JP3185533B2 - ラックの建方施工用ポジショニング装置 - Google Patents

ラックの建方施工用ポジショニング装置

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JP3185533B2
JP3185533B2 JP09910494A JP9910494A JP3185533B2 JP 3185533 B2 JP3185533 B2 JP 3185533B2 JP 09910494 A JP09910494 A JP 09910494A JP 9910494 A JP9910494 A JP 9910494A JP 3185533 B2 JP3185533 B2 JP 3185533B2
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温 藤田
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石川島播磨重工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動倉庫で用いるラック
の建方施工用ポジショニング装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】多数の棚段を有するラックに対し荷物の
自動入、出庫を行わせるようにする立体自動倉庫を建設
する場合、従来では、倉庫の主体となるラックの建方作
業として、ラック骨組構造を構成する多数の部材を建設
現場に搬入し、これらを順次組み立てて行くことにより
ラック骨組構造を構築するようにしている。
【0003】しかしながら、多数の部材を建設現場でい
ちいち組み立てて行くことは作業が繁雑且つ非能率的で
あって工期が長くなることから、近年では、ラックの建
方作業をユニット化して行う施工法が採用されている。
すなわち、予め、工場にて小ユニット化しておいた部材
を現場に搬入し、現場で、これら部材を組み立ててラッ
ク骨組構造の分割ユニットを横臥状態として作り、図3
の(イ)に示す如く、横臥状態の分割ユニット1を大型
のメインクレーン2と建方専用の小型のサブクレーン3
とにより合吊りして起立状態に姿勢変更し、更に、図3
の(ロ)に示す如く、メインクレーン2を用いて分割ユ
ニット1を据え付けて行く作業を繰り返すことによりラ
ック骨組構造4を完成させるようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記ラック
の建方施工法の場合、横臥状態に組み立てた分割ユニッ
ト1を起立させるために、メインクレーン2とサブクレ
ーン3との2台のクレーンが必要であり、又、2台のク
レーンにより分割ユニット1を合吊りすることからその
操作が大変である、等の問題がある。
【0005】そこで、本発明は、分割ユニット吊り上げ
時における2台のクレーンによる合吊り操作をなくし
て、能率よくラック骨組構造を構築することができるよ
うなラックの建方施工用ポジショニング装置を提供しよ
うとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、ベースフレーム上に、ラック骨組構造の
分割ユニット組み立て時の水平度を出す架台フレームと
垂直度を出す定規フレームとを直角にL字状に組んでな
るポジショニング架台を載置して、該ポジショニング架
台の定規フレーム側の端部を、上記ベースフレームにヒ
ンジにより起伏可能に取り付け、且つ上記ポジショニン
グ架台とベースフレームとの間に起伏ジャッキを介装さ
せ、更に、上記定規フレームの先端部外側に、アウトリ
ガーの上端部をピンにより回動自在に取り付けた構成を
有することを特徴とするラックの建方施工用ポジショニ
ング装置とする。
【0007】
【0008】
【作用】分割ユニットの組み立て時に、ポジショニング
架台が定盤として用いられて、架台フレームにて水平度
が出されると共に定規フレームにて垂直度が出されるた
め、分割ユニットを高精度に組み立てることができるよ
うになる。又、起伏ジャッキを伸長させると、ポジショ
ニング架台がヒンジを支点に起立させられるため、これ
と一体に分割ユニットを起立させることができ、この
際、定規フレームの先端側がアウトリガーで支持される
ため、分割ユニットの転倒が防止され、分割ユニットの
吊り上げポジションを楽に作り出すことができるように
なる。したがって、サブクレーンを用いなくともメイン
クレーンの操作だけで分割ユニットを楽に吊り上げるこ
とができるようになる。
