JPS58162550A - 高純度パラジウム脂肪族カルボン酸塩の製造法 - Google Patents

高純度パラジウム脂肪族カルボン酸塩の製造法

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JPS58162550A
JPS58162550A JP57044631A JP4463182A JPS58162550A JP S58162550 A JPS58162550 A JP S58162550A JP 57044631 A JP57044631 A JP 57044631A JP 4463182 A JP4463182 A JP 4463182A JP S58162550 A JPS58162550 A JP S58162550A
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    • Y02P20/584Recycling of catalysts

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、高純度パラジウム脂肪族カルボン酸塩の製造
法に関するものである。さらに詳しくは、本発明は、有
機パラジウム塩、有機銅塩、および1.10−フェナン
トロリンまたは2 、2 ’−−ビピリジンからなる触
媒の存在下にてオルソフタル酸エステルを酸化カップリ
ング反応させることにより生成した反応液から高純度の
パラジウムの脂肪族カルボン酸塩を製造する方法に関す
るもの−である。
オルソフタル酸ジメチルおよびオルソフタル酸ジエチル
などのようなオルソフタル酸エステルを、酢酸パラジウ
ムなどのパラジウム系触媒の存在下にて酸化カップリン
グさせることによりその三量化反応生成物、すなわち、
2,3,3°、4“−ビフェニルテトラカルボン酸テト
ラエステル(以下、a−BPTTまたはa一体と略記す
る)および3.3°、4.4’−ビフェニルテトラカル
ボン酸テトラエステル(以下、5−BPTTまたはS一
体と略記する)を製造する方法は以前より知られていた
。しかし、この方法による反応では、a−BPTTが5
−BPTTよりも高い選択率て生成するが傾向あり、一
方、化学工業における原料、たとえば、芳香族ポリイミ
ド製造用のカルボン酸二無水物の中間原料としての用途
では、5−BPTTがa−BPTTよりもはるかに高い
有用性を持つため、S一体への選択率が高い酸化カンプ
リング反応を含む反応系の開発が求められていた。
そして、そのようなS一体への選択率が高い酸化力・ン
プリング反応を実現した反応系は、特開昭55−153
747号公報に開示されている。この反応系では、有機
パラジウム塩に1.10−フェナントロリンまたは2,
2゛−ビピリジンを添加した系を触媒として用いてオル
ソフタル酸エステルの酸化カップリング反応を行なわせ
ることにより高い選択率でS一体を得ている。そして、
この触媒系にさらに有機銅塩を添加することにより酸素
分圧が低い系でも目的の酸化カップリング反応が効率良
く進行することも開示されている。
常圧などのような酸素分圧の低い系において高い選択率
で目的のS一体を得ることのできる方法は、化学工業的
な゛製造法として非常に好ましい方法であるが この方
法にも触媒の再生に困難がともなうとの欠点がある。
従来から知られていた酢酸パラジウムなどのみからなる
比較的単純なパラジウム系触媒の存在下にてオルソフタ
ル酸エステルを酸化カップリングさせる反応を利用した
工事化反応においては、たとえば特公昭53−2000
9号公報に開示されているように、反応に使用したパラ
ジウム触媒を還元剤で活性化処理したのち、硝酸を加え
た酢酸などの脂肪族カルボン酸中で加熱することにより
パラジウムの脂肪族カルボン酸塩を再生することは容易
に達成することができる。
しかしながら、前記の有機パラジウム塩、有機銅塩、お
よび1.10−フェナントロリンまたは2.2°−ビピ
リジンからなる触媒は、還元剤で活性化処理したのち、
単に、硝酸を加えた酢酸なとの脂肪族カルボン酸中で加
熱する方法によっては、高純度のパラジウム脂肪族カル
ボン酸塩を得ることは困難である。すなわち、還元剤に
よる活性化処理を施した触媒を上記の硝酸含有脂肪族カ
ルボン酸中で加熱・処理した反応液からは、生成したパ
ラジウムの脂肪族カルボン酸塩の析出に非常にに時間を
