JPS5815562A - コ−テイング剤に適した性能を有するポリウレタン組成物 - Google Patents

コ−テイング剤に適した性能を有するポリウレタン組成物

Info

Publication number
JPS5815562A
JPS5815562A JP56114799A JP11479981A JPS5815562A JP S5815562 A JPS5815562 A JP S5815562A JP 56114799 A JP56114799 A JP 56114799A JP 11479981 A JP11479981 A JP 11479981A JP S5815562 A JPS5815562 A JP S5815562A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polyurethane
diol
diamine
solvent
diisocyanate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP56114799A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0231117B2 (ja
Inventor
Koji Hirai
広治 平井
Kenji Shirono
白野 健二
Takayuki Okamura
岡村 高幸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kuraray Co Ltd
Original Assignee
Kuraray Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kuraray Co Ltd filed Critical Kuraray Co Ltd
Priority to JP56114799A priority Critical patent/JPS5815562A/ja
Priority to US06/374,923 priority patent/US4412022A/en
Priority to DE19823218272 priority patent/DE3218272A1/de
Priority to GB8214261A priority patent/GB2098621B/en
Publication of JPS5815562A publication Critical patent/JPS5815562A/ja
Publication of JPH0231117B2 publication Critical patent/JPH0231117B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Polyurethanes Or Polyureas (AREA)
  • Paints Or Removers (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は人工皮革あるいは布帛などのコーティング剤な
どとして用いられる場合に性能の優れたポリウレタン複
合体を提供し得るポリウレタン組成物に関する。さらに
詳しくは、本発明は強伸度などの物理的性質1こ優れ、
かつ耐光劣化性、耐寒性、耐低温屈曲性、耐熱性、耐水
性、染色堅牢性、耐熱劣化性、ポリマー溶液安定性など
の人工皮革あるいは布帛のコーティング剤などとして、
あるいはこれらを製造する際に要求される諸性能を高度
に併せもったポリウレタンおよびその有機溶剤からなる
ポリウレタン組成物に関する。
ポリウレタンは機械的強度、耐摩耗性および柔軟性に優
れているため、従来より人工皮革用などとして広く用い
られている。そしてこねらの用途としてより適したポリ
ウレタンを得るために、すなわち、その場合の要求性能
である耐光性、耐寒性、耐低温屈曲性、耐熱性、耐熱劣
化性、染色堅牢性、ポリマー溶液安定性などを改良する
試みが従来から数多くなされており、個々の要求性能を
改良する方法が種々提案されている。しかしながら、従
