JPS58156577A - 強度及び耐久性に優れたジルコニア焼結体 - Google Patents
強度及び耐久性に優れたジルコニア焼結体Info
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- JPS58156577A JPS58156577A JP57039216A JP3921682A JPS58156577A JP S58156577 A JPS58156577 A JP S58156577A JP 57039216 A JP57039216 A JP 57039216A JP 3921682 A JP3921682 A JP 3921682A JP S58156577 A JPS58156577 A JP S58156577A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、正方晶系相(以下1−ZrO2という)を含
有するZr02− Y2O3系固溶体からなる高強度で
耐久性に優れたジルコニア焼結体に関する。
有するZr02− Y2O3系固溶体からなる高強度で
耐久性に優れたジルコニア焼結体に関する。
最近、1000℃程度の温度において生ずるt−ZrO
2から単斜晶系相(以下m −ZrO2トイう)へのマ
ルテンサイト転移を抑制することによシ室温においてt
−ZrO2を含有させたジルコニア焼結体が、高強度を
有することが知られるようになってきた。即ち、該焼結
体では、内在するクラックなどの欠陥から外部応力によ
ってクラックが更に進展する応力場において、クラック
の先端で上記のマルテンサイト転移が生じ、その際の4
%にも達する容積膨張略によシ弾性歪エネルf−が緩和
されて破壊靭性(以下’Leという)が増大することが
判明した。特に、t−Z r02 を30容量襲(以
下単に−と記す)以上含有するとともに1−ZrOa
結晶周辺のマトリックスがZr0a 固溶体からなる焼
結体は、その’1ffの増大が顕著であシ、tう三ツク
スであシながら、超硬合金にも匹敵する高いに1tを発
揮する。しかるに、この高いに、。
2から単斜晶系相(以下m −ZrO2トイう)へのマ
ルテンサイト転移を抑制することによシ室温においてt
−ZrO2を含有させたジルコニア焼結体が、高強度を
有することが知られるようになってきた。即ち、該焼結
体では、内在するクラックなどの欠陥から外部応力によ
ってクラックが更に進展する応力場において、クラック
の先端で上記のマルテンサイト転移が生じ、その際の4
%にも達する容積膨張略によシ弾性歪エネルf−が緩和
されて破壊靭性(以下’Leという)が増大することが
判明した。特に、t−Z r02 を30容量襲(以
下単に−と記す)以上含有するとともに1−ZrOa
結晶周辺のマトリックスがZr0a 固溶体からなる焼
結体は、その’1ffの増大が顕著であシ、tう三ツク
スであシながら、超硬合金にも匹敵する高いに1tを発
揮する。しかるに、この高いに、。
を有する焼結体は、組成及び/又はl−ZrO2含有量
を同一とした場合にも、長期にわた夛苛酷な機械的応力
及び/又は熱的応力を生ずる条件下では、耐久性の点で
信頼性に欠け、工業材料としては未だ実用的でない。例
えば、Y2O3を3七ル襲含有し、結晶相が室温におい
て1−ZrO2を50%以上含有し且つ結晶相の平均粒
径が約1.5μ鰐であるジルコニア固溶体の焼結体は、
室温では100#/−以上の曲げ強度を発揮したが、長
期的な機械的及び/又は熱的応力発生条件下では、実用
に供し得る程度の耐久性を発揮しないことが判明した。
を同一とした場合にも、長期にわた夛苛酷な機械的応力
及び/又は熱的応力を生ずる条件下では、耐久性の点で
信頼性に欠け、工業材料としては未だ実用的でない。例
えば、Y2O3を3七ル襲含有し、結晶相が室温におい
て1−ZrO2を50%以上含有し且つ結晶相の平均粒
径が約1.5μ鰐であるジルコニア固溶体の焼結体は、
室温では100#/−以上の曲げ強度を発揮したが、長
期的な機械的及び/又は熱的応力発生条件下では、実用