必要とし、さらに同じく生成した銅の脂肪族カルボン酸
塩が析出物に混入するため、得られるパラジウムの脂肪
族カルボン酸塩は純度の低いものとなる。
般に、このようにして再生されたパラジウムの脂肪族カ
ルボン酸塩は他の触媒成分と組み合わされて、再びオル
ソフタル酸エステルを酸化カップリングさせる反応に触
媒として利用されるが、純度の低いパラジウムの脂肪族
カルボン酸塩は、その二植化反応の収率および選択率゛
を著しく低下させる。このため、触媒に含まれていたパ
ラジウム成分を脂肪族カルボン酸塩として回収、再生す
る場合には、その生成物は高純度のパラジウム脂肪族カ
ルボン酸塩とする必要がある。
従って1本発明は、有機パラジウム塩、有機銅塩、およ
び1.10−フェナントロリンまたは2.2゛−ビピリ
ジンからなる触媒の存在下にてオルソフタル酸エステル
を酸化カップリング反応させる方法において生成した反
応−から高純度のパラジウム脂肪族カルボン酸塩を製造
する方法を提供することを主な目的とするものである。
本発明は、有機パラジウム塩、有機銅塩、および1.1
0−フェナントロリンまたは2.2°−ビピリジンから
なる触媒の存在下にてオルソフタル酸エステルを酸化カ
ップリング反応させた反応液を、還元処理することによ
り還元パラジウムと還元銅を主成分とする触媒還元生成
物を沈澱させ、この沈澱物を有機物除去のための1程に
かけた後に、その生成物を活性化処理し、これを微蓋の
硝酸を含む脂些族カルボン酸中にて加熱し1次いで析出
物を取り出すことを特徴とする高純度パラジウム脂肪族
カルボン酸塩の製造法からなるものである。
次に本発明の詳細な説明する。
本発明において高純度パラジウム脂肪族カルボンMe 
1jAの製造原料となるものは、オルソフタル酸ジエチ
ルおよびオルソフタル酸ジエチルなどのようなオルソフ
タル酸エステルを、有機ノぐラジウム塩、有機銅塩、お
よびl、10−フェナントロリンまたは2,2゛−ビピ
リジンからなる触媒の存在ドにて酸化カップリング反応
させることにより3.3°、4,4°−ビフェニルテト
ラカルボン酸テトラエステル(s−BPTTと略記する
)を高い収率で製造する方法における工事化反応により
生成した反応液を還元処理して得られる沈澱生成物であ
る。
F記の工事化反応については、例えば前記の特開昭55
−153747号公報に開示されており公知である。
この−量化反応により生成した反応液の還元処理は、一
般には、反応液を常圧あるいは加圧下にて水素と接触さ
せながら加熱する方法により行なうことが望ましい。そ
して通常は、常圧から200気圧、好ましくはlO〜5
0気圧の圧力下において1反応液を水素と接触させなが
ら100〜300°C1好ましくは、180〜240°
Cの温度に加熱する方法がとられる。ただし、他の還元
剤、たとえばアルカリ金属のヒドリド化合物、アルカリ
土類金属のヒドリド化合物、ホウ素およびアルミニウム
のヒドリド誘導体、金属と酸との組み合わせ、金属とア
ルコールとの組み合わせなども使用することができ、必
要に応じてそれらの還元剤を用いて還元処理を行なう。
また、この還元処理の際には、析出する触媒還元生成物
の微粒子を効率良く凝集させて高い収率で触媒還元生成
物を回収するために、還元処理を行なう系にシュウ酸ア
ンモニウムなどのpH調節剤を加えておくことも望まし
い。
なお、パラジウム触媒を含む反応液から触媒還元生成物
を沈澱回収する方法は、たとえば、特公昭53−200
09号公報に記載されており、本発明における反応液か
ら触媒還元生成物を沈澱回収する工程は、その方法に準
じた方法により行なうことができる。
を記のようにして沈澱回収された沈澱物は、還元パラジ
ウムと還元銅を主成分とする触媒還元生成物であり、本
発明においては、この沈澱物を次に有機物除去のための
工程にかけて、沈澱物中の有機物の含有量を大きく低減
させた後に、再び活性化処理し、次いで脂肪族カルボン
酸との塩形成のための処理を行なうことを特徴としてい
る。
すなわち1本発明者の研究によれば、前記のようにして
得られた還元パラジウムと還元銅を主成分とする触媒還
元生成物には、相当量の1,1〇−ノエナントロリンま
、たは2.2“−ビピリジンなどの触媒の有機物成分に
起因すると想定される有機物が、一般には構成元素の含
有量で表わして炭素:2.0〜15.0%、水素=0.