来の試みはいずれも改良の程度が今−歩であったり、ま
た目的とする特定の要求性能に関しては満足できるもの
であってもその反面能の要求性能を著しく悪化させるよ
うな結果となるものであったりして、満足できるもので
はなかった。
ポリウレタンは錘分子ジオールを有機ジイソシアネート
および鎖伸長剤である活性水系化合物と反応させること
により得られるものであるが、たとえば有機シイソシア
ネ−1・とじて芳香族有機ジイソノアネートを用いると
得られるポリウレタンは耐光劣化性に劣り、具体的には
光照射による黄変、強伸反低ドを釆たすことが知られて
いる。芳香族有機ジイソシアネートに代えて、脂肪族あ
るいは脂環族系の有機ジイソノアネートを用いることに
より耐光劣化性は改善される。しかしながら、この場合
においても耐光劣化性のうち、光照射による黄変をかな
り防ぐことが可能ではあるが、光劣化による強伸低下を
防ぐことについては不十分であることが多い。
また脂肪族あるいは脂環族有機ジイソシアネートを用い
たポリウレタンは軟化温度が低い、引張応力が低い、柔
軟すぎる、表面耐摩擦堅牢性に乏しいなどの欠点を有し
ている。この欠点を改良するために、連鎖伸長剤として
、低分子ジオールに代えジアミンを用い、鎖中にウレア
結合を導入し分子間凝集力を高める方法が普通採用され
ている。
さらにその改良効果をより大きくするために、高分子ジ
オールに対する有機ジイソシアネ−1・および低分子量
有機ジアミンの割合を増す方法も考えられる。しかしな
がら、鎖伸長剤としてジアミンを用いウレア結合を導入
する方法は、反面ポリウレタン溶液の溶液安定性に対し
て重大な欠陥をもたらす。すなわちポリマー溶液が重合
中に、あるいは重合後の保存中に増粘したり、あるいは
ゲル状になるといった極めて好ましくない事態になりや
すい。この増粘、ゲル化現象は10〜20°Cの常温で
はさほど起こらない場合でも、0°C近辺の低温に放置
したときζこは、はっきりと認められることも往々にし
てあり、極めて重要な問題である。
’Lfここの現象は、高分子ジオールに対して有機ジイ
ソシアネートおよび有機ジアミンの割合の多いとき、い
わゆるハードセグメントの割合の多いときに特に顧著と
なってくる。
また詣環族何機ジイソシアネ−1・を用いたポリウレタ
ンの利点の一つとして、芳香族有機ジイソシアネートを
用いたポリウレタンと比べて、溶剤として置洲点、高価
、毒性の萬いジメチルホルムアミド(以下DMFと略す
。)、ジメチルスルホ千シトなどの溶剤以外に、イソプ
ロパツール/トルエン混合溶剤などの低毒性の溶剤(一
般に軟溶剤と呼ばれることがある)も用いうるというこ
とが挙げられる。しかし、この軟溶剤を使用する場合、
増粘、ゲル化現象がDMFなどに比べてより起こりやす
いという欠点がある。
また一般にポリウレタンエラストマーにおいて、耐寒性
をより向上させることは当業界において重要な課題であ
る。すなわちポリウレタンエラストマーをコートした人
工皮革などは常温では柔軟性に富んだものであっても、
−10°C,−20°Cのような低温の条件ドでは弾性
をなくして固くなり諸物性の低下をまねく傾向にあり、
その改善が望まれている。ポリウレタンエラストマーの
耐寒性、低温柔軟性を向上させるためには、高分子ジオ
ールのカラス転移温度を低Fさせればよいわけであり、
その有力な一手段として平均分子量の比較的大きなもの
、すなわち鎖長の長い高分子ジオールを用いることが考
えられる。しかしながら、この場合にはポリウレタンエ
ラストマーが柔軟化し過ぎることを防ぐために有機ジイ
ソシアネートと有機ジアミンよりなるハードセグメント
量を増大させ、その鎖長を長くすることが必要となって
くる。
ポリウレタンエラストマー中のハードセグメント量を増
大させた場合には、前述したように、ポリマー溶液安定
性が不良となる弊害を伴うため、結局この方法は実用に
供し難いこととなる。
またヒドラジンを鎖伸長剤として使用したポリウレタン
は一般に耐光性に優れたものであることが知られている
5、シかしながら、反面このポリウレタンはポリマー溶
液安定性が不良であり、また耐熱性に乏しく、即ち熱軟