に供し得る程度の耐久性を発揮しないことが判明した。
本発明者は、長期的な機械的及び/又は熱的応力発生条
件下におけるY2O3含有ジルコニア固溶体焼結物の機
械的特性阻害要因を解明すべく種々研究を重ねた結果、
焼結体全体の平均結晶粒径を制御すれば目的とする機械
的物性の改善を達成し得るとされていたセラミック材料
についての従来の常識がY2O3含有ジルコニア固溶体
焼結体には適用され得ないこと、Y2O3含有ジルコニ
ア固溶体焼結体の機械的及び/又は熱的応力下における
長期的耐久性を左右するのは主として結晶相中のl−Z
rO2の平均結晶粒径と焼結体のかさ密度であることを
見出した。即ち、ン、o、 を2.3〜4.2七ル襲
含有するZr□a 固溶体の焼結体においては、その結
晶の一部が室温下でl−ZrO2として存在し得る臨界
粒界は、2〜3μmにまで及ぶことが判明している。し
かしながら、クララフ進展速度が無限大に近い破壊応力
以下の機械的応力下及び/又はこの系の相図における5
60℃以下のm−ZrO2の安定鬼存在域での熱的応力
下において、焼結体のかさ密度が6.00f/cd以上
の高密度のマトリックス中にt−ZrO2が閉じこめら
れている場合にt−Zr0a が長期的に安定に存在
し得る為には、焼結体中の1−ZrO2の平均結晶粒径
が0.2〜0.5μmの範囲内にあらねばならぬことを
見出した。本発明は、この様にかさ密度6.001/c
4以上の高密度マトリックス内でのl−ZrO2の平均
結晶粒径の制御という新しい概念を導入することにより
、Y2O3含有ジルコニア焼結体に高温高応力下におけ
る高耐久性及び高信頼性を附与することに成功したもの
である。
件下におけるY2O3含有ジルコニア固溶体焼結物の機
械的特性阻害要因を解明すべく種々研究を重ねた結果、
焼結体全体の平均結晶粒径を制御すれば目的とする機械
的物性の改善を達成し得るとされていたセラミック材料
についての従来の常識がY2O3含有ジルコニア固溶体
焼結体には適用され得ないこと、Y2O3含有ジルコニ
ア固溶体焼結体の機械的及び/又は熱的応力下における
長期的耐久性を左右するのは主として結晶相中のl−Z
rO2の平均結晶粒径と焼結体のかさ密度であることを
見出した。即ち、ン、o、 を2.3〜4.2七ル襲
含有するZr□a 固溶体の焼結体においては、その結
晶の一部が室温下でl−ZrO2として存在し得る臨界
粒界は、2〜3μmにまで及ぶことが判明している。し
かしながら、クララフ進展速度が無限大に近い破壊応力
以下の機械的応力下及び/又はこの系の相図における5
60℃以下のm−ZrO2の安定鬼存在域での熱的応力
下において、焼結体のかさ密度が6.00f/cd以上
の高密度のマトリックス中にt−ZrO2が閉じこめら
れている場合にt−Zr0a が長期的に安定に存在
し得る為には、焼結体中の1−ZrO2の平均結晶粒径
が0.2〜0.5μmの範囲内にあらねばならぬことを
見出した。本発明は、この様にかさ密度6.001/c
4以上の高密度マトリックス内でのl−ZrO2の平均
結晶粒径の制御という新しい概念を導入することにより
、Y2O3含有ジルコニア焼結体に高温高応力下におけ
る高耐久性及び高信頼性を附与することに成功したもの
である。
即ち、本発明は、Y2O3を2.3〜4.2℃ル%含有
するジルコニア固溶体の焼結体であって、該焼結体の結
晶相が室温において正方晶系相を30〜90容量襲含有
し、該正方晶系相の平均結晶粒径が0.2〜0.5・μ
mであシ、該焼゛結体のかさ密゛度が−6,0Of/d
以上であることを特徴とする強度及び耐久性に優れたジ
ルコニア焼結体に係る。
するジルコニア固溶体の焼結体であって、該焼結体の結
晶相が室温において正方晶系相を30〜90容量襲含有
し、該正方晶系相の平均結晶粒径が0.2〜0.5・μ
mであシ、該焼゛結体のかさ密゛度が−6,0Of/d
以上であることを特徴とする強度及び耐久性に優れたジ
ルコニア焼結体に係る。
本発明ジルコニア焼結体中のY2O3含有量はζ2.3
〜4.2七ル襲の範囲内とする。Y2O3含有量が2.