2〜3゜0%、窒素:0.02〜3.0%程度となるよ
うな綾で含まれている。そして、このような触媒還元生
成物に対して脂肪族カルボン酸との塩形成のための処理
を直接性なった場合に、パラジウムの脂肪族カルボン酸
塩の析出に非常に長時間を必要とし、さらに同しく生成
した銅の脂肪族カルボン酸塩が析出物に混入してパラジ
ウムの脂肪族カルボン酸塩が低純度となるのは、主とし
て、これらの有機物成分の混入が、パラジウムの脂肪族
カルボン酸塩の早期の析出を妨げるためであるとの知見
が得られた。そして本発明者は更に研究を行なった結果
、これらの有機物成分を触媒還元生成物から除去したの
ちに脂肪族カルボン酸との塩形成のための処理を行なっ
た場合には、生成したパラジウムの脂肪族カルボン酸塩
は短時間のうちに高収率で反応液から析出し、かつ析出
したパラジウムの脂肪族カルボン酸塩は高い純度を持つ
ことを見い出した。
本発明において、触媒還元生成物から有機物を除去する
ための工程は、たとえば、触媒還元生成物を焼成するか
、あるいは稀アルカリ水溶液中で再還元処理することに
より行なうことができ、本発明の実施にあたっては、こ
れらの方法を利用することが望ましい。
触媒還元生成物、すなわち、還元処理による沈澱生成物
、を焼成する処理は、酸素含有の雰囲気ド、たとえば空
気中において200〜1000℃の温度で電気炉などを
用いて行なうことが好ましい。この加熱温度は、特に4
00〜600℃の範囲とすることが好ましい。
触媒還元生成物を稀アルカリ水溶液中で再還元する処理
は、アンモニア水、あるいは水酸化ナトリウム、水酸化
カリウムなどの水溶液に触媒還元生成物を添加した混合
物を、通常は、常圧から200気圧、好ましくはlO〜
50気圧の圧力下において、水素と接触させながら10
0〜300℃、好ましくは、180〜240℃の温度に
加熱する方法がとられる。ただし、還元剤は水素に限定
されるものではなく、前述したような各種の還元剤を使
用することができる。また、稀アルカリ水溶液としては
アルカリ濃度が約1〜10重量%の水溶液を用いること
が好ましく、また特にアンモニア水を用いることが好ま
しい。
触媒還元生成物を、有機物を除去するための工程にかけ
ることにより、触媒還元生成物に含まれていた有機物の
量は大幅に減少する。具体的にはこの有機物除去処理に
より、触媒還元生成物に含有される有機物の量を、構成
元素の量で表わして炭素1.0%以下、水素0.15%
以下、そして窒素0.01%以下とすることが好ましい
有機物除去処理後の触媒還元生成物は、次いで脂肪族カ
ルボン酸塩への転換反応のための予備処。
理である活性化処理にかけられる。この活性化処理は、
たとえば、処理対象物である有機物除去処理後の触媒還
元生成物を、酢酸などの脂肪族カルボン酸中に入れ、こ
の混合物を、常圧から50気圧の圧力下において、水素
と接触させながら室温から240°Cの温度で加熱還元
する方法がとられる。ただし、還元剤は水素に限定され
るものではなく、前述したような各種の還元剤を使用す
ることができる。
活性化処理を行なった生成物を、次に、微量の硝酸を含
む脂肪族カルボン酸中にて加熱して脂肪族カルボン酸塩
に変換したのち、反応混合物を冷却あるいは濃縮するな
どの方法によりパラジウムの脂肪族カルボン酸塩を析出
させ、これを反応液より分離する。この反応においては
銅の脂肪族カルボン酸基もまた同じく生成・するが、こ
の銅の脂肪族カルボン酸塩の大部分は、反応液に良く溶
解するため、パルジウムの脂肪族カルボン酸には殆ど混
入することはない。
L記の反応に用いる脂肪族カルボン酸の例としては、キ
酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、吉草酸などの炭素数6
以下の低級脂肪族カルボン酸を挙げることができる。ま
た、これらの脂肪族カルボン酸の無水物を用いることも
できる。特に好ましいものは、酢酸である。なお、これ
らの脂肪族カルボン酸は循環使用することも可能である
。すなわち、析出したパラジウムの脂肪族カルボン酸塩
を分離したのちの反応液は、その中に溶解している銅の
脂肪族カルボン酸塩の濃度が過度に高くない限り、これ
をそのまま、あるいは新しい脂肪族カルボン酸溶媒を加
えたのち、微量の硝酸を加えて、L記の反応の反応溶媒
として用いることができる。
上記のように脂肪族カルボン酸塩への変換の反応は微量
の硝酸の存在下にて行なうが、この硝酸の使用量は、触
