JPS5815420B2 - ケ−ブル巻取装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は巻取装置、特に中心孔を有するリールにケー
ブルを巻取るための巻取装置に関する。

この発明による装置は多くの目的のために用いられるこ
とができるが、この装置が主に電気ケーブルを取扱うた
めに開発されたのでこの発明はそのようなケーブルに関
連して説明される。

電気ケーブルを製造する場合、ケーブルは貯蔵、分配お
よび敷設作業のためにリール上に連続した長さで巻取ら
れる。

従って、ケーブルを製造する場合にはケーブルをリール
に巻取るかそれらをリールから取出すことが普通であり
、またリールが大きくて重いため巻取には大きくて重い
装置を設けることが必要である。

望まれることは、巻取装置が異なる直径および異なる長
さをもつリールを取扱うように構成されることである。

これらは満足させることが可能な要求であるが、実際に
は製作費、分配の可能性、限られた空間等に関する多く
の困難がある。

周知の巻取装置は通常、上端部で軸によシ互いに連結さ
れる二つの調性の側枠を有している。

ケーブルが巻取られるリールは各側からリールの中心孔
内に案内されることができる堅固なスピンドルにヒンジ
取付けされている。

リールはそのほとんどが非常に重いので、スピンドルは
モータまたは流体シリンダによって昇降されねばならな
い。

その上、リールを側枠の間で適当な位置に回転させ、ス
ピンドルがリールの中心孔内に案内されてリールを上昇
させることができるようにするために、側枠の間の床部
の空間が利用されねばならない。

筒用されたリールが異なる寸法のものであるから、側枠
は大きな直径を有するリールを取扱うのを可能にするた
め十分高くされねばならず、またスピンドルは長いリー
ルを取扱うのを可能にするため互いに十分に移動できな
ければならない。

これは、側枠の間の距離を変えるかまたはスピンドルを
側枠の間の軸から吊下する腕に配置し、腕の少なくとも
一つか前記軸にそって移動できるようにすることによっ
て得ることができる。

製造および構造上の見地からこの後者の型すなわち吊下
する腕を有するものは最も製造し易く、従って最も普通
のものである。

これらの腕は入子式に伸張テキ、それで腕の自由端部に
おけるスピンドルは。

リールの孔に案内されて持上げられるようにリールの中
心に水平に合わせて配置されるために昇降することがで
きる。

実際には、中心孔を有するリールをスピンドルに合わせ
て位置決めすることは困難である。

この理由は、側枠の間で非常に重いリールを回転させ、
リールの中心軸線が正確に側枠と垂直にそしてスピンド
ルに合わせて位置決めすることがほとんど不可能である
からである。

その上、持上げ腕をリールの中心に合わせて適当な位置
まで上昇または下降させることは困難である。

従って、ケーブル用のリールを巻取装置に位置決めして
吊下することが困難でありしかも時間の浪費であること
は明らかである。

傾斜したリールの軸線およびリールの軸線に対するスピ
ンドルの垂直方向の位置決めを含む問題はこの技術にお
いて周知である。

なるほど通常テーパのつけられたスピンドルを中心孔内
に案内することは可能であるが、しかしながらこの時リ
ールは傾けられねばならず、これは結果として巻取装置
内のひずみとなる。

入子式に伸張可能な持ｔげ腕を有する周知の巻取装置に
おける別の不利益は、小さな直径を有するリールをケー
ブルを巻取る前に比較的高く上昇させねばならないこと
である。

この理由は、それぞれの入子式に伸張可能な腕の二つの
部分が、それらの腕をできるだけ長く伸張する場合に互
いに案内されないからである。

さらに、比較的小さい直径を有するリールがケーブルを
巻取る際に地上かられずかな距離だけ離して位置決めさ
れる場合には、回転するリールから生ずる動的な力によ
って非常に大きな応力が持上げ腕に発生する。