3七ル襲未満の場合には、結晶相−中のl−ZrO2の
含有量が90%を超えるか又は解−ZrO2の含有量が
増大して、焼結体の機械的強度が低下し且つ耐久性も劣
化する。一方、Y2O3含有量が4.2モル%を上回る
場合には、t−ZrO2の含有量が30%を下回ること
となる。 ゛焼結体結晶相中のt−ZrO2
含有量は、30〜90%とすることが必要であり、よシ
好ましくは、40〜85%とする。t −ZrO2の量
が30%未満では、前記の弾性歪エネル千−緩和の効果
が十分でなく、機械的強度及びKLx値が低くなる。一
方、l−ZrO2含有量が90襲を上回ると、応力下に
長期にわたp t−;i;r02 を安定に存在させ
得る焼結体が得られない。本発明焼結体結晶相の残余は
、立方晶系相(以下t ” r02 という)又は
15%までy) we −ZrO2とt ZrO2と
の混合相である。
〜4.2七ル襲の範囲内とする。Y2O3含有量が2.
3七ル襲未満の場合には、結晶相−中のl−ZrO2の
含有量が90%を超えるか又は解−ZrO2の含有量が
増大して、焼結体の機械的強度が低下し且つ耐久性も劣
化する。一方、Y2O3含有量が4.2モル%を上回る
場合には、t−ZrO2の含有量が30%を下回ること
となる。 ゛焼結体結晶相中のt−ZrO2
含有量は、30〜90%とすることが必要であり、よシ
好ましくは、40〜85%とする。t −ZrO2の量
が30%未満では、前記の弾性歪エネル千−緩和の効果
が十分でなく、機械的強度及びKLx値が低くなる。一
方、l−ZrO2含有量が90襲を上回ると、応力下に
長期にわたp t−;i;r02 を安定に存在させ
得る焼結体が得られない。本発明焼結体結晶相の残余は
、立方晶系相(以下t ” r02 という)又は
15%までy) we −ZrO2とt ZrO2と
の混合相である。
尚、本発明における結晶相の定量は、室温におけるX線
回折線による積分彊度比から、以下の様にして行なった
。
回折線による積分彊度比から、以下の様にして行なった
。
(j) 焼結体表面を研摩して鏡面に仕上げ、その表
面のX11回折線から X100% を求める。
面のX11回折線から X100% を求める。
<6> 次に、<a>の測定に使用した焼結体サンプ
ルを粒径2μm以下に粉砕し、必要ならば該粉末を14
00℃で1時間熱処理した後、X、g回折に供し、t<
2oo>、t<220>、Iく31璽〉及びt<400
>のじ−クを消失させる。このX線回折線の強度比から
、上式を用いてm−ZrO2の定量を行ない、上記(e
l)で求めたm−ZrO2量に比較しての増加量をもっ
てt−ZrO2%とし、次いで100%からこの1−Z
rO2%と上記<a>で求めたppt−ZrO2%とを
引き算して1−Zr02% とする。
ルを粒径2μm以下に粉砕し、必要ならば該粉末を14
00℃で1時間熱処理した後、X、g回折に供し、t<
2oo>、t<220>、Iく31璽〉及びt<400
>のじ−クを消失させる。このX線回折線の強度比から
、上式を用いてm−ZrO2の定量を行ない、上記(e
l)で求めたm−ZrO2量に比較しての増加量をもっ
てt−ZrO2%とし、次いで100%からこの1−Z
rO2%と上記<a>で求めたppt−ZrO2%とを
引き算して1−Zr02% とする。
焼結体中のt ZrO2の平均結晶粒径は、0.2〜
0.5μmの範凹内にあることが必要である。
0.5μmの範凹内にあることが必要である。
1−ZrO2の平均結晶粒径が0.5μmを超える場合
には、機械的及び/又は熱的応力発生条件下での長期的
な耐久性が十分に改善されない。又、t ZrO2の
平均結晶粒径が0.2μm未満の場合には、焼結体のか
さ密度が6.001/c4を下回るので、やけ〕所望の
物性が発揮され難い。
には、機械的及び/又は熱的応力発生条件下での長期的
な耐久性が十分に改善されない。又、t ZrO2の