化温度が低いなどの好しくない欠点も有している。
本発明者らは、前述した多くの要求性能、持(こ耐光性
を保持した上で耐寒性と耐熱性を両立させ、しかもポリ
マー溶液安定性も確保しtこポリウレタン組成物を得る
ことについて鋭意研究した結果、本発明に到達した。
本発明は周知の多くの化合物より特定の化合物を選び出
し、かつこれらを特定の割合で使用したポリウレタン組
成物であり、本発明により得られる効果は個々の原料を
独立して使用した場合に得られる結果からは全く予想で
きるものではない。
すなわち本発明は、ta)平均分子量が1,200〜2
.500の範囲内である高分子ジオール、(b)該高分
子ジオールに対して2.5〜4.7モル倍の脂環族有機
ジイソシアネート、(C)脂環族有機ジアミン及び必要
により(d)ヒドラジンから合成されたポリウレタン、
ならびにこのポリウレタンの溶剤からなるポリウレタン
組成物において、該溶剤の6〜70重量%が一般式R(
OH2) noHで表わされる化合物(但し、式中、I
tが水素原子であるときはnは0〜4の整数であり、i
tがメトキシ基、エトキシ基、アセトキシ基のいずれか
であるときはnは2である。)から選ばれた少なくとも
一種の化合物であることを特徴とするコーティング剤に
適した性能を有するポリウレタン組成物であり、このポ
リウレタンは、驚くべきことに耐光性、耐寒性、耐熱性
、ポリマー溶液安定性を併せ満足させ、さらに強伸度な
どの物理的性質、耐水性、染色堅牢性、表面耐摩擦堅牢
性などの表面物性、耐屈曲性などのいずれの点において
も極めて優f’lている。以下に本発明の個々の構成要
件について具体的に説明する。
まず本発明のポリウレタン組成物に用いられている高分
子ジオールとしては、ポリテトラメチレングリコール、
ポリプロピレングリコール、ポリ、T−チL/ングリコ
ール、ポリエステルグリコール類、ボッアセタールグリ
コール、ポリカーボネートグリコール、およびポリブタ
ジェングリコールなどの一般の高分子ジオールが挙げら
ノする。
本発明により得られるポリウレタンは、耐光劣化性、耐
酸化劣化性において人工皮革用などとして十分実用に耐
得るものであるが、より−11耐光性、耐酸化劣化性に
優れたポリウレタンを必要とする場合には、高分子ジオ
ールとして特にポリエステル連鎖またはポリカーボネー
ト連鎖を主体とするジオールを用いるのが好しい。
また、得られるポリウレタンの染色性および染色堅牢性
を高める必要がある場合には、高分子ジオールとしてエ
チレンオキシド構造単位を含ンテいるジオールを用いる
か、あるいはエチレンオキシド構造単位を含むジオール
と含まないジオールとの混合ジオールを用い、しかも該
高分子ジオール中におけるエチレンオキシド構造単位の
割合が全高分子ジオールに対し5〜50重量%にするの
が好ましい。
本発明において、高分子ジオールの平均分子量が120
0〜2500であることが重要である。
平均分子量が1000程度の高分子量ジオールは、通常
ポリウレタンエラストマーを製造するに当り、よく使用
されるものであるが、本発明の意図するように、1指環
族余有機ジイソシア不−1・を用い耐光性にすぐね、か
つ耐寒性、耐熱性の良好なポリウレタンエラストマーを
得ようとする場合、平均分子412oo以上の縄分子ジ
オールを用い、かつ毘分子ジオールに対するジイソシア
不−1・の割合を大にすることが重要である。平均分子
量1200米満の硯分子ジオールを用いた場合iこは、
耐寒性、耐熱性とも不十分になってくる。即ち、低温で
柔軟性の乏しい、ガラス転移温度の高いエラストマーで
しか4【くなるし、また熱軟化温度の低いものとなる。
平均分子[1200以下の高分子ジオールを用いジイソ
シア不−1・の昼分子ジオールに対しいし、また強伸度
、常温での柔軟性などの物性も犠牲になってしまう。ま
た平均分子量2500以上の高分子ジオールを用い、耐
寒性、耐熱性をともに向上させようとするならジイソシ
アネーI・、低分子ジアミンの使用量のより以上の増大
が必要となり、ポリマー溶液安定性、ポリウレタンの強
伸度などの物性の面でも好しくない状態になる。
また本発明に用いらlる脂環族有機ジアミンとしては、
