JPS581634Y2 - 分配型燃料噴射ポンプ - Google Patents

分配型燃料噴射ポンプ

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Publication number
JPS581634Y2
JPS581634Y2 JP1978120938U JP12093878U JPS581634Y2 JP S581634 Y2 JPS581634 Y2 JP S581634Y2 JP 1978120938 U JP1978120938 U JP 1978120938U JP 12093878 U JP12093878 U JP 12093878U JP S581634 Y2 JPS581634 Y2 JP S581634Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
governor
fuel
sleeve
injection pump
shaft
Prior art date
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Expired
Application number
JP1978120938U
Other languages
English (en)
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JPS5536991U (ja
Inventor
宮田幸典
松田泰
川合静男
Original Assignee
株式会社デンソー
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Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社デンソー filed Critical 株式会社デンソー
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  • High-Pressure Fuel Injection Pump Control (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、分配型燃料噴射ポンプに関し、特にガバナシ
ャフトとガバナスリーブとの摺動抵抗の低減を図ったも
のである。
小型トラックや乗用車にディーゼルエンジンを採用する
際には、その燃料供給手段として分配型燃料噴射ポンプ
を使用するのが一般的である。
そして、その分配型燃料噴射ポンプでは排気ガス対策と
して、噴射時期を回転数のみでなく負荷によっても調整
するために、ロードセンシングタイマ、即ち第1図に示
す如くガバナスリーブ1が所定位置にあるときにガバナ
スリーブ1の孔1a釦よびガバナシャフト2の孔2aを
介してポンプ内圧を低圧側へ逃がす構成が採用される傾
向にある。
ところで、アイドル回転数は燃費・騒音の両面から極力
低い方が望ましいが、上記のロードセンシングタイマを
採用しないものではアイドル回転数をあるエンジンでは
約65Or−p−mに設定できたのに対し、ロードセン
シングタイマを採用したものでは同じエンジンでもアイ
ドル回転数を少なくとも700r−p−m以上に設定し
ないアイドル時の回転が安定しないという不具合が生じ
ている。
そして、このアイドル不安定が以下に述べる現象に基く
ものであることが本考案者の実験、検討によって明らか
になった。
即ち、ガバナシャフト2の孔2a内とガバナスリーブ1
の外部では、燃料の圧力差がアイドル時で2kg/cr
I?、最高速度で7kg/i程度ある為孔13が閉じて
いる時でもガバナシャフト2とガバナスリーブ1の間の
クリアランスを通じである程度の燃料が高圧側から低圧
側へ流れ込み、その際シャフト2の先端側のクリアラン
ス長さ■と根元側のクリアランス長さ■が異なるため当
然流量・圧力差も異なり、ガバナスリーブ1のスラスト
方向の荷重を生ずる。
又、2ヶ設けられた孔1aはシャフト2の制御縁2bに
より2ヶ同時に開閉する様に設定されるが、厳密には2
ケの孔1aの位置のバラツキあるいは制御縁2bのフレ
の影響により必ずどちらか一方が先に開き始める為、ガ
バナシャフト2に対し非対称な流れを生じて圧力差を発
生し、これがガフζナスリーブ1をガバナシャフト2に
押し付ける力となる。
従って、これらの流体力学的な力によりガバナスリーブ
1に摺動抵抗が生じてガバナ制御力が低下し、上記のよ
うな不具合を発する。
本考案は上記の点に鑑み、ガバナシャフトの外周面また
はガバナスリーブの内周面に新たに環状の溝を設けるこ
とにより、ガバナスリーブとガバナシャフトとの間から
の燃料のもれを防止して、このもれの流れの不均一さに
伴うガバナスリーブの摺動抵抗を除去し、又両者間の油
膜の保持も促進し、もってアイドル回転時の小さなガバ
ナ制御力にても敏速かつ円滑にガバナスリーブを作動さ
せて良好なアイドル安定性を得、より低いアイドル回転
数の設定を可能ならしめた燃料噴射ポンプを提供するこ
とを目的とする。
以下本考案を図に示す実施例について説明する。
第1の実施例を示す第2固転よび第3図に訃いて、ワエ
イトホルダ3はギア4aと結合されて釦り、ドライブシ
ャフト5と共に回転するギア4bにより駆動される。
フライウェイト6はワエイトホルダ3内に置かれ、回転
数に応じた遠心力を発生し、支点6aを中心に回動する
事により爪部6bにてガバナスリーブ1を押す。
ガバナスリーブ1はガバナシャフト2に対し摺動1回転
可能に嵌合される。
第2図に詳細に示すように、ガバナシャフト2の外周面
には燃料逃し孔2aと連通ずる第1環状溝2゜に対して
両側に第2の環状の溝2dが形成され、各クリアランス
長gx’、ffは等しく設定している。
な釦、1bはスリーブ1に形成した逃し孔である。
ドライブシャフト5を回転すると、カップリング7釦よ
びフェイスカム8を介してプランジャ9は回転運動と往
復運動を行ない、送油ポンプ16から回転数に応じて2
〜7kg/Crr12で供給される燃料を更に加圧0分
配して図示しない噴射ノズルを通じエンジンの各燃焼室
内へ噴射する。
フライウェイト6はその支点6aを中心として回動可能
な為、フライウェイト6に発生する遠心力はフライウェ
イトの爪部6bがガバナスリーブ1を押す力として現わ
れる。
一方がガバナスリーブ1の先端にはプラグ10が圧入さ
れ、その先端には、アジヤスティングレバー11の開度
に応じたメインスプリング12の荷重、さらにはダンパ
ースプリング13、アイドリング14釦よびスタートス
プリング15の荷重がかかつて釦り、結局ガバナスリー
ブ1はワエイト推力と各スプリングの荷重との釣り合い
によって位置が決まる。
そして、ガバナスリーブ1の位置に応じてスピルリング