平均結晶粒径が0.2μm未満の場合には、焼結体のか
さ密度が6.001/c4を下回るので、やけ〕所望の
物性が発揮され難い。
1−ZrO2の平均結晶粒径の測定は、次の様にして行
なった。先ず焼結体から試料母体を切シ出し、該母体を
電子透過可能な厚さまで薄片化する。
なった。先ず焼結体から試料母体を切シ出し、該母体を
電子透過可能な厚さまで薄片化する。
これ等の操作時にt−ZrO2の一部が””−ZrOa
に転移するので、薄片を1200℃で2時間熱処理して
、m −ZrO2をt−Zr02L戻し、試料とする。
に転移するので、薄片を1200℃で2時間熱処理して
、m −ZrO2をt−Zr02L戻し、試料とする。
試料の透過型電子顕微鏡写真からl−ZrO2を判別し
、個々のl−ZrO2の長径と短径との平均値をもって
一個の結晶粒子径とし、次いで写真内でl−ZrO2を
20個以上含有する一定面積内の全t Zr0a の
平均値を求め、これをもって焼結体のt−Zr0a の
平均結晶粒径とした。尚、切断されたl−ZrO2につ
いては、全て結晶粒子が%に切断されたものとして計算
した。
、個々のl−ZrO2の長径と短径との平均値をもって
一個の結晶粒子径とし、次いで写真内でl−ZrO2を
20個以上含有する一定面積内の全t Zr0a の
平均値を求め、これをもって焼結体のt−Zr0a の
平均結晶粒径とした。尚、切断されたl−ZrO2につ
いては、全て結晶粒子が%に切断されたものとして計算
した。
焼結体のかさ密度は、6.0Ofl/d以上であること
を必須とする。焼結体のかさ密度が6.001/d未満
の場合には、他の数値的要件が本発明の範囲にあっても
、空孔の量が多くなる為、長期にわたる苛酷な機械的及
び/又は熱的応力発生条件下にマルテシサイト転移が生
じやすく且つ強度等の機械的特性も低下する。尚、本願
において焼結体のかぎ密度は、焼結体から一定重量(2
f以上)の試料を切り出し、表面を#300以上の細か
いダイヤモンド砥石で研摩し、水置換法によシ少数点以
下3桁までのかさ密度を求め、次いで試料5個について
のかさ密度の平均値を四捨五入により少数点以下2桁ま
で求めることによシ、定めた。
を必須とする。焼結体のかさ密度が6.001/d未満
の場合には、他の数値的要件が本発明の範囲にあっても
、空孔の量が多くなる為、長期にわたる苛酷な機械的及
び/又は熱的応力発生条件下にマルテシサイト転移が生
じやすく且つ強度等の機械的特性も低下する。尚、本願
において焼結体のかぎ密度は、焼結体から一定重量(2
f以上)の試料を切り出し、表面を#300以上の細か
いダイヤモンド砥石で研摩し、水置換法によシ少数点以
下3桁までのかさ密度を求め、次いで試料5個について
のかさ密度の平均値を四捨五入により少数点以下2桁ま
で求めることによシ、定めた。
本発明のジルコニア焼結体は、本発明の要件を充足する
場合には、通常Zr含有鉱石中に随伴されており、特に
規定しない限りZrO2の一部として取り扱われるHf
O2を5%程度まで含有していても良く、更に製造工程
中に焼結助剤その他の形態で添加又は混入されることが
ある各種の成分(’1203.”’、2.T* 021
Fz 203 、 MyO,CaO、Ni520等)
は合量で最高2襲程度まで含有していても良い。
場合には、通常Zr含有鉱石中に随伴されており、特に
規定しない限りZrO2の一部として取り扱われるHf
O2を5%程度まで含有していても良く、更に製造工程
中に焼結助剤その他の形態で添加又は混入されることが
ある各種の成分(’1203.”’、2.T* 021
Fz 203 、 MyO,CaO、Ni520等)
は合量で最高2襲程度まで含有していても良い。
本発明のジルコニア焼結体は、通常法の様にして製造さ
れる。
れる。
ZrO2中にY2O3として2.3〜4.2Eル%含ま
れる様な割合に、zr化合物溶液とY化合物溶液とを均
