JPS61106535A - 安息香酸の回収法 - Google Patents

安息香酸の回収法

Info

Publication number
JPS61106535A
JPS61106535A JP22825084A JP22825084A JPS61106535A JP S61106535 A JPS61106535 A JP S61106535A JP 22825084 A JP22825084 A JP 22825084A JP 22825084 A JP22825084 A JP 22825084A JP S61106535 A JPS61106535 A JP S61106535A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
benzoic acid
water
residue
acid
reaction mixture
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP22825084A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuo Tan
丹 一夫
Takashi Hironaka
弘中 孝
Hiroshi Yano
博 矢野
Toshio Uchibori
俊雄 内堀
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Kasei Corp
Original Assignee
Mitsubishi Kasei Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Kasei Corp filed Critical Mitsubishi Kasei Corp
Priority to JP22825084A priority Critical patent/JPS61106535A/ja
Publication of JPS61106535A publication Critical patent/JPS61106535A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は安息香ばの回収岱に関するものであり、詳しく
は、パラキシレンの液相酸化反応混合物中に含有される
安息香ばを純度よく、効と的に回収する方法に関するも
のである。
〔従来の技術〕
パラキシレンをコバルト−マンガン−臭素ヲ含有する触
媒の存在下、酢酸溶媒中で分子状酸素により液相酸化し
てテレフタル酸を製造するプロセスは所請、EID法と
して広く知られている。この反応混合物よりテレフタル
酸結晶を分離した後の反応母液は通常、蒸留して溶媒で
ある酢1を回収する一万、残留物を水と混合することに
より触媒成分であるコバルト及びマンガンを水中忙抽出
した後、未溶解分のハルツ成分を分離して触媒成分を回
収している。
〔発明が解決しようとする問題点〕
ところで、前記の液相酸化反応では通常、テレフタル酸
に対して+ 0.コル0.3%程度の安息香酸が副生ず
ることが知られている。こめ安息香酸は主として反応母
液中に含有されるが、上述の反応母液の処理プロセスで
は、lH果的に残留物の水抽出工程でハルツ成分ととも
に分離され処理されていた。この原因は、安息°香酸の
水に対する溶解度が低いため、この水抽出工程において
残留物中の安息香酸が効率的に水中に抽出されないこと
にあり、このため安息香酸を有効利用することができな
かった。また、触媒成分の抽出を効率的に行なうために
、水抽出の温度を高温で実施する方法も提案されている
が。
この場合には、水抽出処理は高温で行なうものの、操作
性の面から水抽出後の濾過は低温で行なうのが一般的で
あるため、たとえ、安息香酸が一旦、水中に抽出された
としても、濾過時には結晶として析出しハルツ成分とと
もに処理されることとなる。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明者等は上記実情に鑑み、上述の液相酸化反応混合
物より効率的に安息香酸を分離する方法につき種々検討
した結果、テレフタル酸及び酢酸を除去した後の残留物
を90℃以上の温度で水と混合しスラリー化することに
より、残留物中に含有される安息香酸な水中に抽出し。
次いで、このスラリーを90℃以上の温度でヂ遇した後
、得られた水相を7θ℃以下に冷却することにより、安
息香酸の結晶を析出させ、これを分離することにより、
水に対する溶解度以上の多量の安息香酸が効率的に回収
されることを見出し本発明を完成した〜 本発明で対象とする反応混合物としては、パラキシレン
をコバルト−マンガン−臭素を含有する触媒の存在下、
酢酸溶媒中で分子状酸素により液相酸化して得られるテ
レフタル酸を含有する反応混合物であれば特に限定され
