JPS6118359Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、ケーシングに、燃焼器、熱交換器
及び単一の横断流羽根車を有する対流用送風機を
内蔵させた温風暖房機に関し、燃焼器の熱により
ケーシングが加熱されるのを防止すると共に低騒
音化を計ることを目的とするものである。

以下この考案の一実施例を図に基づいて説明す
る。即ち図において１は前面パネル１Ａ，後面パ
ネル１Ｂ，上面パネル１Ｃ，第１の底面パネル１
Ｄ及び左右側面パネルから構成されるケーシング
で、前面パネル１Ａの上部側には、温風吹出口２
がケーシング１の左右巾方向（左右側面パネル方
向）に所定長さの寸法をもつて設けられており、
又後面パネル１Ｂの下部側と第１の底面パネル１
Ｄとには、暖房用空気吸込口３Ａが、後述する横
断流羽根車６Ａの軸方向長さと略同一長さの寸法
をもつて上記ケーシング１の左右巾方向に延在さ
せて設けられている。なおこの実施例にあつては
上面パネル１Ｃと前面パネル１Ａとが、又後面パ
ネル１Ｂと第１の底面パネル１Ｄとが、夫々一体
的に形成されている。４はケーシング１の上方内
部にケーシング１の左右巾方向に延在させて設け
られ、一端には排気管（図示せず）が接続され、
他端には後述する燃焼筒５Ａが接続される熱交換
器で、内部には燃焼ガスが流通する。５はバーナ
部（図示せず）とこのバーナ部に接続された燃焼
筒５Ａとから構成され、熱交換器４の下方に、ケ
ーシング１の左右巾方向に延在させて設けられた
燃焼器で、燃焼筒５Ａの反バーナ部側が、熱交換
器４に接続されている。６は燃焼器５の下方に、
ケーシング１の左右巾方向に延在させて設けられ
た対流用送風機で、燃焼筒５Ａとバーナ部との軸
方向長さと略同一の軸方向長さをもつ横断流羽根
車６Ａと、この横断流羽根車６Ａを駆動するモー
タ（図示せず）と、横断流羽根車６Ａの軸方向長
さと略同一の長さをもち、一部分が後述する第３
のエアーガイド１３に固定されて横断流羽根車６
Ａの前面パネル１Ａ側外周に位置するリアーガイ
ドウオール６Ｂと、横断流羽根車６Ａの軸方向長
さと略同一長さをもち、一部分が後面パネル１Ｂ
に固定されてリアーガイドウオール６Ｂと共に対
流用送風機６の吸込口７と吐出口８とを形成する
スタピライザー６Ｃとから構成されている。９は
暖房用空気吸込口３Ｂを有し、第１の底面パネル
１Ｄ上に設けられた第２の底面パネルで、前面パ
ネル１Ａ側部がケーシング１の左右巾方向にＵ状
に折曲形成されている。１０はリアーガイドウオ
ール６Ｂの吸込側端部６B′（第２の底面パネル
側）を、全巾に亘つて前面パネル１Ａ側にＲ状に
カーリング加工し、第２の底面パネル９と共に形
成された吐出口、１１，１２はケーシング１の上
方内部に左右巾方向に設けられた第１、第２のエ
アガイド、１３は前面パネル１Ａと燃焼器５とを
仕切るように設けられ、前面パネル１Ａと上記左
側面パネルとケーシング１内を左右に仕切る第４
のエアガイド（図示せず）と共に冷却空気通路１
４を形成する第３のエアガイドで、途中に開口１
３Ａが形成されている。なおこの冷却空気通路１
４は、上記第２の底面パネル９とリアーガイドウ
オール６Ａとにより形成された吐出口１０に連通
しており、又左右巾は、燃焼筒５Ａとバーナ部と
の軸方向長さと略同一に形成されている。また上
記対流用送風機６の後方には、リアーガイドウオ
ール６Ｂおよびスタピライザー６Ｃと共に対流用
送風機６のケーシングを形成する板部材が配設さ
れている。１５は第３のエアガイド１３に設けら
れ、冷却空気通路１４中に位置する加湿皿、１６
は加湿皿１５に一端が浸漬され、他端が上記開口
１３Ａを通じて熱交換器４近傍に位置する加湿板
で、加湿皿１５と共に加湿器を構成している。又
１７はフイルター、１８は脚部である。