17が移動してプランジャ9の圧送ストロークひいては
噴射量が決定される。
また、タイマピストン18はポンプ・・ワジング19内
の燃料圧力に関連して噴射時期を調整するが、スリーブ
1が右方へ移動して内圧調整孔1aが制御縁2bを越え
ると・・ワジング19内の燃料が内圧調整孔1aと第1
環状溝2゜と燃料逃し孔2aを介して低圧側へ流れてハ
ウジング19内の燃料圧が低下し、従って回転数と負荷
(スリーブ1の位置)により噴射時期を変化させる事に
なる。
ところで、本実施例ではガバナシャフト2に第2環状溝
2dを設けているため、その溝2dのラビリンス効果に
よりガバナスリーブ1とガバナシャフト2のクリアラン
スからのもれ量が減少してガバナスリーブ1の軸方向の
圧力差が減少し、又、溝2dにて油膜が保持される事か
らガバナスリーブ1の軸と直角方向の荷重が作用しても
摺動抵抗が増さず、ガバナ部による調速作用が極めて円
滑に行なわれるようになってアイドリンク回転も安定し
、より低いアイドリンク回転数の設定が可能となり、ひ
いてはアイドル時の騒音の低下と燃費の低減の効果が得
られる。
1例として、直径6朋のガバナシャフト2に、幅11n
11L1深さ0.151nrILの溝2dを設けた場合
、ガバナシャフト2やガバナスリーブ1の形状精度、表
面アラサ、クリアランスの精密さ等を従来より厳しくす
る事なく、安定したアイドリング回転数の下限を溝2d
を設ける前に比べ50〜100r−p・m下げ得る事が
実験的に確認された。
上記の第1の実施例では、ガバナシャフト2の外周に第
2環状溝2dを設けたが、第4図に示す第2の実施例の
ようにガバナスリーブ1の内周面に第2の環状の溝1c
を設けても同様の効果が得られる。
また、上記両実施例では2本の第2環状溝1゜または2
dを設けたが、それらは1本又は3本以上でもよい。
さらに、第2環状溝1cまたは2dの稜部は面取りを行
なうと良い。
以上の説明から明らからように本考案は、ガバナスリー
ブが所定の移動範囲内にある時にハワジング内の燃料を
低圧側へ逃がすようにした型式の分配型燃料噴射ポンプ
に卦いても、ガバナスリーブとガバナシャフトとの摺動
抵抗を小さく保つ事によりアイドル回転時のようにガバ
ナ側御力が小さい時でも良好なガバナ応答性とアイドル
安定性を得る事ができ、従ってより低いアイドル回転数
の設定が可能となってアイドル時の騒音の低下釦よび燃
費の低減が可能になるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来のポンプの要部の断面構成図、第2図は本
考案になるポンプの第1の実施例を示す断面構成図、第
3図は第2図図示のスリーブ1釦よびシャフト2の拡大
断面図、第4図は第2の実施例を示す要部の断面構成図
である。 1・・・ガバナスリーブ、1a・・・内圧調整孔、1c
・・・溝、2・・・ガバナシャフト、2a・・・燃料逃
し孔、2d・・・溝、6・・・フライウェイト、9・・
・プランジャ、12〜15・・・スプリング、16・・
・送油ポンプ、18・・・タイマピストン、19・・・
ノ・ワジング。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 送油ポンプにより燃料を噴射ポンプの・・ワジング内に
    圧送して構成部品を潤滑し、1つのプランジャを回転往
    復動させて前記燃料を多気筒エンジンの各気筒へ分配・
    圧送し、前記・・ワジング内の燃料圧力を受けるタイマ
    ピストンにて噴射時期を制御し、さらにガバナシャフト
    に案内されるガバナスリーブがフライワエイトによって
    所定の位置に動かされたときに、前記ガバナスリーブの
    内圧調整孔と前記ガバナシャフトの第1環状溝釦よび燃
    料逃し孔とを介して前記ハヮジング内を低圧側に連通さ
    せる分配型燃料噴射ポンプに釦いて、前記第1環状溝と
    は別の第2環状溝を、前記ガバナスリーブの内周面に釦
    いて前記内圧調整孔から離れた位置または前記ガバナシ
    ャフトの外周面に釦いて前記第1環状溝から離れた位置
    に設けてなる分配型燃料噴射ポンプ。
JP1978120938U 1978-09-01 1978-09-01 分配型燃料噴射ポンプ Expired JPS581634Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP1978120938U JPS581634Y2 (ja) 1978-09-01 1978-09-01 分配型燃料噴射ポンプ

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JP1978120938U JPS581634Y2 (ja) 1978-09-01 1978-09-01 分配型燃料噴射ポンプ

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Publication Number Publication Date
JPS5536991U JPS5536991U (ja) 1980-03-10
JPS581634Y2 true JPS581634Y2 (ja) 1983-01-12

Family

ID=29077614

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JP1978120938U Expired JPS581634Y2 (ja) 1978-09-01 1978-09-01 分配型燃料噴射ポンプ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE2925418A1 (de) * 1979-06-23 1981-01-29 Bosch Gmbh Robert Kraftstoffeinspritzpumpe fuer brennkraftmaschinen

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4859220A (ja) * 1971-11-26 1973-08-20

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4859220A (ja) * 1971-11-26 1973-08-20

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Publication number Publication date
JPS5536991U (ja) 1980-03-10

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