外観を測定した。これらも併せ
て第2表にしめす。又、塗料自体の試験として、
塗料を45℃に放置したときの粘度の増加率の測定
をした。その結果をあわせて第2表に示す。尚、
ここで 増粘率=[(経過後粘度)−(初期粘度)] ÷(初期粘度)×100 で表される。さらに、ワキ限界膜厚を測定した。
まず平均膜厚が100、200、300、400、
【表】
【表】
【表】 500μ程度となり、各塗板の膜厚が100〜150μ程度
傾斜した5種類の塗板を作つた。そして、これら
5種類の塗板を上記したのと同じ条件で焼付を行
なつた。焼付後表面にクレータ状のワキが発生し
なかつた最高膜厚を測定し、これをワキ限界膜厚
としたものである。結果を合せて第2表に示す。 得られた塗膜の物性は第2表より明らかなよう
に、本発明の高膜厚型塗料組成物は比較例の塗料
として使用された従来の高膜厚型塗料組成物と同
等、あるいはそれ以上の性能を示している。従つ
て本発明の塗料の塗膜物性自体については特別な
問題はない。 次に、塗料の熱安定性については、本発明の高
膜厚型塗料組成物は熱安定性が高い。このため比
較的長い日数の貯蔵が可能であることがわかる。
脇に協限界膜厚が490μ、50μと比較例の270〜410
に比較して非常に厚く、高膜厚形塗料として最適
のものであることがわかる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ポリエステル樹脂、メラミン樹脂を主成分と
    するビヒクル成分、硬化促進剤及び充填剤等の無
    機粉末を含む高膜厚型塗料組成物において、 上記硬化促進剤は、未ブロツクタイプの硬化促
    進剤とブロツクタイプの硬化促進剤との混合体で
    構成されていることを特徴とする高膜厚型塗料組
    成物。 2 未ブロツクタイプの硬化促進剤1部に対し、
    ブロツクタイプの硬化促進剤は0.5ないし2部で
    ある特許請求の範囲第1項記載の高膜厚型塗料組
    成物。 3 未ブロツクタイプの硬化促進剤は、キシレン
    スルホン酸、パラトルエンスルホン酸、ドデシル
    ベンゼンスルホン酸、ジノニルナフタレンスルホ
    ン酸、リン酸、塩酸、硝酸等の1種または2種以
    上である特許請求の範囲第1項記載の高膜厚型塗
    料組成物。 4 ブロツクタイプの硬化促進剤は、アミン、ア
    ンモニア、アルカリ性無機化合物でブロツク化さ
    れた有機または無機の酸である特許請求の範囲第
    1項記載の高膜厚型塗料組成物。
JP20436783A 1983-10-31 1983-10-31 高膜厚型塗料組成物 Granted JPS6096660A (ja)

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JPS6096660A JPS6096660A (ja) 1985-05-30
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH0611879B2 (ja) * 1986-01-28 1994-02-16 日本油脂株式会社 ちぢみ塗料
JPH068400B2 (ja) * 1988-12-26 1994-02-02 新日本製鐵株式会社 塗装金属板用塗料組成物
DE19711664C1 (de) * 1997-03-20 1998-08-06 Sto Ag Beschichtungmasse und deren Verwendung

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