JPS5816579Y2 - 温風敷パネル - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本案は内部に通風路を形成する敷パネル本体と該本体内
に温風を送り込む温風機とからなり、敷パネル本体を床
面上等に敷設して該本体の上パネルを介し採暖する温風
敷パネルに関するものである。

一般にこの種の温風敷パネルにあっては、温風を通風路
内に流入口から流出口に向って流動させ、この温風によ
り上パネルを暖めるものである。

ところが、このようなものでは上パネルによる熱交換率
を高くすると、上パネルの温度は流入口付近では高く、
流入口から遠ざかるに従い距離に比例して低くなり、温
度分布が不均一になるものであった。

本案はかかる点に鑑みて考案されたもので、以下図面に
示した本案の実施例について詳細に説明する。

１は中空の敷パネル本体で、その内部は仕切板２を以っ
て上下二段に区画され、上下二つの通風路３，４を形成
する。

５は通風路３に通じる流入口、６は通風路４に通じる流
出口であり、この両口５，６は共に敷パネル本体１のコ
ーナ一部の中の一つにおいて形成されている。

７は敷パネル本体１の他のコーナ一部において仕切板２
のコーナ一部を切り取り形成した連絡口で、上下の両道
風路３，４を連通状態とする。

８，８・・・は敷パネル本体１の上パネル１ａと仕切板
２間、及び仕切板２と敷パネル本体１の下パネル１ｂ間
に夫々介在した多数のボスで、上パネル１ａ上に加わる
荷重に対処して敷パネル本体１の変形を防止する。

９は敷パネル本体１内に温風を循環させる温風機で、フ
ァン１０、ファンケーシング１１、ファンモータ１２及
び熱源１３を内蔵し、外周面に吹出口１４及び吸込口１
５を有する。

１６．１６は吹出口１４と流入口５を、吸込口１５と流
出口６を夫々接続する送風ホースである。

尚、上記温風機９の熱源１３としては、例えばＰＴＣ等
の正特性発熱体を使用する。

而して、今、温風機９を駆動すると、発生した温風は送
風ホース１６を経て流入口５から上側の通風路３に入り
、該通風路３を各連絡ロアに向って第２図の実線矢印の
如く分流して流れ、連絡口７を経て下側の通風路４に入
る。

そして、その後温風は通風路４を各連絡ロアから流出口
６に集まるように第２図の点線矢印の如く流れ、流出口
６から送風ホース１６を経て温風機９に戻ることになる
。

このようにして、敷パネル本体１の内部に温風が循環し
、この温風により上パネル１ａは暖められる。

従って、使用者は敷パネル本体１の上パネル１ａ上に座
ったり寝転んだりすることにより、暖を採ることができ
る。

次に、敷パネル本体１の温度分布について説明する。

温風の温度は流入口５付近で最も高く、この流入口５か
ら連絡ロアに向うに従って除々に低下し、連絡ロアから
流出口６に達するまでにさらに低下することになる。

つまり、温風の温度は上側の通風路３において流入口５
に近い位置程高く、又下側の通風路４において流出口６
に近い位置程低くなる。

従って、敷パネル本体１内の各部において、上下両通風
路３，４を流れる温風の熱量の和は略一定となり、敷パ
ネル本体１内の温度分布も仕切板２の熱交換作用等によ
り略均−化する。

その結果、敷パネル本体１の上パネル１ａの温度分布も
均一化されることになる。

以上の如く本案の構成によれば、他の各コーナ一部にお
いて上下両側の通風路を連通ずる連絡口を設けるだけで
敷パネル本体の上パネルの温度分布の均一化を計ること
ができ、従って簡単な構成で温度のばらつきによる不快
感もなく快適な採暖を行なうことができ実使用面で頗る
有益なものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案温風数パネルを示す斜視図、第２図は同上
横断面図、第３図は同上敷パネル本体の拡大縦断面図で
ある。 １：敷パネル本体、１ａ：上パネル、２：仕切板、３，
４：通風路、５：流入口、６：流出口、７：連絡口、９
：温風機。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 中空の敷パネル本体の内部を仕切板を以って上下二つの
   通風路に区画形成すると共に、敷パネル本体のコーナ一
   部の中の一つにおいて上側通風路に通じる流入口を、下
   側通風路に通じる流出口を夫々設け、他の各コーナ一部
   において上下両側の通風路を連通ずる連絡口を設け、上
   記流入口及び流出口に接続する温風機により上側通風路
   から下側通風路に温風を循環させるように構成し、敷パ
   ネル本体の上パネルを介して採暖することを特徴として
   なる温風敷パネル。