以上のようにこの考案に依る温風暖房機は構成
されており、今上記バーナ部にて燃焼させると燃
焼ガスが生じ、そしてこの燃焼ガスが燃焼筒５Ａ
及び熱交換器４内を流通する。一方対流用送風機
６を駆動すると、暖房用空気は、エアーフイルタ
ー１７を通じてケーシング１内部に吸込まれ、燃
焼筒５Ａ、熱交換器４の外周に流され、燃焼筒５
Ａ及び熱交換器４にて燃焼ガスの熱と熱交換され
て温風と化し、温風吹出口２より室内へ吹出され
る。又エアーフイルター１７を通じて吸込まれた
暖房用空気の一部は、上記吐出口１０より冷却空
気通路１４内を流通し、前面パネル１Ａが燃焼器
５の熱により加熱されるのを防止する。又この
時、冷却空気通路１４に暖房用空気の一部を流す
ための吐出口１０形成に際し、リアーガイドウオ
ール６Ｂの吸込側端部をＲ状にカーリング加工し
ているので、この部分より騒音が発生しない。そ
して、前面パネル１Ａを冷却した暖房用空気は、
第３のエアーガイド１３の開口１３Ａを通じて熱
交換器４外周に流される。なおこの実施例におい
て、吐出口１０を形成するためリアーガイドウオ
ール６Ｂの吸込側端部を全巾に亘つてＲ状にカー
リング加工したがその一部分をＲ状にカーリング
加工してもよい。

以上のようにこの考案によれば、ケーシングと
燃焼器との間にエアーガイドを介在させてこのエ
アーガイドとケーシングとの間に冷却空気通路を
形成すると共に、単一の横断流羽根車を有する対
流用送風機におけるリアーガイドウオールの吸込
側端部を曲線状に折曲形成してこの部分に吐出口
を形成し、上記対流用送風機により吸込まれた熱
交換される前の暖房用空気の一部を、上記吐出口
を通じて冷却空気通路に流すようにしたので、ケ
ーシングが燃焼器にて加熱されて高温となるのを
防止でき、又冷却空気通路に冷却空気を流すため
の送風機を用いることなく、温風暖房機に必要不
可欠な対流用送風機を用いているので構造が複雑
化することもなく、しかもコストアツプとならな
い。

更に上述の効果のみを達成させるためには、リ
アーガイドウオールの吸込側端部を切欠いて吐出
口を形成してもよい訳であるが、このようにすれ
ば吐出口形成部分より騒音が発生する。しかしな
がらこの考案にあつては特に曲線状に折曲形成し
て吐出口を形成しているので、この吐出口形成部
分より騒音が発生するのを極力防止できるもので
ある。

【図面の簡単な説明】

図はこの考案の一実施例を示す断面図である。 １はケーシング、２は温風吹出口、３Ａ，３Ｂ
は暖房用空気吸込口、４は熱交換器、５は燃焼
器、５Ａは燃焼筒、６は対流用送風機、６Ａは横
断流羽根車、６Ｂはリアーガイドウオール、６
B′はリアーガイドウオールの吸込側端部、１０は
吐出口、１３は第３のエアーガイド、１４は冷却
空気通路である。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 温風吹出口と暖房用空気吸込口とを有するケ
   ーシング内に、燃焼器と、熱交換器と、単一の
   横断流羽根車を有する対流用送風機とが設けら
   れ、上記燃焼器にて生じた燃焼ガスを上記熱交
   換器内に流通させると共に、上記対流用送風機
   により、暖房用空気を上記暖房用空気吸込口よ
   り吸込み、この吸込んだ暖房用空気を上記熱交
   換器の外周に流通させて温風化し、この温風化
   した暖房用空気を上記温風吹出口より吹出させ
   る構成の温風暖房機において、少なくとも上記
   ケーシングと燃焼器の高温となる部分との間に
   エアーガイドを介在させてこのエアーガイドと
   ケーシングとの間に冷却空気通路を形成すると
   共に、この冷却空気通路から上記熱交換器の外
   周に暖房用空気を流す開口を上記エアーガイド
   に形成し、上記対流用送風機における横断流羽
   根車の外周部に位置するリアーガイドウオール
   の吸込側端部に冷却空気吐出口を形成するよう
   に上記リアーガイドウオールの吸込側端部を曲
   線状に形成し、かつ上記対流用送風機の後方に
   リアーガイドウオールおよびスタビライザーと
   共に対流用送風機のケーシングを形成する板部
   材を配設し、上記暖房用空気の一部を上記吐出
   口より吹出して上記冷却空気通路に流通させる
   ように構成した温風暖房機。 (2) 冷却空気通路をエアーガイドと共に形成する
   ケーシング部分は、前面部分であることを特徴
   とする実用新案登録請求の範囲第１項記載の温
   風暖房機。