イソホロノジアミン、4.4’−ジアミノジシクロヘキ
シルメタン、4,4’−ジアミノ−5,5’−ジメチル
ジシクロヘキシルメタン、シクロヘキシ1/ンジアミン
等が挙げられる。
また本発明に用いられる脂環族有機ジイソシアネートと
しては、イソホロノジイ、ソシアネート、ジシクロヘキ
シルメタン−4,4′−ジイソシアネーl−1,、4,
4’−イソプロピリデンジシクロヘキサンジイソシアネ
ート、シクロヘキシレンジイソシア木−ト等が挙げら口
る。
脂環族有機ジイソシアネートまたは脂環族有機ジアミン
に代えて、脂肪族系のものを用いた場合には、得られる
ポリウレタンは耐寒性、耐熱性、機械的性質の点で著し
く劣ったものとなり、また芳香族系のものを用いた場合
には、耐光劣化性の点で著しく劣ったものとなる。
本発明において、高分子ジオールに対する脂環族有機ジ
イソシアネートの割合がモル比で2−6〜4.7の範囲
内にあることが両分子ジオールの平均分子量とともに重
要な因子である。該モル比か2.3より小さい場合には
耐熱性が不足、すなわち熱軟化温度が低ドしてしまう。
さらに耐俗剤性についても著しく不良となる。また該モ
ル比が4.7を越える場合にはボッマー溶液安定性の点
で好ましくなく、また室温での柔軟性が不足し使用に耐
え難くなる。
また本発明において、ポリマー溶液安定性を保持した上
で、耐熱性、耐寒性さらには一般的に強伸度などの物性
、表面強度などについてより優れたものを必要とすると
きには、有機ジイソシアネートとしてイソホロンジイソ
シアネートまたは一t1 水素原子または低級アルキル基を表わす)で表わされる
ジイソシアネート化合物あるいはこれら両者の混合物を
用い、有機ジアミンとしてイソホロ1t3 (但し、it3.tt4は水素原子または低級アルキル
基を表わす)で表わされるジアミノ化合物あるいはこれ
ら両者の混合物を用い、かつ有機ジイソシアネ−1・、
付機ジアミンおよびヒドラジンの合計量中におけるイソ
ホロンジイソシアネートおよびイソホロノジアミンの合
計量の割合を25モル%以上にするのが好しい。25モ
ル%より小さい場合には、ポリマー溶液安定性が多少な
りとも不良となる傾向にある。前記一般式で表わされる
ジイソシアネート(1mとしては、ジシクロヘキシルメ
タン−4,4′−ジイソシアネート、6,6′−ジメチ
ル−ジシクロヘキシルメタン−4,4′−ジイソシアネ
−1,4,4’−イソブロビリテノシシクロヘキシルジ
イソシアネ−1・、6.6′−ジメチル−4,4′−イ
ソプロピリデンジシクロへキシルジイソシアネート等が
挙げられる。また前記一般式で表わされるシアミン化合
物としては、4.’4’−ジアミノジシクロヘキシルメ
タン、2s’−ジメチル−4,4′−ジアミノ−ジシク
ロヘキシルメタン、4.4’−イソプロピリデンジシク
ロへキシルジアミン、3.6’−ジメチル−4,4〆−
イソプロピリデンジシクロヘキシルジアミン等が挙げら
れる。
本発明において、少量ならば脂肪族系あるいは芳香族系
の有機ジイソシアネート、有機ジアミンさらにはジアミ
ン以外の有機活性水素化合物に置き換えることもできる
。しかし、これらの量が多くなるに従って要求性能のい
ずれかが悪化していく。
また本発明において、耐光性のより優れたものを望むな
らば、鎖伸長剤としてヒドラジンを併用すればよい。ヒ
ドラジンの使用量は、脂環族有機ジアミンとヒドラジン
の合計量に対して1口5〜05の範囲である。なお、こ
こで萬う脂環族有機ジアミンの量とは、これら化合物単
独の量を意味しており、したがって脂環族有機ジアミン
の少量を他の活性水素化合物に置き換える場合には、そ
れらの活性水系化合物のt′を含まない値である。
ヒドラジンの使用量が前記0.05より少ない場合には
、得られるポリウレタンの耐光劣化性および耐酸化劣化
性が低下して強伸度の低下を招く。逆にヒドラジンの使
用量が前記05を超える。場合には、得られるポリウレ
タンは熱軟化温度が低くなり、さらlこポリマー溶液安
定性が劣るようになる。
なお本発明に用いられるヒドラジンは水相性の形であっ
てもよい。
本発明においてさらに重要な因子として、ポリウレタン