小さなリールが特に比較的小さい寸法のケーブルに用い
られ、そのようなケーブルの製造および取扱いは供給速
度を速くして行なわれる。

これは、リールが高速度で回転しなければならず、また
リールのいかなる偏心も重大な振動になることを意味す
る。

持上げ腕の二つの部分の間に適当な案内部を得るため、
リールは従って床かられずかな距離より以上に離して上
昇されねばならず、これは時間の浪費であり、重心を高
くすることになる。

当然、これは次にリールが地上かられずかに高く保持さ
れる場合と比較して、巻取装置における大きな動的応力
となる。

この発明の目的は、前記問題を極当な方法で解決して周
知の巻取装置における欠点をなくす巻取装置を提供する
ことである。

この発明による巻取装置は、スピンドルが、リールの軸
線の意図された位置の周知の区域内で自由に動くことが
できる第一位置と、リールをスピンドルに回転できるよ
うに支持する支持装置に対して固定された第二位置との
間で移動できるようにすることで、スピンドルをリール
の中心孔内に容易に挿入することを可能にしている。

この発明の別の目的は、スピンドルを第一の自由位置と
第二の固定位置とに交互に配置する昇降装置すなわち動
力装置に連結されたリンク装置にスピンドルが取付けら
れる巻取装置を提供することである。

この発明のさらに別の目的は、前記動力装置を支持する
支持腕を提供することでありそれらの支持腕はその一端
で支持腕を垂直平面内で揺動させることができる軸の周
シに前記支持装置に支持されるようにされている。

この発明のもう一つの目的は、スピンドルが前記第二の
固定位置に配置される場合支持腕を側枠に固定する装置
を提供することである。

この発明の他の目的および特徴は次の記載が図面に関し
て考慮される場合に明らかとなろう。

リール１１上にケーブルを巻取るようにされたこの発明
による巻取装置は二つの側枠１２，１３によって支持さ
れ、これらはそれぞれ基台１４゜１５上に固定されてい
る。

基台１４，１５は車１６．１７によって地上を移動でき
るようにされている。

各側枠１２，１３は側枠１２，１３上を垂直に変位でき
る支持装置すなわち支持ハウジング１８．１９を支持し
ている。

二つの支持ハウジング１８．１９は水平な入れ子犬に伸
張可能な軸２０．２１によって互いに連結されている。

従って支持ハウジング１８．１９および伸張可能な軸２
０．２１は真に側枠１２，１３にそって垂直に移動でき
る一つのユニットを形成する。

側枠１２，１３の間の距離は流体シリンダ２２によって
軸２０．２１の長さを変えることにより調整されること
ができ、これによシ側枠１２，１３は基台１４．１５内
の車１６，１７により移動することができる。

各支持ハウジング１８．１９内には二つのリンク２４．
２５を有するリンク装置が設けられ、前記リンク装置２
４．２５は、リール１１のスピンドル２３を支持しかつ
タイロッド２６によって昇降装置すなわち流体シリンダ
２７に機械的に連結されている。

リンク２５はその一端で水平軸２８の周りに回転でき、
この軸２８は支持ハウジング１８．１９に固定されてい
る。

前記リンク２５の他端は別のリンク２４の一端にピン２
９により回転できるように支持され、そのリンク２４の
他端はスピンドル２３を支持している。

前記リンク装置２４，２５はばね３０によって重力に対
して釣合わされている。

このばね３０は好ましくは調整可能なねじ３１によって
支持ハウジング１８．１９に取付けられている。

リンク装置２４．２５とタイロッド２６との間の機械的
連結部は、タイロッド２６にそってわずかな距離を摺動
できかつタイロッド２６のピン３８と係合する軸方向に
延びるみぞ孔３６を備えたスリーブ３２のように形成さ
れるか、またはチェーン（図示されていない）として形
成されることができる。

流体シリンダ２７は支持腕３３の一端に支持され、その
支持腕３３の他端は支持ハウジング１８゜１９の軸３４
に支持されて支持部３５上を側枠１２．１３にそって摺
動できるようにされている。