一に混合し、脱水及び乾燥した後、400〜1000℃
で焙焼して平均−次結晶粒径0.2μm以下のZrO2
粉体を得る。次いで、該粉体゛を湿式粉砕により単粒子
となる様に極力分散させた後、ワックスエマルジョン5
PVA、C 助剤を加え、メカニカルプレス、アイソスタティックプ
レス、鋳込み成形等の公知の窯業製品の成形法によシ、
所定の形状に成形し、必要ならば加工する。成形体の密
度は、2.3f/d程度以上、よシ好ましくは、2.5
f/d程度以上とする。成形体の焼成は、1350〜1
600℃程度、よシ好ましくは1400〜1 5 5
0 ’C程度で常圧又は加圧下に行ない、かさ密度6.
00f/d以上の焼給体とする。
れる様な割合に、zr化合物溶液とY化合物溶液とを均
一に混合し、脱水及び乾燥した後、400〜1000℃
で焙焼して平均−次結晶粒径0.2μm以下のZrO2
粉体を得る。次いで、該粉体゛を湿式粉砕により単粒子
となる様に極力分散させた後、ワックスエマルジョン5
PVA、C 助剤を加え、メカニカルプレス、アイソスタティックプ
レス、鋳込み成形等の公知の窯業製品の成形法によシ、
所定の形状に成形し、必要ならば加工する。成形体の密
度は、2.3f/d程度以上、よシ好ましくは、2.5
f/d程度以上とする。成形体の焼成は、1350〜1
600℃程度、よシ好ましくは1400〜1 5 5
0 ’C程度で常圧又は加圧下に行ない、かさ密度6.
00f/d以上の焼給体とする。
本発明のジルコニア焼結体は、常温のみならず高温にお
いても優れた機械的性質を発揮する。特に、長期にわた
る機械的及び/又は熱的応力を受ける苛酷な使用条件下
においても優れた耐久性を発揮するので、各種の工具類
、刃物類、耐熱性構造部品、パルプ、ノズル、軸受ベア
リンク等の産業機械器具、動力機械器具用の部品及び機
械要素等として極めて有用である。例えば、本発明のジ
ルコニア焼結体をけい砂を砥粒とするサンドブラスト用
ノズルとして使用すると、その優れた耐摩耗性の故に、
市販のアルミナセラミックス製ノズルの10倍以上の長
寿命が得られることが見出された。又、本発明のジルコ
ニア焼結体を高温高圧の流体を対象とするポンプのパル
プとして使用する場合には、公知の高性能アルミナセラ
ミックス製パルプに比して数倍の高圧に耐え且つその寿
命も数倍に延長されることも見出された。
いても優れた機械的性質を発揮する。特に、長期にわた
る機械的及び/又は熱的応力を受ける苛酷な使用条件下
においても優れた耐久性を発揮するので、各種の工具類
、刃物類、耐熱性構造部品、パルプ、ノズル、軸受ベア
リンク等の産業機械器具、動力機械器具用の部品及び機
械要素等として極めて有用である。例えば、本発明のジ
ルコニア焼結体をけい砂を砥粒とするサンドブラスト用
ノズルとして使用すると、その優れた耐摩耗性の故に、
市販のアルミナセラミックス製ノズルの10倍以上の長
寿命が得られることが見出された。又、本発明のジルコ
ニア焼結体を高温高圧の流体を対象とするポンプのパル
プとして使用する場合には、公知の高性能アルミナセラ
ミックス製パルプに比して数倍の高圧に耐え且つその寿
命も数倍に延長されることも見出された。
下記第1表に示す組成を有し、均一に分散された平均−
次結晶粒径0.1μm以下のジルコニア粉体に成形助剤
としてステアリン酸3重量−を加え、3tena/’d
の圧力で加圧成形し、得られた成形体を所定の温度及び
時間で焼成してジルコニア焼結体を得た。得られた焼結
体の性質は、第1表に示す通シである。第1表において
、Al〜4は、本発明の要件を全て満足する実施例であ
〕、A5〜11は、これ等要件の少なくとも1つを充た
していない比較例゛である。
次結晶粒径0.1μm以下のジルコニア粉体に成形助剤
としてステアリン酸3重量−を加え、3tena/’d
の圧力で加圧成形し、得られた成形体を所定の温度及び
時間で焼成してジルコニア焼結体を得た。得られた焼結