媒還元生成物に含有されている還元パラジウム(金属パ
ラジウム)1モルに対して0.1−10モルとするのが
好ましく、特に好ましい範囲は、0.5〜2.0モルで
ある。
この反応は加熱下に行なうが、その加熱条件には特に制
限はない。ただし、加熱温度が低い場合には反応速度が
低下するため、一般には、反応を還流下に行なうことが
好ましい。
なお、還元剤で活性化処理した金属パラジウムを、硝酸
を加えた酢酸などの脂肪族カルボン斂申で加熱すること
によりパラジウムの脂肪族カルボン酸塩に変換し、これ
を取り出す方法の反応操作は、たとえば、前記の特公昭
53−20009号公輻に記載されており、本発明にお
ける触媒還元生成物を脂肪族カルボン酸塩に変換し、こ
れを取り出す工程を実施するに際しては、そこに記載さ
れている各種の反応操作、反応条件などに準じた方法を
利用して実施することができる。
以上述べたような本発明の方法によれば、脂肪族カルボ
ン酸塩に変換されたパラジウム、すなわち、パラジウム
脂肪族カルボン酸塩は、反応混合物中に1,10−フェ
ナントロリンあるいは2.2゛−ビピリジンに起因する
有機物の混入が著しく少ないため1反応混合物を冷却あ
るいは濃縮するなどの方法により、反応混合物から短時
間(室温で10時間以内、通常は5時間以内)のうちに
析出し、その析出物には、前記の有機物が殆ど含まれて
こないため、析出物は高純度のパラジウム脂肪族カルボ
ン酸塩となる。また同時に生成した銅の脂肪族カルボン
酸塩は、反応液に溶解した状態で残り、析出物中に混入
する割合が著しく低いものとなる。このような高純度の
パラジウム脂肪族カルボン酸塩、たとえば高純度酢酸パ
ラジウムは、前記の工事化反応において高い触媒活性を
示す。従って、有機パラジウム塩、有機銅塩、および1
.10−フェナントロリンまたは2.2’−ヒビリジン
からなる触媒の存在下にてオルソフタル酸エステルを酸
化力・ンプリング反応させた反応液から本発明の方法に
よって再生したパラジウムの脂肪族カルボン酸塩を、触
媒成分として循環使用することが可能となり、このため
触媒成分として高価かつ貴重であるパラジウムの有効利
用が可能となることから工業的に非常に有利となる。
次に本発明の実施例iよび比較例を示す。
[実施例1] 酢酸パラジウム、酢酸第二銅および1.10−フェンナ
ンドロリンからなる触媒の存在下にてフタル醸ジメチル
を酸化カップリング反応させることにより生成した反応
液を70mMとり、これを水素圧40気圧、加熱温度2
20°Cの条件にて2時間還元処理したところ、沈澱物
(触媒還元生成物)が得られた。この沈澱物は、金属成
分がパラジウムと銅からなり(パラジウム/銅=86.
1/13 、9重量%)、かつ、炭素4.54%、水素
0.27%、そして窒素0.05%(全て重量%、以下
同様)で表される有機物を含んでいた。
上記の沈澱物を0.300gとり、これを電気炉にいれ
空気雰囲気下、550℃で2時間加熱焼成したところ、
有機物はほぼ完全に除去されていた(炭素o、o%、水
素0.04%、窒素0.0%)。
この加熱焼成物を酢酸に入れ、水素圧30気圧、加熱温
度60℃の条件にて水素による活性化処理(水素賦活)
を1時間行なったのち、得られた沈澱物を0.200g
とり、これを濃硝酸001m1を含む酢酸10nljに
加えて1時間加熱還流した。加熱還流が終了したのち反
応液を熱時癌過したか、未反応物は検出されなかった。
この濾過液を室温下で1時間放置冷却したところ、褐色
の酢酸パラジウムが0.216g析出した。この析出物
を原子吸光分析により分析したところ、銅原子の混入量
は0.77%であった。ただし、銅原子の混入量(%)
= [Cu (mg)/試料(mg)]X100である
。(以下同様)また、析出物を分離したのちの母液には
酢酸パラジウムが0.140g、そして酢酸第二銅が0
.075g含まれていた。
[実施例2] 実施例1において得た触媒還元生成物(パラジウム/銅
=86.1/13.9重量%:炭素4゜54%、水素0
.27%、窒素0.05%)を同じく0.300gとり
、これを30mfLの2%アンモニア水に入れ水素圧2
0気圧、加熱温度2000Cの条件にて再還元処理を1
時間行なった。生成物を分析したところ、有機物の含有
量は著しく減少していた(炭素0.87%、水素0.1
3%、窒素0.0%)。
この再還元処理物を酢酸に入れ、水素圧30気圧、加熱
温度60℃の条件にて水素賦活を1時間行なったのち、
得られた沈澱物を0.200gとり、これを濃硝酸0.