【0009】
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。
【0011】本発明は図3の(ロ)に示したと同様に、
ラック骨組構造4となる各分割ユニット1をメインクレ
ーン2で吊って順次据え付けて行くことによりラック骨
組構造4を完成させるようにするラックの建方施工法に
おいて、上記分割ユニット1の組み立て及び姿勢変更に
図1及び図2に示すポジショニング装置5を用いるよう
にする。
【0012】上記ポジショニング装置5は、次の如き構
成としてある。すなわち、ベースフレーム9上に、ラッ
ク骨組構造4の分割ユニット1を横臥状態に組み立てる
際に定盤として機能させて水平度を出せるようにした架
台フレーム6と垂直度を出せるようにした定規フレーム
7とを直角にL字状に組んでなるポジショニング架台8
を水平に載置して、該ポジショニング架台8の上記定規
フレーム7側の端部を、上記ベースフレーム9の一端部
にヒンジ10により起伏可能に取り付け、且つ上記ポジ
ショニング架台8の起伏方向の両サイド所要位置とベー
スフレーム9との間に、ポジショニング架台8を起伏操
作するための起伏ジャッキとしての油圧シリンダ11を
それぞれ介在設置し、該油圧シリンダ11の伸長作動で
ヒンジ10を支点としてポジショニング架台8を上方へ
回動させることにより分割ユニット1を起立させられる
ようにすると共に、起立状態での分割ユニット1の荷重
が定規フレーム7にて受けられるようにする。更に、上
記定規フレーム7の先端部外側には、アウトリガー13
の上端部をピン12により回動自在に取り付け、ポジシ
ョニング架台8を起立したときに定規フレーム7の先端
側をアウトリガー13で支持させて分割ユニット1の転
倒を防止するようにしてある。なお、14は分割ユニッ
ト1の組み立て時に用いる位置決め部材、15はポジシ
ョニング架台8を受けるためにベースフレーム9上に設
けた受座、16は分割ユニット1の起立時の上端となる
個所に取り付けた吊具、17はクレーンからのワイヤロ
ープ、18はパワーユニットを示す。
【0013】ラック骨組構造4を構築する場合には、予
め、工場にて小ユニット化しておいた部材を現場に搬入
し、これらの部材を、ポジショニング装置5のポジショ
ニング架台8を定盤として用いることにより、分割ユニ
ット1を組み立てるようにする。すなわち、図1におい
て実線で示す如く、予め、架台フレーム6が水平状態に
セットされているポジショニング架台8上に所要の部材
を載置して、架台フレーム6にて水平精度を出すように
すると共に、定規フレーム7にて垂直精度を出しなが
ら、正確に位置決め及び位置合わせを行って部材相互の
接合を行い、ラック骨組構造4の一部となる分割ユニッ
ト1を横臥状態として組み立てるようにする。組み立て
た後は、架台フレーム6上に備えた図示しないチャック
機構で分割ユニット1を掴むようにするか、あるいはロ
ープを用いて分割ユニット1をポジショニング架台8に
固縛したり、又は固定ピンを用いてポジショニング架台
8に仮り止めしたりして、分割ユニット1をポジショニ
ング架台8に固定させるようにする。
【0014】次に、上記ポジショニング架台8上の分割
ユニット1の一端側に取り付けられた、吊具16にメイ
ンクレーン2のワイヤロープ17を接続した状態とし、
ポジショニング架台8とベースフレーム9との間の油圧
シリンダ11を伸長作動させて、図1において二点鎖線
で示す如く、ポジショニング架台8を、ヒンジ10を支
点に上方へ回動させることにより分割ユニット1を一体
に起立させて行き、メインクレーン2による吊り上げポ
ジションを形成させるようにする。このとき、分割ユニ
ット1の荷重を定規フレーム7で受けもたせるようにす
るが、分割ユニット1の起立時の重心の移動により転倒
のおそれがあるため、定規フレーム7にピン12によっ
て取り付けてあるアウトリガー13を所要の角度及び高
さでセットして定規フレーム7の先端側を支持させ、ポ
ジショニング架台8の起立し過ぎを抑えて分割ユニット
1の転倒を防止させるようにする。
【0015】しかる後、ポジショニング架台8に対する
分割ユニット1の位置固定を解除し、ポジショニング架
台8の定規フレーム7上に分割ユニット1を単に載せて
いるだけの状態にして、メインクレーン2により分割ユ
ニット1を吊り上げ、図3の(ロ)に示す如く、ラック
骨組構造4の構築場所まで運び、吊り下ろして据え付け
るようにする。
【0016】以上の工程を繰り返すことによりラック骨
組構造4を構築してラック建方作業を完了させる。