るものではない。この酸化反応は通常、!−JOゆ’a
d(kの圧力下、170−230℃の温度で実施される
。触媒としては例えば、酢酸コバルト、ナフテン酸コバ
ルト、臭化コバルトなどのコバルト化合物、酢酸マンガ
ン、ナフテン酸マンガン。
臭化マンガンなどのマンガン化合物及び臭化水素、臭化
ナトリウムなどの臭素化合物か挙げら  1れ、その総
使用量は通常、酢酸溶媒に対して。
o、oi−o、i重量%である。酢酸溶媒の使用量は通
常、パラキシレンに対して、二〜6重量倍である。また
1分子状酸素としては通常、空気が用いられ、その使用
量は例えば、酸化排ガス中の酸素濃度が−〜り容f%に
なるように調節される。
上述の液相酸化反応で得た混伊物は次いで。
通常、常圧、常温まで降圧、降温してテレフタル酸を析
出させ、これを分離する。回収されたテレフタル酸は常
法に従って水又は酢酸で洗浄処理し1次いで、乾燥して
婁品化される。−万。
反応母液は溶媒である酢酸な回収するための蒸留に付さ
れる。通常1反応母液を加熱処理し。
大部分の酢酸と水とを蒸発させ、この蒸発分を蒸留塔に
て蒸留することにより、塔頂より水分を除去し、塔底よ
り酢酸を回収することができる。
酢酸及び水の大部分を除去した徒の残留物は続いて水と
混合し、残留物中のコバルト、マンガンと安息香酸な水
中に抽出するが1本発明ではこの抽出処理を90℃以上
、好ましくは93〜100℃の温度で実施することを必
須とする、この処理により残留物中の安息香酸を水に対
する溶解度以上に抽出することができるが、処理温度が
90℃未満の場合には、安息香酸の抽出が著しく不良と
なり好ましくない、 抽出処理における水の使用量は通常、残留物に対して1
−IQ重景倍であり、また、抽出時間は30〜)、20
分程度である。この操作は通常、予め加熱された水中に
例えば、lざ0℃以上の流動性を有する状聾の残留物を
注入しスラリー化し、これを所定時間、撹拌することに
より実施することができる。
本発明では上述の抽出後のスラリーを90℃以上、好ま
しくは93〜100℃の温度で濾過することを必須とす
る、すなわち、抽出後のスラリーを冷却して濾過した場
@−には、qo℃以上の温度で抽出を行なうことにより
抽出された多量のコバルト、マンガンと安息香酸のうち
溶解度が小さい安息香酸は、冷却によってその殆んどが
析出し1分離されてしまうことfなる。
従って本発明では90℃以上の高温に保持した状態で濾
過することが必曽である。
上記の濾過工程で得られた水相は次いで。
70℃以下、好ましくは60−一〇℃に冷却し安息香酸
の結晶を析出させた後、これをp遇して安息香酸を分離
する、分離された安息香酸は通常、7にで1濁洗浄した
後、乾燥して回収される。−万、安息香酸な分離したP
gに溶存しているコバルト、マンガンは常后に従って炭
酸アルカリを加えることにより、炭酸塩の沈澱として回
収される。
〔実施例〕
次に1本発明を実施例により詳細に説明するが1本発明
はその要旨を超えない限り以下の実施例に限定されるも
のではない。
なお、実施例中、「部」とあるのは「重量部」を示す。
11    実施例1−コ及び比較例/−Qパイ パラキシレンを酢酸溶媒中で酢酸コバルト。
酢酸マンガン及び臭化水素を触媒として空気にて液相酸
化して得たテレフタル酸を含有する反応混合物からテレ
フタル酸の結晶を分離し−次いで1反応母液を約i、y
o℃に力O絡し酢酸及び水の大部分を蒸発させた後の流
動性を頁する残留物(安息香酸2s係含有)100部を
予め加熱した水コア0部中に放出しスラリー化し、第1
表に示す温度で60分間、膏拌することにより抽出処理
を行なった。
次いで、この混合物を第7表に示す温度で濾過し、水1
30部で洗浄した後、水相をZO℃まで冷却し、析出し
た安息香酸の結晶な濾過により回収した。
ここで回収された安息香酸の回収量(当初の残留物中に
含有される安息香酸に対する)を求めたところ、第1表
に示す結果であった。また。
参考のため、安息香酸を分離した後のF液中に含有され
るコバルト及びマンガンの抽出xv求め、その結果も第
7表に示した。
第7表 〔発明の効果〕 本発明によれば一8D法テレフタル!!漬造プロセスか
らの反応混合物から安息香ばを効率的に分離することが
できる。例えば実施例コの場合、安息香酸の水/ 00
gに対する溶解度は95℃においてr、sg、so℃v
r−おいて0.7Kgであるので、95℃で飽和状態に
あったと考えれは、安息香酸の回収量は理論的には約q
3チとなるが、・実際には遥かに多九°の安息香酸が回
収されることが判る。また、触媒成分を抽出した後の残
留物は1例えば、ポリエステル−ポリオールの原料とし
て使用することが知られているが1本発明で得られる残
留物は含有される安息香酸が大幅に低減しているので、
この用途に特に適している。
出鶴人 三菱化成工業株式会社