1mMを含む酢酸10mMに加えて1時間加熱還流した
。加熱還流が終了したのち反応液を熱時濾過したが、未
反応物は検出されなかった。
この濾過液を室温下で1時間放置冷却したところ、褐色
の酢酸パラジウムが0.198g析出した。この析出物
を原子吸光分析により分析したところ、銅原子の混入量
は1.04%であった。
また、析出物を分離したのちの母液には酢酸パラジウム
が0.160g、そして酢酸第二銅が0.072g含す
れていた。
[比較例1] 実施例1において得た触媒還元生成物(パラジウム/銅
=86.1713.9重量%:炭素4゜54%、水素0
.27%、窒素0.05%)を。
0.400gを有機物除去のための処理を行なうことな
く、硝酸0.2mjlを含む酢酸20m文に加えて1時
間加熱還流した。加熱還流が終了したのち反応液を熱時
濾過したが、未反応物は検出されなかった。1、 この癌過物を室温下で放置し冷却したが反応生成物の析
出は非常に遅く、室温放置3日経過後で褐色の酢酸パラ
ジウムが0.095g析出したにすぎなかった。この析
出物を原子吸光分析により分析したところ、銅原子の混
入量は4.70%であった。
また、析出物を分離したのちの母液には酢酸パラジウム
が0.610g、そして酢酸第二銅が0.150g含ま
れていた。
[酢酸パラジウムの触媒活性評価例] 上記の各側において製造した酢酸パラジウムの触媒活性
を評価するために、実施例1〜2、および比較例1にお
いて得られた酢酸パラジウム、そして純品の酢酸パラジ
ウムをそれぞれ触媒成分として用いて、フタル酸ジメチ
ルの三量化反応を行なった。利用した触媒組成および反
応条件を次に示す。
触」J【虜 酢酸パラジウム: 90mg (0,4ミリモル)酢酸
第二銅(−水和物): 40mg (0,2ミリモル) 1.10−フェナントロリン(−水和物)=79mg(
0,4ミリモル) L瓜ゑ1 原料:フタル酸ジメチル、100mM 反応容器:SUS  316−500+nJ1のオート
クレーブ 反応:オートクレーブに原料と触媒を充填したのち、空
気をゲージ圧が1 k g / c m’となるように
導入し、300mJ1/分の流速で空気を流通させなが
ら、撹拌下にて内容物を200℃に6時間加熱した。
反応の結果

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1′。有機パラジウム塩、有機銅塩、および1゜10−
    フェナントロリンまたは2,2゛−ビピリジンからなる
    触媒の存在下にてオルソフタル酸エステルを酸化カップ
    リング反応させた反応液を、還元処理することにより還
    元パラジウムと還元銅をL成分とする触媒還元生成物を
    沈澱させ、この沈澱物を有機物除去のための工程にかけ
    た後に、その生成物を活性化処理し、これを微量の硝酸
    を含む脂肪族カルボン酸中にて加熱し、次いで析出物を
    取り出すことを特徴とする高純度パラジウム脂肪族カル
    ボン酸塩の製造法。 2゜還元パラジウムと還元銅を主成分とする触tlV、
    還元生成物からの有機物除去のための工程を、その触媒
    還元生成物を焼成するか、あるいは稀アルカリ水溶液中
    で再還元処理することにより行なうことを特徴とする特
    許請求の範囲第1項記載の高純度パラジウム脂肪族カル
    ボン酸塩の製造法。
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