【0017】上記において、ポジショニング装置5を構
成するポジショニング架台8及びベースフレーム9は、
たとえば、H型鋼やI型鋼を組み合わせることによって
比較的軽量に製作することができるので、分割ユニット
1を据え付ける場所の至近位置に容易に運搬して使用す
ることができる。又、ポジショニング架台8を油圧シリ
ンダ11の伸長作動で起立させることによって、横臥状
態の分割ユニット1を起立状態にさせることができるの
で、従来必要としていたサブクレーン3の使用をなくす
ことができ、メインクレーン2とサブクレーン3による
合吊り操作が不要となることから能率的に作業を進める
ことができる。更に、上記ポジショニング架台8は、分
割ユニット1の姿勢変更用のみならず、水平精度及び垂
直精度を出しながら分割ユニット1を組み立てる定盤と
して用いることができるため、別途に組立専用の定盤を
用意することなく分割ユニット1を高精度に組み立てる
ことができる点でも有利である。
【0018】なお、上記実施例では、分割ユニット1の
幅寸法を左右両端の定規フレーム7間の寸法よりも小さ
い場合を示したが、分割ユニット1は図2に二点鎖線で
示す如き広幅として両端の定規フレーム7上に載るよう
にしてもよいこと、その他本発明の要旨を逸脱しない範
囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
【0019】
【発明の効果】以上述べた如く、本発明のラックの建方
施工用ポジショニング装置によれば、ベースフレーム上
に、ラック骨組構造の分割ユニット組み立て時の水平度
を出す架台フレームと垂直度を出す定規フレームとを直
角にL字状に組んでなるポジショニング架台を載置し
て、該ポジショニング架台の定規フレーム側の端部を、
上記ベースフレームにヒンジにより起伏可能に取り付
け、且つ上記ポジショニング架台とベースフレームとの
間に起伏ジャッキを介装させ、更に、上記定規フレーム
の先端部外側に、アウトリガーの上端部をピンにより回
動自在に取り付けた構成を有するので、起伏ジャッキの
操作でポジショニング架台を起立させることにより分割
ユニットを起立させることができ、且つこの際、定規フ
レームの先端側をアウトリガーで支持することができて
分割ユニットの転倒を防止することができ、これによ
り、分割ユニットの吊り上げポジションを容易に安定し
た状態に作り出すことができ、しかも、上記ポジショニ
ング架台は水平精度を出す架台フレームと垂直精度を出
す定規フレームとにより定盤として機能させているの
で、別途に組立専用の定盤を用意することなく高精度に
分割ユニットを組み立てることができ、したがって、メ
インクレーンとの間で合吊りを行うサブクレーンを不要
にできて2台のクレーンによる面倒な吊り上げ操作をな
くすことができ、これにより作業性を向上することがで
き、ラック骨組構造の構築工期を短縮することができる
という優れた効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のラックの建方施工用ポジショニング装
置の一実施例を示す側面図である。
【図2】図1のII−II矢視図である。
【図3】ラックの建方施工法の一例を示すもので、
(イ)は分割ユニットを吊り上げている状態の概要図、
(ロ)は分割ユニットを据え付けている状態の概要図で
ある。
【符号の説明】
1 分割ユニット 2 メインクレーン 4 ラック骨組構造 6 架台フレーム 7 定規フレーム 8 ポジショニング架台 9 ベースフレーム 10 ヒンジ 11 油圧シリンダ(起伏ジャッキ) 12 ピン 13 アウトリガー

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベースフレーム上に、ラック骨組構造の
    分割ユニット組み立て時の水平度を出す架台フレームと
    垂直度を出す定規フレームとを直角にL字状に組んでな
    るポジショニング架台を載置して、該ポジショニング架
    台の定規フレーム側の端部を、上記ベースフレームにヒ
    ンジにより起伏可能に取り付け、且つ上記ポジショニン
    グ架台とベースフレームとの間に起伏ジャッキを介装さ
    せ、更に、上記定規フレームの先端部外側に、アウトリ
    ガーの上端部をピンにより回動自在に取り付けた構成を
    有することを特徴とするラックの建方施工用ポジショニ
    ング装置。
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