体の性質は、第1表に示す通シである。第1表において
、Al〜4は、本発明の要件を全て満足する実施例であ
〕、A5〜11は、これ等要件の少なくとも1つを充た
していない比較例゛である。
尚、1−ZrO2の含有量及び平均粒径は、前述の方法
で測定した。又、曲げ強さは、焼結体から3X3X36
−の試料を切シ出し、タイヤ上シト砥石#300で長手
方向に研削した後、両支点間スバ:/39#、荷重速度
Q、5m/mjsで3点曲げ法によ)測定し、試料10
個の平均値にょシ示した。
で測定した。又、曲げ強さは、焼結体から3X3X36
−の試料を切シ出し、タイヤ上シト砥石#300で長手
方向に研削した後、両支点間スバ:/39#、荷重速度
Q、5m/mjsで3点曲げ法によ)測定し、試料10
個の平均値にょシ示した。
尚、比較試料ム璽0は、焼結後にルーペによシ識別し得
る程度のクラックが多数存在することが見出されたので
、t−ZrO2平均粒径、かさ密度及び曲げ強度は測定
しなかった。又、比較試料轟11については、焼成時に
崩壊したので、−切の測定が不能となった。比較試料A
6は、機械的強度が低かったので、以後の実験には使用
しなかったO 実験例1 実施例1で得た試料A1〜9(A6を除く)の表面を鏡
面に仕上げ、250°Cで1000時間保持した後、室
温に戻した。試料A7及び9は、コーナ一部表面等から
白色化した解−ZrO2が析出しておシ、表面層の変質
と微細クラックの発生が認められた。これに対し、試料
A1〜4(本発明)及び試料A5及び8(比較)の場合
には、加熱処理の前後において外観上の変化はなく、且
つ強度低下も実質的に生じなかった。
る程度のクラックが多数存在することが見出されたので
、t−ZrO2平均粒径、かさ密度及び曲げ強度は測定
しなかった。又、比較試料轟11については、焼成時に
崩壊したので、−切の測定が不能となった。比較試料A
6は、機械的強度が低かったので、以後の実験には使用
しなかったO 実験例1 実施例1で得た試料A1〜9(A6を除く)の表面を鏡
面に仕上げ、250°Cで1000時間保持した後、室
温に戻した。試料A7及び9は、コーナ一部表面等から
白色化した解−ZrO2が析出しておシ、表面層の変質
と微細クラックの発生が認められた。これに対し、試料
A1〜4(本発明)及び試料A5及び8(比較)の場合
には、加熱処理の前後において外観上の変化はなく、且
つ強度低下も実質的に生じなかった。
実験例2
実施例1で得た試料A1〜9(A6を除く)から実施例
1の曲げ試験で使用したと同様の試験片を作成した後、
実施例1と同様の3点曲げ法によシ第z表に示す曲げ強
度の25〜75%の範囲の曲げ強度をサインカーブ的に
30回/妙の割合で試験片に繰シ返し加えた。試料Al
−4及び8は、10回後にも破壊しなかったのに対し、
A5.7及び9は2X10回未満で破壊した。
1の曲げ試験で使用したと同様の試験片を作成した後、
実施例1と同様の3点曲げ法によシ第z表に示す曲げ強
度の25〜75%の範囲の曲げ強度をサインカーブ的に
30回/妙の割合で試験片に繰シ返し加えた。試料Al
−4及び8は、10回後にも破壊しなかったのに対し、
A5.7及び9は2X10回未満で破壊した。
実験例3
実施例1で得られた焼結体から切シ出され、#300の
ダイ′p七ンド砥石によシ研削された2、5X2.5X
10−の試験片を300℃で8時間電気炉内に保持した
後、0℃の水中に落下させた。
ダイ′p七ンド砥石によシ研削された2、5X2.5X
10−の試験片を300℃で8時間電気炉内に保持した
後、0℃の水中に落下させた。
同様の操作を10W!i繰)返した後・三り0チエツク
液を使用してクラックの有無を調べたところ、試料A1
〜4及び8にはクラックが発生していなかったが、その
他の試料にはクラックが発生していた。
液を使用してクラックの有無を調べたところ、試料A1
〜4及び8にはクラックが発生していなかったが、その