従って支持腕３３は垂直平面内で揺動でき、側枠１２．
１３にそって上下に支持ハウジング１８゜１９と共に摺
動できる。

側枠１２，１３の垂直調整はラック歯車３７によって行
なわれ、これにより支持ハウジング１８゜１９は支持部
（図示されていない）の側枠１２゜１３上を摺動し、ま
た支持腕３３はそれらの支持部３５上を摺動する。

なお少なくとも一つの側枠に、様々なリールの直径に対
応した適当な位置を指示するための目盛４０を設けても
よい。

リール１１を持上げる場合、リール１１は側枠１２．１
３の間で適当な位置に回転し、支持ハウジング１８．１
９はリール１１の直径に応じた位置に調整される。

これによシタイロツド２６が下降され、スリーブ３２は
タイロッド２６にそってわずかな距離を摺動することが
でき、またリンク装置２４，２５はばね３０に支持され
る。

従ってスピンドル２３はリンク装置２４．２５によりリ
ール１１の軸線に対して様々な方向に許容された範囲内
で自由に動くことができ、このためスピンドル２３はリ
ール１１の中心孔に合わせて簡単に位置決めされること
ができる。

これによりスピンドル２３がほぼリール１１の中心孔と
合わせて位置決めされると、それらはテーパ部を有する
ため伸張可能な軸２０．２１が短かい場合にはリール１
１の中心孔内に挟入されることができる。

これに対してスピンドル２３が前記中心孔の側部に位置
決めされると、軸２０．２１が短かい場合にスピンドル
２３を手動で位置決めすることが可能である。

スピンドル２３がリール１１の孔内に挟入された場合、
タイロッド２６は流体シリンダ２７によって上方に引か
れ、リンク装置２４．２５が上昇させられる。

このリンク装置２４．２５を支持ハウジング１８．１９
に有効に固定するため、リンクの一つは支持ハウジング
１８，１９の肩部４２に押圧されたくさび形突出部４１
を備えている。

その後流体シリンダ２７の圧力は、リンク２４およびタ
イロッド２６が前記肩部４２と支持腕３３の自由端との
間で押圧されるように上昇させることができる。

このようにする場合、支持部３５ね対応する側枠に押圧
され、それで支持腕３゛３は所望位置に固定される。

支持腕３３は、支持ハウジング１８゜１９に支持されて
いるため、側枠１２，１３にも固定される。

各支持ハウジング１８．１９に固定された支持部３９が
支持腕３３および支持ハウジング１８．１９を固定する
ための保持部として設けられるのが好ましい。

この発明による巻取装置のスピンドルが自由に吊下する
位置に保持されることのできるリンク装置によって支持
されているために、側枠１２１３上における垂直方向の
支持ハウジング１８．１９の位置決めはリール１１が巻
取装置に取付けられる場合には概略的に行なうことがで
きる。

これは支持腕３３および支持ハウジングｉ ａ、 １９
を前記した簡単な方法で側枠１２，１３上に取付けるこ
とを可能にする。

従って無負荷状態では、支持ハウジング１８．１９およ
び支持腕３３は支持部３５上を摺動しながら側枠１２，
１３にそって上昇および下降させられる。

しかしながら負荷状態では一支持腕３３および支持ハウ
ジング１８，１９は側枠１２，１３上に有効に固定され
る。

従って、この発明による巻取装置が巻取装置を構成する
際に含まれる全ての問題を解決し、周知の巻取装置にお
けるあらゆる欠点をなくするととができることは明らか
である。

たとえば、スピンドルはリールの軸線とスピンドルとの
間のいかなる傾斜にも無関係にリールの中心孔内に容易
に挿入されることができる。

その上、支持ハウジングを側枠にそって位置決めするた
めの制御装置は、支持ハウジングの位置決めが概略的に
行なわれることができるので高精度を有することなく製
造されることができる。

さらに、リール部材は、スピンドルが常にその高さに無
関係にリンク装置の固定位置に有効に固定されるから、
リールにおけるケーブルの巻取に関連して床部上方にわ
ずかな距離より以上に上昇されるにちがいない。