組成物を゛構成する溶剤が挙げられる。まず基本的には
、前記ポリウレタンを溶解する溶剤が使用される。・即
ち、たとえばジメチルホルムアミド、ジエチルホルムア
ミド、ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキザイド
、N−メチルピロリドン、N、N=テトラメチル尿素、
ヘキサメチレンホスホルアミド、テ′トラメチルスルホ
ンの如き非プロト、ン性のm性ss、ベンセン、トルエ
ン、キシレン、エチルベンゼンなどの芳香族炭化水素類
、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチルなどのエステル
系溶媒、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブ
チルケトン、・シクロヘキサノンなどのケトン系溶媒、
トリクレン、ジクロルエタンなどの塩素化炭化水素系溶
媒、イソプロパツールなトノアルコール系MP、テ1−
ラヒドロノラノ、ジブチルエーテルの如きエーテル糸俗
媒などが用いられる。
しかし、どこでもっとも重要なこととして、これらの溶
剤の中に、一般式R(C!H2) nO■(但し、この
式において、Iもが水素原子であるときはnは0〜4の
整数を意味し、■がメトキシ基、エトキシ基、アセトキ
シ基のいずれかであるときはnは2を意味する)であら
れされるものの中より選ばれる一種以上のものを6〜7
0%、好しくは5〜60%含むことが本発明の必須条件
と゛なる。上記一般式で表わされる化合物が存在しない
場谷、あるいは存在していでも3%禾満の場合には、ポ
リマ“−溶液安定性が不良となる。高分子“ジオールと
して平均分子ji’12 ’00以上のも゛のを用い、
脂環族有機ジイソシアネートの高分子ジオールに対する
割合を高くシ(必然的に脂環族ジアミンの使用量も増え
て)、ハードセグメント鎖長を高めた本発明のポリウレ
タンエラストマーにおいて、特に上記一般式の化合物の
添加が極めて有意義なことを見出したものである。
上記一般式の化合物の添加がないかあるいは少ない場合
には、ポリマー溶液に経時的増粘、ケル化現象が認めら
打る。室温(例えば10〜20°C)ではこの現象が目
立たなくても、低温(例えば口0C)では明らかに経時
的に増粘(単なる粘度に対する温度の影響ということで
はない)してくる場合が往々にして認められる。
上記一般式の化合物は、ポリウレタンエラストマーの重
合時に添加してもよく、また重合完了後、即ち遊離イソ
シアネート基が完全に存在しなくなってから添加しても
いずれでもよい。重合中に増粘が問題になるときには重
合中に添加した方が好ましい。しかし、イソシアネート
基と上記一般式の化合物との反応が、伸長剤に用いるジ
アミノに比べて極めてわずかであるにしても起こり、ポ
リウレタンの分子量低下をまねく為、上記一般式の化合
物の添加は重合時の後半であることが望ましい。
上記一般式の化合物の割合が70%を超える場合にはポ
リマー溶液の粘度が置くなりすぎるが、あるいはボッウ
レタンの溶解性が乏しくなり、白濁及び相分離現象など
が生じ、好ましくない。
なおポリウレタンエラストマーの重合に際し、重合末期
、残存イソシアネートをなく1−る為に、モノアルコー
ルを添加すること、あるいは伸長剤の一部として水を併
用することなどは既に公知であるが、これらはいずれも
イソシアネート基とアルコールあるいは水の反応を利用
するものであり、添加量も少ない。本発明はこれらの水
、あるいはモノアルコールの使用とは全く別の慈図であ
ることは言うまでもない。例えば、本発明において、目
的とするポリウレタンエラストマーを重合末期にモノア
ミンを少量添加し、残存イソシアネートを完全に消滅さ
せた場合でも、させない場合でも、上記一般式の化合物
を添加し、たことによるポリマー溶液安定性への効果は
変イ〕るものではない。
また本発明において、溶剤としてジメチルポルムアミド
のようなアミド系溶剤、ジメチルスルホキシドのような
スルホキシド系溶剤を高価、高沸点などの理由から避け
て、他のトルエン、テトラヒドロフラン、イソプロパツ
ール、メチルエチルケトン等の溶剤を用いることは、種