他の試料にはクラックが発生していた。
実験例4
実施例1で得られた試料A2.3.4及び8を使用して
、5US394バイづの伸管に用いるプラグを製作した
。
、5US394バイづの伸管に用いるプラグを製作した
。
プラグ形状は、胴部6.10φIIM X 5 j m
、導入角10°、整形部5.60φMX511III
I1両端角6°、全長16111Iで、その全表面を鏡
面仕上げした。
、導入角10°、整形部5.60φMX511III
I1両端角6°、全長16111Iで、その全表面を鏡
面仕上げした。
このプラグを使用して伸管率約201Eで伸管を行なう
場合、プラグには高い機械的応力が発生し、且つ摩擦熱
による350℃以上の高温と冷たい管とにより発生する
熱的応力が発生する。
場合、プラグには高い機械的応力が発生し、且つ摩擦熱
による350℃以上の高温と冷たい管とにより発生する
熱的応力が発生する。
プラグ表面の摩耗、焼付き等によシ伸管不能となるまで
の延べ時間は、A2で120時間、A3で98時間、A
4で68時間であったのに対し、A8ではわずか24時
間であった。
の延べ時間は、A2で120時間、A3で98時間、A
4で68時間であったのに対し、A8ではわずか24時
間であった。
(以 上)
Claims (1)
- (i) Y2O3を2.3〜4.2七ル襲含有するジ
ルコニア固溶体の焼結体であって、該焼結体の結晶相が
室温において正方晶系相を30〜90容量襲含有し、該
正方晶系相の平均結晶粒径が0.2〜0.5μ解であり
、該焼結体のかさ密度が6.00t/d 以上である
ことを特徴とする強度及び耐久性に優れたジルコニア焼
結体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP57039216A JPS58156577A (ja) | 1982-03-11 | 1982-03-11 | 強度及び耐久性に優れたジルコニア焼結体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP57039216A JPS58156577A (ja) | 1982-03-11 | 1982-03-11 | 強度及び耐久性に優れたジルコニア焼結体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS58156577A true JPS58156577A (ja) | 1983-09-17 |
Family
ID=12546937
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP57039216A Pending JPS58156577A (ja) | 1982-03-11 | 1982-03-11 | 強度及び耐久性に優れたジルコニア焼結体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS58156577A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60191056A (ja) * | 1984-03-12 | 1985-09-28 | 東レ株式会社 | 部分安定化ジルコニア焼結体およびその製造方法 |
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JPS56134564A (en) * | 1980-03-26 | 1981-10-21 | Ngk Insulators Ltd | Zirconia ceramics |
-
1982
- 1982-03-11 JP JP57039216A patent/JPS58156577A/ja active Pending
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