それでケーブルを巻取る時の特に供給速度が速い場合に
おける動的モーメントは最小に減少される。

その上通常周知の巻取装置において側枠の上端を互いに
連結している横棒は、支持ハウジングが伸張可能な軸に
よって互いに連結されるためなくすことができる。

その結果とれは、リールが下方に位置決めされた場合こ
の発明による巻取装置の側枠が互いに下方位置に固定さ
れ、このため側枠の上端を互いに連結する横棒を有する
周知の巻取装置と比較して、一層高い安定性が得られる
という利益になる。

従って大きな力による曲げ応力を最小に減じることがで
きる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明による巻取装置の正面図であり、第２
図は第１図による巻取装置の部分断面側面図である。 １１……リール、１２，１３……側枠、１Ｂ。 １９……支持装置、２１，２２……軸、２３……スピン
ドル、２４，２５……リンク、２６……多イロツド、２
７……昇降装置、３２……スリーブ、３３……支持腕、
３５……支持部、３８……ピン、４１……突出部、４２
……肩部。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 垂直の側枠１２，１３にそって摺動できかつスピン
   ドル２３を支持する二つの支持装置１８゜１９を有し、
   これらの支持装置１８，１９が、側枠１２，１３の間に
   配置されたリール１１の長さに対応する適当な位置に側
   枠１２，１３を固定するようにされた入れ子犬に伸張可
   能な軸２０゜２１によって互いに連結される、スピンド
   ル２３を受ける中心孔を有するフランジのつけられたリ
   ール１１上にケーブル等を巻取るためのケーブル巻取装
   置において、各支持装置１８．１９が、前記側枠１２，
   １３と摺動係合できかつ垂直平面内で揺動できるように
   一端で支持装置１８．１９に取付けられた支持腕３３と
   、この支持腕３３の他端に固定されてスピンドル２３を
   第一の自由位置と第二の固定位置との間で動かす昇降装
   置２７と、二つの互いに連結されたリンク２４、２５を
   備えるリング装置とを有し、前記支持腕３３が支持腕３
   ３を対応する側枠１２，１３に固定する支持部３５を備
   え、前記リンク装置の一方２５が支持装置１８．１９に
   取付けられるばね３０に接読され、他方２４が連結部を
   介して前記昇降装置２７に接続されかつスピンドル２３
   を支持し、また前記第二位置で支持装置１８．１９の肩
   部４２と係合してリンク装置を支持装置１８．１９に固
   定する突出部４１を備え、さらに前記連結部が、昇降装
   置２７に接続されたタイロッド２６にそって摺動できか
   つタイロッド２６のピン３８を受ける溝孔３６を備えた
   スリーブ３２を有し、これにより昇降装置２７がスピン
   ドル２３を前記第一位置に動かす場合、スリーブ３２が
   タイロッド２６にそって摺動しかつリング装置かばね３
   ０により重力に対して釣合わされ、それでスピンドル２
   ３がり一ル１１の軸線の意図された位置の周りの区域内
   で自由に動くことができるようにされ、また昇降装置２
   ７がスピンドル２３を前記第二位置に動かす場合、タイ
   ロッド２６が前記連結部を介してリング装置を持上げ、
   これと同時に前記支持腕３３が揺動して支持部３５によ
   って側枠１２，１３に固定され、その結果リール１１が
   スピンドル２３に対して回転できるように支持されるこ
   とができるようにしたことを特徴とするケーブル巻取装
   置。 ２ 支持部３５が前記支持腕３３の支持端に設けられて
   側枠１２，１３と摺動係合し、また昇降装置２７を作動
   した場合側枠１２，１３に緊締されて支持腕３３を側枠
   １２，１３に固定させる特許請求の範囲第１項記載の巻
   取装置。 ３ 保持部３９が側枠１２，１３に対して前記支持部３
   ５に対向して支持装置１８．１９に設けられる特許請求
   の範囲第２項記載の巻取装置。