々の利点が得られることもある。このような溶剤を用い
る場合には、前記一般式の化合物から選ばれる少なくと
も一種の化合物は、全溶剤の7〜70%、特に10〜6
0%となるように添加するのが好ましい。
なお前記一般式で表わされる化合物としては水、メタノ
ール、エタノール、n−プロパツール、n−ブタノール
、メチルセロソルブ、エチルセロソルブ、酢酸セロソル
ブがあげられる。ポリウレタン溶液を合成皮革に用いる
場合の溶液中のポリウレタン濃度は通常3〜40重量%
の範囲であり、本発明の組成物についても、ポリウレタ
ン濃度がこの範囲となるような組成物であることが好ま
しい。
次に本発明のポリウレタン組成物の代表的な製造法につ
いて説明する。まず高分子ジオールとこの高分子ジオー
ルの末端水酸基に対して過剰量の前記脂環族有機ジイソ
シアネートとを窒素雰囲気下に50〜160°Cに加熱
攪拌し、末端にイソシアネート基を有するプレポリマー
を得る。得られたプレポリマーをアミド系、スルホキシ
ド系の溶媒、またはトルエン、テトラヒドロフラン、イ
ソプロパツール、メチルエチルケトン等の溶媒に溶解し
、室温付近の温度条件トにヒドラジンおよび脂環族有機
ジアミンにより鎖伸長してポリウレタン溶液を得る。そ
して、このポリウレタン溶液に前記一般式で表わされる
化合物を添加して本発明の組成物を得る。以上の方法以
外にも、本発明のポリウレタン組成物を得る方法は種々
あり、本発明は上記の方法に限定されるものではない。
なお本発明において、得られるポリウレタンの染色性を
さらに向上させるために、3級窒素を含ム化合物、例え
ばN−メチルアミノビスプロピルアミン、N−メチルジ
ェタノールアミン、N−イソブチルジェタノールアミン
、1.4−ビスアミノプロピルビペラジン等を鎖伸長剤
の一部として使用してもよい。しかしながら、これら3
級窒素を含む化合物の量か多くなるに従って染色性以外
の要求性能が低−ドすることになるので、6級窒素を含
む化合物の量は鎖伸長剤全量の15モル%以内程度に押
えるのが好ま(ツい。
さらに、本発明のポリウレタン組成物は、酸化防圧剤、
紫外線吸収剤、顔料、染料、防燃剤、その他各種添加剤
や充填剤を含A7でいてもよい。
以−1で実施例により本発明を具体的に説明する。
f、fお実施例中で使用したポリウレタンの原料はすべ
て略号を用いて示したが、略号と化合物の関係は以下の
通りである。
略  号       化     合     物P
C1,6−ヘキサンジオールポリカーボネートPOL 
   ポリカプロラクトンジオールI P I) I 
  イソ小ロンジイソシアネートH12MD I  ジ
シクロヘキシルメタン−4,4−ジイソシアネートIP
DA   イソホロンジアミン    11f、□I)
AΔi  4,4’−ジアミノジシクロヘキシルメタン
)1  j:I    ヒドラジンヒトラードDMF 
   ジメチルボルムアミド 実施例1,2.比較例1.2 第1表に示した試薬を用いポリウレタンエうストマーを
製造した。すなわち高分子ジオールと有機ジイソシアネ
ートの一定量を窒素下60〜100°Cで2〜6時間攪
拌して反応させる。得られたプレポリマーをトルエン/
イソプロパツール(’515、重量比)に溶解させる。
次に所定量の鎖伸長剤をトルエンに溶解(ッたのち、こ
の溶液を前述のプレポリマー溶液に添加し、30°C窒
素下2〜5時間攪拌して反応させる。この反応かはゾ半
分経過したとき、メタノールをトルエン/イソプロパツ
ール/メタノールが重量比で6 /4 /3になるよう
添加する。得られたポリウレタン溶液をガラス板上に流
延し、乾燥し、厚さ約307tの乾式フィルムを得る。
この乾式皮膜を種々物性試験に供した。
結果を第2表に示1′。
第1表 第2表 実施例6,4.比較例3.4 第6表に記載した試薬を用い、実施例1と同様な方法で
ポリウレタンエラストマーを得た。結果を第4表に示す
第5表 第4表 実施例5〜9.比較例5〜7 高分子ジオールとして平均分子量2000のPo 1i
、、 4有機ジ、イソよシアネ−1+1−・として工ふ
P:Dd、鎖伸長剤として■1□DAMをモル比で1.