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)パラキシレンを酢酸溶媒中、分子状酸素により液
    相酸化して得た反応混合物よりテレフタル酸及び酢酸を
    除去した後の残留物より安息香酸を回収するに際し、前
    記残留物を90℃以上の温度で水と混合しスラリー化す
    ることにより、残留物中に含有される安息香酸を水中に
    抽出し、次いで、このスラリーを90℃以上の温度で濾
    過した後、得られた水相を70℃以下に冷却することに
    より、安息香酸の結晶を析出させ、これを分離すること
    を特徴とする安息香酸の回収法。
JP22825084A 1984-10-30 1984-10-30 安息香酸の回収法 Pending JPS61106535A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22825084A JPS61106535A (ja) 1984-10-30 1984-10-30 安息香酸の回収法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22825084A JPS61106535A (ja) 1984-10-30 1984-10-30 安息香酸の回収法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPS61106535A true JPS61106535A (ja) 1986-05-24

Family

ID=16873515

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP22825084A Pending JPS61106535A (ja) 1984-10-30 1984-10-30 安息香酸の回収法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS61106535A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008511655A (ja) * 2004-09-02 2008-04-17 イーストマン ケミカル カンパニー 最適化液相酸化
CN103254417A (zh) * 2013-05-27 2013-08-21 南京先声合成材料有限公司溧水分公司 一种聚醚滤渣有效组份提取方法
CN103539661A (zh) * 2013-11-05 2014-01-29 来安县万博丰环保科技有限公司 Pta装置氧化残渣切片的方法
CN104003453A (zh) * 2014-04-17 2014-08-27 绍兴县远程树脂科技有限公司 一种回收氧化残渣固废有价混合物的工艺方法
CN104418720A (zh) * 2013-09-10 2015-03-18 中国石油化工股份有限公司 一种pta氧化残渣的回收利用的方法
CN113387794A (zh) * 2021-07-22 2021-09-14 常州德诚环境科技有限公司 一种回收pta氧化残渣中苯甲酸的方法

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008511655A (ja) * 2004-09-02 2008-04-17 イーストマン ケミカル カンパニー 最適化液相酸化
CN103254417A (zh) * 2013-05-27 2013-08-21 南京先声合成材料有限公司溧水分公司 一种聚醚滤渣有效组份提取方法
CN104418720A (zh) * 2013-09-10 2015-03-18 中国石油化工股份有限公司 一种pta氧化残渣的回收利用的方法
CN104418720B (zh) * 2013-09-10 2016-06-08 中国石油化工股份有限公司 一种pta氧化残渣的回收利用的方法
CN103539661A (zh) * 2013-11-05 2014-01-29 来安县万博丰环保科技有限公司 Pta装置氧化残渣切片的方法
CN103539661B (zh) * 2013-11-05 2015-04-08 来安县万博丰环保科技有限公司 Pta装置氧化残渣切片的方法
CN104003453A (zh) * 2014-04-17 2014-08-27 绍兴县远程树脂科技有限公司 一种回收氧化残渣固废有价混合物的工艺方法
CN113387794A (zh) * 2021-07-22 2021-09-14 常州德诚环境科技有限公司 一种回收pta氧化残渣中苯甲酸的方法
CN113387794B (zh) * 2021-07-22 2023-09-26 常州德诚环境科技有限公司 一种回收pta氧化残渣中苯甲酸的方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR0152534B1 (ko) 테레프탈산 여과액에서 불순물을 제거하기 위한 추출방법
JP3729284B2 (ja) 高純度テレフタル酸の製造方法
JPS6247864B2 (ja)
US6143926A (en) Process for producing pure terephthalic acid with improved recovery of precursors, solvent and methyl acetate
JPS639498B2 (ja)
JPH0259820B2 (ja)
JP2557578B2 (ja) パラキシレンの液相酸化触媒の回収方法
JPS61106535A (ja) 安息香酸の回収法
JP2002522519A (ja) 純粋なテレフタル酸の製造における酢酸メチルおよび残留酢酸を回収するための方法
KR20130090896A (ko) 필터 공급 슬러리중 물의 백분율을 제어함으로써 테레프탈산 퍼지 여과 속도를 개선하는 방법
KR20130099061A (ko) 필터 공급 슬러리중 물의 백분율을 제어함으로써 테레프탈산 퍼지 여과 속도를 개선하는 방법
JP2676910B2 (ja) 高純度0‐トルイル酸の製造法
JP4032186B2 (ja) 高純度2,6−ナフタレンジカルボン酸ジメチルの製造法
JPS62212340A (ja) 2,6−ナフタレンジカルボン酸とトリメリツト酸の併産方法
JP2520272B2 (ja) 芳香族カルボン酸を含有する濾液の処理方法
JPH1053557A (ja) 高純度2,6−ナフタレンジカルボン酸の製造方法
JPH11165079A (ja) 液相空気酸化反応における酢酸回収方法および触媒回収方法
JP3157724B2 (ja) インドールの精製方法
JPH1180074A (ja) 高純度2,6−ナフタレンジカルボン酸の製造法
JP3484792B2 (ja) テレフタル酸水スラリーの調製方法
JPH0717901A (ja) 高純度イソフタル酸の製造法
JP2874281B2 (ja) ビフェニル―4,4’―ジオールの分離精製方法
JP4657674B2 (ja) テレフタル酸の製造方法
JPH0717902A (ja) 高純度テレフタル酸分離母液の処理方法
CN115806481A (zh) L-薄荷基甲酸的分离提纯方法