0:4.0:五〇の割合で用い、溶剤を第5表記載のも
ので、実施例1と同様にしてポリウレタン組成物を得た
結果を第5表に示す。
@5表 特許出願人 株式会社クラレ 代 理 人 弁理士 本多 堅 特許庁長官島田春樹殿 1、事件の表示 特願昭56−114799号 2、発明の名称 コーティング剤に適した性能を有するポリウレタン組成
物 (108)株式会社り ラ し 代が■距片岡林次男 4、代理 人 倉敷市酒津青江山2045の1 株式会社  り  ラ  し  内 電話倉敷0864(23) 2271 (代表)(67
47)弁理士 本 多   堅 電話束’fX 03 (277) 31825、補正の
対象 明細書の発明の詳細な説明の欄 6、補正の内容 (1)  明細書第23頁第8行「含んでいてもよへ」
の次に以下の文を挿入する。
「本発明のポリウレタン組成物は、人工皮革や布帛のコ
ーティング剤以外に、プラスチックス、ゴム、ガラスな
どのコーティング剤としても用いることができ、特に本
発明のポリウレタン組成物に磁性粉体を分散させてポリ
エステルフィルムの表面にコートすることにより耐久性
、表面強度等に優れた磁気テープが得られ、また本発明
のポリウレタン組成物に顔料を代表とする着色剤を添加
してポリアミド、ポリオレフィン1ポリエステル、エチ
レン−酢酸ビニル共重合体ケン化物等のフィルムの表面
に印刷コートすることにより耐久性5表面強度等に優れ
た印刷フィルムが得られる。こねら磁気テープあるいは
印刷フィルム用として、本発明のポリウレタン組成物を
用いる場合には、ポリウレタン組成物を構成しているポ
リウレタンは高分子ジオールとしてポリカーボネートグ
リコールを用いたも2− のが好ましい。              」3−

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、  (a)平均分子量が1,200〜2,500の
    範囲内である高分子ジオール、(b)該高分子ジオール
    に対して2.6〜4.7モル倍の脂環族有機ジイソシア
    ネート、(C)脂環族有機ジアミンおよび必要により(
    d)ヒドラジンから合成されたポリウレタン、ならびに
    このポリウレタンの溶剤からなるポリウレタン組成物に
    おいて、該溶剤の6〜70重量%が一般式R(OH2)
    nOHで表わされる化合物から選ばれた少なくとも一種
    の化合物であることを特徴とするコーティング剤に適し
    た性能を有するポリウレタン組成物。但し、上記式にお
    いて、Rが水素原子であるときはnは0〜4の整数であ
    り、几がメトキシ基、エトキシ基、アセトキシ基のいず
    れかであるときはnは2である。 z脂環族有機ジイソシアネートがイソホロンシイtI NOO(但し、凡、、It2は水素原子または低級アル
    キル基を表わす)で表わされるジイソシアネート化合物
    あるいはこれら両者の混合物であり、脂環iWiジアミ
    ンがイソホロンジアミンまた几3 は水素原子または低級アルキル基を表わす)で表わされ
    るジアミン化合物あるいはこれら両者の混合物であり、
    さらに脂環族有機ジイソシア不−1・、脂環族有機ジア
    ミンおよびヒドラジンの合計量中におけるイソホロンジ
    イソシアネートおよびイソホロンジアミンの合計量の割
    合が25モル%以上である特許請求の範囲第1項記載の
    ポリウレタン組成物。 五 ヒドラジンと脂環族有機ジアミンの合計量に対する
    ヒドラジンの割合がモル比でQ、05〜Q、5の範囲内
    である特許請求の範囲第1項または第2項記載のポリウ
    レタン組成物。 4. 高分子ジオールがポリエステル連鎖およびポリカ
    ーボネート連鎖からなる群から選ばれる少なくとも1種
    の連鎖を主体とするジオールである特許請求の範囲第1
    〜6項のいずれかの項に記載のポリウレタン組成物。 5、  高分子ジオールがエチレンオキシド構造単位を
    含んでいるジオールであるか、あるいはエチレンオキシ
    ド構造単位を含むジオールと含まないジオールとの混合
    ジオールであるかのいずれかであり、かつ該高分子ジオ
    ール中におけるエチレンオキシド構造単位の割合が全高
    分子ジオールに対し、5〜50重量%である特許請求の
    範囲第1〜4項のいずれかの項に記載のポリウレタン組
    成物。 & 溶剤がアミド系、スルホキシド系以外の溶剤である
    特許請求の範囲第1〜5項のいずれかの項に記載のポリ
    ウレタン組成物。 Z 溶剤の5〜50重量%がメタノールである特許請求
    の範囲第1〜6項のいずれかの項に記載のポリウレタン
    組成物。
JP56114799A 1981-05-19 1981-07-21 コ−テイング剤に適した性能を有するポリウレタン組成物 Granted JPS5815562A (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP56114799A JPS5815562A (ja) 1981-07-21 1981-07-21 コ−テイング剤に適した性能を有するポリウレタン組成物
US06/374,923 US4412022A (en) 1981-05-19 1982-05-05 Polyurethane coating compositions prepared from a polymeric diol, an alicyclic diisocyanate, an alicyclic diamine and either hydrazine or isophthalic acid dihydrazide
DE19823218272 DE3218272A1 (de) 1981-05-19 1982-05-14 Polyurethan-anstrichmittel und verfahren zur herstellung der polyurethane
GB8214261A GB2098621B (en) 1981-05-19 1982-05-17 Polyurethane coating compositions

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP56114799A JPS5815562A (ja) 1981-07-21 1981-07-21 コ−テイング剤に適した性能を有するポリウレタン組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5815562A true JPS5815562A (ja) 1983-01-28
JPH0231117B2 JPH0231117B2 (ja) 1990-07-11

Family

ID=14646970

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP56114799A Granted JPS5815562A (ja) 1981-05-19 1981-07-21 コ−テイング剤に適した性能を有するポリウレタン組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS5815562A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61271710A (ja) * 1985-05-28 1986-12-02 大日精化工業株式会社 難燃性ポリウレタン電線シ−ス
JPS62129361A (ja) * 1985-11-29 1987-06-11 Sanyo Chem Ind Ltd 成形品用プライマ−
JPH01193316A (ja) * 1987-12-08 1989-08-03 Bayer Ag ポリウレタン尿素
WO2010110012A1 (ja) * 2009-03-25 2010-09-30 日本ポリウレタン工業株式会社 プライマー組成物

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61271710A (ja) * 1985-05-28 1986-12-02 大日精化工業株式会社 難燃性ポリウレタン電線シ−ス
JPH0515010B2 (ja) * 1985-05-28 1993-02-26 Dainichi Seika Kogyo Kk
JPS62129361A (ja) * 1985-11-29 1987-06-11 Sanyo Chem Ind Ltd 成形品用プライマ−
JPH055269B2 (ja) * 1985-11-29 1993-01-21 Sanyo Chemical Ind Ltd
JPH01193316A (ja) * 1987-12-08 1989-08-03 Bayer Ag ポリウレタン尿素
WO2010110012A1 (ja) * 2009-03-25 2010-09-30 日本ポリウレタン工業株式会社 プライマー組成物
JP2010229174A (ja) * 2009-03-25 2010-10-14 Nippon Polyurethane Ind Co Ltd プライマー組成物

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0231117B2 (ja) 1990-07-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6258917B1 (en) Extrudable thermoplastic elastomeric urea-extended polyurethane
US4960849A (en) Polyurethane from a copolyether of tetrahydrofuran and 3-alkyl tetrahydrofuran
JPS6339007B2 (ja)
JP3672572B2 (ja) 押出可能で熱可塑性で弾性のあるウレア伸長ポリウレタン
JPS6126612A (ja) 耐加水分解性の良好なポリウレタンの製法
JPH03124813A (ja) 高弾性、高強度エラスタン繊維およびその製造法
US4412022A (en) Polyurethane coating compositions prepared from a polymeric diol, an alicyclic diisocyanate, an alicyclic diamine and either hydrazine or isophthalic acid dihydrazide
US3994881A (en) Spandex process and product based on tetra-halogenated diisocyanates and diamines
KR100651012B1 (ko) 공중합 및 에멀전블렌드를 통해 건조속도, 접착능 그리고내가수분해능이 향상된 수분산 폴리우레탄의 제조방법 및이 방법에 의해서 제조된 수분산 폴리우레탄
CN111944115B (zh) 一种聚天门冬氨酸酯预聚体及其制备方法、及相应涂料
JPS5815562A (ja) コ−テイング剤に適した性能を有するポリウレタン組成物
JPS5863759A (ja) コ−テイング剤に適しているポリウレタン組成物
JP4061631B2 (ja) 非水系プライマー組成物
JPS6133851B2 (ja)
JPH0241379A (ja) プライマー用樹脂組成物
JPS63202610A (ja) ポリウレタンの製造法
JP3585023B2 (ja) 架橋構造を有するポリウレアウレタン溶液の製造方法
JPH0458491B2 (ja)
CN111809405B (zh) 一种聚氨酯-有机硅合成革涂层用反应型增容剂的制备方法
CN116445122B (zh) 一种水性环保聚氨酯胶粘剂及其制备方法
JPS6322218B2 (ja)
JP3045523B2 (ja) 合成皮革表皮層用ポリウレタン樹脂
JPS591732B2 (ja) ポリウレタンエラストマ−の製造方法
JPH0274678A (ja) 人工皮革用ポリウレタン組成物
US3487126A (en) Composition prepared from polyvinyl chloride and a cured polyurethane